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  • あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ
  • ゼロの夢幻竜-36

あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

ゼロの夢幻竜-36

最終更新:2009年02月12日 22:12

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  • ゼロの夢幻竜


ルイズは夢を見ていた。夢の舞台は懐かしい自分の実家であった。過去の回想が絡まってでもいるのか主人公であるルイズは幼かった。
そのルイズは必死に何かから逃げ隠れている。何に怯えているというのだろうか?

「ルイズ!ルイズ!何処ですか?!お説教はまだ終わっていませんよ!出て来なさい、ルイズ!」

原因は母であった。夢の中の幼いルイズは母によって魔法の覚えの悪さを出来の良い姉達と比べられていたのだ。
そして我慢出来なくなったルイズは遂にその場から逃げ出したのである。
身を隠すのに丁度良い植え込みの近くにいると、今度は使用人達の声が聞こえてきた。

「そちらは見つかった?」
「いいえ。こちらにもいらっしゃられませんよ。」
「そう……それにしても相変わらずルイズお嬢様だけはどうにもならないねえ。」
「ほんに。上のお嬢様達とはまるで違うんですから……悪い意味で。」

それを聞いたルイズは本当にどうにもならなくなった。平民の召使いにまでいい様に言われているのである。悲しさ、悔しさ、恥ずかしさではち切れそうになった胸を押さえながらルイズはその場を離れた。
やがて彼女は誰も近付かなくなった、中庭にある東屋の着いた小島付きの池にとぼとぼと近付いていった。
それらは嘗て家族の者達が小船遊びをするために作られた物であったが、両親も、姉達も忙しくなった今となっては誰も使用する者がいないだけに、使用人達によってしっかりと整備されているものの静かである。
その場所をルイズは安全な場所として有効に……つまり家族の者に叱られた時の逃げ込み場として使っていた。小船に入るとルイズは用意してあったボロに近い毛布に頭から包まる。
すると濃い霧の向こう側から若い男性の声が響く。

「泣いているのかい?ルイズ。」

ルイズは反射的にさっと顔を隠す。それは近所の領地を相続した頃のワルド子爵であった。今と変わらない格好の良い羽根つき帽子とマントを纏っている。
顔が見えないのが残念だったが、泣いているというみっともないワンシーンを見られないのであればそれはそれでまだマシというものだ。

「子爵様、いらしていたんですか?」
「おやおや、君は気付かなかったみたいだね。今日はね、君の父上に例の件の事で呼ばれたんだよ。」

耳元で囁くような声で言われたのでルイズは顔が忽ち真っ赤になる。

「それは本当なのですか、子爵様?」
「勿論だとも。僕の小さなルイズ、君は僕の事が嫌いなのかい?」
「いえ、そんな事はありませんわ。ただ……私はまだ小さいですし、もっと先の事なのでしょう?」
「あっという間に来るよ。雛鳥という物は瞬く間に親離れをしていくものだからね。君もその内に大きくなって、僕と吊り合う美しいレディになることだろう。さ、涙を拭いて。そろそろ晩餐会が始まる頃だ。」

そう言ってワルドは自身の手を差し伸べる。ルイズもそれに答えるように手を差し出すが、直ぐにそれを引っ込めた。それを見たワルドは優しく微笑んで続ける。

「怒られたのかい?安心したまえ。僕が御家族の方達との間をとりなしてあげよう。」

それを聞いたルイズは小さく頷いて、子爵の手を取ろうとする。しかしそれは不意に何処からか聞こえてきた声によって遮られた。

「御主人様ー!!駄目ですー!!」

その声は紛れも無くラティアスの物だった。しかし霧が遠くまで濃く張っているために、何処から発せられているのか全く見当がつかない。
ルイズが辺りを見回している内に小船は急速に子爵の近くを離れ、どんどんと遠くに流されていく。
そしていつの間にかルイズ自身も現実と同じ姿、十六歳の姿になっていた。ルイズは訳も分からず必死に叫んだ。

「ラティアスー!何処なのーっ?!何処にいるのーっ?!!」

答えは何処からも聞こえて来ない。そしてそのままルイズの視界は強い光に包まれていった。


時間はそろそろ正午を差そうかという時、ワルドは小瓶を片手にルイズのいる小部屋へと向かっていた。
事は急がないというのはワルドのモットーである。しかし、今回初めてそれを破る事になりそうだ。
それもこれもルイズの使い魔のせいであった。そもそもアルビオンへの旅はもっと長くなるはずだったし、貴族派とて予定を繰り上げてまで攻城する必要性も無かったはず。
なのに、あの使い魔のせいで予定という予定が全て狂ってしまった。
ルイズの心を掴むにはもう少しの要因が必要だというのに時間が圧倒的に足りない。昨晩、振り向かせる事は出来ないだろうかとアタックもしてみた。
しかしルイズは使い魔と仲間の事を心配するばかりである。それならば。

