ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko3401 たすけあい
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『たすけあい』 23KB
虐待 自業自得 野良ゆ ゲス 現代 今回も古典的なネタです
虐待 自業自得 野良ゆ ゲス 現代 今回も古典的なネタです
「ぞこのおにいざんっ!おでがいじまずっ!れいぶにそのあまあまをくだざいっっ!」
外回りの営業が一段落ついて、さて公園のベンチで遅まきながら昼食をとるか……と
コンビニで買ってきたメロンパンを食べようとしたその時。
野良と思われるリボンに少し切れ目がある汚いれいむが飛び出してきて、泣きながら上記のセリフを言いつつ土下座?した。
なんだこいつ。忙しい仕事の合間のささやかなくつろぎタイムをいきなり邪魔しやがって。
コンビニで買ってきたメロンパンを食べようとしたその時。
野良と思われるリボンに少し切れ目がある汚いれいむが飛び出してきて、泣きながら上記のセリフを言いつつ土下座?した。
なんだこいつ。忙しい仕事の合間のささやかなくつろぎタイムをいきなり邪魔しやがって。
「れいぶのおちびちゃんがきのうがらげんきないんでず!ぺーろぺーろもきかなくて、このままじゃじんでじまいまず!
でもおにいざんがもっているあまあまをたべれば!ぎっどぎっどげんきになるとおぼうんでず!だから!だからぁぁぁ!」
でもおにいざんがもっているあまあまをたべれば!ぎっどぎっどげんきになるとおぼうんでず!だから!だからぁぁぁ!」
誰もそんなこと聞いてねえよ。
無視して食事を続けてもいいが足元でいちいちぎゃーぎゃー騒がれるのもうるさいしな。ここはきっぱりと拒否してやろう。
無視して食事を続けてもいいが足元でいちいちぎゃーぎゃー騒がれるのもうるさいしな。ここはきっぱりと拒否してやろう。
「え……嫌だよ。このメロンパンはお兄さんのお昼ごはんだし」
「ど、どぼじでぞんなごというのぉぉぉぉぉっ!?」
「お兄さんは忙しい仕事の合間を縫って、ようやく今お昼ごはん食べようとしてるの。わかる?おなかぺーこぺーこなんだよ」
「ごっちは、おちびじゃんのいのちがあぶないんだよぉぉぉぉっ!?おながすいてるぐらいがまんできるでしょぉぉぉぉぉっ!?」
「できねえよ。外回りの仕事がどれだけ体力と神経を使うか知らないくせに勝手なこというな。空腹じゃもたねえんだよ」
「で、でぼ!でぼおおぉぉぉぉっっっ!」
「ど、どぼじでぞんなごというのぉぉぉぉぉっ!?」
「お兄さんは忙しい仕事の合間を縫って、ようやく今お昼ごはん食べようとしてるの。わかる?おなかぺーこぺーこなんだよ」
「ごっちは、おちびじゃんのいのちがあぶないんだよぉぉぉぉっ!?おながすいてるぐらいがまんできるでしょぉぉぉぉぉっ!?」
「できねえよ。外回りの仕事がどれだけ体力と神経を使うか知らないくせに勝手なこというな。空腹じゃもたねえんだよ」
「で、でぼ!でぼおおぉぉぉぉっっっ!」
やれやれ。諦めが悪いれいむだな……まあゆっくり全般からしてそうなのかもしれんが。
「そもそもさ……なんで俺がお前に食い物やらなきゃいけないわけ?それもいま出会ったばかりの見ず知らずの赤の他ゆんにさ」
「だ、だっで!れいぶのおちびちゃんがじにがげてるだよぉぉぉ!?」
「人間相手ならばそう言われれば少しは心が動いたかもしれんがな。だがお前はゆっくり、それも野良だ。助ける義理なんかどこにある?」
「ひどいよっ!どぼじでぞんなごというの!?」
「だ、だっで!れいぶのおちびちゃんがじにがげてるだよぉぉぉ!?」
「人間相手ならばそう言われれば少しは心が動いたかもしれんがな。だがお前はゆっくり、それも野良だ。助ける義理なんかどこにある?」
「ひどいよっ!どぼじでぞんなごというの!?」
「お前だって、もし見ず知らずの人間のおちびが死にかけてたら助けようと思うか?思わないだろ?それと同じことだ」
「ゆ、ゆぐぅ……!」
「なあーもういいだろ~?俺が昼飯を食べるのに許された時間はごくわずかなんだよ。頼むからいい加減に食べさせてくれよー
食い物はやらん!理解したらさっさと他を当たってくれ」
「ゆ、ゆぐぅ……!」
「なあーもういいだろ~?俺が昼飯を食べるのに許された時間はごくわずかなんだよ。頼むからいい加減に食べさせてくれよー
食い物はやらん!理解したらさっさと他を当たってくれ」
「ゆっ……ゆぐぅぅぅ……だ………だっでれいぶは……がわいぞうだがら……」
「あ?」
「ぞうだよぉぉぉ!れいぶはかわいぞうなんだよぉぉぉぉ!つがいのばりざがしんでひとりでこそだてしているんだよぉぉぉ!?
しんぐるまざーなんだよぉぉ!?かわいそうなれいぶにやさしくするのも、おちびちゃんのだめにあまあまぐれるのも
とうっぜんでしょぉぉぉぉ!?」
「はあ。可哀想ねえ……」
「ぞうだよ!わがっだらざっさとそのあまあまをちょうだいねぇぇぇぇ!?たぐざんでいいよぉぉぉぉ!?」
「あ?」
「ぞうだよぉぉぉ!れいぶはかわいぞうなんだよぉぉぉぉ!つがいのばりざがしんでひとりでこそだてしているんだよぉぉぉ!?
しんぐるまざーなんだよぉぉ!?かわいそうなれいぶにやさしくするのも、おちびちゃんのだめにあまあまぐれるのも
とうっぜんでしょぉぉぉぉ!?」
「はあ。可哀想ねえ……」
「ぞうだよ!わがっだらざっさとそのあまあまをちょうだいねぇぇぇぇ!?たぐざんでいいよぉぉぉぉ!?」
「ふざけんなバーカ」
「ゆっ!?」
「お前成体だろ?大人だろ?自分は可哀想だから優しくしろ?ガキじゃあるまいし言ってて恥ずかしくないの?この社会で
そんなふざけた言い訳が通用するかアホ」
「ぞ、ぞんないいがたないでしょぉぉぉぉぉっ!?」
「あのなこの世界はな厳しい事だらけなんだ。泣いて助けを求めたって誰も見向きすらしちゃくれねえ。逆に甘ったれんな!と
怒鳴られるのがオチなんだよ」
「ゆ、ゆぅぅぅ………」
「ゆっ!?」
「お前成体だろ?大人だろ?自分は可哀想だから優しくしろ?ガキじゃあるまいし言ってて恥ずかしくないの?この社会で
そんなふざけた言い訳が通用するかアホ」
「ぞ、ぞんないいがたないでしょぉぉぉぉぉっ!?」
「あのなこの世界はな厳しい事だらけなんだ。泣いて助けを求めたって誰も見向きすらしちゃくれねえ。逆に甘ったれんな!と
怒鳴られるのがオチなんだよ」
「ゆ、ゆぅぅぅ………」
「要求すればタダで物をくれるのは自分の親くらいなもんだ。だが世間はお前の母親じゃねえ。
クズがいくら自分は可哀想だと泣き叫ぼうが誰も相手にしねーんだよ。それをなんだ?なにも努力せずに
善意の施しだけをアテにして赤の他人に対してちょうだいねだと?当然だと?
