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anko3818 捨てられた水上まりさと一握りの優しさ
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『捨てられた水上まりさと一握りの優しさ』 3KB
いじめ 小ネタ 思いやり いたづら 日常模様 子ゆ 都会 現代 虐待は無いです
いじめ 小ネタ 思いやり いたづら 日常模様 子ゆ 都会 現代 虐待は無いです
『ゆっふ、ゆっふ・・・ゆぇぇぇええええん!!どぼじちぇまえにしゅしゅめにゃいにょおおお!!ゆぇぇぇん!!』
夜道を歩いているとこんな声が聞こえた。声の方向に眼をやるとぺちゃんこになった帽子の上でアスファルトの地面をプラスチック製のオールでかいている子まりさがいた。
夜道を歩いているとこんな声が聞こえた。声の方向に眼をやるとぺちゃんこになった帽子の上でアスファルトの地面をプラスチック製のオールでかいている子まりさがいた。
捨てられた水上まりさと一握りの優しさ
なんとも滑稽な光景だが子まりさはいたってまじめである。まじめに硬い地面を漕いで前に進もうとしている。
以前なら眼を引く光景だったかもしれないが、いまでは珍しいものではなくなった。
長い間、水上まりさの量産は難しいとされ、ペットショップでもなかなか見かけないレア物だった。しかし加工場の技術向上により安価に水上まりさが市場に出回り手軽に水上まりさが帰るようになった。
当初はもてはやされ一大ブームになった水上まりさだったがすぐに飽きられ捨てられていった。川には大量の水上まりさの死体があふれ、町にはオールを漕ぐ格好のまま黒ずんだまりさが溢れ返った。
このまりさもそんな一匹だ。唯一幸運だったことは陸酔いの症状が出ていないことだろう。水上に慣れきった水上まりさは揺れのない陸上に適応することができず、餡子を吐き出し黒ずんでいく個体が珍しくはない。
おそらく水上教育が甘かったのだろうがそれがむしろ幸いしたといえる。などと考えていたら水上子まりさがこちらに気づいたようだ。
『ゆゆっ!!にんげんしゃん!!まりちゃをたしゅけりゅんだじぇ!!じめんしゃんがまりちゃにいじわりゅしちぇしゅ~い、しゅ~いさせちぇくりぇないのじぇ!!おみじゅしゃんのとこりょまでつれていっちぇにぇ!!』
私はゆっくりが好きでも嫌いでもないがこの水上子まりさには多少の憐憫の情が沸いていた。明らかに一匹では生きていけない水上子まりさをこんな路上に放置していくなど苦しんで死ねといっているようなものだ。
人の都合で作られ、飼われ、あげく捨てられる。そしてここで朽ち果てるまでオールを漕ぐという無駄な努力をして死んでいく。
そんな運命のまりさに一つぐらい幸運があってもいいだろう。
「そうか、それは悪い地面さんだな。よし俺が水のあるところまで連れてってやろう。」
『ゆ!!ほんとなのじぇ!?やったのじぇ!!ゆぷぷ、ざま~みりゅのじぇ!!いじわりゅなじめんしゃんはしょこでちんでにぇ!!いましゅぐでいいよ!!』
「やれやれ・・・」
俺が運んでいる道中、水上子まりさは『奴隷にしてやる』だの、『あまあまもってこい』だのと喚いていたがどれも丁重にお断りした。
「さてと・・・ここでいいかな。」
『ゆゆ!!おみじゅしゃんなのじぇ!!しゅ~い、しゅ~い!!やっちゃのじぇ!!まりちゃはふたたびななちゅのうみのおうじゃしゃんになっちゃのじぇ!!ゆっふん!!』
「じゃあ俺はこれで帰るわ、じゃあな。」
『ゆゆっ!まちゅのじぇ!!にんげんしゃん、にんげんしゃんがもしまりちゃをかいちゃいっちぇいうならまりちゃかいまりちゃになっちぇもいいのじぇ?いいていあんなのじぇ?ないちぇよろこんでもいいのじぇ?』
「いや、いいよ。それにまりさならきっと俺よりいい飼い主が見つかるだろうからな。」
『ゆゆっ!それもそうなのじぇ!!まりちゃなりゃもっちょごーじぇすでえれがんちょなかいぬししゃんがみつかるのじぇ!!だったらしゃっしゃとかえりゅのじぇ!!おまえみちゃいにゃぐじゅはもうようずみにゃのじぇ!!』
「はいはい、それじゃ~な。」
まりちゃは後ろでまだ『ゆっくち、ゆっくち』とか『しゅ~や、しゅ~やしゅるよ!!』叫んでいたが気にしないことにした。
俺は自分の中で決めたことはちゃんと守ったからだ。まりさは水のあるところまで連れて行ってほしいといい。俺は一つくらい幸運があってもいいんじゃないかと思った。
だから一つ願いをかなえた。結果、子まりさは水があるところにいけた。