「僕だ。入るよ、ルイズ。」

数回のノックの後、ワルドはルイズのいる部屋に足を入れる。中はかなり質素な部屋で、ラ・ロシェールで泊まった一室と良い勝負をしているかもしれない。
ルイズはそこに落ち着かない様子で座っていた。

「髪が少し乱れているね。何かあったのかい?」
「えっ?ああ、ごめんなさい。昨日よく眠れなかったから、ついさっきまでここで寝てたの。」
「そうか。使い魔と仲間の事が気になるかい?」
「ええ。」

ルイズはまだ雰囲気的には上の空だ。ワルドは余程結婚の話を切り出そうかと思ったが、すんでの所で今はまだそのタイミングではないと心を落ち着かせた。
自制心を失って焦ってしまえば、せっかくこれから効かせようとしている保険が気を待たずして水の泡となってしまう。
上層部は三つを手に入れろと注文してきた。一つでも二つでも三つのある物を手に入れろといってきたのだ。そのどれか一つとして欠けるわけにはいかない。

「彼らもそのうち来るだろう。皇太子殿下が自らの将兵をスカボローまで遣わしたそうじ
ゃないか。ここは殿下を信用するべきではないのかね?」
「そうだけど……やっぱり心配だわ。」
「君の気持ちも分からんでもない。だが任務が半ば終わっている今、出来る事は待つ事じゃないかな?」

そう言いながらワルドは、近くにあったキャビネットから市場に出回れば100エキューは下らない程度の古いワインを取り出した。ついでにグラスも二つ隣の食器棚から取り出す。
これで小道具は全て相整った。あとは小瓶の中身を使うのみである。
ワルドは両方のグラスにワインを入れると、ルイズに見えないようにして片方のグラスに小瓶の中身を入れる。するとグラスが薄明るくぼうっと光った。これで取り敢えず保険は完成である。

「確証はあるの?皆が無事にここに来るっていう。」
「君がそう信じていればそうなるだろう。さ、今はとにかく落ち着くんだ。ワインの一杯でも飲まないかね?」


「それこそ君が始祖に見初められたメイジという証だと僕は思う。お互いがお互いの存在を呼び合い、そして共鳴したのだろう。なあルイズ、君は誇りに思っていいんだ。
自分にとってこれから進むべき道を決めるというこの大事な時に、あの使い魔を召喚したという事実を。君は今に歴史へ名を残す素晴らしいメイジになるだろう。
その力を、その能力を存分に駆使して……勿論、その隣には君を支える僕がいる事を忘れてはいけないよ。」

ワルドはそっと微笑むがルイズは彼の言ったある言葉を考えていた。‘自分にとってこれから進むべき道を決めるというこの時’。
ルイズは十六歳でもう子供ではない。大事な事、自分にとって益のある事かどうかは自分の心で判断をつけなくてはならない歳である事は確かだ。
そこを考えてみると、ワルドは昨晩から自分は婚約者なのだからルイズに結婚を迫ってきているが、ルイズの中ではもう答えは出かかっていた。ただ上手く表現出来ないだけである。そこでルイズはワルドに質問をしてみせた。

「ねえワルド。あなた、私と私の使い魔だったらどっちを取る?」

それは正しく女の殺し文句である。多少の動揺も見せれば動く余地もあるというものである。だがワルドは動揺なぞおくびにも出さずさらりと言ってのけた。

「何を言っているんだい、ルイズ。僕にとっては君の方が大切だよ。使い魔は二の次さ。まあ尤も、君に相応しいのならば僕は両方大切にするつもりさ。」
「両方大切に、なんて幻想よ。私はどっちか一つに決めてほしいの。」

その時ルイズは自分の瞼が徐々に重くなりだしているのに気付いた。昨晩きちんと眠っていなかったからだろうか?目の前にいるワルドは尚も優しい調子でルイズに質問を返す。

「ルイズ、一体どうしたっていうんだい?さっきから少し考えれば分かりそうな事を質問して……?」
「どうしてかですって?それこそ考えれば分かる事よ。
私、昨日から不思議に思っていたの。あなたはどうしてそんなに私との結婚を急ぐんだろう、どうして私の結婚の話なのに私の有りもしない力の事や使い魔の事ばかり気にかけているんだろうって。答えは簡単極まりない事だったわ。」

その時ルイズの意識が一瞬遠退きかける。危うくテーブルに勢い良く突っ伏してしまうところだった。
そしてルイズには見えなかったのだが、ワルドはその時懐からすっと杖を抜いていた。ルイズは眠気に負けじと少し大きめの声を出して続ける。

