ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko3619 がんばれ
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『がんばれ』 13KB
虐待 家族崩壊 しばらくいない間にすごいのきてるー!?あ、あとこのSSは「理不尽」極まりないです
虐待 家族崩壊 しばらくいない間にすごいのきてるー!?あ、あとこのSSは「理不尽」極まりないです
そいつらは、他の凡庸なゆっくりと同じように、街中の自販機の影のダンボール箱の中で産み落とされた。
「まりちゃ、ゆっくちうまれたのじぇぇ!!」
「おちびちゃん、ゆっくりしていってね!」
「おちびちゃん、ゆっくりしていってね!」
母親であるれいむは葉っぱで作られたクッションの上でニコニコと笑っている子まりさに最初の挨拶をして、すぐに茎についているもう一体の子れいむに意識をやった。
「きゃわいいれいみゅがゆっくちうまれちゃよっ!かわいくちぇぎょめんね!」
「おちびちゃん、ゆっくりしていってね!」
「おちびちゃん、ゆっくりしていってね!」
子れいむが産まれ体についている必要のなくなった茎を舌で取り外し、2匹の子供の前においた。
「ゆー……ゆー……ゆえええええん!もっちぇきちぇよおおおお!!」
「れいみゅはうまれちゃばっかちにゃんだよおおおおお!?もっちぇきちぇぇぇ!!」
「れいみゅはうまれちゃばっかちにゃんだよおおおおお!?もっちぇきちぇぇぇ!!」
ただ10cm弱を歩くことすら億劫なのか、親に自分たちの目の前まで茎を運べと喚く赤ゆっくりたち。
しかし親れいむは一切甘やかすことも妥協も言い聞かせることもなく、拒否の言葉を突きつけた。
しかし親れいむは一切甘やかすことも妥協も言い聞かせることもなく、拒否の言葉を突きつけた。
「だめだよ、おちびちゃん」
「「どぼじでそんなごどいうのおおおおおおおおお!?」」
「「どぼじでそんなごどいうのおおおおおおおおお!?」」
れいむは、説明を始めた。
「このせかいは、『どぼじてそんなこというの』では、なんとかならないんだよ」
「にゃにいっちぇるかわかんにゃいよおおおおおお!!」
「もっちぇきょいいいいいいいい!!」
「にゃにいっちぇるかわかんにゃいよおおおおおお!!」
「もっちぇきょいいいいいいいい!!」
子れいむの口調が命令形になる。
親れいむはそれを見逃すことなく、もみあげで軽く叩いた。
親れいむはそれを見逃すことなく、もみあげで軽く叩いた。
「い……い……いぢゃいいいいいいい!!ゆえええええん!ゆえええええええん!」
おそらく生まれたての蟻すら殺せないであろうほどに、やんわりと、叩くよりも触るに近いほどの衝撃。
しかし赤れいむは耐え切れずに泣き叫んだ。
しかし赤れいむは耐え切れずに泣き叫んだ。
「ないても、だめなんだよ」
れいむは拒む。
「ないても、だめだったんだよ」
れいむは、説明する。
「いまよりも、ずーっとむかし。おかあさんもいつだったかあんまりおぼえてないほどの、ずっとむかし。おかあさんの、そのまたおかあさんとおとうさんがいたんだよ。
そのころのことはあんまりおぼえてないけど、ぜったいにわすれないことがあるんだよ。
「それは、にんげんに、おかあさんのおかあさんとおとうさんがころされたこと。
「いままでしんだゆっくりはなんにんもみてきたけれど、ゆっくりごろしだってみてきたけれど、あそこまでひどいことはしてなかった。
おもいだすこともしたくないけど、わすれることもできない。
「おかあさんはいったよ。『どぼじでこんなことするの』って。でもやめてくれなかった。こたえてもくれなかった。
「おかあさんはないたよ。なみだがなくなっちゃうくらいないた。でもやめてくれなかった。
おとうさんもおかあさんも、ずっとゆっくりしちゃった。
「いまはもういない、おそらのゆっくりぷれいすにいっちゃった、おちびちゃんたちのおとうさんもころされたんだよ。
