ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko0713 ロンリー・ラック
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ankoss
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「ロンリー・ラック」
・「ふたば系ゆっくりいじめ 592 コールド・ソング」の続編という形を取っています。
・人間視点ですが主軸はゆっくりです
・駄文注意
・いくつかの独自設定を使っています
・セールスあきさんの「未熟ゆっくり」の設定を使わせていただいております。
・うんしー注意
・善良?なゆっくりがひどい目にあいますご注意を
・自滅モノです
・人間視点ですが主軸はゆっくりです
・駄文注意
・いくつかの独自設定を使っています
・セールスあきさんの「未熟ゆっくり」の設定を使わせていただいております。
・うんしー注意
・善良?なゆっくりがひどい目にあいますご注意を
・自滅モノです
冬、空はまるで突き抜けるような雲ひとつない光景。
燦々と輝く太陽が眩しいとすら感じる。だが今は冬、肌を刺すような冷たい風が過酷な環境だと言う現実に私を引き戻す。
私の「観察」は続く。冬のゆっくりのダイレクトな姿を、別の側面を捉えたいのだ。
…そこに意味などないのかもしれない。だが名もなく、人々の記憶にも残らず、時に蔑まれる街のゆっくりの姿を少しでも残しておきたいと私は思っていた。
その日、忘れ去られた様な寂れた高架下で私は変わった子ゆっくりを持つ「捨てゆっくり」に出会った。
燦々と輝く太陽が眩しいとすら感じる。だが今は冬、肌を刺すような冷たい風が過酷な環境だと言う現実に私を引き戻す。
私の「観察」は続く。冬のゆっくりのダイレクトな姿を、別の側面を捉えたいのだ。
…そこに意味などないのかもしれない。だが名もなく、人々の記憶にも残らず、時に蔑まれる街のゆっくりの姿を少しでも残しておきたいと私は思っていた。
その日、忘れ去られた様な寂れた高架下で私は変わった子ゆっくりを持つ「捨てゆっくり」に出会った。
高架下、上ではブンブンと車が行き交うその下は驚くほどに退廃的で、荒涼とした風景が広がっている。
うす暗く、廃棄されたゴミやベンチを見るに、使われなくなったゲートボール場の様だ。
高架下の支柱にもたれるように置かれたベンチの下に、そのゆっくり達はいた。
羽付きがこっちへ来いとせかす。私は高架下に入ってそのベンチの下をのぞき込んでいった。
うす暗く、廃棄されたゴミやベンチを見るに、使われなくなったゲートボール場の様だ。
高架下の支柱にもたれるように置かれたベンチの下に、そのゆっくり達はいた。
羽付きがこっちへ来いとせかす。私は高架下に入ってそのベンチの下をのぞき込んでいった。
ダンボールで風よけを作っているその奥に、二匹のゆっくりが警戒しながらこちらの様子をうかがっている。
トンガリ帽子に砂糖細工の金の髪と赤いリボンに左右のピコピコ、あれは「ゆっくりれいむ」と「ゆっくりまりさ」だ。
見たところ二匹だけの様だ。そう思っていたが急にまりさの帽子から何かがピョコンと複数飛び出て来る。
「ゆわ!?なんなのぜこれは!?」
羽付きが驚きの声を上げた。私もそれを見て違和感の様なものを感じる。
トンガリ帽子に砂糖細工の金の髪と赤いリボンに左右のピコピコ、あれは「ゆっくりれいむ」と「ゆっくりまりさ」だ。
見たところ二匹だけの様だ。そう思っていたが急にまりさの帽子から何かがピョコンと複数飛び出て来る。
「ゆわ!?なんなのぜこれは!?」
羽付きが驚きの声を上げた。私もそれを見て違和感の様なものを感じる。
「ゆっきゅり!ゆっきゅり!」
「あみゃあみゃ!あみゃあみゃ!」
「むきゅ!むきゅ!」
「あみゃあみゃ!あみゃあみゃ!」
「むきゅ!むきゅ!」
三匹の赤ゆっくり「らしき」ゆっくりがそこにいた。
何と形容していいか分からない。新種か何かだろうか?
サイズは赤ゆっくりよりさらに一回り小さいプチトマトの様なサイズだ。
サイズはまだいい。問題はその風貌である。
通常ゆっくりの「砂糖細工の髪」と言うのは地面に垂れるほど…とはいかずとも側面まで生えている筈だ。
だがこのゆっくりは頭頂部から上部の一部。形容するならまるで「カッパの皿」の様な生え方をしていた。
一匹の赤ゆっくりらしき饅頭は小麦粉の皮が陰になって見えなくなるほど小さいがリボンの様な物があり、殆ど頭と平行についた「ピコピコらしきもの」が動いている。恐らくは「れいむ種」だろう。
もう一匹は柿のヘタのような物が頭に乗っかっている。何かと見れば小さなトンガリ帽子の様だ。
かろうじて左の砂糖細工の髪がわずかに伸びている。そして金…と言うより黄色がかった色…恐らくではあるがこれは「まりさ種」であろうか?
一体これはどういう事なのだろうか?全く見たことのない未知のものを見た時の様な恐怖が私の背筋を冷たくさせていた。
何と形容していいか分からない。新種か何かだろうか?
サイズは赤ゆっくりよりさらに一回り小さいプチトマトの様なサイズだ。
サイズはまだいい。問題はその風貌である。
通常ゆっくりの「砂糖細工の髪」と言うのは地面に垂れるほど…とはいかずとも側面まで生えている筈だ。
だがこのゆっくりは頭頂部から上部の一部。形容するならまるで「カッパの皿」の様な生え方をしていた。
一匹の赤ゆっくりらしき饅頭は小麦粉の皮が陰になって見えなくなるほど小さいがリボンの様な物があり、殆ど頭と平行についた「ピコピコらしきもの」が動いている。恐らくは「れいむ種」だろう。
もう一匹は柿のヘタのような物が頭に乗っかっている。何かと見れば小さなトンガリ帽子の様だ。
かろうじて左の砂糖細工の髪がわずかに伸びている。そして金…と言うより黄色がかった色…恐らくではあるがこれは「まりさ種」であろうか?
