ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko4000 お人好しには向かない作業
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『お人好しには向かない作業』 10KB
愛で ギャグ 群れ 赤ゆ 幻想郷 現代 愛護人間 独自設定 即興を加筆しました
愛で ギャグ 群れ 赤ゆ 幻想郷 現代 愛護人間 独自設定 即興を加筆しました
原題:群れを間引こう!
*この作品は本スレに投下された即興に加筆修正を加えたものです。
*世界観はいつもの愛で特化世界にリファインされています。
*チート性能のゆっくりが出ます。苦手な方はご注意ください。
*真面目な展開を希望されると肩透かしをくらうと思います。
*作者はウサミミ薬局あきです。つまり虐待は皆無です。
*世界観はいつもの愛で特化世界にリファインされています。
*チート性能のゆっくりが出ます。苦手な方はご注意ください。
*真面目な展開を希望されると肩透かしをくらうと思います。
*作者はウサミミ薬局あきです。つまり虐待は皆無です。
+ + + + + +
(ウサミミ出版『ゆっくりの群れ運営術』より抜粋)
地主の皆さんこんにちわ。
この本を手に取られた皆さんは、山林を所有しており、
なおかつその土地にゆっくりが群れで棲みついているのですね?
ゆっくりと共存したい、けど山の環境も保護したいという貴方の為にこの本があります。
(中略)
さて、ではまず最初に貴方がするべきなのは、ゆっくりがどれくらいの数いるか知る事です。
群れに属していない個体は無視していいので、まずは群れの位置と数を把握しましょう。
そして、その数が多すぎた場合…つらい事ですが個体数の調整をしなくてはいけません。
この作業を「間引き」と呼びます。
山の大きさと群れの適正数は次ページの表を参考に…
地主の皆さんこんにちわ。
この本を手に取られた皆さんは、山林を所有しており、
なおかつその土地にゆっくりが群れで棲みついているのですね?
ゆっくりと共存したい、けど山の環境も保護したいという貴方の為にこの本があります。
(中略)
さて、ではまず最初に貴方がするべきなのは、ゆっくりがどれくらいの数いるか知る事です。
群れに属していない個体は無視していいので、まずは群れの位置と数を把握しましょう。
そして、その数が多すぎた場合…つらい事ですが個体数の調整をしなくてはいけません。
この作業を「間引き」と呼びます。
山の大きさと群れの適正数は次ページの表を参考に…
+ + + + + +
俺の持ち山に棲んでいるゆっくりの群れの個体数を調べたら規定値を超えていた。
と言ってもせいざいが数匹程度なのだが…まぁ超過は超過だ。
山と群れの双方にとって害となる恐れがある以上、間引きしなくちゃならん。
俺は参考資料である『ゆっくりの群れ運営術』に書かれている通りに行動する事にした。
と言ってもせいざいが数匹程度なのだが…まぁ超過は超過だ。
山と群れの双方にとって害となる恐れがある以上、間引きしなくちゃならん。
俺は参考資料である『ゆっくりの群れ運営術』に書かれている通りに行動する事にした。
自宅のすぐ裏にある山が俺の持ち山だ。
山ひとつ丸々所有とか聞くと大地主と思う人もいるかもしれないが、この辺りじゃ別に珍しくもない。
人里なら大規模な道路建設やら宅地造成で土地成金になる者もいるだろうが、
ここじゃあそんな浮いた話はまずない。
だから、ただあるだけの無いよりはマシな資産でしかない訳だ。
で、その山の麓付近…少し平坦になった棚状の土地に、その群れは存在する。
植林の針葉樹と自生の広葉樹が入り混じった境界線ともいえる場所で、
様々な種類の植物、昆虫がいるゆっくりプレイスというやつらしい。
かつて俺の親父がここでキノコ栽培をしようと試行錯誤してた場所なので、
散歩感覚で遊びに行ける人間用の道があるのがありがたい。
山ひとつ丸々所有とか聞くと大地主と思う人もいるかもしれないが、この辺りじゃ別に珍しくもない。
人里なら大規模な道路建設やら宅地造成で土地成金になる者もいるだろうが、
ここじゃあそんな浮いた話はまずない。
だから、ただあるだけの無いよりはマシな資産でしかない訳だ。
で、その山の麓付近…少し平坦になった棚状の土地に、その群れは存在する。
植林の針葉樹と自生の広葉樹が入り混じった境界線ともいえる場所で、
様々な種類の植物、昆虫がいるゆっくりプレイスというやつらしい。
かつて俺の親父がここでキノコ栽培をしようと試行錯誤してた場所なので、
散歩感覚で遊びに行ける人間用の道があるのがありがたい。