「おちびちゃんたちがまだくきさんにぶらさがってるときだったよ。にんげんがやってきて、おちびちゃんたちのおとうさんをころした。
『どぼじでこんなことするの』って、ないてもんくをいった。でも、なにもかわらなかった。
「そのときわかったんだ。だから、おちびちゃんにもそれをおしえてあげる。ぜったいにわすれちゃいけないことを。
「『ないてもんくをいうだけじゃ、なにもかわらない』」
そのころのことはあんまりおぼえてないけど、ぜったいにわすれないことがあるんだよ。
「それは、にんげんに、おかあさんのおかあさんとおとうさんがころされたこと。
「いままでしんだゆっくりはなんにんもみてきたけれど、ゆっくりごろしだってみてきたけれど、あそこまでひどいことはしてなかった。
おもいだすこともしたくないけど、わすれることもできない。
「おかあさんはいったよ。『どぼじでこんなことするの』って。でもやめてくれなかった。こたえてもくれなかった。
「おかあさんはないたよ。なみだがなくなっちゃうくらいないた。でもやめてくれなかった。
おとうさんもおかあさんも、ずっとゆっくりしちゃった。
「いまはもういない、おそらのゆっくりぷれいすにいっちゃった、おちびちゃんたちのおとうさんもころされたんだよ。
「おちびちゃんたちがまだくきさんにぶらさがってるときだったよ。にんげんがやってきて、おちびちゃんたちのおとうさんをころした。
『どぼじでこんなことするの』って、ないてもんくをいった。でも、なにもかわらなかった。
「そのときわかったんだ。だから、おちびちゃんにもそれをおしえてあげる。ぜったいにわすれちゃいけないことを。
「『ないてもんくをいうだけじゃ、なにもかわらない』」
赤ゆっくり2匹は自分に起こったことでなく自分の親に起こったことだったからなのか、お決まりの思考停止も起こさずに聞くことができた。
親のことだって他人事。
それがこの瞬間、おそらく有史以来始めて有利に働いた。
親のことだって他人事。
それがこの瞬間、おそらく有史以来始めて有利に働いた。
「わかったのじぇ……おきゃーしゃん」
「れいみゅもわきゃっちゃよ!」
「れいみゅもわきゃっちゃよ!」
子まりさは深刻な顔で。
子れいむは笑顔で。
母親が教えた最初の言葉を聞いていた。
子れいむは笑顔で。
母親が教えた最初の言葉を聞いていた。
「わかったら、ほら。じぶんのあんよであるいてごらん」
「うん……よいちょ、よいちょ……」
「きゃわいいれいみゅがぴょんぴょんしゅるよ!」
「うん……よいちょ、よいちょ……」
「きゃわいいれいみゅがぴょんぴょんしゅるよ!」
産まれて始めて踏みしめるダンボールの地面はほんの少し柔らかな体をする赤ゆっくり達には少し痛かった。
でも、これが「生きている」ということで、「生きていく」ということなのだなと、誰にも知られずに子まりさは思っていた。
でも、これが「生きている」ということで、「生きていく」ということなのだなと、誰にも知られずに子まりさは思っていた。
「げぴゅー……おなきゃいっぴゃい」
「ゆっくちごちそうしゃみゃでしたのじぇ」
「ゆっくちごちそうしゃみゃでしたのじぇ」
子まりさ達は茎を食べ腹を満たした後、眠りにつこうとしていた。
しかしその眠りは、母れいむのおさげによって阻まれた。
しかしその眠りは、母れいむのおさげによって阻まれた。
「おちびちゃん、だめだよ!たべたあとはうんうんをしないと、からだがおおきくならないよ!」
ゆっくりは餡子の入れ替えにより大きくなる。
食べて寝てばかりでは太るのは人間もゆっくりも同じである。
食べた後はすぐに餡子を排出しないと、ゆっくりとして健康な体つきにはなりにくいのだ。
食べて寝てばかりでは太るのは人間もゆっくりも同じである。
食べた後はすぐに餡子を排出しないと、ゆっくりとして健康な体つきにはなりにくいのだ。
「ゆぅん……うん、まりちゃわかっちゃよ」
子まりさは器用に草のクッションで眠い目を擦りながら起き上がった。
しかし――
しかし――