「あなたが愛したいのはこの私じゃなくて、あなた自身がでっち上げた私の中に眠っているっていう有りもしない力と、この世に二匹といない私の使い魔じゃないの!そんな目的で私と結婚するだなんて滑稽もいいところだわ。死んでもお断りね!」
「ほう、そうか……だがもう抵抗出来る気力も残っていまい。」

威勢良く啖呵を切ったまでは良かったが、その先は最早長文を言う力はルイズに残っていなかった。ワルドは得意そうに立ち上がりルイズの側に近寄った。その表情はどこまでも冷めていて鋭い。

「ワルド、あなた……やっぱり、ワインに薬を……」
「ルイズ。本当はもっとスマートにやりたかったんだが、君の使い魔が尽くこちらの計画を乱してくれてね。少々手荒だが手段を選んでいては任務の遂行は出来ないのだよ。
まあ安心したまえ。今ここで君の命を取っても、我々の陣営には何の益も齎さない事はこの僕でも分かる事だ。
君はクロムウェル閣下の持つアンドバリの指輪によって新たな人生の出発を迎える事になるだろう。ハルケギニアを一つとし、聖地をエルフの手より奪回する我ら『レコン・キスタ』の旗頭としてね。」
「嫌よ……そんな、の……」

ルイズは薬の力に対して強固な意志で抗おうとするが、もう限界が近くなっていた。頭上では楽しげなワルドの声が未だに響いていた。

「そうは言うがね、事は既に動いているんだよ。僕は眠る君と共に君が手に入れたという手紙を携え本陣に戻る。ウェールズの首もその時の手土産にすることとしよう。」

駄目だ。もう瞼が言うことをきかない。蚊の鳴く様な小さい声でルイズは呻いた。

「た……助けて、ラティアス……」

それきりルイズは深い眠りの底へ落ちていった。その様子を見ながらワルドはこれから起きる自分の出世劇を夢見ていた。
上手くいけば副将の地位だって得られるかもしれない。いや、もっと高い地位すらも……
とにかく今は任務を遂行する事に専念せねば。目を開けずに軽い寝息を立てるルイズに向かって、ワルドは冷たく呟いた。

「ルイズ、君はもう少し聞き分けの良い子だと思っていたんだがね。僕としては非常に残念でならない。」

それから力なく首を振ってルイズを抱き上げようとしたその時、ワルドの後ろにあった扉が爆音と共に勢い良く吹き飛んだ。ワルドの身はそのまま宙を舞い、隣室との壁に大穴をあけて漸く止まった。
煙で視界がよく利かない中、ワルドは扉があった辺りに目を凝らす。すると煙の中から杖を構えた五つの姿と剣を構えた一つの姿が揺らめきながら現れた。

「残念だが手土産は元の持ち主から離れる事を拒むそうだ。」
「私の好敵手の一人をダシにした事、後悔してもらうわよ。」
「裏切り者。」
「ル、ルイズは僕達の、な、仲間だ!子爵!ルイズを、か、返してもらうぞ!」
「そ、そうよ!」
「よくも御主人様の思いを利用して踏み躙りましたね……子爵様、黙ってあの世に行ってもらいます。私達の手で!」

それは、ウェールズ、キュルケ、タバサ、ギーシュ、モンモランシー、そして人間態になったラティアスの姿であった。部屋の隅に転がった未だに眠っているルイズを横目で見やりつつワルドは質問した。

「何故ここが分かった?」
「僕の使い魔がニューカッスルまでの道を拓いてくれた。でもルイズは直前に動いたらしく、ここに着けたはいいが彼女のいる部屋が分からなかった。途中でお会いした皇太子殿下も何処へ行ったか分からないって仰ったからね。」
「その時私の左目があなたとこの部屋を映し出したんです。最初は殿下と一緒に中に入ろうとしましたけど、そうしなくて本当に正解でした。入っていれば最後まであなたを信用していたでしょうね。」

ギーシュとラティアスが澄ました様に答える。ワルドは次に勝算を見込みながら訊いた。

「どの辺りから聞いていた?」
「昨日の事はもう決心が着いたかな、からです。」
「成程。全てお見通しというわけか。」

ワルドは自らの勝利をはたき出した勝算から確信した。人数の上では相手の方が勝っているが、質に関して言えば大きく生徒側の一部に対して偏りが見られる。更にあの風魔法を使えば何という事は無いだろう。

「宜しい。ならば最早語るまい。風魔法最強の呪文を持ってお相手しよう。」

ワルドは短めに、小さい声で呪文を唱えて完成させる。するとワルドの体がいきなり四つに分身する。そして本体と合わせて五体となったワルドの一人は、ルイズを抱えて隣の部屋から別の廊下へ逃走して行った。
あまりの速さにラティアス達一同は呆気に取られ、気付き追いかけようとした時には既に四人のワルドが前に立ち塞がっていた。ワルドは完全に相手の事を見下したような声で慇懃に続ける。

