ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko2430 ああ、無情。
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ankoss
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『ああ、無情。』 5KB
虐待 番い 赤ゆ 現代 虐待人間 台詞は一切無し。
・虐
・一切の台詞なし
・短いです
れいむは逃げている。
ゆっくりできないにんげんさんから逃げている。
どうしてこうなったのだろう?どうしてこんなことをするんだろう?
自問自答の繰り返し。答えはでない。
れいむは野良ゆっくりだった。
生まれた時から野良で、生まれた時から苦しい生活を送ってきた。
それは慣れしまうとまだ辛い事ではなかったし、何より家族がいたからゆっくりできた。
でもそれも今さっき崩れた。にんげんさんがれいむたちを捕まえに来たのだった。
れいむには理解できない。自分たちは別に何もしていない。
にんげんさんの家に入った事も、ましてやにんげんさんに会ったことすられいむには無かったのだから。
しかし人間は違う。人間はゆっくりの識別などつかない。ゆっくりはみな同じ。
たとえその固体が何かしたわけでないにしても、似たものが何かをすればほかも一緒である。
だが、れいむたち一家を襲った悲劇は、別に駆除などを理由としたものではなかった。
れいむは見た。母に命がけで逃がされた時に父を甚振っていたにんげんさんの顔を。
れいむは見た。悪魔のような行為を笑顔で行うにんげんさんの顔を。
れいむは見た。歯が折れ、皮が破れ、口が裂けて涙と糞尿をたらす父を笑うにんげんさんの顔を。
怖かった。怖くて動けなかった。母が叫んで突き飛ばさなければ、父と同じ目にあっていただろう。
うしろを振り向けない。父の悲痛な叫び声がれいむの体を強張らせ、涙を流させ、足を止めそうにさせる。
けれども振り向けない。ここでとまれば、ここで戻れば、母の行動は意味を成さなくなる。
自分たちを犠牲にしてでも自分を助けようとした母の愛が無駄になってしまう。
れいむたちはにんげんさんには勝てない。絶対勝てない。わかってる。わかってても父と母にんげんさんに挑んだ。
れいむを助けるために。れいむを逃がすために。
だかられいむは振り向かずに全力で飛ぶ。今までこんなに全力で、こんなに長く飛んだことは無い。
少しでも早く、少しで遠くに逃げる。その一心で跳ねた。
―――母の悲鳴が聞こえた。
戻りたくなる。母を助けたくなる。無謀だと思っても、唯一の肉親。助けたくないわけが無い。
だが戻れない。戻ってはいけない。
父の罵声が聞こえる。
鈍い音とともに父の言葉が途切れる。
母が父を呼ぶ。母が父の名を叫ぶ。
地面にたたきつける音が聞こえる。
同時に母の鈍った声が聞こえた
二人のくぐもった声が聞こえる。
また鈍い音がする。
父は声にならない悲鳴をあげている。
あんな父の声、聞いたことが無い。勇敢で優しくて、とてもゆっくりした父が、今では―――。
母の声は聞くに堪えないほど濁っている。
もうおうたも歌えないだろう。もう優しい声でれいむとお喋りすることも―――。
逃げる。
逃げる。
逃げる。
逃げる。
もうどれだけ跳ねただろう。
父と母の声も、ついさっきした何かが潰れる音以降聞こえない。
大分離れたらしい。
れいむの体も限界を超えていた。れいむは足を止める。
振り返りたくは無い。
しかし確認しなければならない。
どれだけ離れたかがわからなければ安心もできない。
振り返ったれいむは―――
―――にんげんさんから逃げ切れなかった事を知った。
なんてことはない。
れいむは赤ゆっくりなのだ。
栄養状態も良いわけではない環境。
生きるため程度しか栄養が取れていないれいむは、体が赤ゆっくりからたいして変わっていなかった。
そんな小さな体でどれだけ跳ねても、数分程度で巨利をとることなど出来るわけが無い。
