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  • SeeD戦記・ハルケギニア lion heart with revenger‐22

あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

SeeD戦記・ハルケギニア lion heart with revenger‐22

最終更新:2010年12月12日 18:04

匿名ユーザー

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  • SeeD戦記・ハルケギニア lion heart with revenger



「ふ……予想通りといったところか」
 上がってきた報告書に目を通し、ガリア王ジョゼフはさして面白くもなさそうに軽いため息を着く。
 あれこれと知謀を巡らすのは、多少の手慰みになりはするが、それがこうも上手く行ってばかりだと流石に面白味に欠ける。
 ゲルマニアの非メイジ軍の艦隊が、トリステイン領空内で謎の巨大な光に包まれて消滅したことが書かれている書類をポンと置く。
 おそらく女王に即位したトリステインの虚無の仕業であろう事は、想像に難くない。
(無くなった艦隊、これの補填をするために連中は喜んでルナティック・パンドラを受け取るだろうな)
 もうじきにガリアの領内も完全に通過する黒い柱のような建造物を思い浮かべながら次の書類に手を伸ばす。
 しかし感慨のないモノだと、落胆が心をよぎる。
 やがて正に自分が目指したハルケギニア中を巻き込む巨大な戦火が巻き起こるだろうというのに、後悔も、良心の呵責も、達成感による歓喜の念すら感じ取れない。
 所詮は、こんなものか。
 そこで一人の騎士が、報告のためにジョゼフの元を訪れた。
「失敗したぁ?」
 北花壇騎士団に属するその騎士は、今回の任務に置いてイザベラを飛び越えて直接に命令を受けていたのだが
「……申し訳ございません。額に傷のあるやたら強い男が刃向かい……」
「額に傷?蒼い剣を持った傭兵か」
「いえ、白銀の剣を持って白いコートを羽織った男です。件の傭兵は、後から現れましたが専ら我々の放った火の鎮火に当たっていたようです」
「…………」
 以前会った感触から言って、正義の味方のような事はやらないように思えた。だが、防衛のために雇われたというのなら、火消ししかやっていなかったというのもおかしな話ではある。
(いや、或いは……やたら強い白いコートの男……あそこに元々居たのも虚無……あのスコール・レオンハートがガンダールヴのなり損ないかと思ったが、それはこちらか。そしてそれが顔なじみならば……)
 しばし黙考の末、ジョゼフはもう一度口を開いた。
「それで虚無は?」
「再強襲のため偵察を行いましたが、あの家々全てから住民は引き払ったようです」
 スコール・レオンハートが居たのなら、あの竜のフネもあっただろう。それで逃げたと見るのが妥当か。
 追跡など出来るはずもないし、発見しても虚無を乗せたままとは限らない。第一、手駒をあいつにぶつけたところで返り討ちにされるのがオチだ。
 一瞬で結論を出し、騎士に告げる。
「……あれは今は放っておけ。あいつの手の内にあるならお前のもう一人の主人の手札になることは無いだろうからな」
 ジョゼフの言葉に騎士は息を飲んだが、既にしてそっぽを向いている顔を見るに泳がされているという事なのだろう、と苦渋の表情のまま一礼をした。が
「あ、いや待て。……北花壇騎士団の団長を呼べ」
「は?はっ」
 再度一礼をしてくるりと背を向ける。
 一方のジョゼフはと言えば、もう騎士のことなどすっかり忘れ、今後のことに思いを馳せていた。
(ゲルマニアの反乱については何も動かなかったが、最後の虚無については俺や教皇も出し抜くとはな。案外、ハルケギニアを壊すのは俺よりも奴の方が向いているのかも知れん)
 さて、ハルケギニアの矛先をあの男へ向けさせようか。
 その口元に浮かぶ笑みは、いつもの空虚な笑いか、それとも心底の破顔か。


