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The Legendary Dark Zero 08 - (2013/03/30 (土) 20:48:14) の1つ前との変更点

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&setpagename(Mission 08 <土塊の巨兵>) #settitle(Mission 08 <土塊の巨兵>) #navi(The Legendary Dark Zero) 日が落ちた頃に学院へ戻ってくると、ギーシュが門の前で落ち着きがない様子でウロウロして待っていた。 ギーシュは、スパーダが戻ってきたことに気づくなり、大喜びで彼の元へ駆け寄り「稽古を始めてくれ!」とかなり意気込んでいた。 スパーダもそのやる気に感心し、早速軽く稽古をつけてやろうと思ったのだが、モンモランシーがそこに現れたのである。 彼女はどうやら、ギーシュがスパーダと剣の稽古ばかりして、自分のことを構ってくれないのがどうにも気に入らないらしく、 「せっかくの虚無の曜日なんだから、夜になってまで稽古するんじゃないの!」と叫んでギーシュを連れて行ってしまった。 やれやれとスパーダは思ったが、その矢先に「ダーリン!」とスパーダを呼んでキュルケが現れ、それに付いてきたタバサも一緒であった。 「ツェルプストー! 何の用なのよ!」 馬から降りたルイズはかなり嫌そうな様子でキュルケに突っかかるが、「用があるのはあなたじゃなくて、ダーリンの方よ」と、軽くあしらわれていた。 スパーダもちょうどこの二人に用があったので、ここで会えたのは都合が良かった。 「お前達か。ちょうど良い」 「あら! やっとあたしの愛に応えてくれる気になったのね!」 「ミス・ヴァリエールにも手伝ってもらうぞ」 色ボケなキュルケを無視し、ルイズにも声をかけると「いいわよ! 任せといて!」と、平らな胸を叩いてかなりやる気満々だった。 何のことかよく分からないキュルケとタバサであったが、すぐに事情を説明、レンタルしてきたデルフリンガーが魔法を吸収するという能力があるらしいことも話し、こいつに対してこれから魔法をぶつけてやって欲しいと頼んだ。 こいつの言っていたことが本当なのか確かめるのに、トライアングルのメイジだというこの二人はちょうど良い。 「このボロ剣がねぇ……。でも、ダーリンのためだったら、そんなことお安い御用よ!」 と、キュルケもかなり自信満々に了解してくれた。杖を構えるタバサもかなりやる気のようである。 しかしキュルケは「ルイズにまでやらせる気? 魔法の実演、何度も見ているでしょ?」 と、ルイズが参加するのを嫌そうにする。ルイズも思わず噛み付きそうになるが、それをスパーダが押し留めた。 「お前もミス・ヴァリエールと同じだな……」 溜め息交じりにそう答えてやると、キュルケはよく分からないといった表情でルイズを見つめていた。 先日、ギーシュと決闘を行ったヴェストリ広場へと移動した四人。 スパーダはデルフリンガーを地面に突き立て、学院の壁を背にして立つと、腕を組んで見物することにする。 「お、おい! 何をする気だ!?」 デルフリンガーが戸惑ったように叫びだし、その様子にキュルケとタバサが驚いていた。 「あれ、インテリジェンスソードだったの?」 「みたいね……もう、帰る途中もうるさかったから堪ったもんじゃないわ……」 ルイズは頭を抱えて盛大な溜め息を吐く。 「相棒! 俺をどうしようってんだ!?」 「何を言っている。これからお前の力とやらを試させてもらうまでだ」 「……い、いや……でも、そんないきなり——」 昼間にあれだけ大口を叩いておいて、今更なんだ? やかましいが、恐れを知らぬ度胸と気迫を持ったアグニとルドラに比べると何とも軟弱だ。 「誰でも構わん。やってみてくれ」 「はい! はーい! あたしからよ!」 一目散にキュルケが手を上げ、デルフからやや距離を置いた場所で杖を構えた。 キュルケが呪文を唱えると、杖の先に赤々と燃え盛る火球がみるみるうちに生成されていく。 「ファイヤー・ボール!」 本来、魔法の技名を口にするのは意味がないはずであるが、若いメイジ達にとっては技名を叫ぶと不思議と精神が昂るので叫んでいるそうだ。 