一体これはどういう事なのだろうか?全く見たことのない未知のものを見た時の様な恐怖が私の背筋を冷たくさせていた。
最後の一匹は、泣き声で分かる。「ぱちゅりー種」だ。
だが私の知っているぱちゅりー種とは大きく何かが違う。
これも側面についている地面にたれる程の「モミアゲ」部分が殆ど頭と平行についている。周りの髪と比べてわずかに長いという程度で飛び跳ねるたびに上下にビュンビュンと振れていた。
帽子…は髪に埋もれるように小さくあるようだ。
寒天の目が顔のパーツのほとんどを占めているため「ギョロ目」の様になっておりそれが違和感からくる気持ち悪さの原因になっていた。
言葉も話せないようだ。一様に「むきゅ」「ゆっきゅち」「あみゃあみゃ」等しか言わない。
私の足もとで跳ねているそれらを見て、二匹のゆっくりが飛び出してきた。
だが私の知っているぱちゅりー種とは大きく何かが違う。
これも側面についている地面にたれる程の「モミアゲ」部分が殆ど頭と平行についている。周りの髪と比べてわずかに長いという程度で飛び跳ねるたびに上下にビュンビュンと振れていた。
帽子…は髪に埋もれるように小さくあるようだ。
寒天の目が顔のパーツのほとんどを占めているため「ギョロ目」の様になっておりそれが違和感からくる気持ち悪さの原因になっていた。
言葉も話せないようだ。一様に「むきゅ」「ゆっきゅち」「あみゃあみゃ」等しか言わない。
私の足もとで跳ねているそれらを見て、二匹のゆっくりが飛び出してきた。
「おぢびぢゃんでぢゃだめでじょおおおおおおおお!?」
「ゆ、ゆっくりかえってね!れ、れいむおこるよ!」
「ゆ、ゆっくりかえってね!れ、れいむおこるよ!」
同じ事を壊れたラジカセの様に繰り返す赤ゆっくり達を庇うように帽子の中に詰めていくまりさ。
そして私と羽付きの前で動揺しながらも大きく膨れて威嚇しているれいむ。
「なにかかんちがいしてるようだけどまりさたちはべつになにもするきはないんだぜ」
羽付きが冷静に話を進める。
最初は懐疑的だったれいむとまりさも羽付きの説得により、ようやく落ち着いた様だ。
そして私と羽付きの前で動揺しながらも大きく膨れて威嚇しているれいむ。
「なにかかんちがいしてるようだけどまりさたちはべつになにもするきはないんだぜ」
羽付きが冷静に話を進める。
最初は懐疑的だったれいむとまりさも羽付きの説得により、ようやく落ち着いた様だ。
私はメモ帳を片手に赤ゆっくりの特徴を書き、そしてなぜそのゆっくり達の生い立ちとこれまでのいきさつを聞いていた。
まりさ一家が話した言葉を整理するとこうだ。
元々、このゆっくり達は二匹とも同じ場所で飼われている銀バッジの飼いゆっくりであった。
バスケットボールサイズに大きくなる頃に、「すっきり禁止」を破ってしまい、れいむの頭に蔓が生えてしまう。
それが見つかり蔓を引き抜かれた上で外へ叩きだされたそうだ。
当然の事だが蔓が引き抜かれると実ゆっくりは枯れてしまう。それを阻止するためにれいむ自らが機転を利かせて餡子を吐き出し水で薄めた液体に蔓をつけたそうだ。
蔓には全部で五つの実がなっていたが、結局生まれたのは三つ。その内一つは生まれるはずのないぱちゅりー種だった。
だが自分の子ゆっくりである事には変わりない。ひいきもせず愛情を注いでいる、との事だ。
まりさ一家が話した言葉を整理するとこうだ。
元々、このゆっくり達は二匹とも同じ場所で飼われている銀バッジの飼いゆっくりであった。
バスケットボールサイズに大きくなる頃に、「すっきり禁止」を破ってしまい、れいむの頭に蔓が生えてしまう。
それが見つかり蔓を引き抜かれた上で外へ叩きだされたそうだ。
当然の事だが蔓が引き抜かれると実ゆっくりは枯れてしまう。それを阻止するためにれいむ自らが機転を利かせて餡子を吐き出し水で薄めた液体に蔓をつけたそうだ。
蔓には全部で五つの実がなっていたが、結局生まれたのは三つ。その内一つは生まれるはずのないぱちゅりー種だった。
だが自分の子ゆっくりである事には変わりない。ひいきもせず愛情を注いでいる、との事だ。
「おうち」の中をのぞかせてもらった私は信じられない光景を目にした。
そこにあるのはいくつかの菓子パンとゆっくりフードの空き箱、そしてボロボロの毛布と、ゆっくりの言葉を借りるなら「ふかふか」がそこにあった。
羽付きも私も怪訝に思った。捨てゆっくりの様なゆっくりが毛布ならまだしも、ここまで新しい菓子類をこんなに手に入れる事は通常ありえないはずだ。
羽付きは「これはどこでてにいれたのかぜ?」と聞いた。それに対してれいむとまりさはこう言った
「ゆゆ…にんげんさんがおいていってくれたんだよ…」
「まりさたちはこれからおちびちゃんたちとゆっくりしてからごはんさんをさがしにいくんだよ!」
どうやら、おいていった食料が底をついたのはあまり前の事ではない様だ。これだけのものを手心で置いていっただけでも相当恵まれていると言っていいだろう。
そこにあるのはいくつかの菓子パンとゆっくりフードの空き箱、そしてボロボロの毛布と、ゆっくりの言葉を借りるなら「ふかふか」がそこにあった。
羽付きも私も怪訝に思った。捨てゆっくりの様なゆっくりが毛布ならまだしも、ここまで新しい菓子類をこんなに手に入れる事は通常ありえないはずだ。
羽付きは「これはどこでてにいれたのかぜ?」と聞いた。それに対してれいむとまりさはこう言った
「ゆゆ…にんげんさんがおいていってくれたんだよ…」
「まりさたちはこれからおちびちゃんたちとゆっくりしてからごはんさんをさがしにいくんだよ!」
どうやら、おいていった食料が底をついたのはあまり前の事ではない様だ。これだけのものを手心で置いていっただけでも相当恵まれていると言っていいだろう。
私はさっきから足もとで喚く赤ゆっくり三匹を眺めて考える。唯一種類の違うぱちゅりー種…
記憶の奥底である事を閃くように思い出した。これは「取り替え子ゆっくり」ではないだろうか?
「取り替え子」という物が稀に番いのゆっくりから生まれる。様は番いの組み合わから生まれるはずのないゆっくりが生まれるのだ。
取り替え子ゆっくりの凄い所は「幸運」である事だ。いくつかの資料にや文献では、取り替え子は飼いゆっくりになるといった話が多々見受けられる。
と、言う事はこの捨てゆっくり達はその恩恵のお陰で生き残れているのだろうか?
記憶の奥底である事を閃くように思い出した。これは「取り替え子ゆっくり」ではないだろうか?
「取り替え子」という物が稀に番いのゆっくりから生まれる。様は番いの組み合わから生まれるはずのないゆっくりが生まれるのだ。
取り替え子ゆっくりの凄い所は「幸運」である事だ。いくつかの資料にや文献では、取り替え子は飼いゆっくりになるといった話が多々見受けられる。
と、言う事はこの捨てゆっくり達はその恩恵のお陰で生き残れているのだろうか?