ここがめったに人の来ない道であり、子まりさがいるのは打ち捨てられたちいさなバケツの中であるということはまぁ俺が気にすることではないだろう。
カラスや猫、雨などからどうやって身を守るのだろうとかめったに人が通らない道でどうやってゴージャス(笑)でエレガント(笑)な飼い主を探すのか知らないがきっとうまくやるのだろう。
俺は得体の知れない奇妙な満足感を味わいながら家路に着いた。そして床に就き眠りに入る前、明日またあのまりさの様子を見に行ってみようと決めたのだった。
以前なら眼を引く光景だったかもしれないが、いまでは珍しいものではなくなった。
長い間、水上まりさの量産は難しいとされ、ペットショップでもなかなか見かけないレア物だった。しかし加工場の技術向上により安価に水上まりさが市場に出回り手軽に水上まりさが帰るようになった。
当初はもてはやされ一大ブームになった水上まりさだったがすぐに飽きられ捨てられていった。川には大量の水上まりさの死体があふれ、町にはオールを漕ぐ格好のまま黒ずんだまりさが溢れ返った。
このまりさもそんな一匹だ。唯一幸運だったことは陸酔いの症状が出ていないことだろう。水上に慣れきった水上まりさは揺れのない陸上に適応することができず、餡子を吐き出し黒ずんでいく個体が珍しくはない。
おそらく水上教育が甘かったのだろうがそれがむしろ幸いしたといえる。などと考えていたら水上子まりさがこちらに気づいたようだ。
『ゆゆっ!!にんげんしゃん!!まりちゃをたしゅけりゅんだじぇ!!じめんしゃんがまりちゃにいじわりゅしちぇしゅ~い、しゅ~いさせちぇくりぇないのじぇ!!おみじゅしゃんのとこりょまでつれていっちぇにぇ!!』
私はゆっくりが好きでも嫌いでもないがこの水上子まりさには多少の憐憫の情が沸いていた。明らかに一匹では生きていけない水上子まりさをこんな路上に放置していくなど苦しんで死ねといっているようなものだ。
人の都合で作られ、飼われ、あげく捨てられる。そしてここで朽ち果てるまでオールを漕ぐという無駄な努力をして死んでいく。
そんな運命のまりさに一つぐらい幸運があってもいいだろう。
「そうか、それは悪い地面さんだな。よし俺が水のあるところまで連れてってやろう。」
『ゆ!!ほんとなのじぇ!?やったのじぇ!!ゆぷぷ、ざま~みりゅのじぇ!!いじわりゅなじめんしゃんはしょこでちんでにぇ!!いましゅぐでいいよ!!』
「やれやれ・・・」
俺が運んでいる道中、水上子まりさは『奴隷にしてやる』だの、『あまあまもってこい』だのと喚いていたがどれも丁重にお断りした。
「さてと・・・ここでいいかな。」
『ゆゆ!!おみじゅしゃんなのじぇ!!しゅ~い、しゅ~い!!やっちゃのじぇ!!まりちゃはふたたびななちゅのうみのおうじゃしゃんになっちゃのじぇ!!ゆっふん!!』
「じゃあ俺はこれで帰るわ、じゃあな。」
『ゆゆっ!まちゅのじぇ!!にんげんしゃん、にんげんしゃんがもしまりちゃをかいちゃいっちぇいうならまりちゃかいまりちゃになっちぇもいいのじぇ?いいていあんなのじぇ?ないちぇよろこんでもいいのじぇ?』
「いや、いいよ。それにまりさならきっと俺よりいい飼い主が見つかるだろうからな。」
『ゆゆっ!それもそうなのじぇ!!まりちゃなりゃもっちょごーじぇすでえれがんちょなかいぬししゃんがみつかるのじぇ!!だったらしゃっしゃとかえりゅのじぇ!!おまえみちゃいにゃぐじゅはもうようずみにゃのじぇ!!』
「はいはい、それじゃ~な。」
まりちゃは後ろでまだ『ゆっくち、ゆっくち』とか『しゅ~や、しゅ~やしゅるよ!!』叫んでいたが気にしないことにした。
俺は自分の中で決めたことはちゃんと守ったからだ。まりさは水のあるところまで連れて行ってほしいといい。俺は一つくらい幸運があってもいいんじゃないかと思った。
だから一つ願いをかなえた。結果、子まりさは水があるところにいけた。
ここがめったに人の来ない道であり、子まりさがいるのは打ち捨てられたちいさなバケツの中であるということはまぁ俺が気にすることではないだろう。
カラスや猫、雨などからどうやって身を守るのだろうとかめったに人が通らない道でどうやってゴージャス(笑)でエレガント(笑)な飼い主を探すのか知らないがきっとうまくやるのだろう。
俺は得体の知れない奇妙な満足感を味わいながら家路に着いた。そして床に就き眠りに入る前、明日またあのまりさの様子を見に行ってみようと決めたのだった。
あとがき
水上まりさ大好き。いろんな意味で。
水上まりさ大好き。いろんな意味で。

挿絵:○○あき