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  • あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ
  • ラスボスだった使い魔-番外編01

あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

ラスボスだった使い魔-番外編01

最終更新:2009年03月23日 20:40

匿名ユーザー

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○番外編01:ユーゼス&ギーシュ in『魅惑の妖精』亭



「いらっしゃいませ~~!」
 店に入るなり、ガッシリした体型の中年男性に出迎えられた。
「……あれ?」
 ギーシュは困惑する。
 おかしい。
 噂によると、ここは女の子が可愛らしい格好でお酒を運んだり、お客さんとお喋りをしたりするところのはずなのに。
 どうして扉を開けた途端、こんないかついオッサンの顔を見なければならないのだろうか。
 もしかして店を間違えたのか……などと、ギーシュがもう一度店の看板を確認しようとしたら、目の前の中年男性は実にフレンドリーな口調でギーシュの懸念を払拭した。
「あら! こちらはお初? しかも凛々しい貴族の旦那さま!  店の女の子も張り切りがいがあるってものね! 私は店長のスカロン。今日は是非とも楽しんでいってくださいまし!」
「あ、ああ……」
 女口調で喋るスカロンと名乗った中年男性に若干気圧されながら、ギーシュは頷く。
 『店の女の子』という単語からするに、どうやら自分が聞いた通りの店のようだ。
 ……隣にいるユーゼスは特に触れられなかったが、従者か何かとでも思われているのだろうか。まあ、貴族と平民が並んで歩いていたら、普通はそう考えるものだが。
「当店はどのお席も、陛下の別荘並みにピカピカにしておりますわ!」
 スカロンに席へと案内されるギーシュとユーゼス。
 店の中をよく見てみると、確かに噂通りにきわどくも可愛い格好をした女の子たちが酒や料理を運んでいる。
「おお……」
 ギーシュは感嘆の声を上げ、その光景を見渡した。
 この場にモンモランシーがいたら間違いなく一悶着は起こりそうな挙動であるが、現在この場においてモンモランシーはいないので何の問題もない。
 そしてきょろきょろ女の子たちに目移りするギーシュと、ほとんど女の子たちを見向きもしないユーゼスは同じ席につき、やって来た黒髪の女の子に注文を言う。
「えーと、取りあえずこの店のお勧めの料理とお酒をくれたまえ」
「かしこまりましたー♪」
 黒髪の女の子はにこやかに微笑むと、軽やかな足取りで厨房へと向かった。
 相変わらずギーシュは鼻の下を伸ばしたまま、そんな黒髪の女の子を眺めている。
「……で、だ。ミスタ・グラモン」
「ん? お、おお!」
 しかしユーゼスに声をかけられて、ようやく正気に戻った。
「いやぁすまない、つい女の子に見入ってしまったよ」
 そうしてようやくユーゼスと向き合うギーシュ。
 どうやら今の今まで、本気でユーゼスのことを忘れていたらしい。
「……何故『冷たいものが飲みたい』というだけの理由で、私の空間転移を使ってまでトリスタニアに向かったのか、納得の行く説明をしてもらいたい」
「え? あー……いや、だって、楽だし……」
「……………」
 元々あまり感情の込められていなかったユーゼスの目から、ますます感情が消えていく。
 それに妙な危機感を覚えたギーシュは、慌てて補足説明を行った。
「あ、あと、ほら、アレだ! ある物はせっかくだから有効利用しないと! 宝の持ち腐れになってしまうじゃないか!!」
「……ふむ」
 その使い道は気に食わないが、その言い分には一理がある。
 ラ・ロシェールに向かった時の一件で、ギーシュとその使い魔のヴェルダンデには自分の力の一端である空間転移を見せていた。
 ならばその自分の能力を有効利用しようとするのは、ある意味では当然かも知れない。
(……隠密的かつ個人的な移動ならば、こちらの方が良いからな……)
 ビートルでの移動はあらゆる意味で目立ち過ぎるし、徒歩は論外、かと言って馬での移動は疲れる。
 ならば最も効率の良い移動手段を選択するのは、当然のことだ。
(それに気付かせてもらっただけでも、収穫とするか)
 とは言え、『ただ遊びに行く』という理由だけで空間転移を行うのは、これが最初で最後にしたいものだが。