「れいみゅはねみゅいからしゅーぱーおひるねたいみゅだにぇっ!しゅーや!しゅーや!」
子れいむは親の制止を聞こうともせず、何も考えず眠り始めた。
「……だめだよ、おちびちゃん。おっきくなってからゆっくりできないよ」
「ゆ……れいみゅは、いまゆっくちしちゃいんぢゃよ!りきゃいできりゅ!?」
「ゆ……れいみゅは、いまゆっくちしちゃいんぢゃよ!りきゃいできりゅ!?」
子れいむは寝転んだまま、目を開けもせずにぷくーをした。
成体であるれいむは勿論そんな行為に一切怯むわけはなかったのだが、「……そうだね」と、そのままれいむの眠りを認めた。
成体であるれいむは勿論そんな行為に一切怯むわけはなかったのだが、「……そうだね」と、そのままれいむの眠りを認めた。
れいむはこの時、こう思った。
『このおちびちゃんは、たぶんだめだな』
『このおちびちゃんは、たぶんだめだな』
ゆっくりが生きていく辛さを知っているれいむだからこそ思えた事だ。
容赦なく、躊躇なく、抵抗なく、切り捨てる。
それができるゆっくりはごく僅かだ。
ありもしない母性を重視してしまい、全ての子供を育てようとする。そして全滅。
もちろん一匹の親であるので露骨に餌の量を減らすなんてことはしないが、躾を覚えないようなら放っておく。
それで死んだら、子供の責任だ。
親の事だって他人事。
子供のことだって、同じように他人事だ。
容赦なく、躊躇なく、抵抗なく、切り捨てる。
それができるゆっくりはごく僅かだ。
ありもしない母性を重視してしまい、全ての子供を育てようとする。そして全滅。
もちろん一匹の親であるので露骨に餌の量を減らすなんてことはしないが、躾を覚えないようなら放っておく。
それで死んだら、子供の責任だ。
親の事だって他人事。
子供のことだって、同じように他人事だ。
それから、2週間がたった。
母れいむも子ゆっくり2匹も死ぬこと無く、なんとか生きていた。
ダンボールの中で草を重ねてベッドを作っている母れいむとアホ面晒して寝ている子れいむの所に、まりさがどろどろになった帽子いっぱいに花や人の出したゴミを詰め込んで帰ってきた。
母れいむも子ゆっくり2匹も死ぬこと無く、なんとか生きていた。
ダンボールの中で草を重ねてベッドを作っている母れいむとアホ面晒して寝ている子れいむの所に、まりさがどろどろになった帽子いっぱいに花や人の出したゴミを詰め込んで帰ってきた。
「ふぅ……おかーさん、きょうもたくさんとれたのぜ!」
「おかえり、ありがとうおちびちゃん」
「ゆぴぴ……ゆぐぅ……」
「おかえり、ありがとうおちびちゃん」
「ゆぴぴ……ゆぐぅ……」
毎日3回狩りに出かけている子まりさに対し、一度たりとも家事や狩りをしたことのない子れいむ。
家の中ですることといえば、叫ぶだけの歌を歌い、自己の外見を自分で褒め称えるだけ。
れいむは言う。
「れいむ、とってもゆっくりしてるよ!」
家の中ですることといえば、叫ぶだけの歌を歌い、自己の外見を自分で褒め称えるだけ。
れいむは言う。
「れいむ、とってもゆっくりしてるよ!」
姉妹の出来は、両極端だった。
子まりさは母れいむの言う事をよく聞いて、「未来ゆっくりするために」努力を惜しまなかった。
子れいむは母れいむの言う事を無視し続け、「今ゆっくりするために」努力を全くしなかった。
ボールのような均整の取れた体つきをする子まりさと対照的に、ナス型の太りきった子れいむ。
下手な歌を叫び続け、屁をこいて寝るしか能のないゴミが立派に完成した。
いつかは母れいむも死ぬ。子まりさとも別々の道を生きて行く。
母れいむはおそらくその時が子れいむの最後だろうと思ったが、子まりさが立派に成長したので特に思うところもなかった。
人間に見つかることを恐れ、しあわせー!と声を上げることもなくもぐもぐとタンポポを咀嚼する子まりさに、母れいむは聞いた。
子まりさは母れいむの言う事をよく聞いて、「未来ゆっくりするために」努力を惜しまなかった。
子れいむは母れいむの言う事を無視し続け、「今ゆっくりするために」努力を全くしなかった。