結局、れいむが進んだ距離は2mにも満たなかった。
当たり前だ。一度の跳躍で動ける距離はたった数cm。
しかも体が小さいがために一度跳ねるごとにどんなに急いでも数秒立ち止まってしまう。
逃げられるわけも無かった。
父と母の決死の覚悟も、結局無駄になってしまった。
れいむは見た。
自分のほぼ目の前で、飾り以外まったく原形をとどめていないぐちゃぐちゃな両親を。
れいむは見た。
その両親の死体を踏み躙りながら笑っているにんげんさんを。
れいむいは見た。
にんげんさんの、れいむにむける、その、悪意に満ちた、笑顔、を。
青年は今日も人気の無い路地を行く。
ゆっくりを見つけるためだ。
昨日の家族は傑作だった。
子供を逃がして自分が盾になったのは素晴らしかったのだが。
止めをさす前に、勝ち誇った顔で子供を逃がせたことを喜んでいたの見た時は死ぬかと思った。
笑いがこみ上げてたまらない。
子供の大きさを考えていなかったのか、そんな余裕が無かったのか。
踏み潰す前に自分たちの子供をみせてやると、途端に顔色を変えた。
その絶望しきった顔は青年にとって素晴らしいごちそうとなる。
自らの行動がまったく役に立たなかったことが悔しいのだろう。
そんな顔のまま、青年を見上げたその親は踏み潰された後まで青年の大好きな表情で死んだ。
そして、逃げ切ったと思って振り返った赤ゆっくりも、青年を見た時絶望した。
青年はたまらなかった。
安堵を得ようと振り向いたのに絶望を直視する羽目になったあの表情。
青年はそのれいむをじわりじわりと握りつぶした。
絶望に彩られたその表情のまま、死にたくないと叫びながら爆ぜたれいむ。
青年の心はとても満たされていた。
青年は今日もまた、人気の無い路地を行く。
ゆっくりを見つけるために。
~終~
作
anko1241 ゆっくり教材Vol.1『野良に憧れるれいむ』
anko1257 ゆっくり教材Vol.2『大人になれないまりさ』
anko1272 ゆっくり教材Vol.3『ゆっくりありすの注意点』
anko2390 ゆっくり教材Vol.4『ゆっくりぱちゅりーの弱さ』
anko1246 特集『ゆっくりに脅かされる農家』
anko2421 生きてるのは知ってるけどそれが何か?
anko2426 ゆっくり研究所
虐待 番い 赤ゆ 現代 虐待人間 台詞は一切無し。
・虐
・一切の台詞なし
・短いです
れいむは逃げている。
ゆっくりできないにんげんさんから逃げている。
どうしてこうなったのだろう?どうしてこんなことをするんだろう?
自問自答の繰り返し。答えはでない。
れいむは野良ゆっくりだった。
生まれた時から野良で、生まれた時から苦しい生活を送ってきた。
それは慣れしまうとまだ辛い事ではなかったし、何より家族がいたからゆっくりできた。
でもそれも今さっき崩れた。にんげんさんがれいむたちを捕まえに来たのだった。
れいむには理解できない。自分たちは別に何もしていない。
にんげんさんの家に入った事も、ましてやにんげんさんに会ったことすられいむには無かったのだから。
しかし人間は違う。人間はゆっくりの識別などつかない。ゆっくりはみな同じ。
たとえその固体が何かしたわけでないにしても、似たものが何かをすればほかも一緒である。
だが、れいむたち一家を襲った悲劇は、別に駆除などを理由としたものではなかった。
れいむは見た。母に命がけで逃がされた時に父を甚振っていたにんげんさんの顔を。
れいむは見た。悪魔のような行為を笑顔で行うにんげんさんの顔を。
れいむは見た。歯が折れ、皮が破れ、口が裂けて涙と糞尿をたらす父を笑うにんげんさんの顔を。
怖かった。怖くて動けなかった。母が叫んで突き飛ばさなければ、父と同じ目にあっていただろう。
うしろを振り向けない。父の悲痛な叫び声がれいむの体を強張らせ、涙を流させ、足を止めそうにさせる。
けれども振り向けない。ここでとまれば、ここで戻れば、母の行動は意味を成さなくなる。
自分たちを犠牲にしてでも自分を助けようとした母の愛が無駄になってしまう。
