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  • あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ
  • 無情の使い魔-07

あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

無情の使い魔-07

最終更新:2011年04月03日 12:12

匿名ユーザー

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「きゅいーーーーっ!」
森の中で起きた凄まじい爆発。その爆風に上空を飛んでいたシルフィードが吹き飛ばされ、悲鳴を上げる。
『きゃあああぁぁぁっ!!』
同時にルイズとキュルケも悲鳴を上げ、ルイズに至ってはシルフィードの上から落ちそうになっていた。
そこに振り落とされないようにしっかりと掴まっていたタバサがレビテーションの魔法をかけてくれたおかげで何とか地上に墜落せずに済んだ。
「あ、ありがとう」
体勢を立て直すシルフィードの上に戻ってきたルイズはタバサに礼を述べた。
桐山に言われるがまま、渡された袋に入っていた何かの粉末をゴーレムの上から撒き散らしたのだが、それで起きた結果にルイズは唖然としていた。
「すごいわねぇ……あのゴーレムを一撃で……」
キュルケが驚くのも無理は無い。
つい先程まで自分達が戦っていた巨大な土くれのゴーレムは、今の爆発によって跡形もなく粉砕されてしまったのだから。
桐山が持っていった破壊のマジックアイテムをゴーレムに撒き散らされた粉の中に投げ込んだようなのだが、まさかこれがあのような爆発をもたらすとは。
(あんなにすごい威力なら、何もあんな粉を撒き散らす事ないじゃない)
ルイズは知りはしない。あの爆発は確かに、破壊のマジックアイテムによりもたらされたものではあるが桐山はその威力をさらに高めようとしていた事に。
「――そういえば、キリヤマは?」
ゴーレムが立っていた周辺は今の爆発により木々は焼かれ、薙ぎ倒されている。未だ炎が治まってもいない。
さすがにあの爆発に巻き込まれてしまったなどという事はあり得ないだろうが、上空からでは木々に遮られて桐山の姿を見る事はできない。
「キリヤマ! どこにいる――」
ルイズが地上に向かって大声で叫んだ、その時だった。

――ぱららららららっ

森の中で小刻みに響く炸裂音。
質こそ違うが聞き覚えのあるその音を耳にしたルイズは、桐山が先日使っていた『銃』によるものだと即座に理解した。
「な、何やってるのよ。あいつ」
「もしかしたらダーリン、フーケを見つけたのかも」
銃声は感覚を置きつつ、完全に止む事はない。そこに桐山がいる。
響き渡る銃声を頼りに、シルフィードはその音がする方向へと飛んでいった。



凄まじい爆発が起きたのを森の中から眼にしていたロングビル――フーケは、自分が作り出したゴーレムが跡形もなく破壊されてしまった事に唖然としていた。
「……まさか、あんな手を使うなんてねぇ」
使い方が全く分からない破壊のマジックアイテムの使い方を知るために魔法学院の生徒達を利用しようとしたのだが、よもやあれがここまで凄まじい破壊をもたらすとは。
……いや、それだけではない。
あの爆発は、上空を飛んでいた生徒達が撒き散らしてきたものによって効果を増したのだ。
確か、霧のように濃く撒き散らされた粉に対して炎を注ぎ込むと爆発が起きるというのを聞いた事がある。
それを、あのメイジ・キラーの少年は知っていたのだろうか。
……やはり、危険だ。あの少年は。まともに相手をしたら、こちらの命が危ない。

とりあえず、当面の目的は果たしたのでまたロングビルとしての仮面を被るべくフードを脱ごうとした、その時だった。
「!!」
慌てて、木の幹の影に身を隠すフーケ。
『ぱららららららっ』という小刻みに響く炸裂音に、息を呑む。
先程まで自分がいた場所に、無数の鉛の玉が飛来してきた。
ちらりと、少しだけ顔を出してみる。
(あいつ……!)
木の陰から姿を現す、黒い影。
それは、フーケが恐れていたメイジ・キラーの少年に違いなかった。
そのメイジ・キラーが、自分を狙っている!!
(チィッ……こんな時に……!!)
ずきり、と右肩に痛みが走る。
先日、あの少年が撃ってきた銃とかいう代物。あれにより受けた傷はとっくに水の秘薬で塞いでしまったのだが、何故か痛みだけは昨日から続いたままだ。
それに、その傷があった部分は熱を持っている。
肩を撃たれた後、フーケはすぐに傷を治療していなかったため、そこに雑菌が入ってしまったのである。
それにより、彼女は敗血症になりかかっていた。気分が優れないのもそのせいである。
「!!」
再び、ぱららららららっという音と共に桐山が手にする少し大きめの銃――イングラムM11/9サブマシンガンの銃口から火線が噴く。
フーケは木の陰に顔を隠すと、その木の表面を削るようにいくつもの銃弾が飛来した。
(やばいね……!!)
このままここにいてもやられる。おまけに、先程のゴーレムを作る際に魔力のほとんどを注ぎ込んでしまったため、またゴーレムを作る事もできない。
頭がクラクラとするものの、フーケはその場から急いで森の奥へと駆け出していった。
背後からまた、ぱららららららっと銃音が響いている。