ボールのような均整の取れた体つきをする子まりさと対照的に、ナス型の太りきった子れいむ。
下手な歌を叫び続け、屁をこいて寝るしか能のないゴミが立派に完成した。
いつかは母れいむも死ぬ。子まりさとも別々の道を生きて行く。
母れいむはおそらくその時が子れいむの最後だろうと思ったが、子まりさが立派に成長したので特に思うところもなかった。
人間に見つかることを恐れ、しあわせー!と声を上げることもなくもぐもぐとタンポポを咀嚼する子まりさに、母れいむは聞いた。
「おちびちゃんは、しょうらいどうなりたいの?」
子まりさは空を少し見上げ、「りっぱなおとうさんになりたいのぜ」と呟き、また食事を続けた。
「れいむは!れいむはね!」
子まりさの横で馬鹿のように食べ散らかしていた馬鹿が、話に入ってきた。
「れいむは、とってもゆっくりしたゆっくりになるんだよ!
くそにんげんからいっぱいあまあまをうばいとって、しあわせーになるんだよ!」
「……そう」
くそにんげんからいっぱいあまあまをうばいとって、しあわせーになるんだよ!」
「……そう」
暴言を吐いた程度なら、どうせこの子が潰されて終わりだ。
そう思って、注意すらもしなかった。どうせ聞かないから。
子まりさに、もう一度話を振る。
そう思って、注意すらもしなかった。どうせ聞かないから。
子まりさに、もう一度話を振る。
「おちびちゃん、まいにちゆっくりできずにつかれてない?たまにはおかあさんがかりにいこうか?」
「いいのぜ。ぼうしがあるのはまりさだけだし、それに、いまはたしかにあんまりゆっくりできないけど、いまゆっくりできないってことは、しょうらいゆっくりできるってことなのぜ。
うまれてすぐ、おかあさんがおしえてくれたのぜ」
「……そう、おちびちゃんはいいこだねえ」
「いいのぜ。ぼうしがあるのはまりさだけだし、それに、いまはたしかにあんまりゆっくりできないけど、いまゆっくりできないってことは、しょうらいゆっくりできるってことなのぜ。
うまれてすぐ、おかあさんがおしえてくれたのぜ」
「……そう、おちびちゃんはいいこだねえ」
「れいむもいいこだよ!」と吐く馬鹿に適当に相槌を打ち、母れいむは食事に戻ろうとした。
その時だった。
その時だった。
「よう、3週間ぶりだな。おうおう、デブとゴミとクズか。まあこんなとこだろう」
「……だれなのおおおおおおおお!?」
「……だれなのおおおおおおおお!?」
人間がダンボールの中を覗き込んできたのだ。母れいむは困惑した。しっかりと「けっかいっ」を張っていたはずなのに。
「なーんかそっちのゴミはまともに育っちまってるみたいだなあ……見誤ったか。俺としたことが」
何かを呟き、何かに悔しがっている男は次の瞬間、耳を疑った。
子れいむが前に飛び出し、こう叫んだのだ。
子れいむが前に飛び出し、こう叫んだのだ。
「なにわけのわからないこといってるの?くそにんげん、さっさとあまあまもってこい!」
――母れいむも、子まりさも、耳を疑った。
男は言った。
「こっちのまりさはまともそうなのに……なぜだ?」
母れいむと子まりさは口をそろえて言った。
「「どぼじでそんなごどいうのおおおおおおおおお!?」」
男は言った。
「こっちのまりさはまともそうなのに……なぜだ?」
母れいむと子まりさは口をそろえて言った。
「「どぼじでそんなごどいうのおおおおおおおおお!?」」
……当然の反応である。
誰だってそう叫ぶ。
産まれて1分と経たないうちに「どぼじてそんなこというのではどうにもならない」と言われた子まりさだって叫ぶ。
まさか人間に自分の父親と祖母祖父母を殺されたゆっくりが、人間に暴言を吐くなんて誰が思うだろうか。
誰だってそう叫ぶ。
産まれて1分と経たないうちに「どぼじてそんなこというのではどうにもならない」と言われた子まりさだって叫ぶ。
まさか人間に自分の父親と祖母祖父母を殺されたゆっくりが、人間に暴言を吐くなんて誰が思うだろうか。
「ぢ、ぢがうんでずううううう!!このこはなにをいってるかわかってないんでずううううう!!