で、そのゆっくりプレイスのあちこちの木の根元には、草木で簡単な蓋がされたゆっくりたちの巣穴がある。
一応、ここの個体数を調べた時に何度も顔を合わせているので、群れのゆっくりたちとは
顔なじみではあるのだが…どうも信用はされてないらしく、全てのゆっくりが巣に閉じ籠り、
群れは静まりかえっていた。
まぁ、調査の時にちょっと無理矢理に巣を覗きこんだりしたしなぁ。
あと背中に背負った背負子(しょいこ)やら透明な箱が不安を煽ったのだろう。
とはいえ、これからの作業は特殊なものだし、俺としては ゆっくり側の意志もある程度は尊重したいので、
群れの全員に聞こえるように大声で「間引き」について説明する事にした。
一応、ここの個体数を調べた時に何度も顔を合わせているので、群れのゆっくりたちとは
顔なじみではあるのだが…どうも信用はされてないらしく、全てのゆっくりが巣に閉じ籠り、
群れは静まりかえっていた。
まぁ、調査の時にちょっと無理矢理に巣を覗きこんだりしたしなぁ。
あと背中に背負った背負子(しょいこ)やら透明な箱が不安を煽ったのだろう。
とはいえ、これからの作業は特殊なものだし、俺としては ゆっくり側の意志もある程度は尊重したいので、
群れの全員に聞こえるように大声で「間引き」について説明する事にした。
「という訳でー、群れの為に死んでもいいよ!ってやつは家から出て来てね!」
「…「でていぐわげないでじょおおぉぉっ?!」…」
「…「でていぐわげないでじょおおぉぉっ?!」…」
ゆっくりにしては異例の早さでのリアクションありがとう。
さすがにこれで出てくる聖者みたいな個体はいないか…当たり前だけど。
ぶっちゃけ、同じこと言われて名乗り出る自信は俺にもない。
死にたくないのは皆一緒だよなぁ。
そうなると、やはりあの秘策を使うしかないか。
俺は本に書かれていた「ゆっくりを誘き出す方法」を試す事にした。
さすがにこれで出てくる聖者みたいな個体はいないか…当たり前だけど。
ぶっちゃけ、同じこと言われて名乗り出る自信は俺にもない。
死にたくないのは皆一緒だよなぁ。
そうなると、やはりあの秘策を使うしかないか。
俺は本に書かれていた「ゆっくりを誘き出す方法」を試す事にした。
+ + + + + +
さて、巣に籠ってしまったゆっくりを外に出す方法は色々あります。
巣を破壊して無理矢理に…という手もありますが、それは大掛かりになりますし、
あまり賢い手段とは言えません。
そこで、本書では最も手軽な手段をおススメします。
ゆっくりの本能、本分を利用するのです。
巣を破壊して無理矢理に…という手もありますが、それは大掛かりになりますし、
あまり賢い手段とは言えません。
そこで、本書では最も手軽な手段をおススメします。
ゆっくりの本能、本分を利用するのです。
+ + + + + +
「…まーりーちゃ(パン)、まーりーちゃ(パン)、まーりーちゃ(パン)」
「…「ゆ?」…」
「…「ゆ?」…」
一定のテンポでまりちゃの名を呼び、手拍子も加える。
これをただずっと続けるだけでいい。
傍から見たら変な兄ちゃんにしか見えないかもしれないが、これが最善の方法らしいのだ。
そうやって、1分ほども掛け声と手拍子を続けていただろうか。
予想よりもはるかに早く劇的な変化が起きた。
これをただずっと続けるだけでいい。
傍から見たら変な兄ちゃんにしか見えないかもしれないが、これが最善の方法らしいのだ。
そうやって、1分ほども掛け声と手拍子を続けていただろうか。
予想よりもはるかに早く劇的な変化が起きた。
「おちびちゃん、でちゃだめぇぇ!」
「これはわななんだぜぇぇ!」
「これはわななんだぜぇぇ!」
しばらくすると、あちこちの巣穴からゆっくりたちの悲鳴が聞こえてきた。
そして、その悲鳴を振り切るかのように、ピンポン玉サイズの小饅頭が出てきた。
…黒いおぼうしと金髪…まりちゃだ。
いずれも目には覚悟を、口元には自信を漲らせている。
そして、その悲鳴を振り切るかのように、ピンポン玉サイズの小饅頭が出てきた。
…黒いおぼうしと金髪…まりちゃだ。
いずれも目には覚悟を、口元には自信を漲らせている。
「ゆっゆっゆっ、まりちゃ よばれちぇるのじぇ!」
「ゆっゆっゆっ、きたいは うらぎりぇないのじぇ!」
「ゆっゆっゆっ、きたいは うらぎりぇないのじぇ!」
そうして数匹のまりちゃが俺の目の前に一列に並び、手拍子に合わせて、
ピョンピョンと飛び跳ねつつ、あんよを前後左右に振り始める。
幼いながらもキリリッとした表情がとても凛々しい。
…なんだろうな、この可愛いと思う気持ちとイラッとする気持ちの混ざった不思議な感情は?