乞食の分際で偉そうに命令なんかしてんじゃねーぞっ!!」
「ゆひぃぃぃ!」
クズがいくら自分は可哀想だと泣き叫ぼうが誰も相手にしねーんだよ。それをなんだ?なにも努力せずに
善意の施しだけをアテにして赤の他人に対してちょうだいねだと?当然だと?
乞食の分際で偉そうに命令なんかしてんじゃねーぞっ!!」
「ゆひぃぃぃ!」
ああムカつく!俺なんか就職の為に上京してからこの方、友人も家族もいない右も左もわからない土地で
毎日上司に怒鳴られながら誰も教えてくれない仕事を見よう見真似で覚えて必死こいて日々を生きているというのによ!
俺だって本当いえば誰かに弱音を吐きたい。慰めて優しくされたいし、助けてもらいたいんだよ!
……しかし若造とはいえいっぱしの社会人であり大人だからな俺は。
だから辛くても泣きたくてもぐっと我慢しているというのに、こいつらゆっくりどもは成体のくせに
ちょっとでも辛いことがあるとすぐ泣き叫びやがる。潰してやろうか本当によ……ふざけやがって!
毎日上司に怒鳴られながら誰も教えてくれない仕事を見よう見真似で覚えて必死こいて日々を生きているというのによ!
俺だって本当いえば誰かに弱音を吐きたい。慰めて優しくされたいし、助けてもらいたいんだよ!
……しかし若造とはいえいっぱしの社会人であり大人だからな俺は。
だから辛くても泣きたくてもぐっと我慢しているというのに、こいつらゆっくりどもは成体のくせに
ちょっとでも辛いことがあるとすぐ泣き叫びやがる。潰してやろうか本当によ……ふざけやがって!
「ゆぐっ……ゆぐっ……な、なんでぞんなひどいごというのぉぉぉ……?よのなかたすけあいでしょぉぉぉ……!?」
「言うにことかいて今度は助け合いかよ。じゃあ聞くけど……俺はお前を助けられるかもしれん。だがれいむは?
お前は俺をどう助けてくれる?」
「ゆ……ゆゆっ?ど、どういうことぉぉぉ!?」
「つまりだ。このメロンパンをお前にくれてやるとしてその見返りにお前は俺になにをくれる?ってことだ」
「み、みかえりってなんなのぉぉぉぉぉ!たすけあいはぜんいなんだよぉぉぉ!おれいなんかもとめちゃいけないんだよぉぉぉ!?」
「言うにことかいて今度は助け合いかよ。じゃあ聞くけど……俺はお前を助けられるかもしれん。だがれいむは?
お前は俺をどう助けてくれる?」
「ゆ……ゆゆっ?ど、どういうことぉぉぉ!?」
「つまりだ。このメロンパンをお前にくれてやるとしてその見返りにお前は俺になにをくれる?ってことだ」
「み、みかえりってなんなのぉぉぉぉぉ!たすけあいはぜんいなんだよぉぉぉ!おれいなんかもとめちゃいけないんだよぉぉぉ!?」
「あのなー……助け合いつーのは助けたら助け返すってことなんだよ。一方的に助けられる関係なんてありえねーんだ。
ゆっくりでも多少はそういうことあるだろ?人間の社会も困ったときはお互い様って助け合うことで人間関係を円滑にしてるんだよ」
ゆっくりでも多少はそういうことあるだろ?人間の社会も困ったときはお互い様って助け合うことで人間関係を円滑にしてるんだよ」
「ゆ、ゆううう………!わ、わかったよ!じゃあれいぶはおれいにおにいさんをゆ『あ、ゆっくりさせてやるとかそういうのはいいから』
……ゆぅぅぅぅぅっ!?」
「お前の言うゆっくりってアレだろ。おうたとやらを歌ったり、おちびちゃんを見せてゆっくりできるでしょ!とかいう奴。
いらんわそんなもん」
「どぼじでぞんなごというのぉぉぉぉぉっ!!」
……ゆぅぅぅぅぅっ!?」
「お前の言うゆっくりってアレだろ。おうたとやらを歌ったり、おちびちゃんを見せてゆっくりできるでしょ!とかいう奴。
いらんわそんなもん」
「どぼじでぞんなごというのぉぉぉぉぉっ!!」
「どうしてって、そりゃお前がなにも損をしないからだ。俺はメロンパンを失うのにお前は得するばかりでなにも失わないじゃねえか
お前はメロンパンという『物』を指定してそれをくれと要求してきた。なら俺も『物』を指定してそれをれいむにくれと要求する。
でないとフェアじゃない」
「で、でぼぉ……れいぶはおにいさんにあげられるものなんてなにもないよぉぉぉ」
「ふーむ。そうだな……」
お前はメロンパンという『物』を指定してそれをくれと要求してきた。なら俺も『物』を指定してそれをれいむにくれと要求する。
でないとフェアじゃない」
「で、でぼぉ……れいぶはおにいさんにあげられるものなんてなにもないよぉぉぉ」
「ふーむ。そうだな……」
はっきり言って俺は野良ごときになにも期待はしてはいない。
別にメロンパンのひとつくらいタダでくれてやってもいいのだが、楽して望みの物を手に入れていい気になられるのが業腹なだけだ。
だからあまりハードルは高すぎず低すぎずの設定にすべきだな。ならば……
俺はポケットから百円玉を取り出すとそれを野良れいむに見せて言った。
別にメロンパンのひとつくらいタダでくれてやってもいいのだが、楽して望みの物を手に入れていい気になられるのが業腹なだけだ。
だからあまりハードルは高すぎず低すぎずの設定にすべきだな。ならば……
俺はポケットから百円玉を取り出すとそれを野良れいむに見せて言った。
「俺がメロンパンを買うのに払った金……100円でいいや100円くれ。100円ってのはこれな?メロンパンが欲しけりゃ
こいつをよこしてね今すぐでいいよ」
「れいぶひゃくえんさんなんてもってないよぉぉぉぉぉっ!!」
「じゃあ無理だ。俺はお前を助けられないし、お前は俺を助けられん。助けあいは不成立ということになるな」
「ぞんな!ぞんなぁぁぁ!!」
「はあ……もういいや。諦めてどこかいけっつってもお前は聞き入れないだろうしな。俺はこれから昼飯を食う。
お前はそこで好きなだけ喚いてろ」
「ゆぅぅぅ!ゆぐぐぐぐ………!!」
こいつをよこしてね今すぐでいいよ」
「れいぶひゃくえんさんなんてもってないよぉぉぉぉぉっ!!」
「じゃあ無理だ。俺はお前を助けられないし、お前は俺を助けられん。助けあいは不成立ということになるな」
