ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko3252 そんな酷い奴らじゃなくね?
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ankoss
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『そんな酷い奴らじゃなくね?』 5KB
考証 現代 ネタはあるけど眠い
考証 現代 ネタはあるけど眠い
「あー、腹立つわー」
「どうした?」
「いや、今朝ゆっくりに絡まれたんだよ。ほんとあいつらストレス貯まらせることに関しては天才的だな」
「……ゆっくりが?なんで?」
「俺はただ歩いてただけなのにあまあまよこせとか言ってきたの。断ってもなかなか納得しねーしよー」
「いや、俺が聞いたのはそっちじゃなくて、なんでゆっくりでストレス貯まるかってこと」
「……え?」
「ゆっくりって、そんな酷い生き物じゃないだろ」
「どうした?」
「いや、今朝ゆっくりに絡まれたんだよ。ほんとあいつらストレス貯まらせることに関しては天才的だな」
「……ゆっくりが?なんで?」
「俺はただ歩いてただけなのにあまあまよこせとか言ってきたの。断ってもなかなか納得しねーしよー」
「いや、俺が聞いたのはそっちじゃなくて、なんでゆっくりでストレス貯まるかってこと」
「……え?」
「ゆっくりって、そんな酷い生き物じゃないだろ」
そんな酷い奴らじゃなくね?
「いや……酷いに決まってんだろ、俺みたいな善良な一般市民に無意味な喧嘩売るし」
「それが俺にはよくわかんねえんだよなあ……
例えばさ、お前さ、ゴキブリ相手に本気でお喋りしたことあるか?」
「いや、ゴキブリは喋んねえだろ。鳴き声があるかどうかは知らんけど。
ゆっくりは言葉で人間をイラつかせるじゃん」
「じゃあ鳴き声と言葉の違いってなんだ?」
「……人間が理解できたら言葉だろ」
「じゃあお前、奴らが言ってる『ゆっくりできる』とか『ゆっくりしてる』ってどういう意味か言ってみろよ」
「…………」
「ほら、言えない」
「いや、ほら、楽しいとか、綺麗とか、可愛いとかそんなんだろ」
「奴らが一番よく使う言葉を推測しかできない時点で、俺たちと奴らが使ってる言葉は違うよ」
「……まあそう言えなくもないけどさ、それ屁理屈だろ」
「まあそうだな。でも正直俺からしたら、生ゴミが出す鳴き声をひとりで勝手に自分への悪口だと思い込んで本気でムカついてるお前は
真面目バカにしか見えんよ」
「……でも、俺がなんか話すとそれに準じた言葉を返すだろ。
それは俺の言葉を理解してるってことじゃないのか?」
「してねーよ、奴らは。俺があいつらに何を言ったところで、あいつらにとって目先の利益にならないことは元から理解出来ない。
そういう脳のつくりになってんだよ。まああいつら脳みそないけどな」
「……なんか、聞けば聞くほど無茶な屁理屈にしか聞こえないぞ」
「お前がどう言おうが、そう考えたほうが上手く回るのが現実だ。じゃあそれはもう、真実なんだよ」
「つまり、どうしろってことだよ」
「あいつらが何を言ってきても、生ゴミの鳴き声だと思え。最初は辛いだろうが、俺はそうしてるし、できてるよ」
「……でも、それ以外にもいろんな害があるだろ。窓を割っておうちせんげんとかさ」
「……ごめん、もう一度言って?」
「え?だから、窓を割っておうちせんげん……」
「よく考えてみろ」
「……え?」
「お前、たとえば俺の家の窓ガラス割れるか?」
「まあ、なんかちょっとした道具があれば」
「野生のゆっくりに手に入る道具なんて石くらいだろ。それもわりと小さな。
拳大の石なんて奴らにはおさげで持つのが精一杯、投げるなんてできやしない。
どうやってガラスを割るんだ?」
「口に含んで吹き矢みたいに吹き出すんだろ、俺ネットで動画見たことあるぜ」
「ああ、あったなー。ちょうどゆっくりが現れてすぐの時に出回った奴だろ。
あれ元から割れてるガラスを、タイミングに合わせて人間がうまいこと崩して作ったネタ動画だぜ」
「……マジで?」
「うん。検証動画もあがってた。だからゆっくりにおうちせんげんなんて、玄関あけっぱなしとかそのレベルでないとされねーよ。