俄かに信じがたい話だが、(ゆっくりにとって)生き抜く知恵も力も常に試され続ける過酷なこの街で生き残っていると言う事実を目にして、それが真実だと思わざる負えなかった。
私はそのまりさ一家に話を聞き、一旦その場から離れて様子がうかがえる所で一旦休憩をとる。
道中、羽付きにその話をした。羽付きもかなり意外そうな顔だ。
私はそのまりさ一家に話を聞き、一旦その場から離れて様子がうかがえる所で一旦休憩をとる。
道中、羽付きにその話をした。羽付きもかなり意外そうな顔だ。
「ゆぅぅ…まりさがしってるゆっくりのなかにもそんなのはいくつかきいたけど、まさかそんなとくべつなゆっくりとはおもわなかったんだぜ」
「野良ゆっくりは必ず潰してしまうかぞんざいな扱いをするからと聞いているからね…」
「ゆゆ、たしかにそうだぜ。「ゆっくりできないゆっくり」といってつぶしてしまうのがふつうだとおもってたぜ!そもそも「ゆっくりできるゆっくり」なんてまりさはつむりぐらいしかきいたことがないんだぜ」
「野良ゆっくりは必ず潰してしまうかぞんざいな扱いをするからと聞いているからね…」
「ゆゆ、たしかにそうだぜ。「ゆっくりできないゆっくり」といってつぶしてしまうのがふつうだとおもってたぜ!そもそも「ゆっくりできるゆっくり」なんてまりさはつむりぐらいしかきいたことがないんだぜ」
羽付きでも知らない事があるらしい。それが私にとっては一番の驚きだ(当たり前の話だが私にはどうしても羽付きが何でも知っているイメージが先行してしまっているので驚くという感情をもったのだろう)
これでとても興味が出てきた。それほどラッキーなゆっくりを育てる捨てゆっくり一家、生活はどうなっているのか。ますます興味がわく。
高揚していく気分の中で脳裏にフッとある考えが出てきた。取り替え子ぱちゅりーはタダでさえ種類的に脆弱だ。
更に赤ゆっくりならぬ「未熟ゆっくり」である。いくら幸運が舞い降りると言えこの季節にこの街だ。厳しいかもしれない。
これでとても興味が出てきた。それほどラッキーなゆっくりを育てる捨てゆっくり一家、生活はどうなっているのか。ますます興味がわく。
高揚していく気分の中で脳裏にフッとある考えが出てきた。取り替え子ぱちゅりーはタダでさえ種類的に脆弱だ。
更に赤ゆっくりならぬ「未熟ゆっくり」である。いくら幸運が舞い降りると言えこの季節にこの街だ。厳しいかもしれない。
改めて様子を見てみる。
二匹のれいむとまりさは「おうち」の奥で小麦粉の皮をくっつけてニコニコと笑っていた。
その前にあいた僅かなスペースで赤ゆっくりがピョコピョコと跳ねまわっていた。
二匹のれいむとまりさは「おうち」の奥で小麦粉の皮をくっつけてニコニコと笑っていた。
その前にあいた僅かなスペースで赤ゆっくりがピョコピョコと跳ねまわっていた。
「ゆっきゅちゆっきゅち!」
「ゆゆ!ゆっきゅち!ゆ!」
「むきゅ!むっきゅ!」
「ゆゆ!ゆっきゅち!ゆ!」
「むきゅ!むっきゅ!」
見るたびに思うが何か不気味だ。前述したような見慣れないものを見た時の違和感がそのまま恐怖心に変わったような感情を私は感じていた。
「ゆ!おちびちゃんたちとってもゆっくりしてるね!」
まりさがそう言った。れいむはその言葉を聞きながらうれしそうに左右のピコピコを揺らす。
不意に赤ゆっくり達がプルプルと震えはじめた。
何をするかと思えば毛布の上であにゃるを出してうんうんをし始める。
「「ちゅっきり!ちゅっきりー!」」
わずかな量ではあるがシツケがなっていないようだ。れいむが舌を伸ばしてうんうんを掴むと外へ投げだした。
元飼いゆっくりと言う事は「トイレ」の概念を持っているはずである。それをいくらまだいくつかの単語しかしゃべれないとはいえ咎めもしないあたり、私はこの番いがなぜ捨てられたかなんとなくわかった気がした。
羽付きも怪訝な顔でその様子を眺めている。恐らくではあるが「取り替え子ゆっくり」の話をまだ信じていないようだ。私だってそんな話を聞いただけで実際検証も確信も統計も得られていない様な雲をつかむ話なのだ。
「街」という「現実」が集まって作られた様な場所で生き抜いている羽付きが半信半疑なのは当然だろう。
相も変わらずまりさ一家の日常が私の目の前で続いていた。
不意に赤まりさが何かを言いかけている。騒ぐれいむとまりさを見れば、いやでも耳に入った。
「ゆ!おちびちゃんたちとってもゆっくりしてるね!」
まりさがそう言った。れいむはその言葉を聞きながらうれしそうに左右のピコピコを揺らす。
不意に赤ゆっくり達がプルプルと震えはじめた。
何をするかと思えば毛布の上であにゃるを出してうんうんをし始める。
「「ちゅっきり!ちゅっきりー!」」
わずかな量ではあるがシツケがなっていないようだ。れいむが舌を伸ばしてうんうんを掴むと外へ投げだした。
元飼いゆっくりと言う事は「トイレ」の概念を持っているはずである。それをいくらまだいくつかの単語しかしゃべれないとはいえ咎めもしないあたり、私はこの番いがなぜ捨てられたかなんとなくわかった気がした。
羽付きも怪訝な顔でその様子を眺めている。恐らくではあるが「取り替え子ゆっくり」の話をまだ信じていないようだ。私だってそんな話を聞いただけで実際検証も確信も統計も得られていない様な雲をつかむ話なのだ。
「街」という「現実」が集まって作られた様な場所で生き抜いている羽付きが半信半疑なのは当然だろう。
相も変わらずまりさ一家の日常が私の目の前で続いていた。
不意に赤まりさが何かを言いかけている。騒ぐれいむとまりさを見れば、いやでも耳に入った。
「ゆっきゅち!だ、だっきゅち!だ、だじ!…じぇ!」
「ゆゆううう!!おちびちゃんがあたらしくなにかしゃべろうとしているよ!」
「ゆ!まりさ!?ほんとだ!おちびちゃんゆっくりがんばってね!」
「ゆゆううう!!おちびちゃんがあたらしくなにかしゃべろうとしているよ!」
「ゆ!まりさ!?ほんとだ!おちびちゃんゆっくりがんばってね!」
喋る言葉とは何なのだろうか?と私が羽付きに聞くと興味が無いようにさらっと答える。
「ゆゆぅ…たぶん"だぜ"だとおもうんだぜ…まだうまれたてのあかゆっくりがおしえてもいないのにおぼえるってことはぎんばっじのなかでもわるいほうのあんこをついだゆっくりだとおもうんだぜ」
羽付きが説明してくれた。
ゆっくりは餡子の中に記憶を引き継ぐ。
なのであの赤まりさが「だぜ」口調でもなんでもないまりさからなにも教わってもないのに覚えようとしているのは恐らくあのまりさの親ゆっくりの片方が「だぜ」と言う喋り方をしていたか、もしくはあのまりさが「だぜ口調」を矯正されたかの二択という話だ。(羽付きがどうなのかは分からないが少なくとも聞ける雰囲気ではなかった)
さて、まりさ一家に目を向ける。「ゆっくりがんばってね!」とはやし立てる横で「ゆっきゅち!ゆっきゅち!」だの「むきゅむきゅ!」だのと言って周りを跳ねまわっている赤ゆっくり二匹が非常にシュールだ。
「ゆっきゅ!だ、だ!じぇ!だじぇ!だじぇ!」
「ゆゆゆうううううううううううん!!までぃざああああああああ!!すごいよおおおおおおお!!」
「さすがまりさとれいむのこゆっくりなんだぜええええええええええ!」
「までぃざあああああああああ!!すーりすーりいいいいいいいいい!!」
「でいぶううううううう!!すーりすーりいいいいいいいいいいい!!」
また同じように「だじぇ!だじぇ!」と繰り返し続ける赤まりさを見ながら寒天の両目から涙とそして口からよだれを撒き散らしてすーりすーりをしているまりさとれいむ。
羽付きが一言「喜ぶことじゃないだろう」と言ったのが一番鮮明に記憶に残っている。
ここまでは感動的な光景だ。確かに私が今まで観察してきたゆっくりの中では最も幸せなゆっくり達なのかもしれない。