「ぞんな!ぞんなぁぁぁ!!」
「はあ……もういいや。諦めてどこかいけっつってもお前は聞き入れないだろうしな。俺はこれから昼飯を食う。
お前はそこで好きなだけ喚いてろ」
「ゆぅぅぅ!ゆぐぐぐぐ………!!」
まったく無駄な時間をすごしたものだ。こんな身勝手な野良など最初から無視してさっさとパンを食っとけばよかったぜ。
そう思って今度こそメロンパンを食べようとしたその時……
そう思って今度こそメロンパンを食べようとしたその時……
「ま、まっでね!れいぶはまだおにいざんにたずげられてないよ!?」
「……あ?」
「たすけあいってたすげたらたすけかえすごとでしょぉぉぉ?だからひゃくえんさんをおにいざんにあげるまえに、
まずれいぶをたずげなきゃだめでしょぉぉ!」
「ふーん……?なるほど……野良の言い分にしては意外にも筋は通ってるな。助ける事と助け返す事が必ずしも
同時に行われなければならないという必要はない、か」
「ぞうだよぉぉぉ!だじがにいまのれいぶは、ひゃくえんさんをもっでないよ!?でもあとで!あとでかならずおかえしするがらぁぁぁっ!!」
「……あ?」
「たすけあいってたすげたらたすけかえすごとでしょぉぉぉ?だからひゃくえんさんをおにいざんにあげるまえに、
まずれいぶをたずげなきゃだめでしょぉぉ!」
「ふーん……?なるほど……野良の言い分にしては意外にも筋は通ってるな。助ける事と助け返す事が必ずしも
同時に行われなければならないという必要はない、か」
「ぞうだよぉぉぉ!だじがにいまのれいぶは、ひゃくえんさんをもっでないよ!?でもあとで!あとでかならずおかえしするがらぁぁぁっ!!」
俺がコンビニでメロンパンを買ったときのような売買はその場での物々交換が基本だ。
だが助け合いの根底にあるのは善意。本気で困ってるときは何も持っていないのが当たり前であって謝礼なんてその場で払えるわけがない。
さらに言うなら本来なら見返りを求める方がおかしいのだ。謝礼なんかは単なる感謝の気持ちのあらわれでしかない。
まあ野良はすぐ増長するから俺はあえて謝礼よこせなんて言ってるわけだが……
だが助け合いの根底にあるのは善意。本気で困ってるときは何も持っていないのが当たり前であって謝礼なんてその場で払えるわけがない。
さらに言うなら本来なら見返りを求める方がおかしいのだ。謝礼なんかは単なる感謝の気持ちのあらわれでしかない。
まあ野良はすぐ増長するから俺はあえて謝礼よこせなんて言ってるわけだが……
「じゃあれいむは後で必ず俺を助けてくれるというんだな?」
「はいっ!やくぞくじますぅぅぅ!」
「わかった……じゃあお前を助けてやろう。このメロンパンをやるよ」
「ゆぅぅぅ!?ほ、ほんどぉぉぉぉぉっ!?」
「嘘はいわねーよ。ほれ……はやくおちびちゃんとやらに食べさせてやれ」
「はいっ!やくぞくじますぅぅぅ!」
「わかった……じゃあお前を助けてやろう。このメロンパンをやるよ」
「ゆぅぅぅ!?ほ、ほんどぉぉぉぉぉっ!?」
「嘘はいわねーよ。ほれ……はやくおちびちゃんとやらに食べさせてやれ」
「あ、ありがどぉぉぉ!ありがどうございまずおにいざぁぁぁぁん!ごのごおんはいっしょうわすれませんんんんっっ!!」
「礼はいいから、あとで俺を助けるということ忘れんなよー」
「おじびじゃぁぁぁんっ!まっででねえええええ!あまあまがてにはいったよぉぉぉぉ!!」
「礼はいいから、あとで俺を助けるということ忘れんなよー」
「おじびじゃぁぁぁんっ!まっででねえええええ!あまあまがてにはいったよぉぉぉぉ!!」
野良れいむは頭にメロンパンをのっけて感謝の涙をちょちょぎらせて俺に何度も頭を下げて礼を言ったあと、
巣があると思われる方に向かってぴょんぴょんはねていった。
うんうん。我ながらいいことをした………のかなあ?野良に余計な餌付けをしてしまっただけかもしれんが……
まあいいや気を取り直して昼飯を……と公園の時計を見たら昼飯を食べる時間はほとんどなくなってた。
仕方がない次の営業所に向かいながら残りのパンを食べ歩きでもすっかあ。とほほほほ
巣があると思われる方に向かってぴょんぴょんはねていった。
うんうん。我ながらいいことをした………のかなあ?野良に余計な餌付けをしてしまっただけかもしれんが……
まあいいや気を取り直して昼飯を……と公園の時計を見たら昼飯を食べる時間はほとんどなくなってた。
仕方がない次の営業所に向かいながら残りのパンを食べ歩きでもすっかあ。とほほほほ
野良れいむにメロンパンをくれてやった翌日。
俺は同じ公園で途方にくれていた。今日はあまりにも暑いので公園の自販機でなにか冷たいものでも買って飲もうかと思ったのだが……
あいにく財布の中には5千円札が二枚に十円玉と一円玉が数枚しかなかった。
ビールの自販機ならば一万円札だろうと使えるだろうが普通のジュースの自販機じゃ使えないしなあ。
歩いて公園の外のコンビニに買いにいくか?いやそれも面倒くさいしな。どうしたものか……
俺は同じ公園で途方にくれていた。今日はあまりにも暑いので公園の自販機でなにか冷たいものでも買って飲もうかと思ったのだが……
あいにく財布の中には5千円札が二枚に十円玉と一円玉が数枚しかなかった。
ビールの自販機ならば一万円札だろうと使えるだろうが普通のジュースの自販機じゃ使えないしなあ。
歩いて公園の外のコンビニに買いにいくか?いやそれも面倒くさいしな。どうしたものか……
「ゆーゆーゆー、ゆっくりのひ~♪まったりのひ~♪すっきりのひ~♪」
「ゆゆ~ん♪おきゃーしゃんのおうちゃはゆっくちできりゅにぇえ!」
「ゆゆ~ん♪おきゃーしゃんのおうちゃはゆっくちできりゅにぇえ!」
……あ?なんか耳障りな騒音が聞こえるので振り向いてみたら。
そこには野良れいむがいて子れいむにおうたとやらを聞かせてゆっくりしていやがった。
まったく人が不機嫌のときに雑音なんかを鳴り響かせやがって胸糞悪い……
て、待てよ?あの飾りについた切れ目……まさかあれは昨日パンをくれてやった野良れいむじゃないのか?
