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  • あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ
  • 無情の使い魔-06

あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

無情の使い魔-06

最終更新:2010年12月30日 07:07

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  • 無情の使い魔


翌朝、学院中の教師達は大騒ぎになっていた。
何せ、世を騒がすメイジの怪盗にこの学院が狙われたのだ。しかも、大切に保管していた『破壊の杖』の他、いくつかのマジックアイテムまで盗まれてしまっていた。
しかもこちらを小馬鹿にしているのか『破壊のマジックアイテム、確かに領収いたしました。土くれのフーケ』などとふざけた犯行声明まで残されている。
「当直の貴族は誰だったのだね!」
学院長室に集まった教師達の中、ギトーが喚く。
昨夜の当直はミス・シュヴルーズであったのだが、彼女はそれをサボって自室で寝ていたという。その事について他の教師達が追及するが、そこへやってきたオスマンが他の教師達もまともに当直などやってこなかったと言われてしまい、ぐうの音も出ない。
場を取り成した所でオスマンは咳払いをする。
「さて、犯行の現場を見ていたのは君達だね?」
コルベールの後ろに控えていたルイズ、キュルケ、タバサが前へと歩み出る。
ルイズと一緒に来ていた桐山は使い魔であるため数には入れられていないのだが、本人は気にするでもなく部屋の隅でデルフリンガーを鞘から抜いては戻す動作を繰り返していた。
(……本当、恐ろしい少年じゃのう)
桐山を見たオスマンは一瞬、ぶるりと震え上がるが改めて前に出てきた三人の顔を見回す。
その視線が、タバサへと据えられた。
彼女の顔には微かな傷はいくつか残っているのが窺える。
「その様子では、相当奮闘してくれていたのじゃろうな。礼を言うよ」

オスマンがタバサの顔の傷を見て感心したように頷く中、ルイズは脂汗を滲ませながら緊張していた。
まさか、彼女が手傷を負っているのは自分の使い魔の使い魔と決闘をしたのだからと言える訳がない。
「さて、では詳しく説明してくれたまえ」
再び三人の顔を見回してくるオスマンに、一瞬ごくりと息を呑んだルイズが進み出る。
そして、事の顛末を全て伝えた。
「それで?」
「追いかけてみたら、後には土しかありませんでした。肩に乗っていたローブを着たメイジもいなくなっていました」
ルイズからの報告にオスマンは立派な髭を撫でる。
「ふぅむ……後を追おうにも手掛かりが無し、か。……時に、ミス・ロングビルはどうしたのかね?」
「それが……朝から姿が見えませんで」
「この非常時に?」
そのように噂をしていた矢先、学院長室の扉が開けられるとそこにはミス・ロングビルの姿があった。
が、妙に疲れた様子で元気がない。
「どこへ行っていたのですか! 一大事が起きているのですよ!」
「……申し訳、ありません。……朝から、急いで調査をしておりましたので」
「調査?」
ロングビルの話によると、彼女は今朝方起きてみたら学院が大騒ぎであり、騒ぎの場であった宝物庫にフーケのサインを見つけたため、すぐに外で調査をしていたのだという。
「仕事が早いのぅ。ミス・ロングビル」
うんうん、とオスマンが頷き、さらに続ける。
「しかし、大丈夫かね? 無理をしてはいかんよ」
「……ええ。大丈夫ですよ」
額に脂汗を滲ませ、息が少し荒いロングビルが笑顔を浮かべた。
そして、彼女は近隣の農民から情報収集を行い、近くの森の奥にある廃屋に黒ずくめのローブを纏った男が入っていくのを見たという。
「それはフーケです! 間違いありません!」
ロングビルの調査報告にルイズが声を上げる。
「そこは近いのかね?」
「はい。徒歩で半日、馬で四時間といったところでしょうか」
そこでコルベールが叫び、すぐ王宮に報告して衛士隊に頼んで兵を差し向けてはと提案してみたが、オスマンに一蹴された。
王室に知らせている間にフーケは逃げてしまうし、そもそも魔法学院の宝が盗まれたのは自分達の失態。その汚名を返上するためにも自分達の手で解決すべきだとの事だ。
「では、捜索隊を編成する。我と思う者は杖を掲げよ」
オスマンが有志を募るが、教師達は誰も杖を掲げない。困ったように顔を見回すだけである。
「ん? おらんのか? フーケを捕まえて名を上げようと思う貴族はおらんのか!」
その時、ルイズが俯きつつも杖をすっと掲げる。
「ミス・ヴァリエール! あなたは生徒ではありませんか! ここは教師に任せ……」
「誰も掲げないじゃないですか」
シュヴルーズが驚いたように叫ぶが、ルイズにそう言い放たれて黙ってしまう。
そこにキュルケも杖を掲げる。
「ツェルプストーまで……!」
「ヴァリエールには負けられませんわ」
と、不敵に笑む。
さらに今度はタバサまでもが僅かに震えた手で杖を掲げる。
「あんたはいいのよ。……それに、怪我をしてるんだから」
そんな三人を見て、オスマンは笑った。
「では、彼女達に頼むとしよう」
オスマンが納得したのを見て、シュヴルーズが反論するが「君が行くか?」と言われると体調が悪いなどと弱音を吐いて棄権する。