 ギーシュは運ばれてきた酒をチビチビと飲みながら、ユーゼスに語りかける。
「しかし、普通に授業を受けてる時は『早く夏休みになれ』などと思っていたが、いざ夏休みになってみると、意外とヒマだなぁ」
「まだ夏期休暇の初日だと言うのに、その言い草はどうかと思うがな」
「いや、僕らの他にもう少しくらいは学院に残っている者がいるかと思ったんだが、こう誰も彼も実家に帰ってしまっては退屈でしょうがないよ」
「……今のところ御主人様とミス・タバサとミス・ツェルプストー、それとミス・モンモランシは残っていたはずだが?」
 モンモランシーの名前を出した途端、ギーシュの顔がビキッと固まった。
 ハッキリとはしないが、どうもこの少年はまた何かをやらかしたらしい。
 そう言えば、と思い出しつつユーゼスは図書館で見た夏期休暇直前のモンモランシーとの会話について話し始めた。
「ミス・モンモランシから『禁制のポーションをまた作ろうと思うから、今度は私にも立ち会ってくれ』、と言われたが……」
「なぁにぃ!?」
 グイッと酒を一気飲みして、ギーシュはユーゼスに詰め寄る。
「また、また君はモンモランシーとそんなことを!! 『夏期休暇の間は学院に誰もいないから、禁断のポーションでも何でも作り放題だよ』と言ってモンモランシーを学院に留まらせたのは、この僕なんだぞぉ!!」
「……成程」
 道理でギーシュとモンモランシーの二人が居残っているわけである。
 ちなみにどうしてルイズが居残っているかと言うと、これは単に『すぐ実家に帰らずに学院の中で少しゆっくりしたい』、というだけの理由だった。
 要するに、あの桃髪の主人はちょっとダラダラしたいのだ。
 ……とは言え、数日後にはきちんと帰省する予定なのだが。
「そして、チャンスがあったからモンモランシーにちょっと強めのアプローチをしたのに!! ああ、それなのに!! モンモランシーは近くにあったポーションを僕の頭にぶっかけて、その直後、僕の意識は消えていってしまったのだ……!!」
 どうやら睡眠導入用のポーションでも直接かけられたらしい。
 気が付いたら窓から外に放り出されていたよ、と自嘲気味に呟くギーシュを眺めながら、ユーゼスは呆れながら言った。
「……それで私を巻き込んで、ヤケ酒でも煽ろうとしたのか?」
「む……、ま、まあ、一人で飲むのって、けっこう寂しいし……。どうせなら、パーッと気晴らししたかったし……」
「……ストレス解消の手段ならば、他にも方法はあると思うが」
 そもそも、酒は身体に悪い。
 シュウ・シラカワは『たしなむ程度には、覚えておいて損はありませんよ』などと言っていたが、何故わざわざ思考を鈍らせる薬物が混入されている液体を、自分から摂取しなければならないのだろうか。
 ユーゼスには理解の出来ない世界である。
「いや、それはこの際どうでも……良くないが、ここで重要なのは君だ、ユーゼス!」
「?」
 いきなりビシッと指をさされて、ユーゼスは困惑する。
 ……唐突にギーシュのテンションが高くなったが、もう酔い始めているのだろうか。
「ぶっちゃけ、君とミス・ヴァリエールは、どーなっているのかね!?」
「ミス・ヴァリエール? ……ああ、エレオノールのことか。しかし……」
 酒のお替りを注文しながら言われたギーシュのそのセリフの意味を、ユーゼスは理解が出来なかった。
「……どうなっている、とは?」
「いや、このくらい分かれよ! 何で君は普段は察しが良いのに、こういう話題になると破滅的に鈍くなるんだ!?」
「何で、と言われてもな……」
 そもそも『こういう話題』とは、どういう話題なのだろうか。
 手早く回されて来たお替りの酒をグイグイ飲みつつ、ギーシュはユーゼスへの追求を続ける。
「つーか、アレだよ! 君たちを見てると何か……こう、初々しすぎるって言うか、じれったいって言うか、見ててイライラするんだよ!! 何とかしろよ!!」
「お前が勝手に抱いた感情に対して、私に文句を言われても困るのだが……」
「がぁあああ! またそうやってのらりくらりと!!」
 ギーシュはもう、完全に頭に血が上っているらしい。
 そしてこのままではラチが明かないとでも判断したのか、もう抽象的な表現はやめてストレートな質問をぶつけた。
「ええい、ならば! 君とミス・ヴァリエールの関係を言ってみたまえ!!」
「……私とエレオノールの関係?」
 そんなこと、今更あらためて聞くまでもないと思うのだが。
 まあ、御所望とあらば言うだけである。
「研究仲間だ」
「本気で言ってんのか貴様ぁぁぁああああああああああ!!
 ……あ、そこの君、このお酒もう一杯!」
 ダン、と空になった木製のコップをテーブルに置き、ギーシュは叫ぶ。
「仮にも大人の男と女が! 何か微妙な空気を漂わせておいて! それで関係が『ただの研究仲間』って、そんなわきゃあねぇだろぉおおおお!!」
「微妙な空気?」
 どんな空気なのだろうか、それは。
 しかしそんなユーゼスの疑問にも構わず、ギーシュは叫び続ける。
「って言うかだよ!? 君たちくらいの年齢ならだよ!? その……まあ、アレだ、そういう……ゴニョゴニョ……な関係になってても特に不思議はないって言うのに、プラトニックな関係ですらないってどういうことだよ!!?」
「……どうもお前の発言は要領を得ないのだが……」
 これが酒に酔っている影響なのか、などと考えつつ、ユーゼスはギーシュをなだめようとする。
 しかし。
「君も男ならさ! 彼女をデートに誘うくらいはしようよ!! 僕はこの間、失敗したけど!!」
「失敗したのか」
 聞いてもいないのに自分の失敗まで語り始めるギーシュを止めるには、ユーゼスはあまりにも力不足だった。
 ……と、ここでユーゼスの頭の中に一つの疑問が浮かび上がってきたので、それをこの目の前の少年に尋ねてみることにする。
「時にミスタ・グラモン」
「何だね!?」
「『デート』とは何だ?」
「はぁ!?」
 何を言っているんだコイツは、とでも言わんばかりの顔でギーシュはユーゼスを見る。
 そしてユーゼスは自分の質問について補足を始めた。
「……いや、私も『デート』という単語程度は聞いたことがあるのだが、どうにもその内容と言うか意味の把握が出来ないのでな」
「き、君って奴は……」
 もはや呆れを通り越して、この銀髪の男に対してある種の羨ましさすら感じ始めるギーシュ。
 だが、その羨ましさも続いての言葉であっけなく砕け散った。
「エレオノールに聞いても、よく分からないし……」
「…………え?」
 ギーシュはコメカミを指で押さえながら、逆にそのユーゼスの発言について問い質す。
「……ユーゼス、君はミス・ヴァリエールに『デート』の意味を聞いたのかい?」
「その通りだが……。『そんなことくらい自分で調べろ』と言われてな。『デートではないこと』ならエレオノールの口から直接言われたので、大体分かるが」
「…………えーと。取りあえず、そのやり取りをした状況を、一部始終、詳しく話してくれないかな?」
「良いだろう」
 ユーゼスはギーシュの要求通りに、なるべく詳細な説明を始める。
「この前の虚無の曜日のことだが、事前にエレオノールから手紙を受け取っていた私は彼女と待ち合わせをしていてな……」