そこには野良れいむがいて子れいむにおうたとやらを聞かせてゆっくりしていやがった。
まったく人が不機嫌のときに雑音なんかを鳴り響かせやがって胸糞悪い……
て、待てよ?あの飾りについた切れ目……まさかあれは昨日パンをくれてやった野良れいむじゃないのか?
「おいそこの野良れいむ。ちょっといいか」
「ゆっ?おにいさん、れいむのおうたをきいてゆっくりできたんだね!ならおれいにあまあまをちょうだいね!たくさんでいいよ!?」
「あみゃあみゃちょうらいにぇえ!」
「ゆっ?おにいさん、れいむのおうたをきいてゆっくりできたんだね!ならおれいにあまあまをちょうだいね!たくさんでいいよ!?」
「あみゃあみゃちょうらいにぇえ!」
おいおいちょっと声をかけただけでいきなりこれかよ。まったく乞食野良ってやつは……
「おうたは関係なくてだな。お前……昨日おちびが死にかけているとか言って俺にメロンパンをせびった、あのれいむだろ?」
「ゆっ……もしかして、あのときのおにいさん!?」
「ああ。で、そこにいるのが死にかけていたというちびか」
「そ、そうだよ!めろんぱんさんをたべさせてあげたら、すっかりげんきになったんだよ!」
「ゆっ……ゆっ?このひちょがきのうおきゃあさんがいってた、しんせちゅなにんげんしゃんにゃの?」
「そうだよ!おちびちゃんおにいさんにおれいをいおうね!」
「いやいや礼なんて……」
「ゆっ……もしかして、あのときのおにいさん!?」
「ああ。で、そこにいるのが死にかけていたというちびか」
「そ、そうだよ!めろんぱんさんをたべさせてあげたら、すっかりげんきになったんだよ!」
「ゆっ……ゆっ?このひちょがきのうおきゃあさんがいってた、しんせちゅなにんげんしゃんにゃの?」
「そうだよ!おちびちゃんおにいさんにおれいをいおうね!」
「いやいや礼なんて……」
「れいむ(みゅ)たちにあまあまをくれてありがとうね!でもあれだけじゃたりないよ!もっといっぱいちょうだいね!たくさんでいいよっ!?」
ビキィ!
い、いかんいかん……思わず青筋がこめかみに……落ち着け。ゆっくりの戯言にいちいちマジになってどうすんだ俺。
さっさと要件を言ってここからおさらばしよう。でないとストレス的な意味でヤバい。
い、いかんいかん……思わず青筋がこめかみに……落ち着け。ゆっくりの戯言にいちいちマジになってどうすんだ俺。
さっさと要件を言ってここからおさらばしよう。でないとストレス的な意味でヤバい。
「そ、それともかくれいむよ。昨日の約束は当然覚えているよな?」
「ゆっ?やくそく……さん?」
「メロンパンをお前にやる代わりに、お前はあとで俺に100円渡すといったろう?いや俺さちょうど困ってたんだ。
咽が渇いて飲み物買おうとしたんだが、ちょうどいい小銭がなくてなあ……
いやなに100円玉さえあればなんとか自販機で買えるんだ」
「……」
「このあいだはお前を助けてやったろう?だから今度は俺を助け……」
「ゆっ?やくそく……さん?」
「メロンパンをお前にやる代わりに、お前はあとで俺に100円渡すといったろう?いや俺さちょうど困ってたんだ。
咽が渇いて飲み物買おうとしたんだが、ちょうどいい小銭がなくてなあ……
いやなに100円玉さえあればなんとか自販機で買えるんだ」
「……」
「このあいだはお前を助けてやったろう?だから今度は俺を助け……」
「ゆ~?なんでれいむがおにいさんにひゃくえんだまさんをあげなければいけないの?いみがわからないよ!ばかなの?しぬの?」
「…………え?」
「だってれいむのおちびちゃんがたいへんだったんだよぉぉ!?ゆっくりしていないおにいさんがあまあまをけんっじょうするのは
とうぜんのことでしょぉぉぉぉ!?」
「しょうじゃよ!れいみゅ、あやうきゅえいえんのゆっくちちゅるときょろだっちゃんだよ!?」
「はあ?お前なにを」
「なんかよくわからないことをいってたけど、へりくつをいってないでおにいさんがもっとはやくあまあまをわたしていれば
おちびちゃんがそれだけくるしむことはなかったんだよぉぉぉ!?ばかなおにいさんはゆっくりはんせいしてね!!ぷんぷん!」
「ぴゅんぴゅん!」
「だってれいむのおちびちゃんがたいへんだったんだよぉぉ!?ゆっくりしていないおにいさんがあまあまをけんっじょうするのは
とうぜんのことでしょぉぉぉぉ!?」
「しょうじゃよ!れいみゅ、あやうきゅえいえんのゆっくちちゅるときょろだっちゃんだよ!?」
「はあ?お前なにを」
「なんかよくわからないことをいってたけど、へりくつをいってないでおにいさんがもっとはやくあまあまをわたしていれば
おちびちゃんがそれだけくるしむことはなかったんだよぉぉぉ!?ばかなおにいさんはゆっくりはんせいしてね!!ぷんぷん!」
「ぴゅんぴゅん!」
えーと……俺はなんで野良親子に怒られているんだ?
詳しい事情は知らないが、少なくともこの子れいみゅが死にかけていたのは別に俺のせいじゃない。親であるれいむの不手際だ。
本当ならば野良の物乞いなんか無視するところを助け合いだというから助けてやった、そして今度は俺を助けてくれと言ったら怒られた。
まったくもって意味がわからん。
詳しい事情は知らないが、少なくともこの子れいみゅが死にかけていたのは別に俺のせいじゃない。親であるれいむの不手際だ。
本当ならば野良の物乞いなんか無視するところを助け合いだというから助けてやった、そして今度は俺を助けてくれと言ったら怒られた。
まったくもって意味がわからん。
「お前……昨日、世の中助け合いだと言ってたじゃねえか。俺はどうあれお前たち親子を助けてやったんだぞ?