「彼女達は敵を見ている。その上、ミス・タバサは若くしてシュヴァリエの称号を持つ騎士だと聞いているが?」
「本当なの?」
教師達ももちろんだが、親友であるキュルケまでも驚いてタバサを見た。
本人は何も答えずその場に突っ立ったままだが、ちらりとその視線が視界の端っこに僅かに見える桐山へと向けられる。
いくらシュヴァリエの称号を持っているからと言って、あの『メイジ・キラー』の前ではそれも無に等しい。
彼は着いてくるのだろうか。
先程から、話に興味もなさげに同じ動作を繰り返したままなのだが。
できれば、来て欲しかった。
『メイジ・キラー』の彼が戦うのであれば、その中から彼の技術を見て盗む事もできるかもしれない。
今の自分には、彼の力が必要だ。

「ミス・ツェルプストーは、ゲルマニアの優秀な軍人を数多く輩出した家系の出で、彼女自身の炎魔法もかなり強力と聞いておる」
キュルケは得意げに髪をかきあげる。
そして、今度はルイズの番なのだが、これにはオスマンも困った。
……いや、一つだけ特筆すべき事があるのだが――
「その……ミス・ヴァリエールは数々の優秀なメイジを輩出した公爵家の息女で、その……うむ……なんだ……。将来有望なメイジときいておるが」
口篭った様子のオスマンにルイズは顔を僅かに紅潮させて肩を震わせる。それを見たキュルケがぷぷっと笑っていた。
「……それに」
オスマンの口調が重くなり、部屋の隅にいる桐山へ視線が向けられる。
「ああ……キリヤマ君と言ったかな?」
オスマンが声をかけると、桐山は鞘に収めたデルフリンガーを手にしたまま歩み出てくる。
教師達は彼が避けるように離れ、怖気づいていた。
「皆も知っておるだろうが、彼はあのグラモン元帥の息子であるギーシュ・ド・グラモンの他、多数のメイジと決闘して勝利しておる」
全員の視線が、オスマンと向かい合う桐山へと向けられる。
桐山はその視線にすら興味がないようで、じっとオスマンを見つめたままだ。
彼の冷たい瞳を見て、思わずオスマンは震え上がる。
『メイジ・キラー』である彼ならフーケに後れを取ることはない。教師達の誰もがそう思うと同時に、彼に対して恐怖と戦慄を抱く。

コルベールもまた、同じだった。
彼は人を殺める事すら一切の躊躇いを持たず、どんな罪悪感も抱かない少年なのだ。
下手をしたら、フーケを捕らえるどころか殺してしまうかもしれない。