喜んですっきりでもするのかという速度ですーりすーりを繰り返すまりさとれいむを見ながら考えていた。食料も尽きたのになぜそんなに能天気なのか?と
「ゆゆぅ…たぶん"だぜ"だとおもうんだぜ…まだうまれたてのあかゆっくりがおしえてもいないのにおぼえるってことはぎんばっじのなかでもわるいほうのあんこをついだゆっくりだとおもうんだぜ」
羽付きが説明してくれた。
ゆっくりは餡子の中に記憶を引き継ぐ。
なのであの赤まりさが「だぜ」口調でもなんでもないまりさからなにも教わってもないのに覚えようとしているのは恐らくあのまりさの親ゆっくりの片方が「だぜ」と言う喋り方をしていたか、もしくはあのまりさが「だぜ口調」を矯正されたかの二択という話だ。(羽付きがどうなのかは分からないが少なくとも聞ける雰囲気ではなかった)
さて、まりさ一家に目を向ける。「ゆっくりがんばってね!」とはやし立てる横で「ゆっきゅち!ゆっきゅち!」だの「むきゅむきゅ!」だのと言って周りを跳ねまわっている赤ゆっくり二匹が非常にシュールだ。
「ゆっきゅ!だ、だ!じぇ!だじぇ!だじぇ!」
「ゆゆゆうううううううううううん!!までぃざああああああああ!!すごいよおおおおおおお!!」
「さすがまりさとれいむのこゆっくりなんだぜええええええええええ!」
「までぃざあああああああああ!!すーりすーりいいいいいいいいい!!」
「でいぶううううううう!!すーりすーりいいいいいいいいいいい!!」
また同じように「だじぇ!だじぇ!」と繰り返し続ける赤まりさを見ながら寒天の両目から涙とそして口からよだれを撒き散らしてすーりすーりをしているまりさとれいむ。
羽付きが一言「喜ぶことじゃないだろう」と言ったのが一番鮮明に記憶に残っている。
ここまでは感動的な光景だ。確かに私が今まで観察してきたゆっくりの中では最も幸せなゆっくり達なのかもしれない。
喜んですっきりでもするのかという速度ですーりすーりを繰り返すまりさとれいむを見ながら考えていた。食料も尽きたのになぜそんなに能天気なのか?と
喜ぶのもつかの間、まりさが急に眉をキリッとさせて厳格にこう切り出した。
「ゆゆ!これからごはんさんをとりにいくよ!」とまりさが言った。
それにれいむが「ゆっくりわかったよ!」と答える。
まりさは帽子を頭から取り払い、舌で丁重に赤ゆっくりを頭の上に載せ、蓋をするように帽子をかぶる。
私はその光景に目を疑った。いくらなんでも不用心すぎるのではないだろうか?食料は食いつくしてないからとはいえ、まだ「おうち」には毛布が残っているのだ。
帽子の中で「だじぇ!だじぇ!」とか「ゆっきゅち!」とか「むきゅ!」とかの声が聞こえる。そんなに跳ねまわっては帽子から転がり落ちてしまうのではないだろうかという勢いの様だ。
「「ゆっくりいってきます!」」と何もない「おうち」に言うとそのまま高架下から勢いよく跳ねだしていった。
羽付きが追う。私もその後ろをついていった。捨てゆっくりの狩りとは一体どのような物なのだろうか?
「ゆゆ!これからごはんさんをとりにいくよ!」とまりさが言った。
それにれいむが「ゆっくりわかったよ!」と答える。
まりさは帽子を頭から取り払い、舌で丁重に赤ゆっくりを頭の上に載せ、蓋をするように帽子をかぶる。
私はその光景に目を疑った。いくらなんでも不用心すぎるのではないだろうか?食料は食いつくしてないからとはいえ、まだ「おうち」には毛布が残っているのだ。
帽子の中で「だじぇ!だじぇ!」とか「ゆっきゅち!」とか「むきゅ!」とかの声が聞こえる。そんなに跳ねまわっては帽子から転がり落ちてしまうのではないだろうかという勢いの様だ。
「「ゆっくりいってきます!」」と何もない「おうち」に言うとそのまま高架下から勢いよく跳ねだしていった。
羽付きが追う。私もその後ろをついていった。捨てゆっくりの狩りとは一体どのような物なのだろうか?
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「ゆ!ゆ!おちびちゃんゆっくりうごかないでね!おちちゃうよ!」
まりさが帽子を気遣いながら跳ねていた。スピードは赤ゆっくりを気遣ってかかなり遅い。
「ゆゆ!おちびちゃんまりさをこまらせないでね!」
れいむがなだめ様にも赤ゆっくり達は飛び跳ねるのを止めないみたいだ。
どうやら「だじぇ」と喋れるようになったのが余程うれしいらしい。周りの赤れいむや赤ぱちゅりーにも波及して手に負えない程に跳ねまわっている様だ。
「ゆゆう…しかたないよ…おぼうしさんからいったんだすね…おちびちゃんたちだいじょうぶかな…」
「ゆっくりだいじょうぶだよ!いつももうふさんやくささんのうえをげんきにかけっこしてるんだからかたいじめんさんのうえでもだいじょうぶだよ!」
まりさが帽子を舌で取り払う。コロンと三つの赤ゆっくりが飛び出て来た。
まりさが帽子を気遣いながら跳ねていた。スピードは赤ゆっくりを気遣ってかかなり遅い。
「ゆゆ!おちびちゃんまりさをこまらせないでね!」
れいむがなだめ様にも赤ゆっくり達は飛び跳ねるのを止めないみたいだ。
どうやら「だじぇ」と喋れるようになったのが余程うれしいらしい。周りの赤れいむや赤ぱちゅりーにも波及して手に負えない程に跳ねまわっている様だ。
「ゆゆう…しかたないよ…おぼうしさんからいったんだすね…おちびちゃんたちだいじょうぶかな…」
「ゆっくりだいじょうぶだよ!いつももうふさんやくささんのうえをげんきにかけっこしてるんだからかたいじめんさんのうえでもだいじょうぶだよ!」
まりさが帽子を舌で取り払う。コロンと三つの赤ゆっくりが飛び出て来た。
左右のピコピコやおさげ、もみあげを上下に振りながら「ゆっきゅち!ゆっきゅち!」「だじぇ!だじぇ!」「むきゅ!むきゅ!」と各々が言って跳ねまわる。
「おちびちゃんたちゆっくりついてきてね!」
まりさが飛び跳ねる。その後ろを赤ゆっくりが跳ねまわってついていき、最後にれいむが赤ゆっくりの後ろをついて跳ねるといった構図だ。
中々考えている様だがすぐに陣形が横並びに左からまりさ、赤ゆっくり、れいむに変わったりと不規則になっている。あれではあまり意味がない。
元気よく跳ねまわる赤ゆっくりの姿は秋頃よく見かけた茶色ともネズミ色ともつかないバッタを彷彿とさせた。あのバッタの名は前なんて言うんだろうか…そんな事を考えながらついていく。
あのまりさの口ぶりからするにアスファルトの上を跳ねるのはどうやら初めての様だ。高架下は剥き出しの砂粒の上だが下生えの雑草が生えているためそれほど負担にならなかったのだろう。
だが、私の考えに反して中々元気に跳ねまわっている様だ。
「おちびちゃんたちゆっくりついてきてね!」
まりさが飛び跳ねる。その後ろを赤ゆっくりが跳ねまわってついていき、最後にれいむが赤ゆっくりの後ろをついて跳ねるといった構図だ。
中々考えている様だがすぐに陣形が横並びに左からまりさ、赤ゆっくり、れいむに変わったりと不規則になっている。あれではあまり意味がない。
元気よく跳ねまわる赤ゆっくりの姿は秋頃よく見かけた茶色ともネズミ色ともつかないバッタを彷彿とさせた。あのバッタの名は前なんて言うんだろうか…そんな事を考えながらついていく。
あのまりさの口ぶりからするにアスファルトの上を跳ねるのはどうやら初めての様だ。高架下は剥き出しの砂粒の上だが下生えの雑草が生えているためそれほど負担にならなかったのだろう。
だが、私の考えに反して中々元気に跳ねまわっている様だ。
道を歩いていると人通りの少ない歩道の端に空き缶が立てられていた。
まりさ一家がそれを見つけたようだ。一斉に跳ねて回りをぐるりと囲む。