「待ったかしら?」
「ああ、17分ほど待たされた」
「…………そこは『自分も今来たところだ』って言うべきでしょうが」
「待ち合わせの時間から12分も遅れて来れば、普通は待つだろう」


「……何でわざわざ君とミス・ヴァリエールが待ち合わせを? 普通に一緒に行けば良いじゃないか」
「うむ、それは私も疑問だったので質問してみたのだが、『一緒に行ったら気分が台無し』とか『こういうのは気分が大事』などと言われてしまって、それ以上の追求が出来なかった」
 一体何だったのだろうな、と首をひねるユーゼス。
 ギーシュもギーシュで、女性の心境の機微に非常に敏感……というわけでもなかったので、そのあたりの意味はイマイチ分からないようだ。
「まあいいや、とにかく続きを」
「うむ。その後、私たちは芝居を見るためにタニアリージュ・ロワイヤル座という劇場に行って……」


「お前が芝居が好きだったとは知らなかったな」
「特に好きってわけじゃないわ。でも、見てみたいのよ」
「? 見たことがないのか?」
「全くないってわけじゃないけどね。ラ・ヴァリエールはどっちかって言うと地方だし、娯楽もそんなになかったし……。見れるようになったら見てみたいじゃない。
 それに……い、一度は、男性と……」
「……何だ、唐突に人の顔をチラチラと見て」
「な、何でもないわよ! さあ、早く中に入るわよ!!」


