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  • ルイズと無重力巫女さん-34

あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

ルイズと無重力巫女さん-34

最終更新:2010年08月02日 22:45

匿名ユーザー

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「…なんだか気色悪い奴ねぇ―――…っと!」
霊夢は気味悪そうに呟きつつも、右手に持っているお札をクワガタキメラに向かって勢いよく投げつけた。
投げられたお札は軌道を変えることなく一直線にキメラの方へと飛んでいく。
「ギ…ギィッ!」
キメラは痛みにもだえつつも再度行われる攻撃を視認すると両足に力を込め、勢いよく飛び上がった。
瞬間、先程までキメラが立っていた場所にお札が勢いよく突き刺さり、小さな爆発を起こした。
攻撃を避け、地面へと着地したキメラはもはや自身のダメージを気にすることなく上空にいる霊夢の方へとその頭を向ける。
そして自分の体を傷つけたのが彼女だと判断し、キメラは威嚇するかのように顎を動かしながら金切り声を上げた。
常人なら聞いただけで腰を抜かしそうな金切り声に、霊夢はうんざりするかのように溜め息をついた。
この手の鳴き声で威嚇する化け物など、博麗の巫女である霊夢にとっては見慣れた存在なのである。

(こいつ、以外と素早いわね…)
霊夢は先程の攻撃でこのキメラが小回りのきく奴だと知り、溜め息をついた後に面倒くさそうな表情を浮かべた。
動きののろい相手なら先程の札で通用するのだが、逆に素早い相手には通用しないのである。
さてどうしようかと霊夢が攻撃の手を休めた時、キメラは再び両足に力を込めて飛び上がった。
「お、…よっと!」
その跳躍力は目を見張るものであり、流石の霊夢も軽く驚きつつすぐに体を後ろへ下がらせる。
「ギィ!」
瞬間、先程霊夢がいた場所をキメラの手の甲から突き出た鋭い爪が引っ掻いた。
ビュオン!と空気を切り裂いたかのような音が霊夢に耳に入り、その威力を教えてくれる。
霊夢は舌打ちしつつもすかさずお札を二枚取り出し、地面に着地したキメラ目がけて投げつける。
両腕に狙いを定めたそれのスピードは速く、常人ならば避けることはまず出来ないだろう。
しかし人間ではないキメラは素早くその場で屈み込み、結果二枚のお札はキメラの頭上を空しく通り過ぎていった。
そしてお札は進路上にあった大きな植木に直撃し、人気のない庭園に小さな爆発音が響いた。

「ギギ…ギッギギギィ…!!」
すぐに立ち上がり、霊夢の方へと振り向いたキメラは笑い声のような金切り声を上げて体を震わせる。
一方の霊夢は赤みがかった黒い両目でキメラを睨み付け、次の攻撃に移ろうとしていた。


▼

トリステイン魔法学院の二年生達は先生の話に耳を傾けていた。
科目は゛土゛系統の魔法で、担当教師はミセス・シュヴルーズである。
授業内容はというと「練金を使って石を様々な形に変える」というものであった。
ミセス・シュヴルーズは得意気に杖を振り回しながらも呪文を唱え、頑丈な丸い石を色んな形にしていく。
最初は四角形、次に杯や鳥等どんどん難易度を上げていく。
途中アドバイスとも言える説明を生徒達に伝え、生徒達はそれをノートに書き込んでいく。

丁度この時、恐ろしいキメラとの戦いをはじめていた霊夢とは対照的過ぎるほどの…゛平和な、いつも゛

生徒はおろか、教師ですら直ぐ傍で行われている戦いに気づいてはいなかった。
今日もこの学院で定められた規則に従って生徒は学ぶ者となり、教師は教える者として生きている。
それは今まで何百何千とも積み重ねられてきた゛習慣゛の行き着いた結果とも言えるであろう。
言うなれば、何回も何回もアップグレードをされてきた実績のあるプログラムだ。


そのプログラムの中に、今までみたことのない白黒の゛イレギュラー゛が紛れ込んでいた。

▲


―――いいですか皆さん?何かを形作る時は、まず頭の中でイメージを作り上げるのです」

先程鳥の姿から犬へと変えた石を指さしつつ、ミセス・シュヴルーズは生徒達に説明している。
生徒達は彼女の話を聞きながらも羽ペンを使ってノートに書き記していく。
シュヴルーズの作った犬は可愛さがあるものの、何処か時代遅れを感じさせる様なデザインであった。
黒豆のようなまん丸お目々にずんぐりむっくりのそれは。まるでミセス・シュヴルーズそのものである。
それを見て心の中だけで嗤う生徒は何人かいたが、口の中に赤土を入れられそうなので声に出すことはない。