まりさが舌でグイグイと押すが簡単に倒れず底の方を支点にぐるぐるとまわっている。誰かが飲みかけを放置した様だ。(ゆっくり達がひっくり返したりするのでしない方が好ましいとされている)
「ゆ!あまあまさんがはいってるかもしれないよ!」
まりさがそう言うとれいむはこう答えた。
「まりさはつつさんをたおしてね!れいむはころがしてあまあまさんをだすよ!」
「ゆっくりわかったよ!ゆ!」
まりさがそう答えて缶を体当たりで倒す。中からコポンと音がして何か液体がでだした。
れいむが舌で転がして缶の口を下にする。コポコポと液体がこぼれ出た。
「ゆゆ!おいしそうだね!ゆっくりごーくごーくするよ!」
れいむが先んじて舌を伸ばす。赤ゆっくり達がそれに気づいて急いで跳ねてきていた。
羽付きが声を押し殺しながら叫ぶ。
「にんげんさん…!あれ…!」
私も気づいた。あの水たまりの様になった液体の色合い、あれは明らかに…
まりさ一家がそれを見つけたようだ。一斉に跳ねて回りをぐるりと囲む。
まりさが舌でグイグイと押すが簡単に倒れず底の方を支点にぐるぐるとまわっている。誰かが飲みかけを放置した様だ。(ゆっくり達がひっくり返したりするのでしない方が好ましいとされている)
「ゆ!あまあまさんがはいってるかもしれないよ!」
まりさがそう言うとれいむはこう答えた。
「まりさはつつさんをたおしてね!れいむはころがしてあまあまさんをだすよ!」
「ゆっくりわかったよ!ゆ!」
まりさがそう答えて缶を体当たりで倒す。中からコポンと音がして何か液体がでだした。
れいむが舌で転がして缶の口を下にする。コポコポと液体がこぼれ出た。
「ゆゆ!おいしそうだね!ゆっくりごーくごーくするよ!」
れいむが先んじて舌を伸ばす。赤ゆっくり達がそれに気づいて急いで跳ねてきていた。
羽付きが声を押し殺しながら叫ぶ。
「にんげんさん…!あれ…!」
私も気づいた。あの水たまりの様になった液体の色合い、あれは明らかに…
「ごーくごーく…ゆげええええええええええええええええ!!??」
「「ゆっきゅち!?」」
「れ、れいむ?」
地面に口をつけて啜る様に空き缶の残りを飲んだれいむが突如拳大の大きさの餡子を吐き出した。餡子と砂糖水が混ざった液体も一緒でビチャビチャと音がする。
羽付きと私が気づいたもの、それは腐敗だった。
辺り前だ。飲みかけで開封済みのジュースを道の端に置いている物を飲むなんて自殺行為だ。
腐っていたら大変だ。つまりれいむはその「大変な物」にあたってしまったのである。
缶に書いてあるのは牛乳を使った飲料。腐れば酸味と苦味がマッチした凄まじい「刺激物」となるはずだ。刺激物はゆっくりにとっては猛毒に等しいもの。それを飲み込んだれいむは餡子を吐き出し始めたというわけだ(そもそもなぜ臭いで気がつかなかったのだろうか?)
「でいぶうううううう!!ゆっぐりなおっでね!ぺーろぺーろ!」
「ゆっきゅ!ゆっきゅち!」
「だじぇ!ゆっきゅちだじぇ!」
「むきゅ!」
「「ゆっきゅち!?」」
「れ、れいむ?」
地面に口をつけて啜る様に空き缶の残りを飲んだれいむが突如拳大の大きさの餡子を吐き出した。餡子と砂糖水が混ざった液体も一緒でビチャビチャと音がする。
羽付きと私が気づいたもの、それは腐敗だった。
辺り前だ。飲みかけで開封済みのジュースを道の端に置いている物を飲むなんて自殺行為だ。
腐っていたら大変だ。つまりれいむはその「大変な物」にあたってしまったのである。
缶に書いてあるのは牛乳を使った飲料。腐れば酸味と苦味がマッチした凄まじい「刺激物」となるはずだ。刺激物はゆっくりにとっては猛毒に等しいもの。それを飲み込んだれいむは餡子を吐き出し始めたというわけだ(そもそもなぜ臭いで気がつかなかったのだろうか?)
「でいぶうううううう!!ゆっぐりなおっでね!ぺーろぺーろ!」
「ゆっきゅ!ゆっきゅち!」
「だじぇ!ゆっきゅちだじぇ!」
「むきゅ!」
まりさがれいむをぺーろぺーろし始める。相も変わらず赤ゆっくり達はれいむの周りを飛び跳ねていた。
だが吐き出すゆっくりに対してぺーろぺーろしたところで何の意味もない。
「ゆごっ!ゆげっゆごぶぐぇ!ゆげぇぇえええええ…ゆげほ!ゆごほ!!!ゆげぇぇ…!!」
砂糖水と餡子が混ざり合ったような液体を吐き出しながらせき込むれいむ。バスケットボール大のゆっくりが拳大の餡子を吐き出した位では死にはしないがしばらく動けないだろう。
すぐにれいむが寒天の目をグリンと上に向けて痙攣を始めた。これはゆっくりが急激に餡子が無くなった時に起こる症状だ。致死量ではないが急激に餡子を吐き出した時でも、異物が饅頭内に残っているため暫くこんな行動を起こす。
まりさはれいむのピコピコを口で掴むと後ろ向きで引っ張る様にズルズルと移動を始めた。狩りはこれでおしまいの様だ。
周りには赤ゆっくり達が相も変わらず跳ねまわって付いていっている。
羽付きがやれやれといった表情で解説を始めた。
曰く、番いが両方とも捨てゆっくりだった場合、あの様に人間が作ったものしか食べ物として認識しないらしい。
確かに道中食べられそうな雑草があっても見向きもしなかった。それはあのゆっくり達が食料として認識していないからとの事だ。
そして一番の不幸は「痛んだ物」をも認識できないその知識量にある。見た事があるものでもそれは「腐っている」と分からない。物が腐ると言う現象すら知らないのだ。
あのまりさ一家の末路はどうなるか、私は羽付きにそれを聞いてみた。羽付きは鼻で笑うとこう言った。
「まずあのれいむはもうだめだぜ。たぶんあのまりさがぺーろぺーろしまくってさらにぽんぽんをひやしてうんうんのだしすぎですぐにみいらだぜ」
私はまりさ一家に目を向ける。
だが吐き出すゆっくりに対してぺーろぺーろしたところで何の意味もない。
「ゆごっ!ゆげっゆごぶぐぇ!ゆげぇぇえええええ…ゆげほ!ゆごほ!!!ゆげぇぇ…!!」
砂糖水と餡子が混ざり合ったような液体を吐き出しながらせき込むれいむ。バスケットボール大のゆっくりが拳大の餡子を吐き出した位では死にはしないがしばらく動けないだろう。
すぐにれいむが寒天の目をグリンと上に向けて痙攣を始めた。これはゆっくりが急激に餡子が無くなった時に起こる症状だ。致死量ではないが急激に餡子を吐き出した時でも、異物が饅頭内に残っているため暫くこんな行動を起こす。
まりさはれいむのピコピコを口で掴むと後ろ向きで引っ張る様にズルズルと移動を始めた。狩りはこれでおしまいの様だ。
周りには赤ゆっくり達が相も変わらず跳ねまわって付いていっている。
羽付きがやれやれといった表情で解説を始めた。
曰く、番いが両方とも捨てゆっくりだった場合、あの様に人間が作ったものしか食べ物として認識しないらしい。
確かに道中食べられそうな雑草があっても見向きもしなかった。それはあのゆっくり達が食料として認識していないからとの事だ。
そして一番の不幸は「痛んだ物」をも認識できないその知識量にある。見た事があるものでもそれは「腐っている」と分からない。物が腐ると言う現象すら知らないのだ。
あのまりさ一家の末路はどうなるか、私は羽付きにそれを聞いてみた。羽付きは鼻で笑うとこう言った。
「まずあのれいむはもうだめだぜ。たぶんあのまりさがぺーろぺーろしまくってさらにぽんぽんをひやしてうんうんのだしすぎですぐにみいらだぜ」
私はまりさ一家に目を向ける。
「ゆ!ゆううう!いまおうちにかえるからね!あまあまさんをたべてゆっくりやすめばなおるよ!」
「ゆ”!ゆ”!ゆ”!ゆ”!」
「「「ゆっきゅちちちぇぇ!」」」
バラバラに言っていた赤ゆっくり達が初めてハモった。
新しい言葉だがそれを喜ぶ暇は当然の様にないようだ。
れいむを心配しているわけではなく、その表情から察するに相手をしてくれない事に対しての言葉だろうか?