「何でだよ!テファ姉ちゃんだけっ!」
「いっしょにいれないの……?」
 十名弱の子供達が、そう声を荒げマチルダに食い下がる
「テファの事は、みんなだって判ってるだろ。私達みたいにちゃんと理解してやれる奴は少ない、あんぽんたんばっかりなんだよ。この世の中」
 ここはトリステインの地方にある孤児院。アニエスの案内でここを訪れたのは、ウェストウッド村にいたティファニア以外の子供達を受け入れてもらおうとしての事だ。
 かの大盗賊フーケと、その庇護下の子供達のやり取りを複雑な気分でアニエスは眺めていた。
(あのサイファーという男の元に、虚無のメイジが居るだろうとは思っていたが……まさかそれがハーフエルフとはな)
 敬虔なブリミル教徒であるアニエスにとってみれば、エルフは脅威の存在であり、ハーフエルフとなれば嫌悪すべき対象だ。
 だがそれが、最も信仰すべき虚無の力を継ぐ者でもあるのならば、一体どういった対応をすればいいのか、三日経った今でも結論は持てていない。
 幸いにも今まではラグナロクの総人口そのものが増えていたので彼女と二人きりになることはなかったが、今後はそうもいくまい。
「じゃあ、サイファーは何だよ!」
「決まってるだろ。俺はティファの騎士だぜ一緒にいなくてどうするんだ」
 強気の姿勢で胸を張り、サイファーはそう言って見せる。
「なら俺も、テファ姉ちゃんを守るために……!」
「バーカ」
「あだっ!?」
 サイファーのデコピンが炸裂する。
「おめぇぐらいの実力でティファを守りきれるかよ」
「お、俺だって盾ぐらいには」
「はっ!俺より付き合い長いくせにティファのこと、なーんにもわかってねぇなぁ」
 大仰に肩をすくめて見せ、軽く睨み付けるサイファー。
「ティファ守って、もしお前が死んだらティファはどう思うよ」
「……悲しむ」
「だろう?あいつを泣かすなんざこの俺が容赦しねぇからな。あいつを守りたいってんなら、俺ぐらいに強くなってからにしろ」
「……判った」
「おめぇらも、良いな?ティファのことは俺とマチルダに任せて、今はここで生きてく事だけ考えてろ」
「じきにまた、ウェストウッドみたいにみんなで暮らせる村を作るからさ、それまで辛抱しといとくれよ」
 二人の言葉にようやくながら子供達も頷いて見せた。
「サイファー!テファ姉ちゃんのこと、絶対に守れよ!」
「フン、良いぜ。男と男の約束だ」
 差し出されたサイファーの握り拳に、まだ力の足りない少年の拳がぶつけられた。
「何とか、あっちの方も落ち着いたみたいだね」
「リリィ、済まない。面倒を掛ける」
「良いさ。他でもないアンタの頼みだし、こんなご時世だ。十人未満が今更増えたところでそう変わるものでもないしね」
 アニエスと同時期に孤児院で育ったリリムは、現在でも孤児院に居る一人だ。ただし、今は世話をする姉・母親代わりとして。
「でも、大丈夫かしらぁ。うちもけっして楽じゃないから、あの子達にはいろいろ手助けしてもらいたいんだけどぉ……」
「その心配は無用だ、ミミー。聞いた話だが、あの子達はもともと居た場所でもほとんど子供達だけで農作業から獲物の獲得までをこなしていたらしい」
「あらぁ、それなら大丈夫そうねぇ」
 おっとりした口調で心配そうに尋ねるミミーも、同じく今では世話を焼く側に回った境遇の女だ。
「……で?」
「?で、とは?」
 リリムがニマニマと笑みを浮かべながら尋ね掛ける。
「どっちがあんたの男な訳?」
「なっ!?」
 予想外の台詞にたじろぐ。
「あの金髪の彼はぁ、口ぶりからすると例の訳ありでここに来れないって言うティファニアちゃん一筋みたいだから、アニーの恋人はあちらの黒髪の彼かしらぁ」
「ふーん、アニーってああいうのが好みだったの」
 リリムとミミーの目が向けられた先では、元々孤児院にいる子供達に囲まれた状態で、手持ちのカードを見せて遊んでいる男の姿があった。案外子供好きであるらしい。
「こ、いびとなんかじゃない!あれはっ、ただの!ただの仲間、だ」
 必死に言いつのるアニエスを見て、リリムとミミーは顔を突き合わせる。
「アニーの片思いかしらぁ」
「子供の頃から剣の練習ばっかりして、ロクに男の子と話したことも無かったものね。どう話しかければいいかも判ってないわ、きっと」
「だから違うって……!」
 こくんと息を呑んで、改めて口を開く。
「大体、あいつが私のことを女と見ているのかどうかすら……」
「とんでもない人を初恋にしてしまったみたいねぇ」
「私達はあんたの味方だからね、アニー」
「だからそうじゃなくって~!」
 カードの隙間からそんなアニエス達のやりとりを見て、あんな口調なのは幼なじみだからなのだろうな、とその彼は薄ぼんやり思った。