放たれた火球の礫が一直線にデルフに向かって飛んでいき、着弾するかと思われたが、その寸前で火球は急速に萎んでいき、そのままデルフの刃に吸い取られてしまった。 「うそ……」 キュルケは信じられない、といった様子で呆然とする。 するとそこに、タバサが歩み出てきてデルフに杖を向け、静かに呪文を唱える。 「ジャベリン」 大きな杖の先から数本の氷の槍が放たれデルフに向かって飛んでいくが、これも同じように寸前で溶けるように消滅し、吸収されていく。 タバサは無表情ながらも妙にがっかりした様子で杖を下ろし、デルフを睨んでいた。 スパーダは嘆息を漏らしながらデルフへと歩み寄り、屈んで間近から睨みつける。 「なるほど。偽りではなかったようだな」 「……ふぅ。久々に力を出したから、どきっとしたぜ。だが、これで俺っちの力が分かっただろう? 相棒」 「ああ」 しかし、実を言うと初めからスパーダはこいつを剣として扱う気はさらさらなかった。 たとえこいつの力が本当であったとしても剣そのものは店の方へ戻すつもりである。 利用させてもらうのは剣ではなく、あくまで〝デルフリンガー〟のみなのだ。 「ちょっと。あたしにもやらせてもらうわよ?」 と、キュルケとタバサの前に歩み出てきたルイズも杖を構える。 「あら、もうあの剣の力が分かったんだから、あなたまでやる必要はないのよ?」 馬鹿にしたような態度でルイズの肩をポン、と叩くキュルケ。ルイズは唇を噛み締めながら杖を握る手に力に入る。 スパーダは自分のことを信頼して「手伝って欲しい」と言った。 自分も手伝う、そう言ったのに何もしないだなんて冗談ではない。何が何でも、あの剣に自分の魔法をぶつけてやる。 ルイズの強固な意地に、キュルケも呆れたように息をつく。 「待て」 突如、スパーダが杖を振るおうとしたルイズの腕を掴んだ。 「離してよ! アンタまであたしを馬鹿にする気!? 手伝って、なんて言ったくせに!!」 「そうではない。話を聞け」 スパーダの手を剥がそうと乱暴に腕を振り回し、喚きだすルイズにスパーダは動じることもなく静かに告げる。 ルイズはキッと、スパーダを睨みつけながらもとりあえずは静まった。 キュルケは不思議そうにそのやり取りを傍観し、タバサは興味がなさそうに本を読み始めている。 「君は魔法を使う時、使おうとする魔法をイメージするか?」 「当たり前じゃないの」 何を今更言うのだ。魔法を使うのであれば、呪文であるルーンの詠唱と共にその詠唱で発動する技をイメージするのは当然のことである。 そうでなければ自分の思うようにその魔法を制御できないはずなのだから。 「なら、今から私が言うことと同じことをイメージして魔法を使え」 「何よ」 次にスパーダの口から出される言葉は、怒りが頂点に達する寸前であったルイズに、更なる刺激を与える結果となった。 スパーダは、ルイズにこう言ってきた。 「唱える呪文は何でも良い、その代わり、初めからあいつのある場所を爆発させるようにイメージしろ」 当然のごとく、その言葉でルイズの怒りは爆発した。 「……やっぱり! あたしのこと、馬鹿にしてるのね! 何よ! パートナーだからって!」 先ほどと同じように暴れまわるルイズだが、スパーダはひらりとルイズの癇癪を手でいなす。 「落ち着け」 「うるさい! うるさい!! うるさい!! ——見てなさいよ!」 そして、デルフの方を睨みつけると杖を構え、低い声で呪文を詠唱した。 当然、スパーダの言う通りにではない。キュルケと同じ〝ファイヤーボール〟をイメージする。 今に見ているがいい。自分が〝ゼロ〟ではないと、スパーダにも見せ付けてやる。 「ファイヤー・ボール!!」 怒りながら杖を振ったルイズであったが、スパーダが言った通りにしなかったために、爆発はデルフの周りではなく学院本塔の壁面という明後日の場所で大きな爆発が起きていた。 スパーダは溜め息をつき、悔しそうに肩を震わせながら俯くルイズを見る。 「あ〜ら、どこを狙っているのかしらぁ? ゼロのルイズ! あっはっはっは!」 キュルケがまたも馬鹿にしたように爆笑する。 (……コンプレックスの塊だな) ルイズの身に宿る魔力は、キュルケやタバサなどの一般のメイジ達とは仕組みや性質が根本的に異なっているのだ。 四系統の魔法とはどれも規格が合わないため、初めからそれらの魔法を発動することなど不可能なのである。 では、あの爆発は失敗なのか。それも違う。 