「ゆ”!ゆ”!ゆ”!ゆ”!」
「「「ゆっきゅちちちぇぇ!」」」
バラバラに言っていた赤ゆっくり達が初めてハモった。
新しい言葉だがそれを喜ぶ暇は当然の様にないようだ。
れいむを心配しているわけではなく、その表情から察するに相手をしてくれない事に対しての言葉だろうか?
十分かけてようやく高架下につく。
まりさ一家は巣に入って必死にれいむをぺーろぺーろしている。
「ゆ!ゆ!れいむだいじょうぶ!?ぺーろぺーろ!」
「ゆ”!ゆ”!ぽんぽんいだいいいいい…!」
れいむの方が小麦粉の皮に玉の様な砂糖水の汗をびっしりとかいて苦しんでいる。グネグネと動きながらビチビチのうんうんがあにゃるから流れるように出ている。
赤ぱちゅりー…もとい赤ゆっくりはと言うと。
「「ちゅーやちゅーや…」」と三匹仲良くおうちの入り口近くで横にこかす様に置かれたまりさの帽子の中で小麦粉の皮を寄せ合って眠っていた。疲れたようだ。
恐らくまりさが帽子と赤ゆっくりがうんうんで汚れないようにするために脱いでおいてあるのだろう。
まりさが毛布についたうんうんを舌で外に捨てる。だがいくらやってもキリがない。
うんうんを捨て去った後は、まりさはれいむをぺーろぺーろしはじめる。
さっきからうんうんを捨ててはぺーろぺーろしてそしてまたうんうんが出ては捨てての繰り返しだ。
「あんこさんがなくなったらでいぶがゆっぐりでぎないよおおおお!!あんござんゆっぐりどまっでね!ぺーろぺーろ!」
「ゆ”うううう!!なべないでぇぇえええっ!」
まりさがれいむの下部分をぺーろぺーろする。だが隙間風が入るぐらいには風のある冬の日に、そんな小麦粉の皮を冷やす様な事をしていては、治るものも治らない。当然れいむの「びちうん」(お汁粉)は激しさを増す。
れいむがうんうんをびちびちとひり出しながらグネグネと動いて叫ぶ。砂糖水の涙と涎、そして液体状の餡子にまみれたその姿は今食事中なら思わず吐き出しそうな光景だった。(いくらただの餡子とはいえ精神衛生上気味が悪すぎる)
「でぢゃううううう!!ゆぎぎぃぃ…!」
「あ”あ”あ”あ”!!でいぶうううう!?」
今度はれいむが苦しそうに上を向いてあにゃるを向ける。
あにゃるの先にはまりさの帽子の内部、つまり赤ゆっくりが眠っている場所にロックオンされていた。
「ゆぐぐぐ・・・うんうんがどまらないぃぃ・・・!!」
「ゆ!?まってね!ゆっくりがまんしてね!まりさのおぼうしさんをいまどけるからね!」
まりさが舌で帽子をどけようとする。その時目覚めた赤ぱちゅりーがすぐさまモミアゲを上下に振るってピョコンと跳ねた。
まりさ一家は巣に入って必死にれいむをぺーろぺーろしている。
「ゆ!ゆ!れいむだいじょうぶ!?ぺーろぺーろ!」
「ゆ”!ゆ”!ぽんぽんいだいいいいい…!」
れいむの方が小麦粉の皮に玉の様な砂糖水の汗をびっしりとかいて苦しんでいる。グネグネと動きながらビチビチのうんうんがあにゃるから流れるように出ている。
赤ぱちゅりー…もとい赤ゆっくりはと言うと。
「「ちゅーやちゅーや…」」と三匹仲良くおうちの入り口近くで横にこかす様に置かれたまりさの帽子の中で小麦粉の皮を寄せ合って眠っていた。疲れたようだ。
恐らくまりさが帽子と赤ゆっくりがうんうんで汚れないようにするために脱いでおいてあるのだろう。
まりさが毛布についたうんうんを舌で外に捨てる。だがいくらやってもキリがない。
うんうんを捨て去った後は、まりさはれいむをぺーろぺーろしはじめる。
さっきからうんうんを捨ててはぺーろぺーろしてそしてまたうんうんが出ては捨てての繰り返しだ。
「あんこさんがなくなったらでいぶがゆっぐりでぎないよおおおお!!あんござんゆっぐりどまっでね!ぺーろぺーろ!」
「ゆ”うううう!!なべないでぇぇえええっ!」
まりさがれいむの下部分をぺーろぺーろする。だが隙間風が入るぐらいには風のある冬の日に、そんな小麦粉の皮を冷やす様な事をしていては、治るものも治らない。当然れいむの「びちうん」(お汁粉)は激しさを増す。
れいむがうんうんをびちびちとひり出しながらグネグネと動いて叫ぶ。砂糖水の涙と涎、そして液体状の餡子にまみれたその姿は今食事中なら思わず吐き出しそうな光景だった。(いくらただの餡子とはいえ精神衛生上気味が悪すぎる)
「でぢゃううううう!!ゆぎぎぃぃ…!」
「あ”あ”あ”あ”!!でいぶうううう!?」
今度はれいむが苦しそうに上を向いてあにゃるを向ける。
あにゃるの先にはまりさの帽子の内部、つまり赤ゆっくりが眠っている場所にロックオンされていた。
「ゆぐぐぐ・・・うんうんがどまらないぃぃ・・・!!」
「ゆ!?まってね!ゆっくりがまんしてね!まりさのおぼうしさんをいまどけるからね!」
まりさが舌で帽子をどけようとする。その時目覚めた赤ぱちゅりーがすぐさまモミアゲを上下に振るってピョコンと跳ねた。
「むきゅ!」
「ゆゆうう!?」
着地場所がまりさの舌の先だったのがまずかった。赤ぱちゅりーはもう一度跳ねて帽子の外へと出てしまったが、最初のジャンプでまりさの舌は帽子から一瞬離れてしまっていた。それが命取りとなる。
「ゆぐぐぐ・・・!ぼうだべえええええええ!!でるうううううううう!!」
「でいぶやべでええええええええええ!!」
その声に目覚めたのか、赤まりさと赤れいむがパッチリと目を開けた。
あにゃるをこちらに向けて砂糖細工の歯を食いしばっている凄まじい表情のれいむと泣き叫ぶまりさの姿がその時見えたのではないかと私は後に推測する。
「あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!!!ずっぎりいいいいいいいいいいいい!!」
れいむのあにゃるからびちうん(お汁粉)が勢いよく噴き出した。その勢いはまるで土石流
落ち行く先はまりさの帽子と中にいる赤まりさと赤れいむだった。
うんうんまみれになったまりさの帽子を見てまりさが叫ぶ。
「までぃざのおぼうじざんがああああああああああああああああ!!でいぶのばがあああああああああああ!!」
「ゆ”!ゆ”!ゆ”!」
れいむは最後に凄まじい勢いでうんうんを噴き出すとそのまま中の餡子が無くなったのか、寒天の目が白目をむいて痙攣したまま最後に大きく小麦粉の体を跳ねさせるとそのまま動かなくなってしまった。