ならば次はお前たちが俺を助ける番だろ?」
「たぁぁすけあいぃぃぃぃ~~~~?そんなのしらないよ!れいぶたちがたすかれば、くそじじいがどうなろうがべつにどうでもいいよ!」
「いじわるなくちょじじいはゆっくちちないでちんでね!」
ならば次はお前たちが俺を助ける番だろ?」
「たぁぁすけあいぃぃぃぃ~~~~?そんなのしらないよ!れいぶたちがたすかれば、くそじじいがどうなろうがべつにどうでもいいよ!」
「いじわるなくちょじじいはゆっくちちないでちんでね!」
しかもお兄さんからクソジジイに格下げかよ。評価下げるの早いなおい
ていうか急速にゲス化してないかこいつら?
ていうか急速にゲス化してないかこいつら?
「のどさんがかーらかーら?いいきみだよ!くそにんげんはゆっくりにいじわるばかりしてきたからばちがあたったんだよ!」
「くそじじいがくるちんじぇるの?おおあわりぇあわりぇぇぇぇ!」
「ざっまぁぁぁぁ!じじいざっまぁぁぁぁっ!!じじいがこまっててれいぶゆっくりぃぃぃぃっ!!
じじいはゆっくりくるしいでいってねぇぇぇ!そしたらゆっくりしないでしんでねぇぇぇぇぇっ!?」
「ゆっくちちね♪ゆっくちちね♪」
「くそじじいがくるちんじぇるの?おおあわりぇあわりぇぇぇぇ!」
「ざっまぁぁぁぁ!じじいざっまぁぁぁぁっ!!じじいがこまっててれいぶゆっくりぃぃぃぃっ!!
じじいはゆっくりくるしいでいってねぇぇぇ!そしたらゆっくりしないでしんでねぇぇぇぇぇっ!?」
「ゆっくちちね♪ゆっくちちね♪」
顔を醜く歪ませて野良れいむは俺をあざ笑っている。子れいみゅはそんな親れいむのまわりでぴょこぴょこ小躍りしている。
俺はというと、野良親子のあまりといえばあまりの手の平返しになんかもう怒るというより完全に毒気を抜かれて
何もする気がおきず唖然と立ち尽くしていた。
俺はというと、野良親子のあまりといえばあまりの手の平返しになんかもう怒るというより完全に毒気を抜かれて
何もする気がおきず唖然と立ち尽くしていた。
「ゆふんっ!さあおちびちゃん!こんなゆっくりしていないじじいはほっといて、そろそろおうちへかえろうね!」
「ゆっくちりきゃいしちゃよ!くそじじいはここでゆっくちのたれちんでいっちぇね!」
「のたれしんでたらくそじじいのしたいにうれしーしーとうんうんをかけてあげるよ!ゆっくりかんしゃしてね!」
「れいみゅ、てんしのようにやちゃちくてごめんにぇえ~~~~♪」
「れいむ、じあいのせいぼでこめんねぇぇぇぇ~~~~~っ♪」
「ゆっくちりきゃいしちゃよ!くそじじいはここでゆっくちのたれちんでいっちぇね!」
「のたれしんでたらくそじじいのしたいにうれしーしーとうんうんをかけてあげるよ!ゆっくりかんしゃしてね!」
「れいみゅ、てんしのようにやちゃちくてごめんにぇえ~~~~♪」
「れいむ、じあいのせいぼでこめんねぇぇぇぇ~~~~~っ♪」
……と、野良親子は言いたいだけ言うとさっさとどこかへ行ってしまった。
はあ……やはり野良ゆっくりなんかに少しでも期待した俺がバカだったのかなあ?
少しは良心というものを信じてみようと思った結果がこれか。ふう、もうどうでもいいや……今日は時間に余裕があるしな。
コンビニいって冷たいお茶でも買ってこよ……
はあ……やはり野良ゆっくりなんかに少しでも期待した俺がバカだったのかなあ?
少しは良心というものを信じてみようと思った結果がこれか。ふう、もうどうでもいいや……今日は時間に余裕があるしな。
コンビニいって冷たいお茶でも買ってこよ……
れいむ親子は上機嫌でおうちまでの道のりを元気よく跳ねていた。
公園の群れのゆっくり全員が駆除を恐れ、へりくだって機嫌をとっていた人間をあそこまで軽蔑してバカにできたのだ。
機嫌が悪いはずがない。
公園の群れのゆっくり全員が駆除を恐れ、へりくだって機嫌をとっていた人間をあそこまで軽蔑してバカにできたのだ。
機嫌が悪いはずがない。
人間なんて全然たいしたことないね!見た?あの間抜け面っ!
利用するだけ利用してあっさりと切り捨ててやったよ!ぷぷぷっまったくもってちょろいものだね!れいぶてんさいでごめんねっ!
それにしてもまったく人間というのはゆっくりしていない生き物だよ!
かわいくてかわいそうなれいむが子供のためにわざわざ頭を下げて頼んでるんだよ?無条件ですぐに助けるのが当然だよ!
それをごちゃごちゃとわけのわからないこといって、ごねまくって……制裁してやろうかと何度思ったことか!
おちびちゃんの事があったから懸命に我慢してやってたんだよ!まったくれいむは辛抱つよいね!尊敬してくれていいよ!
利用するだけ利用してあっさりと切り捨ててやったよ!ぷぷぷっまったくもってちょろいものだね!れいぶてんさいでごめんねっ!
それにしてもまったく人間というのはゆっくりしていない生き物だよ!
かわいくてかわいそうなれいむが子供のためにわざわざ頭を下げて頼んでるんだよ?無条件ですぐに助けるのが当然だよ!
それをごちゃごちゃとわけのわからないこといって、ごねまくって……制裁してやろうかと何度思ったことか!
おちびちゃんの事があったから懸命に我慢してやってたんだよ!まったくれいむは辛抱つよいね!尊敬してくれていいよ!
助け合いなんていってたけど本当にバカバカしいよ!
本当はれいむ100円玉さんをもっているよ!あのあと自販機さんの下に落ちてたのを拾ったんだよ!
でもこれを糞人間なんかにあげるのはもったいないよ!
だってこれさえあればメロンパンさんが買えるんだよ!またあまあまを食べられるんだよ?
だったら糞ジジイにあげるよりれいむ達があまあま食べて幸せーになった方がよほど有意義だよ!
有効活用ってこういう事を言うんだろうね!れいむ、ぱちゅりーをも凌駕する自分の賢さがたまに恐ろしく思えてくるよ!
本当はれいむ100円玉さんをもっているよ!あのあと自販機さんの下に落ちてたのを拾ったんだよ!
でもこれを糞人間なんかにあげるのはもったいないよ!
だってこれさえあればメロンパンさんが買えるんだよ!またあまあまを食べられるんだよ?
だったら糞ジジイにあげるよりれいむ達があまあま食べて幸せーになった方がよほど有意義だよ!
有効活用ってこういう事を言うんだろうね!れいむ、ぱちゅりーをも凌駕する自分の賢さがたまに恐ろしく思えてくるよ!
とにかく、れいむが本気を出せば人間からあまあまを差し出させる事くらい簡単にできるって事がようやく分かったよ!