ルイズの魔力は初めからあの爆発を起こすような仕組みとなっており、ルイズ自身が爆発を起こすように制御をしないため、今のように変な場所で爆発を起こしてしまうのだ。 だが、この爆発を制御できればどんなメイジの攻撃魔法よりも有用となることだろう。 ……もっとも、この爆発自体がどうやら不完全な構成となっているらしいのだが。それ以上のことは何も分からない。 おまけにルイズは〝爆発〟という存在そのものに対してコンプレックスと抵抗、拒絶を感じているようなので失敗ではないと理解させるのは中々難しいだろう。 膝をつくルイズの傍に歩み寄り、肩に手を置くが何の反応もない。これはしばらくそっとしておいた方が良いだろう。 スパーダはデルフリンガーを地面から引き抜くと、それをリベリオンと交差させて背負う。 「へぇ……冗談じゃないね。あんな爆発、吸収できねえよ」 「黙れ」 デルフが安心したように呟きだすので、スパーダは拳でデルフの鍔元を叩いた、その時である。 (何だ?) 突如、今まで月光によって仄かに照らされていたのが何かによって遮られたのか、周囲が薄暗くなる。 それにこの異様な、何かが迫ってくるような気配。 「……な、何よ! これ!」 キュルケが狼狽しながら叫びだす中、スパーダもゆっくりと上を見上げる。 そこには30メイルはあろうかという巨大なゴーレムが立っていたのだ。 ――確か、これほどの大きさのゴーレムを作るには、トライアングルクラスのメイジでなければ不可能だと、図書館の本やルイズ達の講義により知っているのだが。 ゴーレムは学院の外堀を越えて庭に侵入し、一直線にこちらへ迫ってきた。 慌てて逃げ出すキュルケと、その後を付いていくタバサであったがルイズは動かない。 「馬鹿者。いつまで呆けている!」 こんな異常な状況だというのに未だ放心状態のルイズの元へと駆け、その体を引き摺って急いでこの場から離れる。 「——なっ……何よ! 離しなさい! 離してよ!」 我に返ったルイズが目元を真っ赤に腫らしながらスパーダに向かって叫ぶがスパーダはそれに構わず、ルイズをゴーレムの進路から大きく外れた位置へと運ぶ。 「なっ、何なのよ!? あのゴーレム!」 今頃、気づいたというのか。スパーダは呆れ果てて何も言えない。 そのゴーレムは本塔の前まで立つと、その巨体に見合った巨大な拳をいきなり塔の壁へと叩きつけた。 あの壁はさきほど、ルイズの魔法が外れて爆発が起きた地点だ。 「あそこ、宝物庫がある場所じゃない!?」 「それじゃあ、あのゴーレムって……まさかフーケ!?」 ——土くれのフーケ。確か、学院長室で少しだけ聞かされたメイジの盗賊のことだ。 貴族の所有する宝やマジックアイテムを専門に狙うとされるが、奴の今度の狙いは貴族の屋敷どころか、その貴族の子女達の多くが学び、寝泊りをしている学院を標的にするとは、大胆過ぎなのもいい所だ。 しかも、こんなゴーレムを使って派手に盗もうとするとは。 どんな怪盗なのか、ぜひとも顔を見てみたいものである。 スパーダは微かににやりと笑いながら、背中のリベリオンとデルフリンガーを手にする。 あまり趣味ではないが、久々の二刀流でもしてみるとしようか。 「お! やっと俺っちを使ってくれるんだな! 相棒!」 左手に握ったデルフが嬉しそうに声を上げるが、スパーダは無視する。 「お前達はすぐにここから離れろ。いいな」 スパーダはそれだけを告げると、二つの剣を手にしてゴーレムに向かって駆けてゆく。 宝物庫の壁に叩き込まれたゴーレムの拳は一撃で壁を崩壊させ、その腕を伝って何者かが内部へと侵入していくのが見えた。 確か、宝物庫はオスマン曰く〝スクウェアクラスのメイジが幾重にも魔法をかけて防御を固めた特製〟と言っていたはずなのだが、やけにあっさりと壊されたものである。 ゴーレムがスパーダに気づいたのか、巨大な右手を薙ぎ払ってきた。 スパーダは跳躍して攻撃をかわすと、その腕の上を伝ってゴーレムの肩に向かって駆け上がっていく。 その途中、ゴーレムはもう片方の手でスパーダをはたき落とそうとするがスパーダは両手に握った二つの剣を豪快に、そして電光石火の早業で振り回し、ゴーレムの手を斬り刻み、跡形もなく粉砕した。 「うへえっ! すげえぜ! こいつぁたまげた! 相棒、やるじゃねえか! 俺っちも気分がいいぜ!」 「No, talking.(黙っていろ)」 スパーダはそのまま高く跳躍すると、今度はゴーレムの肩へと飛び移る。 