にんげんさんにいっさいめいわくはかけてまぜええええええええええん!!だからみのがじでええええええ!!」
にんげんさんにいっさいめいわくはかけてまぜええええええええええん!!だからみのがじでええええええ!!」
なんとか、人間のご機嫌を取って見逃してもらうしか方法はない。
いざとなればこの子れいむを差し出して逃げることも考える。
僅かな生への勝ち筋を、母れいむは辿った。
いざとなればこの子れいむを差し出して逃げることも考える。
僅かな生への勝ち筋を、母れいむは辿った。
「うん、いーよ」
「……あ、あじがどうございばずうううううううう!!」
「……あ、あじがどうございばずうううううううう!!」
母れいむは正直男に見つかった時点で、少なくとも誰か一人は死ぬことを覚悟していた。
自分と子れいむを差し出しても、なんとか子まりさだけは生き延び長らえさせようと、そう思っていた。
そこに、まさかの見逃す宣言。
天にも昇る気持ちだった。
一方男は子れいむを掴み上げて、こう言った。
自分と子れいむを差し出しても、なんとか子まりさだけは生き延び長らえさせようと、そう思っていた。
そこに、まさかの見逃す宣言。
天にも昇る気持ちだった。
一方男は子れいむを掴み上げて、こう言った。
「ただし、こっちのデブのれいむだけね」
「……どぼじでそんなごどいうのおおおおおおおお!?」
「……どぼじでそんなごどいうのおおおおおおおお!?」
衝撃の一言に驚きを隠せない母れいむを尻目に、子まりさは頭を地面に押し付けた。
「お、おねがいじまずうううううう!!おがあさんもまりざもみのがじでぐだざいいいいいいい!!
ふたりとも、ゆっくりするためにゆっくりしないでがんばってぎだんですううううう!!」
ふたりとも、ゆっくりするためにゆっくりしないでがんばってぎだんですううううう!!」
「ゆっくりするためにゆっくりしない」という発想ができるゆっくりはごく僅かどころか、野良の胴付き稀少種レベルで希少だろう。
まりさは毎日危険を犯し、自分の体をこき使い、狩りへ出かけていた。
それもこれも全て努力して、幸せになるため。
それをこんな形で奪われるなんて、我慢できない。
まりさは毎日危険を犯し、自分の体をこき使い、狩りへ出かけていた。
それもこれも全て努力して、幸せになるため。
それをこんな形で奪われるなんて、我慢できない。
「そうかー、お前たち頑張ってきたんだなー。そうかー」
「がんばりまじだああああああ!!」
「でも死ね」
「どぼじでそんなごどいうのおおおおおおおおお!?」
「ゆーきゃっきゃ、おねーちゃんのおかお、おもしろいよおおお!!」
「がんばりまじだああああああ!!」
「でも死ね」
「どぼじでそんなごどいうのおおおおおおおおお!?」
「ゆーきゃっきゃ、おねーちゃんのおかお、おもしろいよおおお!!」
――何だ、これは。
あんなに頑張って、努力してきた自分は今、理不尽に殺されようとしている。
怠惰、怠慢、寝て食べてしかしてこなかったあいつは今、自分を見て笑っている。
何だこれは。
あんなに頑張って、努力してきた自分は今、理不尽に殺されようとしている。
怠惰、怠慢、寝て食べてしかしてこなかったあいつは今、自分を見て笑っている。
何だこれは。
「うるざいいいいいいいい!!おまえはなんにもしてなかっただろうがあああああ!!」
まりさの中に押さえつけられていた妹へのストレス、少しの優越感、軽蔑感などが爆発した。
「ゆ……ゆえええええええん!おねーちゃんがげすになったああああああ!!」
「おねがいじまずうううううう!!おちびちゃんだけは、おちびちゃんだけはああああああ!!