ピョンピョンと飛び跳ねつつ、あんよを前後左右に振り始める。
幼いながらもキリリッとした表情がとても凛々しい。
…なんだろうな、この可愛いと思う気持ちとイラッとする気持ちの混ざった不思議な感情は?
+ + + + + +
ゆっくりは基本的に「誰かをゆっくりさせる」事を尊びます。
その価値観は己の財産や命よりも優先されるのです。
だから、「ゆっくりなら○○してくれる!」と期待されると、応えてしまうのです。
実現できる、できないは別として。
我々はこのゆっくりの習性を『芸人気質』と呼んでいます。
その価値観は己の財産や命よりも優先されるのです。
だから、「ゆっくりなら○○してくれる!」と期待されると、応えてしまうのです。
実現できる、できないは別として。
我々はこのゆっくりの習性を『芸人気質』と呼んでいます。
+ + + + + +
…本当に出てくるとはなぁ…これが芸人気質ってやつか?
なんだか本当に楽しそうに踊ってるし、ひょっとして「出てきたら死ぬ」っていう、
そもそもの大前提を忘れちゃってるんじゃないか、こいつら?
しかし、まだ間引く為に必要な数に足りないなぁ。
と思っていたら、
なんだか本当に楽しそうに踊ってるし、ひょっとして「出てきたら死ぬ」っていう、
そもそもの大前提を忘れちゃってるんじゃないか、こいつら?
しかし、まだ間引く為に必要な数に足りないなぁ。
と思っていたら、
「れいみゅだって、まけにゃいよ!」
更に飛び出してくるやつらがいた。
今度出てきたのは赤いリボン…れいみゅだった。
今度出てきたのは赤いリボン…れいみゅだった。
「ゆっゆっ、れいみゅのほうが、きゃわいいんだよ!」
「ゆっゆっ、まりちゃだけ しなせにゃいよ!」
「ゆっゆっ、まりちゃだけ しなせにゃいよ!」
どうやら、まりちゃの芸人気質に対抗心やら義侠心を揺さぶられたらしい。
こちらも踊りに加わってあんよを振りだす。
そして、例によって踊る楽しさに他の感情が呑まれたらしく、すぐに満面の笑顔になった。
切り替えが早いというか、忘れっぽいというか…大丈夫なのか、それで?
だが驚くのはまだ早かった。
こちらも踊りに加わってあんよを振りだす。
そして、例によって踊る楽しさに他の感情が呑まれたらしく、すぐに満面の笑顔になった。
切り替えが早いというか、忘れっぽいというか…大丈夫なのか、それで?