着地をするついででリベリオンを斜に振り上げ、ゴーレムの肩に一本の斜線を刻み付けた。 次の瞬間、ゴーレムの右肩が斜線通りにぼろりと崩れ落ちていった。 右腕を完全に失ったためか、ゴーレムのバランスが崩れて倒れかけるが、左腕で己の巨体を支える。 「ひゅーっ、すげえじゃねえか。……しかし、もうちっと俺っちも使って欲しいなぁ」 「案ずるな。お前には後で存分に役立ってもらうぞ」 ただし、剣としてではないが。 突如、ゴーレムの体が揺れだすとスパーダが破壊した部位が見る見る内に再生していった。 そして、完全に再生した右腕を宝物庫の方へ伸ばすと、ぽっかりと崩れて穴が開けられた宝物庫にフードを目深にかぶった人影の姿が見えた。 (ミス・ロングビル?) その人影は体型からして女性であるのだが、その身から感じられる魔力は紛れもなく学院長の秘書、ロングビルのものであったのだ。 彼女の魔力はいわゆるトライアングルクラスの中でも上位といったレベルであったのだが、まさか彼女が土くれのフーケだったのか? 秘書として学院に潜り込んで盗みの下見をする、というのはよくある話ではあるが……。 (……馬鹿な。あれは!) そして、フーケ……ロングビルが抱えている代物にスパーダは目を見開いて驚愕した。 一見、スーツケースのような外見をしているが、その側面に刻まれた髑髏の紋章には覚えがある。 一体何故、あんなものがこんな所に。 ロングビルが手にしているのは間違いなく……。 「相棒! 危ねえ!」 デルフが叫んだ途端、ゴーレムの左手がスパーダを払い落とそうと、薙ぎ払われてきた。 しかし、スパーダはそれを見ることもなく即座にリベリオンを振るい、剣圧を炸裂させてゴーレムの手を一撃で粉砕した。 スパーダは右手をゆっくりと伝って、ロングビルの元へと歩み寄っていく。 ロングビルはスーツケースを抱えたまま、己の杖を抜いてスパーダに突きつけている。 「ファイヤー・ボール!」 下の方からルイズの叫びが聞こえてきたかと思うと、突然スパーダの目の前で爆発が起きていた。 威力としては先ほどのものとほぼ同レベルではあったが、あまりに急なことであったため、スパーダは爆風に吹き飛ばされてゴーレムの腕から落ちてしまった。 上を見るとロングビルが、これはチャンスとばかりに腕を伝ってゴーレムの肩へと移動し、そのまま学院から逃げようと歩かせている。 落下していったスパーダは空中で体勢を立て直すと、二つの剣を背負い、そのまま地上に着地していた。 その頃にはもうゴーレムは堀の向こう側へと逃げてしまっている。 「だ……大丈夫!?」 スパーダに駆け寄ってくるルイズであるが、起き上がるスパーダの顔は険しい。 「何故、逃げなかった」 ルイズを睨むようにして、スパーダは冷たい声で問う。 「何って……使い魔を……パートナーだけを戦わせるわけないじゃない! パートナーを置いて逃げるだなんて、メイジとして失格だわ!」 「それは結構だ。だが、私の邪魔をするのだけは頂けんな」 ルイズの行為に対し、スパーダは咎めるようにして言った。 珍しく怒っている様子のスパーダにルイズはビクついた。 「邪魔って……あたしはただ——」 「君はまだ実戦のための力をつけられていない。無理して戦いを挑むのはあまりに無謀だ。その無謀な行動は他の人間を邪魔することになる」 冷たい瞳でスパーダに睨まれ、ルイズは俯いてしまった。 自分では良かれと思った行動が、彼の言うとおり結果的に邪魔することになってしまった。 あのままルイズが何もしなければ、スパーダはフーケを捕まえられていたはずだろう。 スパーダはあの時、〝逃げろ〟と言った。 それはルイズのことを信用していなかったとかそういう問題ではない。 確かに、自分は実戦なんてしたことがない。訓練だって皆無だ。 戦いのことを何も知らない自分が戦いの場にいたって、却って彼の足手まといになるだけだろう。 スパーダはルイズにはまだその力がないことが分かっていたから、逃げろと言ったのだ。 ……だが、パートナーが必死になって戦っているのに自分だけが何もしないだなんて、そんなことはルイズのプライドが許せなかった。 しかし、そのプライドのせいで、逆に彼の邪魔した……。 「ご、ごめん……なさい……」 震えた声で、スパーダに謝罪する。 「……過ぎたことは仕方がない。だが、これからは短格的な行動は控えろ」 そう言い、スパーダは身を翻して広場を後にしていく。 膝をついたルイズはしばらくの間、その場から動くことはできなかった。 #navi(The Legendary Dark Zero)