「それで、どうする」
 孤児院から残留する一行がラグナロクに戻ったところで、スコールは尋ねた。
 無論、問題なのはハーフエルフの少女、ティファニア・モードだ。
 ブリミル教とは折り合いの悪いエルフと人間の子。それだけでも物議を醸すというのに、更にそれが虚無の力持ちである。虚無については今はもう帰ったオダインのお墨付きであり、彼女はその存在だけでもハルケギニアに置いて爆弾のような少女だ。
 アルビオン王家筋であるモード大公の落とし種だ、等ということが取るに足りないことに思えてくる。
「ウェストウッドを焼き討ちしたのは、ガリアの騎士なんだろ」
「所持しているものからの推測と、尋問を信じるのならな」
 サイファーの言葉にスコールが頷く。コンフュを利用しての尋問は、本音を容易に引き出せる代わりに、妄想癖のある者に対しては誤った情報を引き出してしまう可能性がある。まぁ、尋問を行った四人が四人ともそんな妄想癖という偶然は考えづらいが。
「なら考えるまでもねぇ。こうなったらもうハルケギニアに居る訳にはいかねぇぜ。ロバ・アル……なんとかっていったか。とにかく砂漠の向こう側まで行くしかねぇだろ」
「簡単に言うねぇ。どうや……」
 渋顔でサイファーに向くマチルダは、途中で自分の足下を見た。今自分がいるのは、ラグナロクのキャビンだ。
「スコール。お前は行ったことがあるか?東に」
「ああ、一度だけだが。歴史で習った昔のバラムの様な土地だった」
 ラグナロクを入手したての頃、この星じゅうを一度飛び回った事がある。
 東方へも赴いて、スコールは故郷への道を探して地上の街も歩いてみたのだ。そこでは細部は違っているが、漢字とよく似た文字も使われていた。
「だが問題がある。むこうとこっちとではまるで言語体系が違った。何故か俺は言葉が理解できたが……それは多分、俺が召喚のゲートをくぐったからだと思う。あれには使い魔に言語を理解させる仕組みもあるそうだから」
 遙か東方の言葉が、召喚の術式に組み込まれているのも変な話だが、そもそもの術式が成立してから既に6000年も経っているのに、ハルケギニアでの会話に全く支障がないことからして、この『世界』そのものに影響を受ける術式だとも考えられた。
「だから、サイファーは問題なく意思疎通が出来ると考えられるが、ロングビル――マチルダやティファニアには生活しづらいかも知れない」
「それぐらいなら問題ねぇだろ。俺がしばらくは通訳をやって、おいおいティファ達にもそっちの言葉を覚えてもらえば……」
「無茶言うんじゃないよ、サイファー。あの子達も一緒にいられる場所じゃなきゃいけないんだ。そんな訳の分からないところに連れて行けるもんか」
 マチルダが口を尖らせた。
「ウェストウッドの場合は、森に囲まれてたから誰にも知られずに住んでられたけど、ロバ・アル・カリイエにそんな都合の良い場所があるとは限らないんだ。言葉が通じないってのはそれだけで要らない不安を煽る。下手に刺激させる訳にはいかないよ」