「風のユビキタス。君達を迎え撃つには最高の魔法だ。それにこの状況。はっきり言って僕は君達に対して全力を出すほど愚鈍でもなければ、手段を選んでいられるほど紳士でもいられないのでね!」

すると分身の一つが、素早く『ウィンド・ブレイク』の魔法を完成させて放つ。狙われたのはモンモランシー。

「モンモランシー!!」

ギーシュは咄嗟に彼女の前に身を投げ出して守ろうとしたが、如何せんスクウェアクラスのそれに二人の細身が耐え切れるはずも無く、二人は背中の方にあった扉を吹っ飛ばして、その先にある家財道具の山に体の彼方此方を嫌というほどぶつける。

「ギーシュ!モンモランシー!」

キュルケ達が駆け寄ると、どうやら二人ともショックで気絶したのか、息こそあるがピクリとも動かない。そんな彼女等の様子を見たワルドは厳しい口調で言う。

「幾ら弱い存在でも頭数は潰しておいた方が有利になる。感謝するが良い。戦いを知る者からの戦力外通告だ。さあどうした君達!これで一対一だ。かかって来ないか!」

と、その時。遍在の内一体が一瞬にして掻き消えた。ワルドの顔からはそれと同じ早さで余裕が消えていく。そして一体のワルドが消えたそこには輝くデルフリンガーを構えたラティアスの姿があった。
突然出来たての様に光り輝きだしたデルフリンガーを見てラティアスも驚く。何がどうなったのか全く分かっていない様子だった。

「デルフ。あなた一体……?」
「いやぁ、お前さんがガンダールヴだって分かった時に何か忘れてると思ってたんだが、今更になって思い出すとは俺っちもお前さんの事どうこう言えねえな。
まあ六千年も前の話しだし、ずっとつまらねえ連中につき合わされまくってりゃ、あんな錆び錆びの姿に変わりたくもなるわなあ。本当懐かしいねえ。」

だが話の趣旨に行かない内に、ワルドが再び呪文を唱え始める。今度は『エア・ストーム』を放つつもりらしい。が、完成する直前にデルフが叫んだ。

「相棒!俺っちを構えろ!」

言われるがままにラティアスはデルフリンガーを正面に構える。するとワルドの杖先から起きた猛烈な竜巻は見る見る内にデルフリンガーの刀身へと吸い込まれて行った。

「凄い!デルフ凄い!」
「嬉しいねぇ、そう言ってくれると。まあいい。こっからはちゃちな魔法は全部俺っちが吸い込んでやるからよ!」

デルフの変わりようと性能にワルドも多少なりと驚いたが、直ぐに取り澄ました様に話し出した。

「ほう。只の錆びた鉄塊では無いというわけか。面白い。だが今自分の置かれている状況を冷静に察するんだね。
何の役にも立たない手負いが二人、実力者の一人はその二人の治療に追われ、残りは未だに一対一を余儀なくされている。そしてルイズは手紙と共に最後の僕の手で貴族派の本陣へ向かった。さあ、どう動く?!」

ワルドはあくまで余裕の態度を崩そうとしない。ラティアスは考えた。
今直ぐにでも主人の元へ飛んで行って救出に向かいたいが、そうなるとこの場が若干とは言え手薄になってしまう。どう動くべきか……?
その時、キュルケがラティアスにだけ聞こえるようそっと耳打ちをした。

「ラティアス、ここは私達に任せて。あんたは先にルイズの元に行きなさい。」
「キュルケさん!でもそうしたらここは……」
「遍在は術者の意識が切れれば全て消える事から考えて、ラ・ヴァリエール嬢をここから連れて行ったのはほぼ間違いなく彼、子爵の本体だろう。
我々はその時まで持ち堪えておくから君は急いで外に逃亡した子爵を追うんだ!君が子爵を何らかの形にせよ討った時、ここにいる遍在たちは消えていくだろう。」

迷うラティアスの背をウェールズの言が押す。

「早く行きなさい!あなたは誰の使い魔なの?!ルイズでしょ!危ない目に会おうとしているルイズをあなたが真っ先に助けに行かなくて、一体誰がルイズを助けるのよ?!」

キュルケのそれが決定的な一言になった。ラティアスは小さく頷いた後、竜形態に変化し、強力な風を起こしながら部屋から飛び出していく。
三体の遍在がそれを撃ち落とそうとすかさず『エア・ストーム』を唱えたが、後ろから『ファイヤーボール』と『ウィンド・ブレイク』を喰らわされ不発に終わった。

「あなた達の相手は私達よ。間違えないでね。」
「例え遍在であっても全力でお相手しよう。それが貴族なりの流儀という物だ。」

キュルケとウェールズは遍在のワルドをしっかと睨みつけ杖を向ける。その様を見て一人のワルドが哄笑した。

「それが君達の結論か!いいだろう、命を賭けてかかって来い!」


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