これからは一切人間どもを甘やかしたりしないよ!
人間はすべてれいむの奴隷にしてあげるよ!
れいむは世界の帝王なんだよ!だから……
これからは一切人間どもを甘やかしたりしないよ!
人間はすべてれいむの奴隷にしてあげるよ!
れいむは世界の帝王なんだよ!だから……
と、そこまでハイテンションで自分の脳内妄想と自己讃美に酔いしてていたれいむだったが、
子れいみゅの「おかあしゃん!おかあしゃん!」という呼びかけに現実世界に戻された。
子れいみゅがおさげで指差す?方向を見ると、2~4歳児ぐらいの子供たちが十数人ほど砂場や滑り台で遊んでいる。
どうやら保母さんに連れられてここの公園に遊びに来ている保育園の子供たちらしい。
子れいみゅの「おかあしゃん!おかあしゃん!」という呼びかけに現実世界に戻された。
子れいみゅがおさげで指差す?方向を見ると、2~4歳児ぐらいの子供たちが十数人ほど砂場や滑り台で遊んでいる。
どうやら保母さんに連れられてここの公園に遊びに来ている保育園の子供たちらしい。
それを見たれいむはいやらしくにんまりと笑った。
そうだ大人の人間でさえれいむは意のままに利用してみせたのだ。
あの糞人間よりもさらに小さくて頭も悪い人間の子供たちなど、今のれいむにとって何ほどのものがあろう。
偉大なる世界の帝王れいむの帝国建設の手始めとして、まずはこいつらを偉大なるれいむの奴隷にしてやろう!
そう決意するとれいむはぽよんぽよんと進み出て子供達の前に出てこう宣言した。
そうだ大人の人間でさえれいむは意のままに利用してみせたのだ。
あの糞人間よりもさらに小さくて頭も悪い人間の子供たちなど、今のれいむにとって何ほどのものがあろう。
偉大なる世界の帝王れいむの帝国建設の手始めとして、まずはこいつらを偉大なるれいむの奴隷にしてやろう!
そう決意するとれいむはぽよんぽよんと進み出て子供達の前に出てこう宣言した。
「にんげんのくそちびどもはぜんいんれいむのどれいにしてあげるよ!こうえいにおもってね!」
「見崎くんパス!」
「OK!翼くん!」
「ゆんやぁぁぁ!ゆんやぁぁぁぁっ!どぼっ!どぼじでれいぶをけるのぉぉぉ!?ぐべぇぇぇっ!」
「OK!翼くん!」
「ゆんやぁぁぁ!ゆんやぁぁぁぁっ!どぼっ!どぼじでれいぶをけるのぉぉぉ!?ぐべぇぇぇっ!」
大いなる宣言をしたれいむに子供たちは一様に目を輝かせた。
それはれいむの宣言に感動したからではない。ちょうどいいおもちゃが向こうから来てくれたという目だ。
れいぶ親子に子供たちがたちまち群がった。親れいむは男の子たちがもっていき、
今流行りのスポーツであるゆっかーのボールにされた。
ゆっかーとはなにか?まあ要するにサッカーである。ただボールにゆっくりを使ってるだけの話だ。
それはれいむの宣言に感動したからではない。ちょうどいいおもちゃが向こうから来てくれたという目だ。
れいぶ親子に子供たちがたちまち群がった。親れいむは男の子たちがもっていき、
今流行りのスポーツであるゆっかーのボールにされた。
ゆっかーとはなにか?まあ要するにサッカーである。ただボールにゆっくりを使ってるだけの話だ。
「どらいぶシュート!」
「ゆげぇぇぇっ!」
「させるかあー!」
「ぐぎゃ!?」
「おおーっと意思崎くんの顔面ブロックだあー!」
「ゴールキックだ!いっけええええ!」
「おぶぉぉぉぉっ!?」
「ボールをわたすなー!」
「みんなあがれー!総力戦だぞー!」
「や、やべて……ゆるじで、おでがいじまずゆるじでくださ……ゆぎゃあぁぁぁぁぁっっ!!?」
「ゆげぇぇぇっ!」
「させるかあー!」
「ぐぎゃ!?」
「おおーっと意思崎くんの顔面ブロックだあー!」
「ゴールキックだ!いっけええええ!」
「おぶぉぉぉぉっ!?」
「ボールをわたすなー!」
「みんなあがれー!総力戦だぞー!」
「や、やべて……ゆるじで、おでがいじまずゆるじでくださ……ゆぎゃあぁぁぁぁぁっっ!!?」
両陣営の男の子たちが全員あがってきて、れいぶを奪いあってこれでもかというくらい蹴り飛ばす。
もうれいぶはボロボロだ。お飾りも髪の毛も泥まみれだし、お飾りの半分はちぎれてどこかへ落ちてしまった。
肌は足跡だらけ、痣まみれ、さっきシュートされたとき蹴りどころが悪かったのか左眼が潰れてしまっている。
もうれいぶはボロボロだ。お飾りも髪の毛も泥まみれだし、お飾りの半分はちぎれてどこかへ落ちてしまった。
肌は足跡だらけ、痣まみれ、さっきシュートされたとき蹴りどころが悪かったのか左眼が潰れてしまっている。
れいむは己の過ちをすぐに自覚した。
やはりちびといえど人間は強くて恐ろしい。少しいい気になりすぎた……よしさっきの人間にしたように下手に出よう。
そうすればバカなちびどものこと、コロっと騙されるはずだと。
だがいくられいむが泣いても謝っても子供たちは許してくれなかった。
れいむはわけがわからない。このちびどもには言葉が通じないのか?バカなのか?
やはりちびといえど人間は強くて恐ろしい。少しいい気になりすぎた……よしさっきの人間にしたように下手に出よう。
そうすればバカなちびどものこと、コロっと騙されるはずだと。
だがいくられいむが泣いても謝っても子供たちは許してくれなかった。
れいむはわけがわからない。このちびどもには言葉が通じないのか?バカなのか?