私には帽子の中の様子がよく見えなかった。まりさが口で帽子の唾を掴んでブンっと振るとうんうんにまみれた赤れいむと赤まりさが出てくる。
そこで私はようやく大量のうんうんにまみれた赤れいむと赤まりさを見ることになる。
「ゆっぐりまっででね!いばまでぃざがうんうんをどるがらね!ぺーろぺーろ!」
まりさが必死にぺーろぺーろしてうんうんを取り払うがぴくりとも動かない。うんうんをぶっかけられたショックでそのまま物言わぬ饅頭となってしまったようだ。
「あ”あ”あ”あ”!?おぢびぢゃんんんんんんんんんんんん!?」
まりさの叫び声が辺りにこだました。
「ゆゆうう!?」
着地場所がまりさの舌の先だったのがまずかった。赤ぱちゅりーはもう一度跳ねて帽子の外へと出てしまったが、最初のジャンプでまりさの舌は帽子から一瞬離れてしまっていた。それが命取りとなる。
「ゆぐぐぐ・・・!ぼうだべえええええええ!!でるうううううううう!!」
「でいぶやべでええええええええええ!!」
その声に目覚めたのか、赤まりさと赤れいむがパッチリと目を開けた。
あにゃるをこちらに向けて砂糖細工の歯を食いしばっている凄まじい表情のれいむと泣き叫ぶまりさの姿がその時見えたのではないかと私は後に推測する。
「あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!!!ずっぎりいいいいいいいいいいいい!!」
れいむのあにゃるからびちうん(お汁粉)が勢いよく噴き出した。その勢いはまるで土石流
落ち行く先はまりさの帽子と中にいる赤まりさと赤れいむだった。
うんうんまみれになったまりさの帽子を見てまりさが叫ぶ。
「までぃざのおぼうじざんがああああああああああああああああ!!でいぶのばがあああああああああああ!!」
「ゆ”!ゆ”!ゆ”!」
れいむは最後に凄まじい勢いでうんうんを噴き出すとそのまま中の餡子が無くなったのか、寒天の目が白目をむいて痙攣したまま最後に大きく小麦粉の体を跳ねさせるとそのまま動かなくなってしまった。
私には帽子の中の様子がよく見えなかった。まりさが口で帽子の唾を掴んでブンっと振るとうんうんにまみれた赤れいむと赤まりさが出てくる。
そこで私はようやく大量のうんうんにまみれた赤れいむと赤まりさを見ることになる。
「ゆっぐりまっででね!いばまでぃざがうんうんをどるがらね!ぺーろぺーろ!」
まりさが必死にぺーろぺーろしてうんうんを取り払うがぴくりとも動かない。うんうんをぶっかけられたショックでそのまま物言わぬ饅頭となってしまったようだ。
「あ”あ”あ”あ”!?おぢびぢゃんんんんんんんんんんんん!?」
まりさの叫び声が辺りにこだました。
「ゆげぇ…いくらなんでもひどすぎるんだぜ…あれは…」
羽付きがえずくほどの光景がそこにあった。今度はまりさが必死に舌で帽子にこびりついたうんうんをなめとっている。
その真ん中で唯一無事だった赤ぱちゅりーが「むきゅ!むきゅ!」と元気に跳ねまわっていた。
それなりに綺麗になった帽子をかぶってまりさとれいむが叫ぶ。
「おぢびぢゃんんんんんんんんん!!ぶじだっだんだねええええええ!!よがっだよおおおおおおお!!すーりすーりいいいいいいいい!!」
「むきゅ!ちゅーりちゅーり!」
砂糖水の涙と涎を垂れ流しながらうんうんまみれの小麦粉の皮をすーりすーりする光景。感動もへったくれもない。その汚さに流石に私も辟易とした。
ようやく落ち着きを取り戻したようだが、問題はこれからであった。
「ゆ・・・ゆ・・・れいぶううう・・・おぢびぢゃん・・・」
かつてゆっくりだったれいむと赤ゆっくりにまりさが目を向ける。
私が遠めに見たかぎりでだが、れいむと赤れいむ、そして赤まりさは凄まじい形相で倒れ伏していた。
カピカピに干からびて寒天の白目をむいているれいむ。小麦粉の皮が水分をなくし、ひび割れが入っている程だ。
赤れいむと赤まりさはうんうんがどけられると舌を投げだしこれも同じように寒天の両目を白目になったまま物言わぬ饅頭となり果ててしまっていた。
「ゆ”!ゆ”!れいむ…おちびちゃんたち…おそらでゆっくりしててね…!」
まりさはそれを見て泣いている様だ。殆ど自分が原因だと言う事に気づいていないのが何とも言えずお粗末な物として私の目に映った。
まりさはくるっと振り返り、赤ぱちゅりーの方を向くとこう言った。
「いなくなったれいむやおちぢちゃんのぶんまでゆっくりしようね…!」
「むきゅ!ゆっきゅち!」
何とも感動的な光景だ。羽付きがその光景を嫌悪感を剥き出しにして見ながら、こう私に行った。
「もういいとおもうんだぜ…はやくかえるんだぜ…どうせあんなようすじゃあしたにはゆっくりできなくなってるんだぜ…」
一刻も早くどこかへ行ってしまいたいようだ。仕方がないので私と羽付きはそのまま引き上げることにする。
捨てまりさの決意を見た私は、そのまま羽付きとともに引き上げていった。
羽付きがえずくほどの光景がそこにあった。今度はまりさが必死に舌で帽子にこびりついたうんうんをなめとっている。
その真ん中で唯一無事だった赤ぱちゅりーが「むきゅ!むきゅ!」と元気に跳ねまわっていた。
それなりに綺麗になった帽子をかぶってまりさとれいむが叫ぶ。
「おぢびぢゃんんんんんんんんん!!ぶじだっだんだねええええええ!!よがっだよおおおおおおお!!すーりすーりいいいいいいいい!!」
「むきゅ!ちゅーりちゅーり!」
砂糖水の涙と涎を垂れ流しながらうんうんまみれの小麦粉の皮をすーりすーりする光景。感動もへったくれもない。その汚さに流石に私も辟易とした。
ようやく落ち着きを取り戻したようだが、問題はこれからであった。
「ゆ・・・ゆ・・・れいぶううう・・・おぢびぢゃん・・・」
かつてゆっくりだったれいむと赤ゆっくりにまりさが目を向ける。
私が遠めに見たかぎりでだが、れいむと赤れいむ、そして赤まりさは凄まじい形相で倒れ伏していた。
カピカピに干からびて寒天の白目をむいているれいむ。小麦粉の皮が水分をなくし、ひび割れが入っている程だ。
