ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko1953 ゆっくりレポート「れいむを愛でよう」
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ankoss
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*この世界は愛で特化されています。
*ゆっくりが漢字を使って喋ります。
*独自設定が表裏含めててんこ盛りです。
*オチはありません。ごめんなさい。
*名前をお借りした絵師様、作家様に多大な謝意を。
ゆっくりレポート「れいむを愛でよう」
皆さんは、ゆっくりれいむと聞いて何を連想するだろう?
ゆっくりの代名詞、おかあさん、モミアゲ、おうた……人によって様々だと思われる。
中には「何の特徴も特技もない無能」という人もいるかもしれない。
だが、別にれいむが無能という訳ではない事は理解してほしい。
+ + + + + +
これはとある「ゆっくり自治区」の映像である。
「ゆっ、ゆっ、れいむは今日も頑張って狩りをするよ!」
森の中を、1匹のゆっくりれいむが跳ねている。
成体になったばかりの、若いゆっくりだ。
「ゆっ!これは甘い草さんだね!」
どうやら木の根元に生えた食べられる草を見つけたらしい。
せっせとその草を口でむしって、リボンや髪の毛の間へと挿していく。
れいむやありす種は、まりさ種のような帽子を持たないが、簡単な籠を作ったり、
このように髪の毛を利用してエサを運搬する。
当然、運搬できる量は限られるものの、一人で食べる分のエサならこれで充分である。
「ゆゆ?こっちのキノコさんは、毒があるよ!あっちへ行ってね!」
今度はキノコを見つけたようだが、これは毒入り(というか、苦い)のものだったようだ。
「ぷんぷん!」と言いながら、自分の方がその場から移動し始める。
野生で暮らすれいむは、当然ながら食べられるものと食べられないものの知識は普通にある。
ぱちゅりー種ほどになれば、干したり水で洗ったりと加工すれば食べられる食料も知っているのだろうが、
まだまだ食料の豊富なこの時期なら、基本的な知識だけで充分生活可能なので大丈夫だ。
「ゆっ!れいむ、ゆっくりしていってね!!!」
「ゆっくりしていってね!!!まりさも狩りをしてるの?」
どうやら知り合いのまりさと遭遇したようだ。
こちらのまりさは、既に帽子一杯にエサを蓄えており、巣へと帰る途中であるらしい。
「ゆわぁー、たくさんご飯さんを獲ったんだね!」
「ウチはおちびちゃんたちがいるから、沢山ご飯さんがいるんだよ。でも、そろそろ狩りを教えてもいい頃だから、
明日から一緒に狩りに出るよ!」
どうやら、このまりさは家庭を持っているようだ。
子供たちの分はもちろん、子育てで家から離れられない母ゆっくりの分も必要となると、当然必要なエサも増える。
まりさ種が番として優秀なのは、この収穫量の高さが重要だからだろう。
「ゆゆぅー。おちびちゃんがいて、まりさは幸せ者だね!れいむも早く旦那さまとおちびちゃんが欲しいよ!」
「働き者のれいむなら、すぐに良い相手がみつかるよ!それじゃ、まりさはもう行くね!」
「ゆっ!まりさ、ゆっくり頑張ってね!」
「れいむもね!ゆっくり、ゆっくり!」
このれいむは、まだ独り暮らしのようだ。
まりさが去った後も、まだ見ぬ未来の家族を夢見て、暫くぼんやりと呆けていたが、やがてハッと我に返った。
「ゆゆっ、まだれいむは狩りの途中だったよ。ゆっくり急ぐよ!」
他のゆっくりに比べると、少々怠惰であるれいむ種だが、生活がかかっている野生生活でグータラしている程
のんびり屋ではない。
しょっちゅう寝てる所しか見ていない、という人は飼いゆっくりとしてのれいむしか見ていないのだろう。
ゆっくりする時と働く時との区別に一番厳しいのは、実はれいむ種なのだ。
+ + + + + +