というか子供たちにとっては許すもなにもなかった。先ほどの奴隷宣言で腹を立てているというわけでもない。
なぜなられいむはただのボールであり単なるおもちゃだからだ。
それ以上でもそれ以下でもない。ただの遊び道具なんだから許すもへったくれもない。
なぜなられいむはただのボールであり単なるおもちゃだからだ。
それ以上でもそれ以下でもない。ただの遊び道具なんだから許すもへったくれもない。
れいぶは思い知ることになる。純粋すぎる幼児たちの純粋さゆえの恐ろしさ、容赦のなさ、そして……愛されるという事の意味を。
子れいみゅは男の子たちより小さい女の子たちに捕まった。
おままごとの相手と称して砂場でおもちゃにされている。
おままごとの相手と称して砂場でおもちゃにされている。
「さーごはんができましたよー。あなた、たくさんたべてねー」
「や、やめちぇね!それどろだんごしゃんだよ!しょんにゃのたべられにゃ……ゆぐぐぐぐっ!」
「好き嫌いしちゃだめでちゅよー?はい口をあけて……ほらごっくんしちゃいまちょうねー!」
「ゆが!ゆぎゃぎゃぎゃぎゃ!……ゆ、げえええええ!?」
「あらあら。吐き出してしまったわ?咽に詰まらせてしまったのかしら。どうしましょう」
「そんなときは真帆の特製ジュースを飲むといいわ!さあたくさん飲んでねっ!」
「ゆげげぇ……ちょ、ちょれはこっぷさんにすなさんをいれただけでちょおおおおお!?ちょんにゃののめりゅわけ……」
「さあどうぞ~♪飲ませてあげるからね~!」
「ゆ、ゆ、ゆぎゃぉぉぉぉぉっ!?」
「や、やめちぇね!それどろだんごしゃんだよ!しょんにゃのたべられにゃ……ゆぐぐぐぐっ!」
「好き嫌いしちゃだめでちゅよー?はい口をあけて……ほらごっくんしちゃいまちょうねー!」
「ゆが!ゆぎゃぎゃぎゃぎゃ!……ゆ、げえええええ!?」
「あらあら。吐き出してしまったわ?咽に詰まらせてしまったのかしら。どうしましょう」
「そんなときは真帆の特製ジュースを飲むといいわ!さあたくさん飲んでねっ!」
「ゆげげぇ……ちょ、ちょれはこっぷさんにすなさんをいれただけでちょおおおおお!?ちょんにゃののめりゅわけ……」
「さあどうぞ~♪飲ませてあげるからね~!」
「ゆ、ゆ、ゆぎゃぉぉぉぉぉっ!?」
むりやり口をあけさせられ、泥だんごだのジュースと称した砂だのを口に入れられる子れいみゅ。
まったく無邪気な幼児というやつは下手な虐待鬼意山よりよほど怖い。
なにせ自分が悪いことしているとか相手が嫌がってるとか本気で思っていないのだ。
そういう所はゆっくりに通じるものがあるがやはり本家本元だ。無邪気な悪鬼ぶりでは一歩も二歩もゆっくりの上をいくだろう。
まったく無邪気な幼児というやつは下手な虐待鬼意山よりよほど怖い。
なにせ自分が悪いことしているとか相手が嫌がってるとか本気で思っていないのだ。
そういう所はゆっくりに通じるものがあるがやはり本家本元だ。無邪気な悪鬼ぶりでは一歩も二歩もゆっくりの上をいくだろう。
「さあよい子のみんなー!そろそろ保育園に帰りますよー?」
「「「「「はーい!」」」」
「「「「「はーい!」」」」
……ようやく地獄が終わった。れいぶ親子はなんとか生き残った。
とはいえ半死半生もいいところだ。
親れいぶは髪の毛もお飾りもほとんどなくなり全身打撲跡だらけ、右目の視力も失って力なく地面に横たわっている。
子れいみゅは砂場で口から砂だの泥だの小石だのを「ゆげえ!ゆげえええ!」と吐き出している。
さらにコーディネートしてあげるー♪とありすみたいな事を言う女児たちに、
クレヨンだの油性ペンだので身体中あちこちに落書きされていた。
とはいえ半死半生もいいところだ。
親れいぶは髪の毛もお飾りもほとんどなくなり全身打撲跡だらけ、右目の視力も失って力なく地面に横たわっている。
子れいみゅは砂場で口から砂だの泥だの小石だのを「ゆげえ!ゆげえええ!」と吐き出している。
さらにコーディネートしてあげるー♪とありすみたいな事を言う女児たちに、
クレヨンだの油性ペンだので身体中あちこちに落書きされていた。
「お、おちびじゃぁぁぁん……」
「み、みゃみゃあ……どぼじで……どぼじでれいみゅがきょんにゃめにあうにょぉぉぉぉ………?」
「ゆぐ、ゆぐぅ……お、おちびじゃんはれいぶがたずげるよ……なにがなんでもぜっだいだずげるよぉぉぉ……」
「み、みゃみゃあ……どぼじで……どぼじでれいみゅがきょんにゃめにあうにょぉぉぉぉ………?」
「ゆぐ、ゆぐぅ……お、おちびじゃんはれいぶがたずげるよ……なにがなんでもぜっだいだずげるよぉぉぉ……」
れいぶは痛む身体に鞭打って砂場まで這うと、子れいみゅを頭に乗せてそのままずーりずーりといずこかを目指して這っていった。
どうやらゲスはゲスでもれいぶの母性とやらは本物のようだ。
どうやらゲスはゲスでもれいぶの母性とやらは本物のようだ。
「………ん?」
コンビニで冷たいお茶を買ってきてベンチで一息ついてると、向こうからボロクソになったれいむ親子がやってきた。
ずりずりと地面を這うズタ袋みたいだな。
なんとなく俺には見分けがついた。あれはさっき俺を助けるのを拒否してどこかへ行ったれいぶ親子だろう。
なんとまあ短時間でよくもあそこまで落ちぶれるものだ。ある意味名人芸じゃないかあれ。
ともあれ子れいみゅを頭にのせたれいぶは俺の足元にゆっくりくると、ブツブツいいはじめた。
ずりずりと地面を這うズタ袋みたいだな。
なんとなく俺には見分けがついた。あれはさっき俺を助けるのを拒否してどこかへ行ったれいぶ親子だろう。
なんとまあ短時間でよくもあそこまで落ちぶれるものだ。ある意味名人芸じゃないかあれ。
ともあれ子れいみゅを頭にのせたれいぶは俺の足元にゆっくりくると、ブツブツいいはじめた。
「……おでがいじまず。れいぶとおちびじゃんをたずげてくだざい」
「嫌だ」
「……さっぎおにいざんにひどいごといったのはあやまりまず…」
「断わる」
「……れいぶはどうなっでもがまいまぜん。ぜめて、ぜめでおちびじゃんだけでもたずげてくだざいおでがいじまず」
「まっぴらごめんだ」
「……このままじゃ、ふだりどもじんでじまいまず。おねがいでずどうが……どうが……」
「親子揃って死ねばいいだろ。お前らがいなくなったって誰が悲しむわけじゃない」
「嫌だ」
「……さっぎおにいざんにひどいごといったのはあやまりまず…」
「断わる」
「……れいぶはどうなっでもがまいまぜん。ぜめて、ぜめでおちびじゃんだけでもたずげてくだざいおでがいじまず」
「まっぴらごめんだ」
「……このままじゃ、ふだりどもじんでじまいまず。おねがいでずどうが……どうが……」
「親子揃って死ねばいいだろ。お前らがいなくなったって誰が悲しむわけじゃない」
れいぶは残った右目に涙を溜めつつ、俺をキッと見上げると悲しみ怒り憤りを込めて俺に恨み言をいった。
「どぼじてぇぇぇ?どびじてぞんなひどいごというのぉぉぉ?ゆっぐりだっでいきているんだよぉぉぉ?