 ギーシュはそこまで聞いて、何かに納得したように頷いた。
「……あぁ、なるほど」
「む。どうした、ミスタ・グラモン」
「いや、おそらく君に説明しても分からないと思う」
「……ふむ」
 いまいち腑に落ちない様子だったが、ユーゼスは更に話を続ける。


「……わざわざこんな大仰な席に座る必要もないのではないか?」
「いいのよ。……平民に混じって演劇を見るなんて、貴族としてのプライドが許さないわ」
「だからと言って、最上級の観賞席を使うこともないと思うが」
「いちいちうるさいわね! この『箱(ボワット)』は国内でも有数の大貴族しか使えない席で、ラ・ヴァリエールはトリステインでも三本の指に入る名門なんだから、使うのに何の不都合もないじゃないの!」
「まあ、お前がそれでいいと言うのなら、それで構わんが」
「分かればいいのよ、分かれば」
「……演目は『トリスタニアの休日』か。どのような劇なのだ?」
「とある国のお姫さまと、とある国の王子さまが、身分を隠してこのトリスタニアにやって来るの。二人は身分を隠したまま出会い、恋に落ちるんだけど……。お互い身分が分かると、離れ離れになっちゃうの。悲しいお話よ」
「ほう」


「……それでその後、どうなったのかね?」
 三杯目の酒を飲み終えながら、その後の展開を尋ねるギーシュ。
 順当に行けば、演劇を見ている最中にお互いに手でも握ったり、それこそ甘い雰囲気にでもなったりするものだが……。
「うむ、なかなか面白かったぞ」
「……って、普通に見たのかよ!」
 ある意味で予想を裏切らない回答に、ギーシュは思わずツッコミを入れた。
 そしてユーゼスはやはり予想を裏切らずに、その意味を理解出来ていない。
「普通に見て何が悪いのだ?」
「ああ、もう……。……まあいいや。で、それから?」
 もう何を言っても無駄かもなぁ、などと呟きながらギーシュは続きを促す。
 ユーゼスはゆっくりとその時の様子を思い出しながら、話を続けていった。


「食事をする場合には、平民が貴族と同じテーブルにつくことはまず無い、と教わったのだが」
「良い機会だから、あなたには貴族のマナーや立ち居振る舞いというものを教えてあげるわ。まずはその第一歩として、簡単な食事の時のマナーから」
「…………何故、私がそんなことを?」
「貴族って言うのはね、連れている従者や使用人の挙動一つを取っても『格』が決まってしまうものなの。使い魔とは言え、そこに例外はないわ」
「御主人様も似たようなことを言っていたな」
「さすがにルイズもそこは分かってるみたいね。……で、礼儀正しく食事も取れない人間を連れてるなんて知れたら、ラ・ヴァリエールの名前に泥が付くでしょう」
「ふむ」
「とは言え、食事の時のマナーはそう難しいものじゃないから、あまり気を張る必要も無いんだけど……。……ゆくゆくは、舞踏会のエスコートが任せられる程度には仕込ませてもらいますからね」
「面倒だな……」
「そのくらいは我慢なさい」


「貴族の挙動など、そう簡単に習得が出来るものでもないと思うのだがな……」
「はあ……」
 とは言え、ユーゼスはかつてバード星の科学者として銀河連邦警察科学アカデミーの学会に出席し、『学会の重鎮』とやらに対して使いたくもないお世辞やら社交辞令やらを言わされた経験があった。
 体感時間ではもう40年以上も前の話になるが、とにかく全くのゼロからのスタートというわけでもないのだ。
 それに……。
(……イザとなったら、並行世界の『私』を通してそのようなマナーを習得しよう)
 無数にある並行世界の中に『マナーが完璧なユーゼス・ゴッツォ』がいたとしても、何の不思議もありはしない。
 と言うか、『並行世界のユーゼス・ゴッツォ』は実際に『十二士族』というゼ・バルマリィ帝国とやらの貴族(のようなもの)なので、しかも社会的にもかなりの地位にいたらしいのだから、マナーが完璧でなければおかしい。
(対策は完璧だな……)
 その際にはクロスゲート・パラダイム・システムを使うことになるだろうが、特にハルケギニアに対して何かを行うわけでもないのだから、別に構わないだろう。
 ……自分でそのようにして出した結論に満足するユーゼス。
「それで、それから?」
「……ああ、食事を終えた私たちは……」
 そして、一連の話は終わりへと向かっていく。