そして、頭に蓄えられる限界までエサを集めたれいむは、自分の巣まで帰ってきた。
「ゆっくりただいま!」
だが、一見するだけだと、そこには草むらがあるだけで、何もないように見える。
「けっかい!さんを外すよ。よいしょ、よいしょ!」
れいむが、少し草むらを触ると、その中に小さな土山と、地面の下へと続く穴が現われた。
これが、れいむ種の最大の特徴とも言える「けっかい!」である。
れいむ種は、ありす種のような巣の中の「こーでぃねいと」能力は低い(出来ない訳ではない)が、巣の外側の
カモフラージュ能力に優れている。
他の野生動物や、蟻などの昆虫といった外敵からの侵入を防ぐこの能力は、巣を守る番として大きな魅力だろう。
「けっかい!さんを張るよ!ゆっとこせ、どっこいせ!」
そして、中から再びけっかいを張ると、また巣はただの草むらに紛れてしまった。
さて、では小型のカメラをこの巣の中へと忍び込ませてみよう。
れいむに発見されないように、こちらは魔法でカモフラージュしてある。
入り口からの長さが1メートルほど、地表からは30センチほどの深さに掘られた穴の最深部にれいむがいた。
「ゆっ、ゆっ、今日はなかなかたいっりょう!だったね」
どうやら、今日の収穫物を仕分けしつつ並べているようだ。
葉っぱを敷き詰めた食料庫スペースに、草、木の実、虫と分類して少し多目の蓄えがあるようだ。
「これなら少しくらい雨さんが降っても、ご飯さんは大丈夫だね!」
満足気に大きく息をつくと、今度は何やら編みかけらしい蔓の塊に取り掛かる。
どうやら、狩りに使う草籠のようだ。
「ゆぅ、ゆぅ……ふぅー!やっぱり大変だね!お母さんみたいに大きい籠さんは作れないよ!」
このような籠の作り方を教わるのは、基本的に母親がありすである場合がほとんどだ。
祖母がありすであっても母親から教わる事は出来るが、同じありす種でないとなかなか上手く技術の継承は出来ないらしい。
とはいえ、3代も続けばありす種と番になる事も多いだろうし、まりさやちぇんといった狩りの上手い種なら
籠は必要ではないので、さほど重要でもないと言える。
最悪、籠が全く作れなくても必要最小限のエサは運搬出来るし、番が出来れば番の収穫も加わるからだ。
「……今日はこれくらいにしておくよ!これから、ゆっくりとゆっくりするよ!」
一日の労働を終えると、後はゆっくりするだけだ。
外で他のゆっくりたちと遊ぶのもいいが、れいむは巣の中でゆっくりする事にしたらしい。
「ゆ~、ゆ~♪ゆっくりー、ゆっくりー♪れいむはかりょくはつでんしょ~♪ゆおおーん」
平坦な音程で何か歌を歌いだした。
れいむ種のもうひとつの特徴「おうた」だ。
こうして聞いていると、何とも脱力してしまう謎の音だが、ゆっくりの間では「れいむはおうたが上手い」
というのが定番である。
実際、れいむ種の歌には何かゆっくりをゆっくりさせる要素があるらしく、喧嘩の仲裁にれいむが駆り出される
という場合も多いらしい。もちろん、仲裁の手段は歌である。
とある学者が、れいむ種のおうたを何種類か録音して研究した所、人間には聞こえない音域での複雑な変化が観測
されたというレポートが近年発表されて業界を騒がせている。
また、実はれいむ種は基本的に絶対音感を持っているという説もある。
つまり、親の歌っている「ゆっくりできる歌」を、同じれいむ種のみが正確に習得出来るので
「歌が上手い」とされるというのだ。
+ + + + + +
さて、このれいむの一日を観察して、れいむ種が無能ではないという事を理解してもらえただろうか。
このれいむが特別に優秀という訳ではない。むしろ、このれいむは平均的なのだ。
『特に目立った特長がなく、無能』
この認識は間違いである。
『全体的に平均値で欠点がない万能』というべきだろう。
もちろん、他種のゆっくりのような突出した特技があれば、その方面での活躍が出来るだろう。
しかし、主に母役として巣を守る事が多いれいむ種に求められる能力は、「けっかい」や「おうた」という
インドアなスキルではないだろうか?