そもそも玄関をあがれない可能性だってある」
「……そうだったのか」
「騙されてたな。あれどっかの耐ゆっくりガラス作った会社の工作動画らしいぜ」
「それはそれとして……ゴミ荒らしとかどうなるんだよ。今朝もまたゴミ捨て場汚れてたぜ」
「カラスだろ」
「いや、そうかもしれないけど……」
「カラスだよ」
「……根拠を言えよ」
「ガラスを割る、からゴミ袋を破る。ハードルは下がったが、これもゆっくりには難しい。
あいつら飯を食うとき以外は歯の力すげー弱いんだよ。人間がゆっくりに噛まれて怪我をしたって噂聞いたことあるか?」
「いや……それはねーな。せいぜい指先に歯型がつく程度だったって言われてたのは聞いたことあるけど」
「ゆっくりはゴミ捨て場を荒らす。一般的に言われてることだが、大嘘だ。
なくはないけど、動作が遅く、力も弱く、知能も低いゆっくりにしたら破るだけで30分はかかるんじゃねーかな。
だらだら遅くまで寝てるゆっくりだから、その頃にはもうゴミ収集車が来る時間帯だよ」
「…………」
「な、わかっただろ。意外とお前が思ってることって、間違いが多いんだよ。
別に貶してるわけじゃねえ。常識に囚われてはいけないってことだよ」
「……なんか、拍子抜けというか……なんだろな、この気持ち」
「ゆっくりは確かに害虫だ。それは間違っちゃねえよ。
でもゆっくりが人間に対してできることなんてごく僅かだし、他の虫と比べて『あまあま』とかの特定の言葉に反応するから駆除もやりやすい。
少なくとも、人間が他の動物にかけてる迷惑と比べたら、よっぽどマシだと俺は思うぜ」
「まあ……そうかもしれんけど、ゆっくりより人間のほうが迷惑ってやだな」
「でも、真実だ」
「うーん……そうなのかなあ」
「真実だけど、俺らは違うんだよ。ゆっくりとは違う。人間はその頭脳と心によって、他種を救うことができる。
迷惑をかけても、それを償うことができるんだよ。そこが人とゆっくりの違いだな。
罪を理解する脳を持たず、何の能力もないゆっくりには、罪を償うことはできない。
たとえ何千匹、何万匹、……そう、百兆匹死んだところで、ゆっくりが許されることなんかないんだろうな」
「それが俺にはよくわかんねえんだよなあ……
例えばさ、お前さ、ゴキブリ相手に本気でお喋りしたことあるか?」
「いや、ゴキブリは喋んねえだろ。鳴き声があるかどうかは知らんけど。
ゆっくりは言葉で人間をイラつかせるじゃん」
「じゃあ鳴き声と言葉の違いってなんだ?」
「……人間が理解できたら言葉だろ」
「じゃあお前、奴らが言ってる『ゆっくりできる』とか『ゆっくりしてる』ってどういう意味か言ってみろよ」
「…………」
「ほら、言えない」
「いや、ほら、楽しいとか、綺麗とか、可愛いとかそんなんだろ」
「奴らが一番よく使う言葉を推測しかできない時点で、俺たちと奴らが使ってる言葉は違うよ」
「……まあそう言えなくもないけどさ、それ屁理屈だろ」
「まあそうだな。でも正直俺からしたら、生ゴミが出す鳴き声をひとりで勝手に自分への悪口だと思い込んで本気でムカついてるお前は
真面目バカにしか見えんよ」
「……でも、俺がなんか話すとそれに準じた言葉を返すだろ。
それは俺の言葉を理解してるってことじゃないのか?」
「してねーよ、奴らは。俺があいつらに何を言ったところで、あいつらにとって目先の利益にならないことは元から理解出来ない。
そういう脳のつくりになってんだよ。まああいつら脳みそないけどな」
「……なんか、聞けば聞くほど無茶な屁理屈にしか聞こえないぞ」
「お前がどう言おうが、そう考えたほうが上手く回るのが現実だ。じゃあそれはもう、真実なんだよ」
「つまり、どうしろってことだよ」
「あいつらが何を言ってきても、生ゴミの鳴き声だと思え。最初は辛いだろうが、俺はそうしてるし、できてるよ」
「……でも、それ以外にもいろんな害があるだろ。窓を割っておうちせんげんとかさ」
「……ごめん、もう一度言って?」
「え?だから、窓を割っておうちせんげん……」
「よく考えてみろ」
「……え?」
「お前、たとえば俺の家の窓ガラス割れるか?」
「まあ、なんかちょっとした道具があれば」
「野生のゆっくりに手に入る道具なんて石くらいだろ。それもわりと小さな。
拳大の石なんて奴らにはおさげで持つのが精一杯、投げるなんてできやしない。
