五条新菜

登録日:2025/07/08 Tue 01:05:25
更新日:2025/07/09 Wed 21:47:57NEW!
所要時間:約 4 分で読めます






はい。喜多川さんは立派な性奴隷(雫たん)です!


出典:その着せ替え人形は恋をする 1話『自分とは真逆の世界で生きている人』(2022年1月9日~3月27日まで放送)
CloverWorks 、「着せ恋」製作委員会、アニプレックス、SQUARE ENIX、ムービック、TOKYO MX、BS11、スタジオマウス
©福田晋一/SQUARE ENIX·「着せ恋」製作委員会



概要

五条(ごじょう) 新菜(わかな)』とは『その着せ替え人形は恋をする』の主人公。

CV:石毛翔弥、高柳知葉(幼少期)
演:野村康太

本作の主人公。高校1年生(ドラマ版では高校2年生)。喜多川海夢からは「ごじょー君」と呼ばれている。
それ以外だと従姉妹の美織や後述の幼少期の女友達・青柳のばらからは「わっちゃん」呼びされている。


人物

朴訥とした雰囲気で結構な長身、私服は常に作務衣。
後に海夢と共に服を買いに行ったこともあるが、結局大差ない甚平を買ってしまっている。
本人は作務衣以外の服を「似合わない」と思っているため、それらを着るとフリーズしてしまう。
早くに両親を亡くし、雛人形職人である祖父と2人で暮らしていることが描写されている。

祖父の影響で雛人形製作に熱意を寄せ、高校卒業後は祖父と同じ頭師になるのを将来の夢として修行中の身だが、
結果として己の趣味が「雛人形製作(の練習)、雛人形鑑賞、雛人形と会話」と、同年代の男子と全くかみ合わないため、高校に入ってからも友達はゼロ。
また、幼少期にはのばらから「男が人形好きなんて気持ち悪い」と己の趣味を真っ向から拒絶された事がトラウマとなり、消極的かつ自分の趣味を他人に言えないようになってしまった。
しかしひょんなことから海夢に人形趣味を知られ、これをきっかけに、彼女のコスプレ衣装を作っていく事になる。
そしてもともとありのままの自分を周囲から認められている海夢に憧れていたが、自分の趣味を馬鹿にせず受け入れてくれた彼女にどんどん惹かれていく。


幼い頃に祖父に見せてもらった美しい雛人形を見てから、「奇麗」という言葉を特別視しており、本当に奇麗と思った時しか言わないようにしている。
初めてのコスプレイベントの帰路にて、寝落ちする直前に「奇麗でした」と、無意識にその特別な言葉で心からの感想を述べたことで海夢は彼に明確な恋心を抱くことになる。
なお海夢を惚れさせた当の本人は、彼女の人となりについて語る際にほぼほぼノロケじみた内容になるなど実質両想い状態だが、
自分の感情はもちろん海夢の思いにも気づいてない様子。はよ付き合え。
と言うか祖父や親戚からは海夢が彼女と思われている模様。
しかし作中を通して、周囲の注目を集めるようになった海夢に対して嫉妬に近い感情を向けている場面も。

ちなみに衣装を作る時はちゃんと原作を全話視聴して(ゲームならプレイして)、衣装の作りだけでなく物語やキャラを理解してから制作する主義だが、
その際はキャラクターの露出が多かろうがエロゲーの濡れ場だろうが、動揺する事なく衣装の観察に没頭する2次元耐性の高さを誇る。
一方で現実の異性の肌の露出には男子高校生として至って健全な反応を見せ、水着姿の海夢を採寸した夜にいかがわしい夢を見て出してしまったり
ラブホテルでのコス撮影でトラブルに見舞われた際は帰宅後に右手が忙しくなったりする

「作ったはいいが、胸周りをはじめ布面積が極端に少ないので着用した海夢を直視出来なくなる」という理由でコス撮影の予定が見送られる事も。
不測の事態により海夢の家に泊まることになった際は、保護者不在時に海夢と2人きりで宿泊することの罪悪感や、
後ろめたさなどの感情が交錯した結果、「寝なければ泊まったことにはならないのでセーフ!」という謎の結論に至り、
眠気防止の栄養ドリンクを飲んで夜通し(衣装制作の参考も兼ねて)ノベルゲーをプレイした。
プレイした結果、別の意味で問題が発生するが

また、修行でずっと雛人形の衣装を作ってきたため、裁縫技術自体は物語が始まった時点でかなりのものだが、
人間が着るコスプレ衣装となると当然勝手が違う部分も多々あるので、当初は様々な問題や課題に直面していた。
幼い頃から頭師の修行を続けていたため、メイク技術も目を見張る物がある。

雛人形の勉強用として、つけまつげ等の化粧道具を買い込んでいるため扱いにも慣れており、
海夢が自分でつけまつげを着けられないほどの超不器用なのもあり、コスプレの際には彼が彼女のメイクを施している。
(なお、作者は取材を重ねる中で「自分でつけまつげを着けられないレイヤーは居ない」とツッコミを受けたが、
自分で試した所まさかの自分が着けられなかったため、海夢の設定を貫く事にした。)

海夢のメイクを施していく内に雛人形の方にも良い影響が現れており、最初のコスイベント後、
雛人形の顔を祖父に判定してもらった所、技術の向上を褒められた。
その他にも小道具の造形にも興味を示し、既製品と大差ない品質のグッズを手作りするようにもなっている。

コスプレという文化のド素人なのもあって、コスプレのノウハウについて経験者から学ぶ場面も描かれていく。
海夢がコスプレへの興味を誘導する側なら、彼は読者と共にコスプレの知識を深めていくキャラクターと言ってもいい。


話が進むにつれ、経験と持ち前の裁縫技術を生かして、より高度な衣装作りに挑戦していっているが、没頭し過ぎてなかなか完成度に満足できない元来の職人気質な一面を見せることも増えてきている。
またこれまで雛人形の事にしか目を向けてこなかった事が祟り、それ以外の見識が全く無い事が自身の制作活動の上限の低さに繋がっている事を嘆いている。
祖父の「色んな事やって色んなもん見とけよ。いつか必ず身になるからな」という言葉を苦渋と共に嚙み締める結果となっている。

余談


作者曰く、「海夢と新菜は“相手の趣味趣向を絶対に否定せずに受け入れる”をコンセプトにした」との事で、
海夢が「オタクに優しい彼女」なら、彼は「オタクに優しい彼氏」を体現したキャラと言える。
そのためか、ヒロインの海夢に負けじと、彼の人気も同様に高い。

また、作者が自己都合により両親も友達も居ない所から話が始まったが、
アニメにて「両親の仏壇に手を合わせるシーン」が描写された際、自らの短慮と監督の考察に号泣してしまったとか。

自己肯定感が極度に低いため、本人は全く自覚がないが結構なハイスぺ男子であり、
  • 高いメイクテクニックと裁縫技術を持ち、レイヤー垂涎の衣装を制作できる。
  • 家事万能で料理も得意。難しい揚げ物もお茶の子さいさい。
  • 懐が深くて誠実かつ(時に客が引くくらいに)仕事熱心な性格。
  • 背も高く、顔立ちも悪くない。イケメンと言うより漢前。
  • 頭師志望のため、高校卒業後は祖父の会社へ就職予定…つまり血縁もあって次期社長候補。
と、海夢に負けないくらいのスパダリである。下手すりゃ彼女よりスペック高くない…?



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最終更新:2025年07月09日 21:47
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