飼いゆっくりに限っても、癒しを目的としたゆっくりが家でまったりのんびりとしている姿や、
飼い主の貴方に甘えてくる姿は的外れな行動ではないはずだ。
ドスやつむりといった亜種が多数確認されているまりさ種と違い、れいむ種の亜種はあまり見かけない。
しかし、わずかではあるがれいむにも亜種は存在する。
今度は、そのれいむ種の亜種についてリポートしよう。
+ + + + + +
「ゆゆーん♪おねーしゃん、れいみゅ、こんなにたかくとべちゃよ!ゆっくちー!!」
「あら、新記録ね。えらいわ、リオ」
さて、この白衣のお姉さんの肩の辺りをピヨピヨと飛んでいる赤れいむ……これが「リオれいむ」の幼生である。
白衣のお姉さんが飼っているプラチナバッヂ(飛)の希少ゆっくりだが、今回は特別に取材の許可が下りた。
なお、お姉さんの顔出しはNGである。一応言うと、美人だ。
「れいみゅ、ゆっくちとぶよ!ゆっくち、ゆっくち!」
両方のモミアゲをピコピコと羽ばたかせて、水平方向に移動するリオれいみゅ。
何故か、「ピヨピヨピヨ」という小さな音がしている。
「ゆふー!れいみゅ、ちゅかれちゃったよ!ゆっくちやすむよ!」
羽ばたくのを止めて、ホバリング(?)するれいみゅ。まだ赤ゆっくりなので体力はイマイチのようだ。
だが、特に浮いている事に力は必要ではないらしい。
そして、何故かホバリング中は「ふぃよん ふぃよん」という音がしている。まぁ、小さな音ではあるが。
「リオ、元気になったかしら?」
「ゆっ!れいみゅ、げんきばくはちゅだよ!」
「それじゃ、いつもの弾幕を出してくれる?」
「ゆっくちりょーかいしちゃよ! しゅぅぅううぅぅー!」
モミアゲで器用に敬礼をして、リオれいみゅは大きく息を吸い込んでぷくー!のように膨れた。
「むしょーふーいんっ!!」
掛け声と共に大きく息を吐き出すと、それと一緒にレオれいみゅの口から赤や青の光の玉が4つほど飛び出した。
小さな螺旋を描いて飛んだそれは、地面に達するとシャボン玉が弾けるように消えた。
これが、リオれいむ版のドススパーク「リオフレア」である。
まだ赤ゆっくりなので、ただの光の玉であるが、成体になればライター代わりくらいにはなるらしい。
また、今後巨大化したのならば、その火力もちょっとしたスペルカードに匹敵するだろう。
「よーしよし、リオは良い子ねー」
「ゆゆーん!おねえしゃん、ありがちょー!れいみゅ、おねえしゃんだいしゅき!」
まぁ、根本的な性格などはれいむ種として普通のようだ。
飼い主にじゃれる姿は実に愛らしい。
+ + + + + +
さて、ここまでれいむというゆっくりの能力についてレポートしてみたが、いかがだっただろうか?
ゆっくり・ザ・ゆっくりと呼ばれるれいむ種の魅力が少しでも伝わったのならば幸いである。
もしも、貴方がこれからゆっくりを飼おうと思い、れいむを選ぶのなら、
きっと毎日がまったりのんびりとした「ゆっくりな日常」になるだろう。
(END)
この番組は、
ウサミミ薬局
DO出版
余白牧場
キリ金物
嘆きラーメン
の提供でお送りしました。
*ゆっくりが漢字を使って喋ります。
*独自設定が表裏含めててんこ盛りです。
*オチはありません。ごめんなさい。
*名前をお借りした絵師様、作家様に多大な謝意を。
ゆっくりレポート「れいむを愛でよう」
皆さんは、ゆっくりれいむと聞いて何を連想するだろう?
ゆっくりの代名詞、おかあさん、モミアゲ、おうた……人によって様々だと思われる。
中には「何の特徴も特技もない無能」という人もいるかもしれない。
だが、別にれいむが無能という訳ではない事は理解してほしい。
+ + + + + +
これはとある「ゆっくり自治区」の映像である。
「ゆっ、ゆっ、れいむは今日も頑張って狩りをするよ!」
森の中を、1匹のゆっくりれいむが跳ねている。
成体になったばかりの、若いゆっくりだ。
「ゆっ!これは甘い草さんだね!」
どうやら木の根元に生えた食べられる草を見つけたらしい。
せっせとその草を口でむしって、リボンや髪の毛の間へと挿していく。
れいむやありす種は、まりさ種のような帽子を持たないが、簡単な籠を作ったり、
このように髪の毛を利用してエサを運搬する。
当然、運搬できる量は限られるものの、一人で食べる分のエサならこれで充分である。
「ゆゆ?こっちのキノコさんは、毒があるよ!あっちへ行ってね!」
今度はキノコを見つけたようだが、これは毒入り(というか、苦い)のものだったようだ。
「ぷんぷん!」と言いながら、自分の方がその場から移動し始める。
野生で暮らすれいむは、当然ながら食べられるものと食べられないものの知識は普通にある。
ぱちゅりー種ほどになれば、干したり水で洗ったりと加工すれば食べられる食料も知っているのだろうが、
まだまだ食料の豊富なこの時期なら、基本的な知識だけで充分生活可能なので大丈夫だ。
「ゆっ!れいむ、ゆっくりしていってね!!!」
「ゆっくりしていってね!!!まりさも狩りをしてるの?」
どうやら知り合いのまりさと遭遇したようだ。
こちらのまりさは、既に帽子一杯にエサを蓄えており、巣へと帰る途中であるらしい。
「ゆわぁー、たくさんご飯さんを獲ったんだね!」
「ウチはおちびちゃんたちがいるから、沢山ご飯さんがいるんだよ。でも、そろそろ狩りを教えてもいい頃だから、