&setpagename(Mission 08 <土塊の巨兵>) #settitle(Mission 08 <土塊の巨兵>) #navi(The Legendary Dark Zero) 日が落ちた頃に学院へ戻ってくると、ギーシュが門の前で落ち着きがない様子でウロウロして待っていた。 ギーシュは、スパーダが戻ってきたことに気づくなり、大喜びで彼の元へ駆け寄り「稽古を始めてくれ!」とかなり意気込んでいた。 スパーダもそのやる気に感心し、早速軽く稽古をつけてやろうと思ったのだが、モンモランシーがそこに現れたのである。 彼女はどうやら、ギーシュがスパーダと剣の稽古ばかりして、自分のことを構ってくれないのがどうにも気に入らないらしく、 「せっかくの虚無の曜日なんだから、夜になってまで稽古するんじゃないの!」と叫んでギーシュを連れて行ってしまった。 やれやれとスパーダは思ったが、その矢先に「ダーリン!」とスパーダを呼んでキュルケが現れ、それに付いてきたタバサも一緒であった。 「ツェルプストー! 何の用なのよ!」 馬から降りたルイズはかなり嫌そうな様子でキュルケに突っかかるが、「用があるのはあなたじゃなくて、ダーリンの方よ」と、軽くあしらわれていた。 スパーダもちょうどこの二人に用があったので、ここで会えたのは都合が良かった。 「お前達か。ちょうど良い」 「あら! やっとあたしの愛に応えてくれる気になったのね!」 「ミス・ヴァリエールにも手伝ってもらうぞ」 色ボケなキュルケを無視し、ルイズにも声をかけると「いいわよ! 任せといて!」と、平らな胸を叩いてかなりやる気満々だった。 何のことかよく分からないキュルケとタバサであったが、すぐに事情を説明、レンタルしてきたデルフリンガーが魔法を吸収するという能力があるらしいことも話し、こいつに対してこれから魔法をぶつけてやって欲しいと頼んだ。 こいつの言っていたことが本当なのか確かめるのに、トライアングルのメイジだというこの二人はちょうど良い。 「このボロ剣がねぇ……。でも、ダーリンのためだったら、そんなことお安い御用よ!」 と、キュルケもかなり自信満々に了解してくれた。杖を構えるタバサもかなりやる気のようである。 しかしキュルケは「ルイズにまでやらせる気? 魔法の実演、何度も見ているでしょ?」 と、ルイズが参加するのを嫌そうにする。ルイズも思わず噛み付きそうになるが、それをスパーダが押し留めた。 「お前もミス・ヴァリエールと同じだな……」 溜め息交じりにそう答えてやると、キュルケはよく分からないといった表情でルイズを見つめていた。 先日、ギーシュと決闘を行ったヴェストリ広場へと移動した四人。 スパーダはデルフリンガーを地面に突き立て、学院の壁を背にして立つと、腕を組んで見物することにする。 「お、おい! 何をする気だ!?」 デルフリンガーが戸惑ったように叫びだし、その様子にキュルケとタバサが驚いていた。 「あれ、インテリジェンスソードだったの?」 「みたいね……もう、帰る途中もうるさかったから堪ったもんじゃないわ……」 ルイズは頭を抱えて盛大な溜め息を吐く。 「相棒! 俺をどうしようってんだ!?」 「何を言っている。これからお前の力とやらを試させてもらうまでだ」 「……い、いや……でも、そんないきなり——」 昼間にあれだけ大口を叩いておいて、今更なんだ? やかましいが、恐れを知らぬ度胸と気迫を持ったアグニとルドラに比べると何とも軟弱だ。 「誰でも構わん。やってみてくれ」 「はい! はーい! あたしからよ!」 一目散にキュルケが手を上げ、デルフからやや距離を置いた場所で杖を構えた。 キュルケが呪文を唱えると、杖の先に赤々と燃え盛る火球がみるみるうちに生成されていく。 「ファイヤー・ボール!」 本来、魔法の技名を口にするのは意味がないはずであるが、若いメイジ達にとっては技名を叫ぶと不思議と精神が昂るので叫んでいるそうだ。 放たれた火球の礫が一直線にデルフに向かって飛んでいき、着弾するかと思われたが、その寸前で火球は急速に萎んでいき、そのままデルフの刃に吸い取られてしまった。 「うそ……」 キュルケは信じられない、といった様子で呆然とする。 するとそこに、タバサが歩み出てきてデルフに杖を向け、静かに呪文を唱える。 