生徒達の大半がノートに書き記しているものの、その逆にいる者達は当然いた。
簡単に言えば、授業に対してあまり感心を抱いていない者たちの事である。
「馬鹿らしいわね…これで喜ぶなんて土系統の連中だけじゃない」
そんな者たちの中でかなりの異色を放っているキュルケはめんどくさそうに呟いた。
彼女は羽ペンとノートを机の隅に置いて持ってきていたクシで燃えさかる炎の様な色をした髪の手入れをしている。
その顔はあからさまに不満の色が浮かんでおり、周囲にいる生徒達はそんな彼女から距離を置いていた。
勿論、いつも他人を見下しているかのような笑みを浮かべているキュルケがそんな表情を浮かべているのにはそれ相応の事情があった。
キュルケはふと後ろの方へと顔を向け、使い魔達の中に紛れている一人の少女へと視線を注いだ。

犬、猫、鴉、蛇、狐、サラマンダー、バグベアー…etc
キュルケを含む一部の生徒達が連れてきた使い魔の中にいた少女は、あの霧雨魔理沙であった。
魔理沙は興味津々といった様子でおとなしい使い魔達に触りながらもシュヴルーズの話に耳を傾けている。
一見すれば授業そっちのけといった感じではあるが、キュルケには全てお見通しであった。
(他人に知られることなく努力するタイプの人間かしらね…まあ私の目から逃れられなかったけど)
キュルケは心の中でそう呟きつつ、今度はルイズの方へと視線を移した。
゛魔理沙に命を助けてもらった゛という彼女は、何処か落ち着きが無いように見えた。
先生の話をしっかりと聞いてノートに書いているが、時折魔理沙の方へと視線を向けている。

魔理沙とルイズ。キュルケは疑いの眼差しでその二人を交互に見つめる。
昨日の昼に学院長が話した内容。実のところキュルケはそれが事実なのかどうか疑っていた。
学院長のオールド・オスマンは意外と話し上手であり、並大抵の者ならその話しを信じてしまうであろう。
しかしキュルケは二人の様子を見て、学院長は作り話で大衆を騙したのかも知れないという考えが浮かんできたのである。
(あの馬鹿みたいに礼儀正しいヴァリエールが命の恩人をあんな目で見つめるのかしら…)
不安そうに魔理沙を見ているルイズを見て、キュルケは再び心の中で呟いた。
(いつものルイズならば、命を助けてくれた者に対してあんな不安そうな顔と目つきで見たりはしないわ…)
魔法は使えないが貴族としての礼儀正しさでは誰にも負けないルイズを常に見てきたキュルケにしか言えない言葉である。


そんな時、窓際にいた一人の男子生徒がふと窓の方へと視線を移した時、声を上げた。
「なんだあれ…?庭園の方から煙が見えるぞ」


◆

数分前…
戦いが始まってからものの数分で、決着がつこうとしていた。

「キリキリキリキリ!!」
クワガタキメラは不快な金切り声を上げると、特徴的な大きな顎を開いた。
空中にいる霊夢は次に来るであろう攻撃に身構えつつ、今度は懐から三本の針を取り出した。
相手の動きを見て、先手必勝と言わんばかりにキメラが大きな両足に力を込める。
キメラが攻撃を仕掛けてくるのにすぐさま気がついた霊夢は、スッと右の方へと移動する。
瞬間、霊夢が先程までいた場所を目にもとまらぬ速さで飛びかかってきたクワガタキメラの大顎が挟み込んだ。
もし避けるのが少しだけ遅ければ、致命傷は避けられなかったであろう。
「ハッ!」
相手の攻撃を避けた霊夢はすれ違いざまに地上へと落ちていくキメラの脇腹に針を三本突き刺した。