れいむたちはにんげんさんには勝てない。絶対勝てない。わかってる。わかってても父と母にんげんさんに挑んだ。
れいむを助けるために。れいむを逃がすために。
だかられいむは振り向かずに全力で飛ぶ。今までこんなに全力で、こんなに長く飛んだことは無い。
少しでも早く、少しで遠くに逃げる。その一心で跳ねた。
―――母の悲鳴が聞こえた。
戻りたくなる。母を助けたくなる。無謀だと思っても、唯一の肉親。助けたくないわけが無い。
だが戻れない。戻ってはいけない。
父の罵声が聞こえる。
鈍い音とともに父の言葉が途切れる。
母が父を呼ぶ。母が父の名を叫ぶ。
地面にたたきつける音が聞こえる。
同時に母の鈍った声が聞こえた
二人のくぐもった声が聞こえる。
また鈍い音がする。
父は声にならない悲鳴をあげている。
あんな父の声、聞いたことが無い。勇敢で優しくて、とてもゆっくりした父が、今では―――。
母の声は聞くに堪えないほど濁っている。
もうおうたも歌えないだろう。もう優しい声でれいむとお喋りすることも―――。
逃げる。
逃げる。
逃げる。
逃げる。
もうどれだけ跳ねただろう。
父と母の声も、ついさっきした何かが潰れる音以降聞こえない。
大分離れたらしい。
れいむの体も限界を超えていた。れいむは足を止める。
振り返りたくは無い。
しかし確認しなければならない。
どれだけ離れたかがわからなければ安心もできない。
振り返ったれいむは―――
―――にんげんさんから逃げ切れなかった事を知った。
なんてことはない。
れいむは赤ゆっくりなのだ。
栄養状態も良いわけではない環境。
生きるため程度しか栄養が取れていないれいむは、体が赤ゆっくりからたいして変わっていなかった。
そんな小さな体でどれだけ跳ねても、数分程度で巨利をとることなど出来るわけが無い。
結局、れいむが進んだ距離は2mにも満たなかった。
当たり前だ。一度の跳躍で動ける距離はたった数cm。
しかも体が小さいがために一度跳ねるごとにどんなに急いでも数秒立ち止まってしまう。
逃げられるわけも無かった。
父と母の決死の覚悟も、結局無駄になってしまった。
れいむは見た。
自分のほぼ目の前で、飾り以外まったく原形をとどめていないぐちゃぐちゃな両親を。
れいむは見た。
その両親の死体を踏み躙りながら笑っているにんげんさんを。
れいむいは見た。
にんげんさんの、れいむにむける、その、悪意に満ちた、笑顔、を。
青年は今日も人気の無い路地を行く。
ゆっくりを見つけるためだ。
昨日の家族は傑作だった。
子供を逃がして自分が盾になったのは素晴らしかったのだが。
止めをさす前に、勝ち誇った顔で子供を逃がせたことを喜んでいたの見た時は死ぬかと思った。
笑いがこみ上げてたまらない。
子供の大きさを考えていなかったのか、そんな余裕が無かったのか。
踏み潰す前に自分たちの子供をみせてやると、途端に顔色を変えた。
その絶望しきった顔は青年にとって素晴らしいごちそうとなる。
自らの行動がまったく役に立たなかったことが悔しいのだろう。
そんな顔のまま、青年を見上げたその親は踏み潰された後まで青年の大好きな表情で死んだ。
そして、逃げ切ったと思って振り返った赤ゆっくりも、青年を見た時絶望した。
青年はたまらなかった。
安堵を得ようと振り向いたのに絶望を直視する羽目になったあの表情。
青年はそのれいむをじわりじわりと握りつぶした。
絶望に彩られたその表情のまま、死にたくないと叫びながら爆ぜたれいむ。
青年の心はとても満たされていた。
青年は今日もまた、人気の無い路地を行く。
ゆっくりを見つけるために。
~終~
作
anko1241 ゆっくり教材Vol.1『野良に憧れるれいむ』
anko1257 ゆっくり教材Vol.2『大人になれないまりさ』
anko1272 ゆっくり教材Vol.3『ゆっくりありすの注意点』
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