「その捜索には、俺も行くのか?」
「ん? それは……君の主人も行くのだし」
ちらりと桐山の視線が肩越しに背後にいるルイズへと向けられた。
じっと自分を睨むように見てくる桐山に、ルイズは思わず恐怖を抱きかけた。
もちろん、使い魔は連れて行くつもりだ。彼の実力ならばフーケを取り押さえるのも訳はないはずだ。
事前にやり過ぎないように指示を出しておけば、それなりに手は抜いてくれる、はず。
「ちょっと! どこへ行くの!」
桐山は突然、踵を返して退室しようとしていく。
それをルイズが呼び止めた。
立ち止まった桐山は一言。
「門の前で待っている」
それだけを言って、学院長室を後にしていた。
その後、ロングビルが案内役として同行する事が決まったが、彼女は桐山が同行すると決まって、ぶるりと震え上がっていた。
一つは恐怖に、もう一つは病気に。


フーケのアジトへ向かうのに、ルイズ達は荷馬車で行く事になった。
案内役のロングビルが御者を務め、手綱を握っている。
だが、学院にいた時から彼女は何やら気だるそうである。
「ミス・ロングビル。どうして御者を自分で? 手綱なんて付き人にやらせれば良いじゃないですか。……見た所、お体の調子も優れないようですけれど」
「大丈夫です。少し疲れているだけですから。……それに、わたくしは貴族の名を失くした者ですから、いいのですよ」
「あなたはオールド・オスマンの秘書なのでしょう?」
「オスマン氏は貴族や平民だといった事に拘らないお方ですよ」
キュルケはロングビルの話に興味があったものの、彼女の調子が優れないのにこれ以上聞くのも悪いと感じ、やめにする。
「ダーリン、その髪型も素敵ね」
キュルケが同じ荷馬車の上で座り、デルフリンガーを抱えたまま静かに沈黙している桐山に話しかける。
桐山は昨晩、タバサとの決闘で変わった――いや、以前の前髪を下ろした髪型に戻っていたのだが、それを戻してはいなかった。
しかし、髪型の変化は当人のイメージの変化にも繋がる。
実際、以前のオールバックだった桐山はかなり威圧感が発せられていたのだが、今はそれが大分軽減されていた。
が、キュルケにそう褒められても桐山は軽く俯いたまま反応しない。
「そういうクールなダーリンも素敵ねぇ……」
と、体をくねらせるキュルケは傍に置いていた豪奢な剣を取り出し、桐山に渡そうとする。
「ねぇ、ダーリン。そんなボロイ剣より、こっちを使ってみない?」
「……な! キリヤマ! 受け取る必要はないわ!」
叫ぶルイズを無視し、キュルケは桐山と話を続ける。
「これ、かの有名なゲルマニアの錬金術師、シュペー卿が造った名剣だそうよ。そんな地味で貧相な剣より、ダーリンにはこういう立派な剣がふさわしいわよ」
「てやんでいっ! 誰が『地味』で『貧相』だ!」
突然、デルフが鞘から僅かに刀身を出してきて叫ぶと、キュルケが驚き仰け反っていた。
「……あら、その剣インテリジェンスソードだったの?」
「そうよ! こんな掘り出し物の剣なんてそんなのに比べたらどうって事ないわよ!」
「べらぼうめぇ! 驚いたか! そんな飾りだけの剣と、この俺様を一緒に――」
ルイズは得意げな顔をして叫び、デルフも同様に叫ぶ。しかし、
「静かにしてくれないか」
桐山が張り詰めた一言を発すると、ルイズもデルフもびくりと震え上がって黙り込む。
見ると、今まで俯いていた桐山が少し顔を上げてルイズを見つめていた。
別に彼は怒っている訳ではない。……怒っている訳ではないのだが、その感情が一切宿らない氷のような瞳で射抜かれ、ルイズは何とも言えない威圧感を感じて黙り込んでしまった。
「ごめんなさいねぇ、ダーリン。ヴァリエールはすぐ調子に乗るから」
また俯いてしまった桐山にキュルケが再び話しかけるが、もう彼は反応しなかった。
やはり、髪型が変わろうが彼は彼だったのだ。