桐山は片手でイングラムを斜めに構えたまま引き金を絞り、9ミリ弾を放っていく。
しかし、ここは森の中。所々に立つ木に遮られてしまい、フーケに当たらない。
「おい、相棒。いきなりそんな物ぶっ放したりして……本当にあいつがフーケなのかい?」
背負っているデルフが声を上げる。しかし、桐山は相変わらず無言のままフーケを追い続ける。
桐山はあの爆発を逃れた後、森の中にフード姿の人間を見つけていた。
先日、ゴーレムの腕を伝っていた人物と一致していたため、容赦なく攻撃を行っている訳である。
すぐには攻撃せず、少し準備をしてからだったが。

(ちきしょう……こんな、所で!)
頭がクラクラとする中であっても、フーケは足を止める事はない。
銃声はいつの間にか止んでおり、後ろを振り向くと桐山の姿はどこにもない。
振り切ったかと思ったその時、ぱらららららっというあの銃声と共に左脇に激痛が走る。
「あうっ!」
地面に倒れかけるも、何とか足を踏ん張って持ち応える。
しかし、熱さのこもった激痛が走る体の左脇から血が流れ出ているのが分かる。
(な……あんな所から……!)
木の上に視線をやると、そこでイングラムを構える桐山の姿があった。
相変わらず氷のように冷たく、一切の容赦を知らない爬虫類のような瞳でフーケを睨んでいる。
弾が切れたイングラムの弾倉を黙々と交換し、再装填すると再び銃口を向けてきた。
フーケは脇の傷を押さえつつ、足元の小石をいくつか拾って桐山に投げつけ、駆け出した。
桐山は逃げるフーケを木の上を、まるで猿のように身軽に飛び移りながら追跡し、そして狙い撃っていた。

肩、腕、脇腹、何発もの銃弾を受け、傷つきながらもフーケは走り続ける。
(ちきしょう! ……だったら!)
桐山が木の上から優雅に飛び降りてくるのを見計らい、足元目掛けて杖を振る。
ゴーレムこそもはや作れはしないが、ちょっとした錬金ならば問題なく行える。
杖の先に魔力の光が灯ると桐山が着地しようとしていた地面が一瞬にしてぬかるんだ泥へと変わり、着地のバランスを崩した桐山の足がズブズブと沈んでいく。
この隙を突いて、フーケは全力疾走で桐山から逃れていった。



「あちゃー、逃げられちまったなぁ」
泥から足を外に出すと、背にしているデルフが喋りだす。
「どうしたんだい、相棒。今からでも追えば追いつけるかもしれないぜ?」
しかし、桐山は全く答えようとせずにそれどころかイングラムのセフティをオフにしだしていた。
「ちょっとキリヤマ、何やってるのよ!」
そこへやってきたのは、シルフィードから降りて銃声を頼りに追ってきたルイズ達だった。
ルイズは桐山へと駆け寄り、詰め寄る。
桐山はちらりとルイズを見たが、何も答えずすぐに視線を前に戻す。
「ああ、こいつがフーケらしき奴を見つけてね。それで追いかけていたんだが、ご覧の通りさ」
代わりにデルフが状況を伝えていた。
フーケを見つけ、追跡していたという事に、ルイズとキュルケは驚いたような顔をする。
「さすがダーリン! あのゴーレムを倒しただけでなく、フーケまで見つけてしまうなんて!」
「でも、逃げられちゃったんでしょう? 何で早く追わないのよ!」
ルイズが叫びつつ桐山に詰め寄った、その時――