ごんなにぎずだらけになってれいぶたち、がわいぞうでしょぉぉぉ?いきものはみんなたすけあわなぎゃいげないんだよぉぉぉぉ!?」
「だから俺はお前を助けただろ?」
「ゆっ……!」
「なのにれいぶは俺を助けなかった。だから俺はいまお前を助ける気はさらさらない」
「で、でもぉ……」
「わからないのか?もしお前があの時俺を助けていたら……お前はこのようにボロボロにされることはなかったって事によ」
「ゆ?ゆゆぅ!?」
ごんなにぎずだらけになってれいぶたち、がわいぞうでしょぉぉぉ?いきものはみんなたすけあわなぎゃいげないんだよぉぉぉぉ!?」
「だから俺はお前を助けただろ?」
「ゆっ……!」
「なのにれいぶは俺を助けなかった。だから俺はいまお前を助ける気はさらさらない」
「で、でもぉ……」
「わからないのか?もしお前があの時俺を助けていたら……お前はこのようにボロボロにされることはなかったって事によ」
「ゆ?ゆゆぅ!?」
「お前があのとき俺を助けていれば、俺は恩義を感じてれいぶになにかあった時さらに助けようと思っただろう。
そうやって助け助けられることで信頼や友好関係を築いていくものなんだよ……助け合うってやつはな。
だがお前はその関係を築くのを拒否した。その時点でお前ら親子はせっかくのチャンスをドブに捨てたんだ。
人間の庇護を受けられるかもしれないというチャンスをな……」
そうやって助け助けられることで信頼や友好関係を築いていくものなんだよ……助け合うってやつはな。
だがお前はその関係を築くのを拒否した。その時点でお前ら親子はせっかくのチャンスをドブに捨てたんだ。
人間の庇護を受けられるかもしれないというチャンスをな……」
「じゃ、じゃあ……ぜ、ぜんぶ……ぜんぶれいぶがわるいの?れいぶがおにいざんをたずげなかったがら、こんなめにあっだの?」
「自業自得って奴だな。ああそれと……頭の上の子れいみゅだが」
「え!も、もじがじてだずげてぐれるんでずが!?」
「いやもうその必要もないだろう。なんか餡子吐き出して黒くなって死んでるし」
「…………ゆっ?ゆ、ゆゆゆゆゆゆぅぅぅ!!?」
「自業自得って奴だな。ああそれと……頭の上の子れいみゅだが」
「え!も、もじがじてだずげてぐれるんでずが!?」
「いやもうその必要もないだろう。なんか餡子吐き出して黒くなって死んでるし」
「…………ゆっ?ゆ、ゆゆゆゆゆゆぅぅぅ!!?」
れいぶは急いで頭の上の子れいみゅを地面に降ろす。
確かに子れいみゅは死んでいた……とてもゆっくりできていない苦悶の表情を浮かべて黒くなっていた。
確かに子れいみゅは死んでいた……とてもゆっくりできていない苦悶の表情を浮かべて黒くなっていた。
「ど、どぼじでぇぇぇっ!?おちびじゃんどぼじてじんでいるのぉぉぉぉっ!!?」
「今さら泣き叫べるような身分かよ。お前が殺したも同然のくせに」
「ゆっ!ち、ちがう……れいぶ……れいぶじゃないよぉぉぉ!ゆ、ゆ、ゆっくりでぎないにんげんのちびどもがぁぁぁ……!」
「へえ。子供に見つかって虐待でもされたのか?もしそうならば俺を助けていれば助け返してやったものを。
それとも調子こいて子供に喧嘩売ったのか?もしそうならば100%お前が悪いな。お前がガキを殺したのも同然だ」
「ゆ、ゆげえええええええええっ!!?!?」
「今さら泣き叫べるような身分かよ。お前が殺したも同然のくせに」
「ゆっ!ち、ちがう……れいぶ……れいぶじゃないよぉぉぉ!ゆ、ゆ、ゆっくりでぎないにんげんのちびどもがぁぁぁ……!」
「へえ。子供に見つかって虐待でもされたのか?もしそうならば俺を助けていれば助け返してやったものを。
それとも調子こいて子供に喧嘩売ったのか?もしそうならば100%お前が悪いな。お前がガキを殺したのも同然だ」
「ゆ、ゆげえええええええええっ!!?!?」
れいぶはたまらずに餡子を大量に吐き出した。
子供に受けた重傷。必ず守ると誓ったおちびちゃんの死。そしてその原因が自分にあるという事実。
そのストレスにれいぶの心は限界を超えた。身体が…心が…自らの死を要求したのだ。
子供に受けた重傷。必ず守ると誓ったおちびちゃんの死。そしてその原因が自分にあるという事実。
そのストレスにれいぶの心は限界を超えた。身体が…心が…自らの死を要求したのだ。
「も、もっど……ゆっくじ……じたがっ………だ………」
俺はれいぶ親子の死体をゴミ箱に放り込んだ。市民の義務という奴だな。
仕事柄、信用やというものがどれだけ大切なものかとよく知っている俺にとってれいぶ親子の自滅はある程度予測できていた。
ゲス化もしてたしな。あれじゃあどのみち長くは生きられないだろ……自滅がここまで早いとは意外だったが。
無駄な時間を浪費しちまったがひとつだけわかった。ゆっくりには助け合いの精神なんてわかんねーてことだ。
自分さえよければそれでいいという連中だからもう救いようがないんだろうな。
あわれな奴らだ……人間と助け合えばもっともっと大きなゆっくりを手に入れられたであろうに
目先の小さな小さなゆっくりを選んでばかりでいつも大損をしている。
仕事柄、信用やというものがどれだけ大切なものかとよく知っている俺にとってれいぶ親子の自滅はある程度予測できていた。
ゲス化もしてたしな。あれじゃあどのみち長くは生きられないだろ……自滅がここまで早いとは意外だったが。
無駄な時間を浪費しちまったがひとつだけわかった。ゆっくりには助け合いの精神なんてわかんねーてことだ。
自分さえよければそれでいいという連中だからもう救いようがないんだろうな。
あわれな奴らだ……人間と助け合えばもっともっと大きなゆっくりを手に入れられたであろうに
目先の小さな小さなゆっくりを選んでばかりでいつも大損をしている。
まあいっか、もう俺の知ったことじゃねえ。さて……じゃあ午後の仕事もがんばりますか。
ゆっくりのようにはなりたくないもんな。
ゆっくりのようにはなりたくないもんな。
今まで書いたもの
anko3367人間に飼われるというのは…
anko3370野良ゆは人間に関わってはいけないという話
anko3379親の罪は
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