馬車に揺られる事、数時間。フーケのアジトがあるという森の手前で一行は馬車を降りる。
ここからは深い森の中を歩いて進む事になる。
結局、キュルケから桐山は剣を受け取らなかったが、本人はそれでも諦めず「もしそれが壊れちゃったら使ってね」と言ってきた。
さらに「怖いわー」とわざとらしく言いながら桐山の腕に抱きついたりする。
ルイズとキュルケが言い合っている内に開けた場所へと出ていた。
そこにはロングビルの報告通り、小さな廃屋がぽつりと建っている。
あの中にフーケがいるのだろうか。
茂みに身を潜めつつ、ルイズ達は作戦を立てる。あの中に今いるのであれば奇襲を仕掛けるのが一番である。
そして、タバサが立てた作戦でまず偵察兼囮が廃屋の様子を探り、中にいれば外へおびきだす。そこに魔法――もしくは『メイジ・キラー』である桐山の手によってフーケを沈めるのだ。
「で、囮は誰がやるの?」
ルイズが尋ねると、タバサの視線が桐山へ向けられる。
彼は地面に座って作戦を立てている彼女らの輪に入らず、じっと廃屋を見つめていた。
「すばしっこいの」
「ちょっと、聞いてる! 偵察と囮はあんたがやるのよ!」
ルイズが桐山に向かって叫ぶが、反応はない――と、思ったら桐山は茂みから出るとつかつかと廃屋へ近づいていった。
「わたくしは、辺りの偵察をしてきますね」
少し荒い息をしながら、ロングビルはふらふらと森の中へ消えた。

廃屋のすぐ傍までやってきた桐山は、内部を確認するより前にその隣に見えた小さな物置を開けていた。
埃が舞い、蜘蛛の巣が張っていたその中には鋤などの農具、粉末状の肥料や除草剤、殺虫剤の入った袋が置かれている。
桐山は改めて廃屋の中を確認した。――中には誰もいない。

桐山が振り向かぬまま、右手を掲げていた。そして、手首を前に振る。――来い、という事か。
ルイズ達は桐山の元へと走っていった。
「罠はないみたい」
ドアに向けて杖を振るタバサが呟く。
そしてドアを開け、中へと入る。ルイズは外で見張りをすると言って後ろに残った。
廃屋の中に入った三人は内部の調査を開始する。
埃でまみれた床には新しい足跡が残っている。やはり、フーケはここにいたようだ。
タバサがチェストを開け、その中に入っていた物を取り出す。
「見つけた」
「……あっけないわねー」
タバサが抱えていた物を見せつけ、キュルケはつまらなそうに溜め息を吐いた。
桐山はそれを見るとくくっと小首を傾げていた。
別段、破壊をもたらすマジックアイテムと聞いてもどうも思わなかったのだが、実際に眼で見て意外そうにしていた。
それらは全て、桐山の世界にあるはずのものだったのだから。
「きゃああああっ!」
その時、外で残っているいるルイズの悲鳴が響き渡った。
桐山以外の二人が振り向いた途端、廃屋の屋根が吹き飛んだ。
屋根が無くなったそこには、昨晩も見かけた巨大なゴーレムの姿があった。
「ゴ、ゴーレム!」
キュルケが叫び、タバサは真っ先に杖を振って呪文を唱える。
巨大な竜巻が放たれ、ゴーレムに叩きつけられるが、やはり昨晩同様効いていない。
「フレイム・ボール!」
キュルケも魔法を放ってみるものの、炎に包まれたゴーレムには全く通用していないようだ。
「退却」
タバサが呟くと、キュルケと一緒に一目散に逃げ出していた。
ようやく桐山がゴーレムを振り向き、じっと見つめているとそのゴーレムの表面で小さな爆発が弾ける。