「ジャベリン」 大きな杖の先から数本の氷の槍が放たれデルフに向かって飛んでいくが、これも同じように寸前で溶けるように消滅し、吸収されていく。 タバサは無表情ながらも妙にがっかりした様子で杖を下ろし、デルフを睨んでいた。 スパーダは嘆息を漏らしながらデルフへと歩み寄り、屈んで間近から睨みつける。 「なるほど。偽りではなかったようだな」 「……ふぅ。久々に力を出したから、どきっとしたぜ。だが、これで俺っちの力が分かっただろう? 相棒」 「ああ」 しかし、実を言うと初めからスパーダはこいつを剣として扱う気はさらさらなかった。 たとえこいつの力が本当であったとしても剣そのものは店の方へ戻すつもりである。 利用させてもらうのは剣ではなく、あくまで〝デルフリンガー〟のみなのだ。 「ちょっと。あたしにもやらせてもらうわよ?」 と、キュルケとタバサの前に歩み出てきたルイズも杖を構える。 「あら、もうあの剣の力が分かったんだから、あなたまでやる必要はないのよ?」 馬鹿にしたような態度でルイズの肩をポン、と叩くキュルケ。ルイズは唇を噛み締めながら杖を握る手に力に入る。 スパーダは自分のことを信頼して「手伝って欲しい」と言った。 自分も手伝う、そう言ったのに何もしないだなんて冗談ではない。何が何でも、あの剣に自分の魔法をぶつけてやる。 ルイズの強固な意地に、キュルケも呆れたように息をつく。 「待て」 突如、スパーダが杖を振るおうとしたルイズの腕を掴んだ。 「離してよ! アンタまであたしを馬鹿にする気!? 手伝って、なんて言ったくせに!!」 「そうではない。話を聞け」 スパーダの手を剥がそうと乱暴に腕を振り回し、喚きだすルイズにスパーダは動じることもなく静かに告げる。 ルイズはキッと、スパーダを睨みつけながらもとりあえずは静まった。 キュルケは不思議そうにそのやり取りを傍観し、タバサは興味がなさそうに本を読み始めている。 「君は魔法を使う時、使おうとする魔法をイメージするか?」 「当たり前じゃないの」 何を今更言うのだ。魔法を使うのであれば、呪文であるルーンの詠唱と共にその詠唱で発動する技をイメージするのは当然のことである。 そうでなければ自分の思うようにその魔法を制御できないはずなのだから。 「なら、今から私が言うことと同じことをイメージして魔法を使え」 「何よ」 次にスパーダの口から出される言葉は、怒りが頂点に達する寸前であったルイズに、更なる刺激を与える結果となった。 スパーダは、ルイズにこう言ってきた。 「唱える呪文は何でも良い、その代わり、初めからあいつのある場所を爆発させるようにイメージしろ」 当然のごとく、その言葉でルイズの怒りは爆発した。 「……やっぱり! あたしのこと、馬鹿にしてるのね! 何よ! パートナーだからって!」 先ほどと同じように暴れまわるルイズだが、スパーダはひらりとルイズの癇癪を手でいなす。 「落ち着け」 「うるさい! うるさい!! うるさい!! ——見てなさいよ!」 そして、デルフの方を睨みつけると杖を構え、低い声で呪文を詠唱した。 当然、スパーダの言う通りにではない。キュルケと同じ〝ファイヤーボール〟をイメージする。 今に見ているがいい。自分が〝ゼロ〟ではないと、スパーダにも見せ付けてやる。 「ファイヤー・ボール!!」 怒りながら杖を振ったルイズであったが、スパーダが言った通りにしなかったために、爆発はデルフの周りではなく学院本塔の壁面という明後日の場所で大きな爆発が起きていた。 スパーダは溜め息をつき、悔しそうに肩を震わせながら俯くルイズを見る。 「あ〜ら、どこを狙っているのかしらぁ? [[ゼロのルイズ]]! あっはっはっは!」 キュルケがまたも馬鹿にしたように爆笑する。 (……コンプレックスの塊だな) ルイズの身に宿る魔力は、キュルケやタバサなどの一般のメイジ達とは仕組みや性質が根本的に異なっているのだ。 四系統の魔法とはどれも規格が合わないため、初めからそれらの魔法を発動することなど不可能なのである。 では、あの爆発は失敗なのか。それも違う。 ルイズの魔力は初めからあの爆発を起こすような仕組みとなっており、ルイズ自身が爆発を起こすように制御をしないため、今のように変な場所で爆発を起こしてしまうのだ。 だが、この爆発を制御できればどんなメイジの攻撃魔法よりも有用となることだろう。 ……もっとも、この爆発自体がどうやら不完全な構成となっているらしいのだが。それ以上のことは何も分からない。 おまけにルイズは〝爆発〟という存在そのものに対してコンプレックスと抵抗、拒絶を感じているようなので失敗ではないと理解させるのは中々難しいだろう。 膝をつくルイズの傍に歩み寄り、肩に手を置くが何の反応もない。これはしばらくそっとしておいた方が良いだろう。 スパーダはデルフリンガーを地面から引き抜くと、それをリベリオンと交差させて背負う。 「へぇ……冗談じゃないね。あんな爆発、吸収できねえよ」 「黙れ」 デルフが安心したように呟きだすので、スパーダは拳でデルフの鍔元を叩いた、その時である。 (何だ?) 突如、今まで月光によって仄かに照らされていたのが何かによって遮られたのか、周囲が薄暗くなる。 それにこの異様な、何かが迫ってくるような気配。 「……な、何よ! これ!」 キュルケが狼狽しながら叫びだす中、スパーダもゆっくりと上を見上げる。 そこには30メイルはあろうかという巨大なゴーレムが立っていたのだ。 ――確か、これほどの大きさのゴーレムを作るには、トライアングルクラスのメイジでなければ不可能だと、図書館の本やルイズ達の講義により知っているのだが。 ゴーレムは学院の外堀を越えて庭に侵入し、一直線にこちらへ迫ってきた。 慌てて逃げ出すキュルケと、その後を付いていくタバサであったがルイズは動かない。 「馬鹿者。いつまで呆けている!」 こんな異常な状況だというのに未だ放心状態のルイズの元へと駆け、その体を引き摺って急いでこの場から離れる。 「——なっ……何よ! 離しなさい! 離してよ!」 我に返ったルイズが目元を真っ赤に腫らしながらスパーダに向かって叫ぶがスパーダはそれに構わず、ルイズをゴーレムの進路から大きく外れた位置へと運ぶ。 「なっ、何なのよ!? あのゴーレム!」 今頃、気づいたというのか。スパーダは呆れ果てて何も言えない。 そのゴーレムは本塔の前まで立つと、その巨体に見合った巨大な拳をいきなり塔の壁へと叩きつけた。 あの壁はさきほど、ルイズの魔法が外れて爆発が起きた地点だ。 「あそこ、宝物庫がある場所じゃない!?」 「それじゃあ、あのゴーレムって……まさかフーケ!?」 ——土くれのフーケ。確か、学院長室で少しだけ聞かされたメイジの盗賊のことだ。 貴族の所有する宝やマジックアイテムを専門に狙うとされるが、奴の今度の狙いは貴族の屋敷どころか、その貴族の子女達の多くが学び、寝泊りをしている学院を標的にするとは、大胆過ぎなのもいい所だ。 しかも、こんなゴーレムを使って派手に盗もうとするとは。 どんな怪盗なのか、ぜひとも顔を見てみたいものである。 スパーダは微かににやりと笑いながら、背中のリベリオンとデルフリンガーを手にする。 あまり趣味ではないが、久々の二刀流でもしてみるとしようか。 「お! やっと俺っちを使ってくれるんだな! 相棒!」 左手に握ったデルフが嬉しそうに声を上げるが、スパーダは無視する。 「お前達はすぐにここから離れろ。いいな」 スパーダはそれだけを告げると、二つの剣を手にしてゴーレムに向かって駆けてゆく。 宝物庫の壁に叩き込まれたゴーレムの拳は一撃で壁を崩壊させ、その腕を伝って何者かが内部へと侵入していくのが見えた。 確か、宝物庫はオスマン曰く〝スクウェアクラスのメイジが幾重にも魔法をかけて防御を固めた特製〟と言っていたはずなのだが、やけにあっさりと壊されたものである。 ゴーレムがスパーダに気づいたのか、巨大な右手を薙ぎ払ってきた。 スパーダは跳躍して攻撃をかわすと、その腕の上を伝ってゴーレムの肩に向かって駆け上がっていく。 その途中、ゴーレムはもう片方の手でスパーダをはたき落とそうとするがスパーダは両手に握った二つの剣を豪快に、そして電光石火の早業で振り回し、ゴーレムの手を斬り刻み、跡形もなく粉砕した。 「うへえっ! すげえぜ! こいつぁたまげた! 相棒、やるじゃねえか! 俺っちも気分がいいぜ!」 「No, talking.(黙っていろ)」 スパーダはそのまま高く跳躍すると、今度はゴーレムの肩へと飛び移る。 着地をするついででリベリオンを斜に振り上げ、ゴーレムの肩に一本の斜線を刻み付けた。 次の瞬間、ゴーレムの右肩が斜線通りにぼろりと崩れ落ちていった。 右腕を完全に失ったためか、ゴーレムのバランスが崩れて倒れかけるが、左腕で己の巨体を支える。 