「ギギィ!?」
自分の攻撃を避けられ、あまつさえ相手の攻撃を喰らったキメラは悲鳴にも聞こえるかのような奇声を発した。
そしてそのまま体勢を崩してしまい、勢いよく大理石の地面に頭をぶつけてしまう。
ガツン!と硬い物同士がぶつかりあうかのような音が霊夢の耳に入ってくる。
数秒後、頭を地面に打ち付けたキメラはヨロヨロと起きあがり、上空にいる霊夢へ再び金切り声を上げた。
しかし先程と比べればそれは少しだけ弱々しくなっているのがすぐにわかった。
恐らく弱点であろう脇腹への攻撃と、頭を固い地面にぶつけてしまった事が原因であろう。
酷いくらいにへこんでしまった頭部は、見る者にさえその痛々しさを鮮明に伝えてくれる。
しかし霊夢には、それを見て痛々しさを感じてしまう程、この化け物に情けをかけていない。
(そろそろ終わりそうね。何よ、案外大したことなかったじゃないの)
霊夢は心の中で呟きつつも、このキメラが意外と弱かったことに拍子抜けした。
あの素早さとジャンプはくせものであったが、慣れてしまえばどうという事はない。
だが今も尚あのキメラから漂う゛無機質な殺気゛を含めれば、初めて出会うタイプの敵と言えるだろう。
これまで様々な存在と戦ってきた霊夢にとって、喜怒哀楽の感情の無い殺気を放つ敵とは戦った事がなかった。

「ま、危険そうな奴だからここで退治しておいた方が良さそうね」

左手に持っていた御幣を背中に差すと、霊夢は懐から一枚のお札を取り出した。
それは今まで出してきたお札とは違ってサイズか大きく、発せられる雰囲気も桁違いである。
相手が次の攻撃を仕掛けてくるのに気がついたキメラは、再び飛び上がろうと両足に力を込め始める。
霊夢は再び飛びあがろうとしているキメラを見て溜め息をついた後、こう言った。


「せめて今度は、ちゃんとした五分の魂を持った生き物に生まれ変わりなさい。そっちの方が楽だから」
歪な生命に対して放たれた冷たい雰囲気の言葉は、何処か哀れみさえ感じられた。

「 ギ ギ ィ ィ ィ ! ! 」 

そしてキメラが金切り声を上げて飛びかかるのと、霊夢がお札を投げつけたのは…ほぼ同時であった。

※

数秒後…魔法学院にある中規模な庭園で、再び小さな爆発音が響いた。
それに気づいた者は魔法学院の中には誰もおらず、人々いつもの日常を謳歌していた。


「今日も天気は快晴、温度は少しずつ上昇。至って平和であります…っと」
「そんなことよりトランプしようぜ!」
衛兵達は仕事の合間にゲームをし――――

「新しいテーブルクロス、すぐに食堂へ持って行け!」
「今日の魚は活きがいいな。これはおいしい料理ができるぞ」
給士と食堂のコック達は昼食の準備を始め――――

「…このように、詠唱が正確であるほど呪文の威力は強まります」
「先生、これもメモしておくんですか?」
教師は生徒達に知識を与え、生徒達はその知識を飲み込み成長していく…

人々は自分たちの直ぐ傍で起きた゛非゛日常の出来事に気づかず、平和に過ごしている。
しかし人は気づかずとも、人ではないモノはその爆発に気がついていた。
「きゅい…?」
ヴェストリの広場で羽を休めていた風竜のシルフィードは爆発音に気づき、庭園の方へと視線を向けた。
視線を向けると庭園のある場所から一筋の黒い煙がもくもくと、遥か頭上にある青空を目指して昇り始めている。

「なんだあれ…?庭園の方から煙が見えるぞ」

その煙のお陰で、人々もようやく何かがあったのだと理解し始めた。
ただ…それが単なる爆煙なのか、それとも殺人マシーンとなった悲惨な生命体の魂なのか。
それは誰にもわからず、きっと知ろうともしないであろう。

目に見えぬ真実を知らずに生きていくということは、ある意味で最も幸せな事なのだから。

それから時間は経ち――――その日の夕方。

トリステイン王国の首都、トリスタニアにあるチクトンネ街。
カジノや酒場、宿などの建物が密集しているそこから少し離れたところに゛人の住まぬ゛地区が存在する。
いや、正確には゛数年前までは人が住んでいた゛という表現が正しいだろう。
時と共に大きくなっていくトリスタニアと引き替えに、この地区は過疎化が進んでいったのだ。
ハルケギニア各国にある大きな街では必ずといって言いほど、この様な小さいゴーストタウンが存在している。
トリスタニアにあるこのゴーストタウンも、今や家も職もない浮浪者や犯罪者達の巣窟となっていた。
例え人生を持てあましている暇人だろうが何だろうが、ここへ近づくことは殆ど無いだろう。