「うああぁっ!」

突然、森の奥から女の悲鳴が聞こえてきた。
その叫びに、何事かとびくりと反応するルイズ。
すると、それを待っていたかのように桐山はスタスタと歩き出し、悲鳴が聞こえてきた方へ進んでいく。
「ちょっと、待ちなさいよ!」
慌ててルイズが桐山の背を追っていき、キュルケとタバサも続いていく。
「ところでアンタ、それ何なの?」
ルイズは桐山が手にしているイングラムに気がつき、尋ねてみる。
「あら、ダーリンが昨日使ってたものより大きいわね。どうやって使うのかしら?」
キュルケも興味津々な様子だが、桐山は相変わらず無言だった。
「あ、ああ。こいつはな、化け物みたいに凄い武器だぜ? 昨日、相棒が使った奴なんかより一層派手なんだぜ」
またもや代わりにデルフが答えると、二人ともさらに興味が湧き出したように感嘆な声を漏らす。
「――あ!」
と、そこでルイズの目に留まったもの。
地面に倒れている黒いローブを纏った女の姿がそこにあった。
その両足には、長めの木の枝にさらに数本、並べて固定されたスパイク状の木の枝が突き刺さっている。
地を這い蹲るその女はルイズ達の存在に気付き、傍に転がっていた杖を拾おうとしているがつかつかと歩み寄っていった桐山が杖を拾い上げる。
「ち、ちきしょ――」
体を起こそうとしつつ呻く女の後頭部に桐山がデルフリンガーのみね打ちを浴びせ、昏倒させた。
再び倒れ、フードが外れて露となった女の素顔を目にし、ルイズ達は唖然としていた。
「ミ、ミス・ロングビル?」
ルイズが呟く。その緑の髪と素顔は紛れも無く、自分達に同行していたオールド・オスマンの秘書、ロングビルだったからだ。
「彼女が、フーケだった訳?」
キュルケも一層驚いた様子で、気を失っているロングビル=フーケに歩み寄る。
彼女の体の所々に無数の銃弾の痕があるのは、間違いなく桐山に撃たれたものだった。
未だ驚いているルイズとキュルケを尻目に、イングラムをしまった桐山はフーケの脚に突き刺さっている彼の仕掛けたトラップを引き抜き、体を腰に抱えると用が済んだとばかりにその場を後にしていた。
タバサも彼の後に続いていく。
「あ! ちょっと待ちなさいよ!」
自分達を残して馬車まで戻っていこうとする二人を、ルイズとキュルケは急いで追っていった。



フーケを捕まえ、学院へと戻ってきた一行は報告のために学院長室へとやってきていた。
「ふぅむ……ミス・ロングビルが土くれのフーケだったとはのぅ」
オスマンは低く呻いた。
彼曰く、街の居酒屋で彼女を雇ったそうなのだがその採用が実に呆れたものだった。
彼女は給仕をしていたそうで、オスマンは彼女に対してちょっとしたセクハラをしたのだがそれでも怒らなかったので秘書にならないか、と持ちかけたのである。
『死んだ方がいい……』
その場にいた、コルベール、ルイズ、キュルケ、タバサの三人がぼそりと呟いた。
オスマンは軽く咳払いをし、話を続ける。
「今思えば、あれも学院に潜り込むための手段だったのじゃな。……しかも、盗んだ破壊のマジックアイテムの使い方を知るべくお主らを利用するとは……実に女狐じゃ。
しかし、君達はそんなフーケを捕らえ、破壊のマジックアイテムを取り戻してくれた」
誇らしげにルイズ達は礼をする。
「フーケは城の衛士へと引き渡し、盗まれたマジックアイテムも無事に宝物庫へと収まった。一件落着じゃな」
オスマンはうんうん、と数度頷く。
「君達のシュヴァリエの爵位申請を宮廷に出しておいた。追って、連絡があるじゃろう。ミス・タバサは既にシュヴァリエじゃから、精霊勲章の授与を申請しておいたぞ」
キュルケの顔が輝く。ルイズの表情にも一瞬、輝きかけたがすぐに消えてしまう。
「あの……オールド・オスマン。私の使い魔、キリヤマには何もないんですか?」
オスマンは申し訳なさそうに顔を曇らせ、言う。
「残念じゃが、彼は貴族ではないからのう」
「でも、納得できません」
ルイズはちらりと部屋の隅で静かに佇んでいる桐山を見ながら言う。
「フーケを捕まえられたのも、全てキリヤマのおかげなんです。彼がいなければ、わたし達ではフーケにやられていたかもしれません。それなのに、彼にだけ何の見返りもないなんて使い魔の主人であるわたしとしては見過ごす事はできません」
論するルイズに、オスマンも困ったように唸った。
そこにコルベールが一言、言葉を添える。
「確か、フーケには賞金がかかっていたはずですよね?」
「おお、そうじゃな。フーケを直接、捕まえたのは彼じゃ。その報酬を受け取る権利は十分にある。
報酬が届き次第、彼に与えるとしよう」
ルイズは安心したようにホッと息をつく。
「さて、今宵はフリッグの舞踏会じゃ。この通り破壊の杖も戻ってきたことだし、予定通りに行う」
「そうでしたわ! フーケの騒ぎですっかり忘れておりました!」
キュルケが声を上げて叫んだ。
「舞踏会の主役は君達じゃ。せいぜい、着飾るのじゃぞ」
三人は礼をし、学院長室を後にしようとする。
「キリヤマ! 行くわよ?」
しかし、桐山は振り向く事もなく佇んだままだった。
「ああ、良いんじゃよ。ミス・ヴァリエール。ワシに用がありのようじゃ。君は先に行っていなさい」
「……いい! 学院長には失礼のないようにね! それと、舞踏会にはアンタも来るのよ!」
と、言い残して学院長室を去っていくルイズ。