明日から一緒に狩りに出るよ!」
どうやら、このまりさは家庭を持っているようだ。
子供たちの分はもちろん、子育てで家から離れられない母ゆっくりの分も必要となると、当然必要なエサも増える。
まりさ種が番として優秀なのは、この収穫量の高さが重要だからだろう。
「ゆゆぅー。おちびちゃんがいて、まりさは幸せ者だね!れいむも早く旦那さまとおちびちゃんが欲しいよ!」
「働き者のれいむなら、すぐに良い相手がみつかるよ!それじゃ、まりさはもう行くね!」
「ゆっ!まりさ、ゆっくり頑張ってね!」
「れいむもね!ゆっくり、ゆっくり!」
このれいむは、まだ独り暮らしのようだ。
まりさが去った後も、まだ見ぬ未来の家族を夢見て、暫くぼんやりと呆けていたが、やがてハッと我に返った。
「ゆゆっ、まだれいむは狩りの途中だったよ。ゆっくり急ぐよ!」
他のゆっくりに比べると、少々怠惰であるれいむ種だが、生活がかかっている野生生活でグータラしている程
のんびり屋ではない。
しょっちゅう寝てる所しか見ていない、という人は飼いゆっくりとしてのれいむしか見ていないのだろう。
ゆっくりする時と働く時との区別に一番厳しいのは、実はれいむ種なのだ。
+ + + + + +
そして、頭に蓄えられる限界までエサを集めたれいむは、自分の巣まで帰ってきた。
「ゆっくりただいま!」
だが、一見するだけだと、そこには草むらがあるだけで、何もないように見える。
「けっかい!さんを外すよ。よいしょ、よいしょ!」
れいむが、少し草むらを触ると、その中に小さな土山と、地面の下へと続く穴が現われた。
これが、れいむ種の最大の特徴とも言える「けっかい!」である。
れいむ種は、ありす種のような巣の中の「こーでぃねいと」能力は低い(出来ない訳ではない)が、巣の外側の
カモフラージュ能力に優れている。
他の野生動物や、蟻などの昆虫といった外敵からの侵入を防ぐこの能力は、巣を守る番として大きな魅力だろう。
「けっかい!さんを張るよ!ゆっとこせ、どっこいせ!」
そして、中から再びけっかいを張ると、また巣はただの草むらに紛れてしまった。
さて、では小型のカメラをこの巣の中へと忍び込ませてみよう。
れいむに発見されないように、こちらは魔法でカモフラージュしてある。
入り口からの長さが1メートルほど、地表からは30センチほどの深さに掘られた穴の最深部にれいむがいた。
「ゆっ、ゆっ、今日はなかなかたいっりょう!だったね」
どうやら、今日の収穫物を仕分けしつつ並べているようだ。
葉っぱを敷き詰めた食料庫スペースに、草、木の実、虫と分類して少し多目の蓄えがあるようだ。
「これなら少しくらい雨さんが降っても、ご飯さんは大丈夫だね!」
満足気に大きく息をつくと、今度は何やら編みかけらしい蔓の塊に取り掛かる。
どうやら、狩りに使う草籠のようだ。
「ゆぅ、ゆぅ……ふぅー!やっぱり大変だね!お母さんみたいに大きい籠さんは作れないよ!」
このような籠の作り方を教わるのは、基本的に母親がありすである場合がほとんどだ。
祖母がありすであっても母親から教わる事は出来るが、同じありす種でないとなかなか上手く技術の継承は出来ないらしい。
とはいえ、3代も続けばありす種と番になる事も多いだろうし、まりさやちぇんといった狩りの上手い種なら
籠は必要ではないので、さほど重要でもないと言える。
最悪、籠が全く作れなくても必要最小限のエサは運搬出来るし、番が出来れば番の収穫も加わるからだ。
「……今日はこれくらいにしておくよ!これから、ゆっくりとゆっくりするよ!」
一日の労働を終えると、後はゆっくりするだけだ。
外で他のゆっくりたちと遊ぶのもいいが、れいむは巣の中でゆっくりする事にしたらしい。
「ゆ~、ゆ~♪ゆっくりー、ゆっくりー♪れいむはかりょくはつでんしょ~♪ゆおおーん」
平坦な音程で何か歌を歌いだした。
れいむ種のもうひとつの特徴「おうた」だ。
こうして聞いていると、何とも脱力してしまう謎の音だが、ゆっくりの間では「れいむはおうたが上手い」
というのが定番である。
実際、れいむ種の歌には何かゆっくりをゆっくりさせる要素があるらしく、喧嘩の仲裁にれいむが駆り出される
という場合も多いらしい。もちろん、仲裁の手段は歌である。
とある学者が、れいむ種のおうたを何種類か録音して研究した所、人間には聞こえない音域での複雑な変化が観測
されたというレポートが近年発表されて業界を騒がせている。
また、実はれいむ種は基本的に絶対音感を持っているという説もある。
つまり、親の歌っている「ゆっくりできる歌」を、同じれいむ種のみが正確に習得出来るので
「歌が上手い」とされるというのだ。
+ + + + + +
さて、このれいむの一日を観察して、れいむ種が無能ではないという事を理解してもらえただろうか。
このれいむが特別に優秀という訳ではない。むしろ、このれいむは平均的なのだ。
『特に目立った特長がなく、無能』
この認識は間違いである。
『全体的に平均値で欠点がない万能』というべきだろう。
もちろん、他種のゆっくりのような突出した特技があれば、その方面での活躍が出来るだろう。
しかし、主に母役として巣を守る事が多いれいむ種に求められる能力は、「けっかい」や「おうた」という
インドアなスキルではないだろうか?