赤れいむと赤まりさはうんうんがどけられると舌を投げだしこれも同じように寒天の両目を白目になったまま物言わぬ饅頭となり果ててしまっていた。
「ゆ”!ゆ”!れいむ…おちびちゃんたち…おそらでゆっくりしててね…!」
まりさはそれを見て泣いている様だ。殆ど自分が原因だと言う事に気づいていないのが何とも言えずお粗末な物として私の目に映った。
まりさはくるっと振り返り、赤ぱちゅりーの方を向くとこう言った。
「いなくなったれいむやおちぢちゃんのぶんまでゆっくりしようね…!」
「むきゅ!ゆっきゅち!」
何とも感動的な光景だ。羽付きがその光景を嫌悪感を剥き出しにして見ながら、こう私に行った。
「もういいとおもうんだぜ…はやくかえるんだぜ…どうせあんなようすじゃあしたにはゆっくりできなくなってるんだぜ…」
一刻も早くどこかへ行ってしまいたいようだ。仕方がないので私と羽付きはそのまま引き上げることにする。
捨てまりさの決意を見た私は、そのまま羽付きとともに引き上げていった。
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それから次の日、私と羽付きはあの「うんうんまりさ」と赤ぱちゅりーの様子を見るために再び高架下へとやってきていた。
様子が気になったからだ。
さて高架下のベンチの下へとやってくると羽付きが言ったとおり「うんうんまりさ」は頭から大量の蔓を生やしてそのまま小麦粉の皮だけとなって仲良くれいむだった饅頭の横で突っ伏して倒れていた。
どうやら昨日の騒音を聞きつけたいくつかのありすにすっきりし殺されたようだ。
蔓の先に生えている萎れた実を木の棒でつつきながら羽付きが呟く。
「やっぱりまりさのおもったとおりなんだぜ。あれだけさわげばおうちのいちをれいぱーありすにおしえるようなものなんだぜ」
基本的に街ゆっくりは自身の巣の周りではあまり騒がない。それはその音を聞きつけてやってくるありすやゲスゆっくり、しいてはれみりゃやふらん対策のためである。
羽付きが言うには、他の街ゆっくりの中でも警戒心が強いゆっくりは「おうち」を複数持っているという。
雨が降った時や何か危険が身に迫った時は近くの方の巣へ避難するためという意味合いがあるといった。
その話を聞きながら、ふと気になった。そういえば昨日の赤ぱちゅりーはどこだろうか?
様子が気になったからだ。
さて高架下のベンチの下へとやってくると羽付きが言ったとおり「うんうんまりさ」は頭から大量の蔓を生やしてそのまま小麦粉の皮だけとなって仲良くれいむだった饅頭の横で突っ伏して倒れていた。
どうやら昨日の騒音を聞きつけたいくつかのありすにすっきりし殺されたようだ。
蔓の先に生えている萎れた実を木の棒でつつきながら羽付きが呟く。
「やっぱりまりさのおもったとおりなんだぜ。あれだけさわげばおうちのいちをれいぱーありすにおしえるようなものなんだぜ」
基本的に街ゆっくりは自身の巣の周りではあまり騒がない。それはその音を聞きつけてやってくるありすやゲスゆっくり、しいてはれみりゃやふらん対策のためである。
羽付きが言うには、他の街ゆっくりの中でも警戒心が強いゆっくりは「おうち」を複数持っているという。
雨が降った時や何か危険が身に迫った時は近くの方の巣へ避難するためという意味合いがあるといった。
その話を聞きながら、ふと気になった。そういえば昨日の赤ぱちゅりーはどこだろうか?
その時、うんうんまりさの横に落ちていた帽子の唾がモゾモゾと動いた。どけてみるとあの赤ぱちゅりーが元気よく飛び跳ねてくる。
「むきゅ!ゆっきゅち!ゆっきゅち!」
全く無傷なその姿を見て羽付きが半ばあきれるように驚いた。
「たすかってたのかぜ!?」
取り換え子ゆっくり、運がいいのは本当なのかもしれない。
私の足もとで飛び跳ねながら何かを口にしている。
「あみゃあみゃ!むきゅ!しゅっ!しゅっき!しゅっきり!あみゃあみゃ!」
あまあまを要求している様だ。そしてありす種の口癖らしきものを叫びながら私の足もとを跳ねまわっている。
跳ねまわる赤ぱちゅりーを尻目に、私は羽付きと一緒に踵を返して高架下を後にする。
あれだけ運のいい赤ぱちゅりーだ。きっと生き残るだろう。
私がそう思いつつ振り返る。羽付きもそれにあわせて赤ぱちゅりーの方を見る。
そのとてもラッキーな赤ぱちゅりーはすでに動かなくなったまりさ一家の周りをピョコピョコとただ孤独に跳ねまわり続けていた。
それからあの赤ぱちゅりーがどうなったか、羽付きが私と別れてすぐに見に行った頃には既にいなくなっていたという話だ。
今頃どこへ行っているのだろうか?少なくともあの赤ぱちゅりーが死ぬと言う事はまずあり得ないだろう。
自分だけが生き残って、周りが不運で淘汰されていく光景は、ある意味赤ぱちゅりーにとっては「アンラッキー」なのかもしれない―――
「むきゅ!ゆっきゅち!ゆっきゅち!」
全く無傷なその姿を見て羽付きが半ばあきれるように驚いた。
「たすかってたのかぜ!?」
取り換え子ゆっくり、運がいいのは本当なのかもしれない。
私の足もとで飛び跳ねながら何かを口にしている。
「あみゃあみゃ!むきゅ!しゅっ!しゅっき!しゅっきり!あみゃあみゃ!」
あまあまを要求している様だ。そしてありす種の口癖らしきものを叫びながら私の足もとを跳ねまわっている。
跳ねまわる赤ぱちゅりーを尻目に、私は羽付きと一緒に踵を返して高架下を後にする。
あれだけ運のいい赤ぱちゅりーだ。きっと生き残るだろう。
私がそう思いつつ振り返る。羽付きもそれにあわせて赤ぱちゅりーの方を見る。
そのとてもラッキーな赤ぱちゅりーはすでに動かなくなったまりさ一家の周りをピョコピョコとただ孤独に跳ねまわり続けていた。
それからあの赤ぱちゅりーがどうなったか、羽付きが私と別れてすぐに見に行った頃には既にいなくなっていたという話だ。
今頃どこへ行っているのだろうか?少なくともあの赤ぱちゅりーが死ぬと言う事はまずあり得ないだろう。
自分だけが生き残って、周りが不運で淘汰されていく光景は、ある意味赤ぱちゅりーにとっては「アンラッキー」なのかもしれない―――
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挿絵:M1