どうやってガラスを割るんだ?」
「口に含んで吹き矢みたいに吹き出すんだろ、俺ネットで動画見たことあるぜ」
「ああ、あったなー。ちょうどゆっくりが現れてすぐの時に出回った奴だろ。
あれ元から割れてるガラスを、タイミングに合わせて人間がうまいこと崩して作ったネタ動画だぜ」
「……マジで?」
「うん。検証動画もあがってた。だからゆっくりにおうちせんげんなんて、玄関あけっぱなしとかそのレベルでないとされねーよ。
そもそも玄関をあがれない可能性だってある」
「……そうだったのか」
「騙されてたな。あれどっかの耐ゆっくりガラス作った会社の工作動画らしいぜ」
「それはそれとして……ゴミ荒らしとかどうなるんだよ。今朝もまたゴミ捨て場汚れてたぜ」
「カラスだろ」
「いや、そうかもしれないけど……」
「カラスだよ」
「……根拠を言えよ」
「ガラスを割る、からゴミ袋を破る。ハードルは下がったが、これもゆっくりには難しい。
あいつら飯を食うとき以外は歯の力すげー弱いんだよ。人間がゆっくりに噛まれて怪我をしたって噂聞いたことあるか?」
「いや……それはねーな。せいぜい指先に歯型がつく程度だったって言われてたのは聞いたことあるけど」
「ゆっくりはゴミ捨て場を荒らす。一般的に言われてることだが、大嘘だ。
なくはないけど、動作が遅く、力も弱く、知能も低いゆっくりにしたら破るだけで30分はかかるんじゃねーかな。
だらだら遅くまで寝てるゆっくりだから、その頃にはもうゴミ収集車が来る時間帯だよ」
「…………」
「な、わかっただろ。意外とお前が思ってることって、間違いが多いんだよ。
別に貶してるわけじゃねえ。常識に囚われてはいけないってことだよ」
「……なんか、拍子抜けというか……なんだろな、この気持ち」
「ゆっくりは確かに害虫だ。それは間違っちゃねえよ。
でもゆっくりが人間に対してできることなんてごく僅かだし、他の虫と比べて『あまあま』とかの特定の言葉に反応するから駆除もやりやすい。
少なくとも、人間が他の動物にかけてる迷惑と比べたら、よっぽどマシだと俺は思うぜ」
「まあ……そうかもしれんけど、ゆっくりより人間のほうが迷惑ってやだな」
「でも、真実だ」
「うーん……そうなのかなあ」
「真実だけど、俺らは違うんだよ。ゆっくりとは違う。人間はその頭脳と心によって、他種を救うことができる。
迷惑をかけても、それを償うことができるんだよ。そこが人とゆっくりの違いだな。
罪を理解する脳を持たず、何の能力もないゆっくりには、罪を償うことはできない。
たとえ何千匹、何万匹、……そう、百兆匹死んだところで、ゆっくりが許されることなんかないんだろうな」
その後、俺はなんとなく友人の言葉が気になって、ずっと授業中もそのことを考えていた。
ゆっくりは許されない。
たとえ、百兆匹死んだところで。
じゃあ、ゆっくりはいったい何の意味があって産まれてきたんだろうか。
考えても残念ながら俺に答えが出せる問いには思えない。
虚しさを感じながら俺はパソコンを開き、「ゆっくり 生きる意味」などで検索をかけてみた。
出てきたのは――
ゆっくりは許されない。
たとえ、百兆匹死んだところで。
じゃあ、ゆっくりはいったい何の意味があって産まれてきたんだろうか。
考えても残念ながら俺に答えが出せる問いには思えない。
虚しさを感じながら俺はパソコンを開き、「ゆっくり 生きる意味」などで検索をかけてみた。
出てきたのは――
「ゆっくりって生きる意味なくね?」
というネット掲示板のタイトルだった。
やはりそうなんだな、と笑いながらパソコンを閉じ、寝転ぶ。
ふと気配がして、寝転んだまま窓の方に目をやる。
やはりそうなんだな、と笑いながらパソコンを閉じ、寝転ぶ。
ふと気配がして、寝転んだまま窓の方に目をやる。
「ゆ……ゆ!どぼじでさいきょうのまりざざまがやっでるのにごわれないんだぜええええええ!!
そこのくそどれいはざっざとあげであまあまもっでぐるんだぜえええええ!!」
そこのくそどれいはざっざとあげであまあまもっでぐるんだぜえええええ!!」
コツ、コツと窓のあたりから音がするが、そこにはゆっくりが一匹鳴き声をあげているだけ。
特に害はなさそうなので、無視して俺は昼寝に入った。
特に害はなさそうなので、無視して俺は昼寝に入った。
終正あき