桐山はオスマンの前へと移動すると、その顔をじっと見つめてくる。
オスマンも、同じく残るコルベールも、ごくりと息を呑んでいた。
「さて、何が聞きたいのかの? できるだけ力になろう」
「あの武器は、どこで手に入れた」
桐山の問いに、オスマンは低く唸りながら語りだす。
曰く、破壊の杖と呼んでいる武器、M72ロケットランチャーは三十年も前に彼を襲ったワイバーンから命を救ってくれたという恩人が持っていたものだという。
その人物は二本持っていた破壊の杖の一本でワイバーンを吹き飛ばすと、重傷を負っていたのかそのまま倒れてしまったそうだ。その後の看護の甲斐も空しく、亡くなってしまった。
彼の使った一本を彼の墓に埋め、もう一本を形見として宝物庫へ保管したという。
「そんな話があったとは……」
コルベールが驚いたように呻いた。
「他の武器はどこで手に入れた。……あの武器は、この世界のものではない。俺がいた世界のものだ」
「君の世界、とは?」
コルベールが不思議そうに尋ねるとオスマンは突然、静かに席を立った。
「着いてきたまえ」
それから三人は学院長室からまだ修繕が済んでいない宝物庫へと移動していった。
オスマンは宝物庫の一角に置かれた二つの大きな木箱の前に立つ。
他の破壊のマジックアイテムはの、この中に入っていたものなんじゃ。
オスマンは木箱の片方を開ける、桐山とコルベールはその中を覗いてみた。
「こ、これは一体――」
コルベールが驚き、桐山はじっと箱の中に入っていた代物を見て小首を傾げた。
その中に入っていた無数の鉄の塊――。

UZI 9ミリサブマシンガン。

フランキ・スパス12ショットガン。

コルトパイソン 357マグナム。

デリンジャー 二連装小型拳銃。

レミントンM31 ソードオフショットガン。

コルトM1911A1 自動拳銃(消音器のオマケ付き)

モシン・ナガンM1891/30 ボルトアクション狙撃銃。

その他諸々――桐山の世界にあるはずの武器が収められていた。

オスマンはもう一つの箱を開けると、そこには弾薬の箱がいくつも入っている他、何故こんなものが入っているのかハリセンチョップやピコピコハンマーといった滑稽なものから催涙スプレーといったものまで入っていたのだ。