れいむも、そこのれいむににたおちびちゃんもころしていいでずから、このおちびちゃんだけはああああ!」
「はあああああああ!?なんてこといってるのこのくそおやあああああ!!
このくそにんげんはれいむのびぼうにめろっめろ!なんだよ!りかいできる?」
「おねがいじまずうううううう!!おちびちゃんだけは、おちびちゃんだけはああああああ!!
れいむも、そこのれいむににたおちびちゃんもころしていいでずから、このおちびちゃんだけはああああ!」
「はあああああああ!?なんてこといってるのこのくそおやあああああ!!
このくそにんげんはれいむのびぼうにめろっめろ!なんだよ!りかいできる?」
男はいい加減、家族の喜劇にイライラしてきていた。
そこで、男は母れいむにある言葉を発した。
そこで、男は母れいむにある言葉を発した。
「ところで、お前の夫とお前の両親を殺したのは俺だ」
母れいむは黙った。
子まりさも黙った。
子れいむは手の上で眠り始めた。
子まりさも黙った。
子れいむは手の上で眠り始めた。
「お前の両親を殺したのは俺だ。そして、お前の両親のそのまた両親を殺したのも俺だ。
「そのまた両親も、そのまたまた両親も。お前には理解出来ない概念だろうが、12世代前からお前の一族を殺し続けてきた。
しかし、1匹だけ残して。
「生きている子供の中で、一番馬鹿そうな奴だけを生き延びさせてきたんだ。
「そこのまりさ。お前がたくさんゴミ漁りができたのはなぜだと思う?もちろんお前の腕がよかったから、なんてわけじゃあない。
そもそも1日3回ゴミを集めて、なくならないわけがないだろう。
「俺が置いてやっていたんだよ、わかりやすいところに。
「そうやって12世代にわたって、馬鹿だけを生き延びさせてきた。
「ちょっとした遊び心だよ。どうせゆっくりなんて世代交代速いんだからたいして時間かかるってこともないし、暇つぶしにはちょうどよかった。
いったい馬鹿の餡子だけを受け継いだ馬鹿オブ馬鹿、馬鹿のサラブレッドはどんなゆっくりになるのかと思ったんだ。
「それでできたのが、これか。大成功だな。
「ちょっと失敗はあったが、じゃあさらなる馬鹿を生み出すために、お前らはさっさと死んでくれ。
「あ、そこのなんか努力?をしたまりさ。お前の努力は無駄じゃなかったぞ、このスーパー馬鹿れいむをしっかり育ててくれてありがとうな」
「そのまた両親も、そのまたまた両親も。お前には理解出来ない概念だろうが、12世代前からお前の一族を殺し続けてきた。
しかし、1匹だけ残して。
「生きている子供の中で、一番馬鹿そうな奴だけを生き延びさせてきたんだ。
「そこのまりさ。お前がたくさんゴミ漁りができたのはなぜだと思う?もちろんお前の腕がよかったから、なんてわけじゃあない。
そもそも1日3回ゴミを集めて、なくならないわけがないだろう。
「俺が置いてやっていたんだよ、わかりやすいところに。
「そうやって12世代にわたって、馬鹿だけを生き延びさせてきた。
「ちょっとした遊び心だよ。どうせゆっくりなんて世代交代速いんだからたいして時間かかるってこともないし、暇つぶしにはちょうどよかった。
いったい馬鹿の餡子だけを受け継いだ馬鹿オブ馬鹿、馬鹿のサラブレッドはどんなゆっくりになるのかと思ったんだ。
「それでできたのが、これか。大成功だな。
「ちょっと失敗はあったが、じゃあさらなる馬鹿を生み出すために、お前らはさっさと死んでくれ。
「あ、そこのなんか努力?をしたまりさ。お前の努力は無駄じゃなかったぞ、このスーパー馬鹿れいむをしっかり育ててくれてありがとうな」