そして、その地区の下には小さな部屋が造られていた。
トリスタニアの地下に張り巡らされている下水道を利用してつくられた其所は、陰湿な雰囲気がある下水道のイメージとはかけ離れていた。
床には茶色の地味な絨毯が敷かれ、天井にはそれなりに部屋の中を照らしてくれていた。
部屋の真ん中には長机が設置されており、それを囲むようにして幾つもの長椅子も置かれている。
そして今日、その椅子に何十人もの仮面を付けた貴族達が腰掛けていた。
彼らは皆同じデザインの仮面を付けており、皆一様に上座にいる自分たちの仲間へと視線を向けている。
仮面越しといえども、何十人もの貴族達に見つめられている一人の貴族がいた。
その貴族はここにいる他の者達のリーダー格であり、仮面を付けているときは゛灰色卿゛と呼ばれている。

今日、彼らは突如舞い降りてきた゛問題゛にどう対処するのか話し合うため、此所へ来ていた。

◆

「…さて皆さん、今日は突然こんな所に呼び出してしまい申し訳ございません」
ヘリウムガスを吸ったような声で、灰色卿は仲間の貴族達に謝罪を述べた。
それからすぐに、右端の席に座っていた貴族が立ち上がり、灰色卿に質問をする。
「それよりも灰色卿。緊急の話し合いだというのならば…何か問題でも?」
「えぇ。予想外の事が起きてしまいまして…とりあえずは見て貰った方がわかりやすいでしょう」
灰色卿は質問に対してそう答えつつ、手元に置いていた杖を持つと天井に向けて軽く振った。

するとどうだろう。灰色卿の動きに反応して天井からかなりの大きさを持つ水晶玉がフワフワと降りてきた。
水晶玉は空の手が届くところにまで降り、それを見計らって灰色卿が懐から赤い液体が入った小瓶を取り出した。
コルクを外して水晶玉の表面にその液体を落とすと、液体は一瞬にして水晶玉の中に染みこんでいった。
数秒後。突如水晶玉の表面が波打ち、何かが映りだした。
水晶玉に映っているのは、キチンと整備された庭園のような林であった。
「これは今日、新たな内通者とアルビオンからの御方を始末しに来ていた゛代理人゛の視界です」
灰色卿は説明しつつも、他の貴族達と同様に椅子に腰掛け、その映像を見始める。

※

灰色卿の言う゛代理人゛は、厳密に言うと゛人゛ではなく゛生物゛――否…゛キメラ゛である。
このような暗殺風の仕事にうってつけだと言い、何週間か前に灰色卿がガリアから買ってきたのだ。
何でも、今のガリアでは王であるジョゼフを良く思わない貴族達が色んなお宝をあちこちの国に売り飛ばしているという。
そこら辺にある銅貨から王家に古くから伝わる財宝まで見境無く売り飛ばし、資金を独占している。
一体何でそんなことをしているのか灰色卿達は知らないが、このキメラはまさしく自分たちが必要している存在であった。
闇夜では目立たない体で相手に近づき、そして相手が反撃する暇もなく息の根を止めてしまう。
身のこなしも素早く、仕事が済めばすぐさま現場から離れる。

それに人間ではないので金を用意する事もないし失敗して拷問を受けてこちらの居場所を知られてしまう心配もない。
学習知能もあり、貴族との戦い方も最初から教え込まれていた。
ともかく、このキメラならば自分たちの崇高な仕事を完遂してくれるかも知れない…

しかし、その気高き希望は水晶玉に映る『赤い何か』によって、呆気なく粉砕された。

※

「さて皆さん、この映像に映っていたあの赤い何か…アレは何だと思いますか」
映像が終わり、何も映さない水晶玉を擦りながら灰色卿は他の貴族達に質問をした。
先程映像の最後で耳鳴りがするほどの金切り声を上げたキメラと対峙していた『赤い何か』についての質問である。
内通者を殺そうとしたキメラを妨害した挙げ句、それを倒してのけたあの『赤い何か』。
映像の質が悪い所為かハッキリとした輪郭がわからなかった為、そのような名前が付けられていた。
「あの赤い何か…いえ、あれは単に赤い服を着た人間でしょう…」
落ち着いた口調で一人の仮面を付けた貴族がそう言い、灰色卿は頷く。

「人間…ならば、あれ程のキメラを倒したとなるとかなりの力を有していますが――――」
そこまで言うと一旦手元にある水差しに入った冷水をコップに入れ、それを手にする。
水系統と風系統を混ぜた魔法でヒンヤリと冷たい水は、手をゆっくりと冷やしてくれる。
その冷たさを手で直に感じつつ、灰色卿は言った。

「それならば我々の理想に反する敵か、単なる第三者か―――二つに一つですね」



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