「ひゅーっ、すげえじゃねえか。……しかし、もうちっと俺っちも使って欲しいなぁ」 「案ずるな。お前には後で存分に役立ってもらうぞ」 ただし、剣としてではないが。 突如、ゴーレムの体が揺れだすとスパーダが破壊した部位が見る見る内に再生していった。 そして、完全に再生した右腕を宝物庫の方へ伸ばすと、ぽっかりと崩れて穴が開けられた宝物庫にフードを目深にかぶった人影の姿が見えた。 (ミス・ロングビル?) その人影は体型からして女性であるのだが、その身から感じられる魔力は紛れもなく学院長の秘書、ロングビルのものであったのだ。 彼女の魔力はいわゆるトライアングルクラスの中でも上位といったレベルであったのだが、まさか彼女が土くれのフーケだったのか? 秘書として学院に潜り込んで盗みの下見をする、というのはよくある話ではあるが……。 (……馬鹿な。あれは!) そして、フーケ……ロングビルが抱えている代物にスパーダは目を見開いて驚愕した。 一見、スーツケースのような外見をしているが、その側面に刻まれた髑髏の紋章には覚えがある。 一体何故、あんなものがこんな所に。 ロングビルが手にしているのは間違いなく……。 「相棒! 危ねえ!」 デルフが叫んだ途端、ゴーレムの左手がスパーダを払い落とそうと、薙ぎ払われてきた。 しかし、スパーダはそれを見ることもなく即座にリベリオンを振るい、剣圧を炸裂させてゴーレムの手を一撃で粉砕した。 スパーダは右手をゆっくりと伝って、ロングビルの元へと歩み寄っていく。 ロングビルはスーツケースを抱えたまま、己の杖を抜いてスパーダに突きつけている。 「ファイヤー・ボール!」 下の方からルイズの叫びが聞こえてきたかと思うと、突然スパーダの目の前で爆発が起きていた。 威力としては先ほどのものとほぼ同レベルではあったが、あまりに急なことであったため、スパーダは爆風に吹き飛ばされてゴーレムの腕から落ちてしまった。 上を見るとロングビルが、これはチャンスとばかりに腕を伝ってゴーレムの肩へと移動し、そのまま学院から逃げようと歩かせている。 落下していったスパーダは空中で体勢を立て直すと、二つの剣を背負い、そのまま地上に着地していた。 その頃にはもうゴーレムは堀の向こう側へと逃げてしまっている。 「だ……大丈夫!?」 スパーダに駆け寄ってくるルイズであるが、起き上がるスパーダの顔は険しい。 「何故、逃げなかった」 ルイズを睨むようにして、スパーダは冷たい声で問う。 「何って……使い魔を……パートナーだけを戦わせるわけないじゃない! パートナーを置いて逃げるだなんて、メイジとして失格だわ!」 「それは結構だ。だが、私の邪魔をするのだけは頂けんな」 ルイズの行為に対し、スパーダは咎めるようにして言った。 珍しく怒っている様子のスパーダにルイズはビクついた。 「邪魔って……あたしはただ——」 「君はまだ実戦のための力をつけられていない。無理して戦いを挑むのはあまりに無謀だ。その無謀な行動は他の人間を邪魔することになる」 冷たい瞳でスパーダに睨まれ、ルイズは俯いてしまった。 自分では良かれと思った行動が、彼の言うとおり結果的に邪魔することになってしまった。 あのままルイズが何もしなければ、スパーダはフーケを捕まえられていたはずだろう。 スパーダはあの時、〝逃げろ〟と言った。 それはルイズのことを信用していなかったとかそういう問題ではない。 確かに、自分は実戦なんてしたことがない。訓練だって皆無だ。 戦いのことを何も知らない自分が戦いの場にいたって、却って彼の足手まといになるだけだろう。 スパーダはルイズにはまだその力がないことが分かっていたから、逃げろと言ったのだ。 ……だが、パートナーが必死になって戦っているのに自分だけが何もしないだなんて、そんなことはルイズのプライドが許せなかった。 しかし、そのプライドのせいで、逆に彼の邪魔した……。 「ご、ごめん……なさい……」 震えた声で、スパーダに謝罪する。 「……過ぎたことは仕方がない。だが、これからは短格的な行動は控えろ」 そう言い、スパーダは身を翻して広場を後にしていく。 膝をついたルイズはしばらくの間、その場から動くことはできなかった。 #navi(The Legendary Dark Zero)

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