人間はゆっくりを見て、ふと疑問に思う。
「怠けている個体が『ゆっくりしている』と言われ、努力している個体が『ゆっくりしてない』と言われるのはおかしくないか?」と。
おそらくこの子まりさと子れいむ、どっちが良い個体かと言われたらおそらく木星人の常識でさえ子まりさを指すだろう。
しかし、どちらが幸せなゆっくりかと言われたら、また話は違ってくる。
残念ながら。
残酷ながら。
変わらないことがある。
「怠けている個体が『ゆっくりしている』と言われ、努力している個体が『ゆっくりしてない』と言われるのはおかしくないか?」と。
おそらくこの子まりさと子れいむ、どっちが良い個体かと言われたらおそらく木星人の常識でさえ子まりさを指すだろう。
しかし、どちらが幸せなゆっくりかと言われたら、また話は違ってくる。
残念ながら。
残酷ながら。
変わらないことがある。
英語に、「早起きの鳥は虫を捕まえる」という諺がある。
日本語で言えば早起きは三文の得、という意味だ。
鳥でさえ頑張れば結果となって帰ってくるし、頑張って巣を張った虫は獲物を多く捕まえられるだろうし、人間にいたっては言わずもがなだ。
しかし、ゆっくりは違う。
どれだけ努力しても。
どれだけ頑張っても。
何を犠牲に払っても。
どれだけ犠牲に払っても。
たとえ命を賭けたところで、ゆっくりの努力は実らない。
ゆっくりの幸せは、ゆん生全てを賭けた努力や、ゆっくり1000匹の命を据えてすら天秤の対として軽すぎるほどに、叶わない。
敵わない。
ゆっくりは、全てに敵わない。
どうせ努力は実らないのだから、「たまたま」手に入った僅かなゆっくりを噛み締めることが、愚鈍だがゆっくりにおいては賢い選択なのだ。
つまるところ、「未来」なんて存在しないゆっくりにおいて、選択肢は二つしかない。
不幸に生きるか、不幸に死ぬか。
何をやっても、幸福は無い。
日本語で言えば早起きは三文の得、という意味だ。
鳥でさえ頑張れば結果となって帰ってくるし、頑張って巣を張った虫は獲物を多く捕まえられるだろうし、人間にいたっては言わずもがなだ。
しかし、ゆっくりは違う。
どれだけ努力しても。
どれだけ頑張っても。
何を犠牲に払っても。
どれだけ犠牲に払っても。
たとえ命を賭けたところで、ゆっくりの努力は実らない。
ゆっくりの幸せは、ゆん生全てを賭けた努力や、ゆっくり1000匹の命を据えてすら天秤の対として軽すぎるほどに、叶わない。
敵わない。
ゆっくりは、全てに敵わない。
どうせ努力は実らないのだから、「たまたま」手に入った僅かなゆっくりを噛み締めることが、愚鈍だがゆっくりにおいては賢い選択なのだ。
つまるところ、「未来」なんて存在しないゆっくりにおいて、選択肢は二つしかない。
不幸に生きるか、不幸に死ぬか。
何をやっても、幸福は無い。
「ゆっふっふ!あのくずおやも、げすなおねーちゃんも、れいむがねてるあいだにせいっさいっしてやったみたいだね!さすがれいむだね!
じゃあ、げすなおねーちゃんはさっさとれいむにおひるごはんもってきてね!
……どうしたの?はやくしてね!」
じゃあ、げすなおねーちゃんはさっさとれいむにおひるごはんもってきてね!
……どうしたの?はやくしてね!」
眼球に釘を埋めこまれ、足に硫酸をかけられ、口の中たっぷりに粉唐辛子を詰め込まれた母れいむと子まりさの横で、子れいむは生きていた。
「ゆっ!あれはおはなさん!やっぱりれいむはかりのてんっさいだね!」
2週間以内に後ろの2匹と同じような姿になって死ぬことが決定している子れいむは、ホウセンカの花びらをうまそうに食べていた。
終正あき