飼いゆっくりに限っても、癒しを目的としたゆっくりが家でまったりのんびりとしている姿や、
飼い主の貴方に甘えてくる姿は的外れな行動ではないはずだ。
ドスやつむりといった亜種が多数確認されているまりさ種と違い、れいむ種の亜種はあまり見かけない。
しかし、わずかではあるがれいむにも亜種は存在する。
今度は、そのれいむ種の亜種についてリポートしよう。
+ + + + + +
「ゆゆーん♪おねーしゃん、れいみゅ、こんなにたかくとべちゃよ!ゆっくちー!!」
「あら、新記録ね。えらいわ、リオ」
さて、この白衣のお姉さんの肩の辺りをピヨピヨと飛んでいる赤れいむ……これが「リオれいむ」の幼生である。
白衣のお姉さんが飼っているプラチナバッヂ(飛)の希少ゆっくりだが、今回は特別に取材の許可が下りた。
なお、お姉さんの顔出しはNGである。一応言うと、美人だ。
「れいみゅ、ゆっくちとぶよ!ゆっくち、ゆっくち!」
両方のモミアゲをピコピコと羽ばたかせて、水平方向に移動するリオれいみゅ。
何故か、「ピヨピヨピヨ」という小さな音がしている。
「ゆふー!れいみゅ、ちゅかれちゃったよ!ゆっくちやすむよ!」
羽ばたくのを止めて、ホバリング(?)するれいみゅ。まだ赤ゆっくりなので体力はイマイチのようだ。
だが、特に浮いている事に力は必要ではないらしい。
そして、何故かホバリング中は「ふぃよん ふぃよん」という音がしている。まぁ、小さな音ではあるが。
「リオ、元気になったかしら?」
「ゆっ!れいみゅ、げんきばくはちゅだよ!」
「それじゃ、いつもの弾幕を出してくれる?」
「ゆっくちりょーかいしちゃよ! しゅぅぅううぅぅー!」
モミアゲで器用に敬礼をして、リオれいみゅは大きく息を吸い込んでぷくー!のように膨れた。
「むしょーふーいんっ!!」
掛け声と共に大きく息を吐き出すと、それと一緒にレオれいみゅの口から赤や青の光の玉が4つほど飛び出した。
小さな螺旋を描いて飛んだそれは、地面に達するとシャボン玉が弾けるように消えた。
これが、リオれいむ版のドススパーク「リオフレア」である。
まだ赤ゆっくりなので、ただの光の玉であるが、成体になればライター代わりくらいにはなるらしい。
また、今後巨大化したのならば、その火力もちょっとしたスペルカードに匹敵するだろう。
「よーしよし、リオは良い子ねー」
「ゆゆーん!おねえしゃん、ありがちょー!れいみゅ、おねえしゃんだいしゅき!」
まぁ、根本的な性格などはれいむ種として普通のようだ。
飼い主にじゃれる姿は実に愛らしい。
+ + + + + +
さて、ここまでれいむというゆっくりの能力についてレポートしてみたが、いかがだっただろうか?
ゆっくり・ザ・ゆっくりと呼ばれるれいむ種の魅力が少しでも伝わったのならば幸いである。
もしも、貴方がこれからゆっくりを飼おうと思い、れいむを選ぶのなら、
きっと毎日がまったりのんびりとした「ゆっくりな日常」になるだろう。
(END)
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