「それと、また別の問題がある」
 今度はアニエスが告げる。
「あの土地に住んでいるものは、その全てが黒髪黒目だ。レオンはそれほどでもなかったが、私はかなり目立ってしまった。お前達の容姿では、目立たないはずがない」
 この言葉には、自身も金髪であるサイファーは黙るしかなかった。
「無しだ無し。そんなところにテファを連れて行く訳にはいかないよ。ただでさえ、男達から目を付けられやすいっていうのに」
 気遣わしげに、テファを見るマチルダに釣られて、アニエスも視線が向く。主に、その、恥ずかしげに隠そうとするおおきな胸に。
「えっと、その……」
(……ハーフエルフ故なのか、それとも彼女自身の資質か)
 正直女の自分でさえ、そこに気が向くというのに、相棒は彼女を最初に見た時も顔色一つ変えやしなかった。それ程リノアという恋人に夢中と言うことか。
 やれやれと首を振る。と、エマージェンシー音が鳴り響く。
「!?何の音だい」
 未知の音に、反射的にテファを守るように抱きながらマチルダが辺りを見回す。
「サイファーは念のため、ここの守りを固めていてくれ。アニエス、行くぞ」
 相棒と共に客室を飛び出し、ブリッジへの昇降機へ。ブリッジに飛び込んで、一番手近な艇長の端末にスコールは取り付く。
「乗降口付近の第一次装甲板に異常?機外カメラは……ダメか」
 アングルが悪く、何か風がふいているようには見えるがそれ以上は判らない。
「打って出るか?」
「ああ」
 すぐさま昇降機に飛び乗って装備とフォーメーションの確認に入る。
「先程の映像を見る限り、異常の原因になっているのは、風メイジか、風の擬似魔法を持っている一名、乃至二名。そちらの方は俺が相手をする。アニエスは乗降口付近でガードを」
 昇降口から降りて、がんばって、と軽く手を振ってくるジョーカーを視界の端に捉えながら応じる。
「了解した」
(全所持G.F.ジャンクション確認。擬似魔法はオートで攻撃に優先してジャンクション。後に属性防御にサンダガとトルネドを。空きは任意に振り分け)
 乗降口を開き始め、僅かな隙間から真っ先にスコールが飛び出していく。続けて飛び出したアニエスは、乗降口を再び端末で閉鎖に向け、守りに入る。
 だが、そこから数瞬で決着は付いた。豪ッとガンブレードの爆発音が耳を打つ。
「終わったか?」
 視線は辺りをくまなく探りながら、気配だけでそれを察してスコールに問いかける。
「ああ。……この子供一人だけらしいな。G.F.リヴァイアサン、アビリティ かいふく」
「子供?」
 その言葉に首をかしげて、警戒は解かないままに、相棒の方を見る。
「こいつは……」
 スコールの担いでいる賊の顔をまじまじと見つめるアニエス。
「知っているのか?」
「何をとぼけたことを。忘れたか?ラグドリアン湖のほとりや、魔法学院で会った……」
 呆れ顔でスコールに指摘する。
「ああ、あの風メイジか」
 それが判ったからと言って、謎はますます深まるばかりなのだが。