だが驚くのはまだ早かった。
「わきゃるよー、ちぇんもいくんだにぇー!」
「むきゅ…ぱちぇも、いくわ…」
「しにゃば もろともだみょん!」
「さにゃえもいきましゅ!」
「むきゅ…ぱちぇも、いくわ…」
「しにゃば もろともだみょん!」
「さにゃえもいきましゅ!」
ゾロゾロと出るわ出るわ…茶色いのやら紫のやら緑のやら…結局群れ中の赤ゆ子ゆが出てきちゃったよ。
通常種、希少種、その全てが分け隔てなく並び、踊り、歌いだす。
生来貧弱とされるぱちゅりー種までいるのは驚きだ。
その姿は、とても可愛らしく、気高く、滑稽だった。
そして集団でのダンスは最高潮へと達する。
通常種、希少種、その全てが分け隔てなく並び、踊り、歌いだす。
生来貧弱とされるぱちゅりー種までいるのは驚きだ。
その姿は、とても可愛らしく、気高く、滑稽だった。
そして集団でのダンスは最高潮へと達する。
『ゆっゆっ、まりちゃ♪ゆっゆっ、れいみゅ♪ゆっゆっゆっゆっゆっゆっ、ありしゅ♪』
とてもアドリブとは思えない揃った歌声で、仲間の名前を順番に歌うゆっくりダンサーズ。
名前を呼ばれたゆっくりがクルリと回り、その可愛らしさをアピールする。
個体によってはパチリとウィンクをしたり、お帽子を振ったりするヤツまでいる。
まるで何かのミュージカルでも観ているかのような光景だった。
名前を呼ばれたゆっくりがクルリと回り、その可愛らしさをアピールする。
個体によってはパチリとウィンクをしたり、お帽子を振ったりするヤツまでいる。
まるで何かのミュージカルでも観ているかのような光景だった。
『ゆっゆ、ぱちゅりー♪ゆっゆっ、ちぇーん♪ゆっゆっゆっゆっゆっゆっ、さにゃえ♪』
と、いきなり歌声が大きくなったので驚いて周囲を見回すと…
なんと巣の中にいた成体ゆっくりたちが外に出て、子供たちに合わせてコーラスしている。
俺の前に姿をさらすという事が危険だと理解しているだろうに、
子供たちを救わなくてはいけないと分かっているだろうに…
それでも、親たちは歌っていた。
泣きながら歌う親もいたし、子供たちを正視できずに俯く者もいた。
でも、子供たちの一世一代のステージの邪魔をしようとする者はいない。
なぜなら、それを子供たちが望んでいないのが分かってしまっているから。
…まぁ、中には子供たちと同様に歌う楽しさで他をサッパリ忘れたっぽいのもいるけどね。
なんと巣の中にいた成体ゆっくりたちが外に出て、子供たちに合わせてコーラスしている。
俺の前に姿をさらすという事が危険だと理解しているだろうに、
子供たちを救わなくてはいけないと分かっているだろうに…
それでも、親たちは歌っていた。
泣きながら歌う親もいたし、子供たちを正視できずに俯く者もいた。
でも、子供たちの一世一代のステージの邪魔をしようとする者はいない。
なぜなら、それを子供たちが望んでいないのが分かってしまっているから。
…まぁ、中には子供たちと同様に歌う楽しさで他をサッパリ忘れたっぽいのもいるけどね。
『うっうー、うっうー、うっうー♪』『しねしね♪』
空を見上げれば、夜行性である捕食種たちまで日光をものともせずにやってきて踊っていた。
どっから来たの?…ていうか、れみりゃが何匹か煙上げて燻ってね?
なーんでこんなに大々的なステージになっちゃってんの?
改めて思うけど、ぶっつけ本番のアドリブにしては凄すぎないかな?この息の合い方。
ゆっくり達の あんよを振るタイミングとかピッタリなんだよ、何故か。
しかもジャンプしてあんよを振ってるのに、身体の正中線はブレてないんだぜ。
どっから来たの?…ていうか、れみりゃが何匹か煙上げて燻ってね?
なーんでこんなに大々的なステージになっちゃってんの?
改めて思うけど、ぶっつけ本番のアドリブにしては凄すぎないかな?この息の合い方。
ゆっくり達の あんよを振るタイミングとかピッタリなんだよ、何故か。
しかもジャンプしてあんよを振ってるのに、身体の正中線はブレてないんだぜ。
でもさ…俺、ここに踊りを見に来た訳じゃないんだけども…
…間引き、どーしよっかな?(汗)
…間引き、どーしよっかな?(汗)
+ + + + + +
ゆっくりは基本的にお人よしで、純粋です。
少なくとも、貴方の住んでいるこの世界ではそういうモノなのです。
例えどこか別の並行世界があったとしても、そこではゆっくりが只の害獣だったとしても、
ここは古き良き隣人であり、人類の恩人であるゆっくりたちが生きている世界なのです。
そんなゆっくりを、とても殺せない!と悩んでしまったなら…仕方ありません。
その場合は最後の手段を選びましょう。
それは殺すよりは面倒で、苦労を伴うかもしれませんが…
少なくとも、貴方の住んでいるこの世界ではそういうモノなのです。
例えどこか別の並行世界があったとしても、そこではゆっくりが只の害獣だったとしても、
ここは古き良き隣人であり、人類の恩人であるゆっくりたちが生きている世界なのです。
そんなゆっくりを、とても殺せない!と悩んでしまったなら…仕方ありません。
その場合は最後の手段を選びましょう。
それは殺すよりは面倒で、苦労を伴うかもしれませんが…
+ + + + + +
捕食種たちは、特に他のゆっくりを食うでもなく、ステージの終了と共に飛び去ってしまっていた。
本当に踊る為だけに出てきたらしい…あれも芸人気質なのかな?