ゴーレムの背後、20メイル程離れた所から魔法を放とうとしていたルイズだが、爆発しか起きないのを見て焦っていた。
(……フーケを捕まえれば、誰ももうあたしをゼロのルイズなんて呼ばない)
一心不乱に魔法を放とうとするルイズにゴーレムが気付いたのか、振り向きだしていた。
逃げ出したキュルケ達を追おうか、ルイズを先にやっつけるか迷っている様子だ。
(……わたしは貴族よ。魔法を使える者を、貴族と呼ぶんじゃない。敵に後ろを見せない者を貴族と呼ぶのよ!)
大きさでは明らかに歯が立たないのは目に見えている。しかし、ルイズは後には引けなかった。
ここで逃げればゼロのルイズだから逃げたのだ、とバカにされるに決まっている。
逃げるなんて、自分のプライドが許せない。
ゴーレムはルイズを先に叩きのめそうと、巨大な足を持ち上げる。
踏み潰されそうになる刹那、ルイズは目をつぶった。

そこにタバサの使い魔、シルフィードに乗っていた二人が空中から同時に魔法を放ち、ゴーレムの体勢を崩させていた。
「何やってるの! 早く逃げなさいよ!」
キュルケが地上にいるルイズに叫ぶが、
「いやよ!」
「あんたの魔法じゃそいつを倒すなんて無理よ!」
「やってみないと分からないじゃ――」
再び杖を構えようとすると、廃屋から飛び出してきた桐山がルイズの服を引っ張って森の中へと入っていった。
「何するのよ! すぐに戻りなさい! あいつはあたしが倒すわ!」
喚き立てるルイズだが、桐山はその場にルイズを置いて再び廃屋の方へと駆けて戻っていった。
「乗りなさい!」
そこにシルフィードが降下してくると、キュルケに促されたルイズはその上に乗せられる。

戻ってきた桐山はゴーレムの攻撃をかわしつつ、廃屋横の崩れかかった物置へと赴いた。
そこに残されていた三つの大きな袋を一辺に肩に担ぎ、ゴーレムの攻撃をかわしながらルイズ達の元へと走った。
「ちょっと、何する気よ。そんなの持ってきて」
ルイズは桐山が持ってきた袋を見て怪訝そうにするが、本人はそれには答えない。
代わりにタバサの方へ視線をやってこう言った。
「それを一つ俺に貸してくれ」
彼女が抱えている杖状の破壊のマジックアイテムを指して言うと、タバサはその内の一つを彼に渡した。
もう片方の肩に担いでいたデイパックにそれを入れる。
「そっか! そのマジックアイテムなら、あんなゴーレムくらい……」
「これを奴の上から一辺に撒き散らせ」
ルイズが歓声を上げる中、桐山は担いでいた袋を置いてゴーレムの方へ戻っていった。
「……何だか知らないけど、言う通りにした方がいいわね」
キュルケが唖然とする中、タバサがレビテーションの魔法で置いていったそれらを浮かばせてシルフィードの上へと乗せる。

桐山はタバサから受け取った破壊のマジックアイテム――否、彼の世界で言うM24型柄付攻撃型手榴弾・ポテトマッシャーをいつでも使えるように手にしたまま、ゴーレムの攻撃をかわし続けていた。
「おい相棒、そんな物で本当にあのゴーレムを倒せるのかよ?」
背負っていたデルフリンガーが怪訝そうに言うが、桐山は答えない。
すると、ゴーレムの上空から白、灰、黒という三色の粉が一辺に撒き散らされてきた。
もうもうとゴーレムを包み、霧のように立ち込める三色の粉。
桐山は手早く手榴弾からピンを外してゴーレムに投げつけると、全速力で森の中へと消えた。
僅かな間の後、森の中で凄まじい轟音が響き渡った。


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