「先程話した恩人が亡くなった後からの、ちょうど君くらいの歳の子供達を毎年、一人ずつ見かけたのじゃ。みんな、傷だらけじゃった。おまけに酷く気が立っていたのかワシを見た途端に、持っていたこれらでワシを退けようとしてきた。
じゃがその子供達はみんな満身創痍で、次々と息を引き取っていったのじゃよ。……とても怖い思いをしたのじゃろうな。ワシのような人間を見ただけでも、あんな怯えた顔で武器を向けてきたのじゃから。
ワシはその子供達が持っていた物を、全てここに保管してきた。あのまま放置していたは、拾った誰かが悪用するかもしれなかったからの」
その子供というのがどんな人間だったのか、桐山には知る術もない。
だが、桐山と同じくこの世界へと何らかの原因でやってきてしまったのだろう。
「キリヤマ君。……君に、これらを預けておこうかと思う。どうやらこれらは君にしか扱えぬものらしい。ここに置いておいても意味はないじゃろう。……じゃが、約束してくれ。決して、この学院の者達にこれ以上の危害は加えぬ、と」
厳かに語るオスマンに、桐山はこくりと頷く。
「君に喧嘩を売ろうとする生徒が現れたら、ワシらに伝えてくれたまえ。こちらで十分に罰を与える」
桐山はオスマンから与えられた数多くの武器を、ルイズの部屋へと持ち帰っていた。
思わぬ所でこれ程の武器が手に入るのならば、これから何か騒動が起きた時に役立つだろう。
もっとも、この世界の技術では銃弾を製造したりする事はできないので使い切ってしまえばそれまでだ。



日が落ち、アルヴィーズの食堂の上の階のホールで舞踏会が行われていた。
中では着飾った生徒や教師達が歓談している。
パーティが始まると、綺麗なドレスにみを包んでいたキュルケは何人もの男達に囲まれて楽しそうに話をしている。
黒いパーティドレスに身を包むタバサはテーブルの上の料理と格闘している。
「ヴァリエール公爵が息女、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブランド・ラ・ヴァリエール嬢のおな~~~~~り~~~~!」
門に控えていた衛士がルイズの到着を告げる。
キュルケやタバサと同じように着飾っていたルイズは、傍から見ればとても高貴で美しい姿だった。
ルイズの到着と共に楽士達が流れるように音楽を奏で始める。
ルイズの周りに、その美貌に驚いた男達が群がって盛んにダンスを申し込んでくるが、その全てを断り、ホール内をを見回す。
「もう、せっかく一緒に踊ろうと思っていたのにどこへ行ったのよ……」
彼女が探しているのはただ一人、使い魔の桐山である。彼と踊ろうと思っていたのに、その姿がどこにもない。
まさか、本当に来ていないのでは? と思ったその時――。
「な……あいつ、何やってるのよ!」
音楽を奏でる楽士達の中に紛れている、他の楽士達とはあまりに異なる風貌の少年。
学ランを脱いでバイオリンを奏でているのは紛れもない、桐山だった。
「ちょっと……! 何であいつがあそこにいる訳!?」
テーブルで相変わらず料理を食しているタバサに尋ねる。
「おお、馬子にも衣装だねぇ」
何故か彼女の傍に立て掛けられていたデルフが喋りだす。
「うるさいわねぇ。……で、どうしてあいつがあそこにいるの?」
「楽士が一人、出られなくなった」
タバサが食器を握る手を休めずに言う。
そこからデルフも説明に入り、それによると楽士の一人が気分を悪くしてしまい、他の楽士達が困っていた所、
桐山がその楽士が使うはずだったバイオリンで勝手に音色を奏でだしたのだが、
そのプレイが実に優雅で(元々、使うはずだった楽士よりも上手かったそうだ)あったため、代理として彼に演奏を頼んだのである。
そして、デルフリンガーをタバサに預けたという訳だ。
確かに、演奏はとても上手い。しかし、せっかく踊ろうと思っていた相手がいなくなっては意味がない。
だからといって、今更中断させる訳にはいかない。
ルイズは肩を落としてがっくりしていた。


バイオリンを演奏する桐山は心底不思議に思っていた。
過去に桐山はバイオリンを手にして弾いた事がある。自分の家の広大な庭の一角で、弾いてみたのだがたった一度のその演奏で桐山はバイオリンというものに興味を失い、
以後音楽教師に指名されたりする以外自分から進んで演奏する事は無くなっていた。
だが、今回は何故か一度興味を失っていたはずのものに再び興味が湧いていたのが不思議だった。
むしろ、弾いている内に不思議な充実感が生じてくる。

優雅にバイオリンを奏でる少年、桐山和雄。

その左手のルーンは、静かな光を放っている事に彼は気づいていなかった。

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