「問題なのは彼女のバックに誰がいるかだな。少なくとも私怨ではないだろう。彼女とは二度しか会ったことがない」
 エマージェンシーは既に切ってあるラグナロクブリッジ。サイファーにも軽く事の経緯は話し、それでも警戒は怠らないように呼び掛けておいた。
 今、風メイジ――確かタバサと呼ばれていた――はロープで腕を縛られ、壁際に座らされている。もちろん杖は持たせる訳にはいかないので反対側の壁だ。
「会った……それだ、レオン!」
 ぱんとアニエスが手を叩く。
「何がだ」
「この娘と最初に会った場所だ!」
「ラグドリアン湖、か」
「彼女たちはそのガリア側から来たんだ!そして領民からの頼みで彼女は来たと言っていた」
「彼女はガリアの貴族……」
「その彼女に命令を下すのは?」
「ガリア王ジョゼフ……成る程、繋がったな。狙いはティファニアか……」
――どうだSeeD、俺を殺してみるか?
(いや、或いは俺か……?)
 スッと視線が鋭くなり、スコールは宙を睨む。方向は、もちろんガリアの方だ。
「一体何の……」
 つもりなのかと、自問自答するアニエスの声にメインCPUの警告音が重なる。
「?何だ」
 何かしらの異常は察せたが、未だに表示される字は読めないアニエスがスコールに尋ねる。
「今度は機首第一次装甲に異常?……あれか」
 ブリッジの正面、ずっと先の機首に食らいついている一匹の竜が居た。
「何をやってるんだ?あの竜は」
「喧嘩を売って居るんだろう。ラグナロクは竜に見えるからな」
「大して影響はないが、放っておくのもな……」
 ラグナロクの着陸脚でもある右腕を操作し、死角からバシッとその竜を打ち据える。
「……これで大人しくなるだろう」
 弾き飛ばされて見えなくなったのでやれやれとため息を着きながら、タバサの方に向き直る。
「何を……したの」
「竜が噛み付いていたのでラグナロクの腕で払っただけだ。知っている竜だったか?」
「いいえ……知らない」
 タバサは首を振ったが、軽く目を合わせたスコールとアニエスは頷き合う。何かしら、あの竜はこの少女と関係があると見て間違いないだろう。
 そこで再び、警告音が鳴る。
「またさっきの……!」
 再び頭部付近に見える青い影。それを見て、少し考えるとスコールはライオンハートを抜く。
「……しつこいな。対応してくる」
「んっ……ああ、こちらは私で見張っている」
 エアールームのロックをブリッジから解除しておく。
「ジョーカー、俺と一緒にエアールームまで。念のための守備配置を」
「了解、委員長」
 後部ハッチから甲板上に上がったスコールは機首方向へと一気に駆ける。
「きゅい!?」
 こちらに気づいたらしい竜が鳴き声を上げるが、遅い。
「弾けろっ!」
 慌てて逃げようとした竜に飛びかかり、エリアル・サークルを極める。
「きゅいいいいいいい!」
 悲鳴を上げて落ちていく竜に追撃を駆けるべく、ラグナロク外壁を蹴り、地上に向かう。
 体に斬撃を受け、強かに体を打ち付けられた竜が弱々しく体を持ち上げると、眼前にはスコールの姿があった。
「きゅ……」
 悲鳴すら上げる間もなく、落下速度も上乗せされたスコールの蹴りが頭部に炸裂し、再びその体は地面に附する。
「あの少女の次には竜を差し向けて……ガリア王、何を考えている」
 蹴りの勢いのまま一回転した体を着地させ、そう呟く。
「し……ふぃは……」
「……何?」
「シルフィは……あんな、王様の事なんて……知らないのね。お姉さまを……取り戻したいだけ、なのね……」
 聞き慣れぬ声は、明らかに目の前で虫の息になっている竜から聞こえた。
「お前……口がきけたのか」
 驚きに目を見開くスコールの前で、ゆっくりと頭部をもたげ竜は言葉を紡ぐ。
「お姉さまを……返す、のね……」
「お姉さま?」