「このような貴族御用達の洋服店に私を連れてきて、どうしようと言うのだ?」
「あなたの服を選ぼうかとも思ったけど……何だかどんな服を着せても野暮ったい感じしかしないような気がするから、私がこれから着る服に対して意見を聞かせてもらうわ」
「……私がお前の着る服に対して意見を言うのか?」
「もし『それ以外の解釈がある』って言うんなら、ぜひ聞かせて欲しいのだけど」
「…………別に構わんが、あくまで『私のセンス』を元にした意見になるぞ」
「良いのよ、それが目的なんだから」
「何?」
「……っ、た、たまには貴族だけじゃなくて、平民の服の好みも知りたくなっただけよ!」
「まあ、特に反対する理由もないが……」


「その後、2時間ほどエレオノールの服選びに付き合わされてな。まったく、たかが服選びに何故あれほど時間をかけるのか理解が出来ん」
「…………えーと」
「……服選びが終わった時点でもう夕暮れ時だったので、その後はエレオノールを送って行って解散した」
 ギーシュは段々、自分がのろけ話を聞かせられているような気分になってきた。
 しかし話をしている本人には、そんな意識はおそらく微塵もあるまい。
 と言うか、ユーゼスもユーゼスだがエレオノールもエレオノールである。
 この鈍感野郎にそういう回りくどいアプローチを仕掛けても効果が薄いことくらい、とっくの昔に察しても良さそうな物なのに。
(どっちも筋金入りか……)
 ギーシュには他人の事情にそうアレコレと口を出す趣味はないが、どうもこの二人を見ているとアレコレと口を出したい衝動に駆られてしまう。
 ……と、ここでギーシュは、この話のそもそもの発端は『デート』という言葉の意味がどうしたこうした、とかいうものだったことを思い出した。
 もうどういうシチュエーションでどういうやり取りをしたのか大体予想は付いているが、一応は聞いておこう。
「…………で? 今までの話と、『デート』の意味とがどのようにして結びつくのかね?」
「ああ、それで道中、ことあるごとにエレオノールに言われたことがあってな……」


「いいこと? これは決して……デ、デ、デート、じゃないのよ。ただ単に、一人で時間を潰すのもなんだから、たまたま時間の空いてたあなたに付き合ってもらっただけなんだから」
「デート?」
「だから違うって言ってるでしょう! とにかく、これはデートじゃないの。私とあなたは、別に……そ、そういう関係でも、何でも……ないんだし」
「ふむ。よく分からんが、これは『デート』ではないのだな」
「そうよ、断じてデートなんかじゃないの。……ただ一緒に休日を過ごしただけ。それだけよ」
「ところでエレオノール、一つ質問をしていいだろうか」
「な、何よ?」
「……『デート』とは何だ?」
「……………………そんなことくらい、自分で調べなさい」


 ギーシュは頭を抱えた。
 そして思った。
(ば……馬鹿かコイツ……いやコイツら……)
 もはや単数形ではなく、複数形である。
 待ち合わせをして、一緒に演劇を見て、一緒に食事をして、その後はショッピングをして、あまつさえ帰りに送り送られまでしておいて、『これはデートじゃない』と来た。
 ちなみにギーシュの知識によると、世間一般では男女のそういうやり取りを『デート』と表現するはずである。
「私には『デート』というものが何なのかは良く分からないが、あれだけエレオノールが否定していたのだから、少なくともあのやり取りは『デート』ではないのだろうな」
「……………」
 鈍感と意地っ張りがカップルになったらこうなるのか、と妙な納得をしてしまうギーシュ。
 そんなギーシュの苦悩やら何やらなど露知らず、銀髪の男はあらためてギーシュに問いかけた。
「それでミスタ・グラモン」
「…………何だね?」
「結局、『デート』とは何なのだ?」
「…………………………」
 この時ギーシュの心の中には、ある一つの言葉が自然に浮かんだ。
(……駄目だコイツ……早く何とかしないと……!)

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