…で、結局最初に出てきたまりちゃたちと、適当な赤ゆを数匹選び、俺は群れを後にした。
本当に踊る為だけに出てきたらしい…あれも芸人気質なのかな?
…で、結局最初に出てきたまりちゃたちと、適当な赤ゆを数匹選び、俺は群れを後にした。
「おきゃーしゃーん!さよーにゃらー!」
「ゆっくぢ、しでいっでねぇぇ!」
「おちびちゃぁぁぁん!」
「りっぱなのぜ!おちびは、まりさのほこりなのぜ!」
「ゆっくぢ、しでいっでねぇぇ!」
「おちびちゃぁぁぁん!」
「りっぱなのぜ!おちびは、まりさのほこりなのぜ!」
今生の別れを泣き叫ぶ親子が煩くてかなわんが…まぁ、仕方ない。
別れが悲しいのはゆっくりも人間も同じなのだから。
群れから離れるにつれて親ゆっくりたちの声が段々と小さくなり、やがて聞こえなくなると、
背中の赤ゆたちも静かになり、そしてグスグスと声もなく泣き続ける。
うーん、やっぱこういう雰囲気は苦手だ。
誰がどう考えても、俺が悪役だもんなぁ。
別れが悲しいのはゆっくりも人間も同じなのだから。
群れから離れるにつれて親ゆっくりたちの声が段々と小さくなり、やがて聞こえなくなると、
背中の赤ゆたちも静かになり、そしてグスグスと声もなく泣き続ける。
うーん、やっぱこういう雰囲気は苦手だ。
誰がどう考えても、俺が悪役だもんなぁ。
「おにいしゃん…まりちゃ、がんばっちぇしぬのじぇ…ぐすっ」
背負子にセットした透明な箱の中から、まりちゃが声をかけてきた。
なかなか健気なことを言うやつだな。
「頑張る」と「死ぬ」は普通イコールでは繋がらない言葉だとは思うが。
だがまぁ、さすがにずっと悪役やるのは嫌なんで、俺はそろそろカミングアウトする事にする。
なかなか健気なことを言うやつだな。
「頑張る」と「死ぬ」は普通イコールでは繋がらない言葉だとは思うが。
だがまぁ、さすがにずっと悪役やるのは嫌なんで、俺はそろそろカミングアウトする事にする。
「…あー、すまんな。俺はお前らを殺したりしないんだよ。というか、さっきそう決めた」
「…「ゆ?」…」
「…「ゆ?」…」
俺が選んだのは、さっきのダンスが特に上手い奴や真っ先に飛び出してきた奴だ。
つまり、飼いゆっくりとして優秀そうな才のある奴を選んだ訳だ。
最低限の躾さえすれば、きっと良い飼い主が見つかるだろう。
とはいえ、野生のゆっくりを飼いゆっくりとして登録するには、色々と面倒も多い。
ゆっくりセンターへ報告したり、登録手続きをしたりしなきゃならないが…
…ま、あんな善良っぷりを見せられちゃな…俺もさすがに鬼にはなりきれないんだよ。
つまり、飼いゆっくりとして優秀そうな才のある奴を選んだ訳だ。
最低限の躾さえすれば、きっと良い飼い主が見つかるだろう。
とはいえ、野生のゆっくりを飼いゆっくりとして登録するには、色々と面倒も多い。
ゆっくりセンターへ報告したり、登録手続きをしたりしなきゃならないが…
…ま、あんな善良っぷりを見せられちゃな…俺もさすがに鬼にはなりきれないんだよ。
「お人好しだと笑わば笑え」
「ゆ?ゆゆ?」
「ゆ?ゆゆ?」
俺は苦笑いしつつ、目を丸くしている赤ゆたちと共に家へ帰るのだった。
明日から賑やかで忙しくなるなぁ。
明日から賑やかで忙しくなるなぁ。
+ + + + + +
群れのゆっくりを保護する場合、躾や登録といった作業をしなくてはいけません。
その時は、本書の姉妹書である『ゆっくりの飼育術』『生類安全保障条項のすべて』を
参考にすると良いでしょう。
では、貴方のゆっくりライフが上手にいく事を願って…
その時は、本書の姉妹書である『ゆっくりの飼育術』『生類安全保障条項のすべて』を
参考にすると良いでしょう。
では、貴方のゆっくりライフが上手にいく事を願って…
ゆっくりしていってね!
+ + + + + +
挿絵:無声あき