「その必死さ……やはりあの竜はお前に関係があったようだな」
 タバサを床に組み伏せた状態でアニエスは尋ねかける。答えはなかったし、元より期待しても居ない。
「別に正直に言えば良かったのだ。もうお前から引き出す情報は何もなかったから、直ぐに放しても良かったのだし」
 スコールがブリッジを出た後、戦いの様子を見ようと機首の方へほんの一瞬眼を逸らした隙だ。
 壁に立て掛けられていた自身の杖を、縛られた後ろ手で器用に掴むと即座にウィンドカッターで手首のいましめを解き、アニエスへと杖先を向けた。
 が、その時点で既にタバサが行動を起こしたと理解していたアニエスは、詠唱が済むより先に彼女の顔下半分を掌で掴んで口をふさぐと、そのまま床に打ち据えた。
 タバサが小柄な少女だという事を差し引いても、人間離れした速度、パワーだった。と、脳震盪をおこしかけてくらくらする頭の中でタバサは冷静に評する。
「全く余計な傷を増やして……ケアル」
 杖を取り上げた後、俯せにしたタバサの後頭部に裂傷を見つけたアニエスがその傷を癒す。
「……私が自由になれば、また彼を狙い始める。ならば始末するのが正解」
「判らないか?私程度に、こうも簡単に組み伏せられるお前が、あいつに勝てる筈もあるまい」
 それはジャンクションを日常として、アニエスが初めて判った事だった。
 力が強すぎてもはや誰が相手でも負ける気がしない。むしろその慢心をこそ諫めねばと逆の恐怖すら覚える力があるのが、ジャンクションだ。
 スコールはよくもこれだけの力を持って、ああも平静で居られるものだと感心する。
 低いモーター音と共に、エレベーターがブリッジに迫り上がってくる。
「もど……お、おいっ!何だその娘は!?」
 戻ってきた相棒は、自分のジャケットを羽織らせただけの半裸の少女を伴っていた。
「あ、お姉さま!」
「……さっきの竜だ」
 少々惚けた様子のスコールが、そう返す。
「竜!?」
「あなたさっさとお姉さまの上から退きなさいなのね!きゅいきゅい!」
 竜だという少女が、押しのけようとしてくるのでどうしたものかと相棒を見ると
「構わない。ある程度の説明はその竜から聞いたが、今の彼女は、もう俺を狙うどころでは無いはずだ」
 先程のタバサの行動と著しく反するが、まぁどうせ障害とはなり得ないのだからと、タバサを解放する。
「お姉さま!きゅいっ!」
 駆け寄った竜の少女の頭をタバサが叩く。
「約束破って、人の前で喋ってる」
「そ、それは……」
「判ってやれ、そいつなりにあんたのことが心配だったんだろうし、もし喋らなければ、あのまま俺はそいつの首を切り落としていたかも知れない。あんたとしてもそんなのは避けたいだろう」
 かなり物騒な物言いだが、実際そうなっていただろう公算が高いのはタバサにも判る。
「それで?」
 どういうことなのか、とアニエスは上半身シャツ一枚の相棒に尋ねる。
「どうやら、彼女の母親がガリア王に人質として取られているらしい。反乱、失敗すれば命はないと」
「非道な……元より貴族であるのならば、そのようなことせずとも、逆らいはすまいに……」
「彼女の場合はそれには当て嵌まらない。何しろ、彼女の父親を殺めたのが、その実の兄であり、彼女の叔父の、ジョゼフ王なんだからな」
「何だと!?では、この娘は王族だと言うのか!」
 息を呑んで、口数少ない少女を改めて見る。
 とはいえ、哀れな境遇だろうと、ここにそうそう置いておく訳にもいかないのもまた事実。何しろ今はもっとでかい問題の少女も抱えてしまっているのだ。
「今更俺たちがあんたをどうこうする気は無い。ラグナロクからは出てもらうが、力ずくというのも余りしたくない。出来れば自分の足で出て行ってくれ」
 しかし黙考していたタバサは、スコールの方に顔を向けると対話を求めてきた。
「スコール・レオンハート、先程私は瀕死の重傷を負わされたと思った。なのにこうして生きている。これは、あなたの力?」
「……厳密には違うが、そうだ」
「ではあなたの力は、毒……呪いにも対処出来る?」
「モノによるが……大抵の手段はある。……何が言いたい」
 腕を組んで、タバサの視線と真正面からぶつかり合う。
「傭兵として、あなたを雇いたい」
 静かに、しかしはっきりと彼女は言った。



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