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  • あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ
  • The Legendary Dark Zero 07

あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

The Legendary Dark Zero 07

最終更新:2013年03月30日 20:47

匿名ユーザー

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  • The Legendary Dark Zero



学院へと戻ってきたスパーダはまず、シエスタを厨房に残っていたマルトーらの元へと送り届け、再び学院で働くことが許されたことを話してやった。
他のメイドや若いコック達はシエスタが戻ってきたことを大いに喜び、彼女を連れ戻してくれたスパーダへの感謝の言葉が尽きない。
スパーダはつっけんどんに「気にするな」と、それだけ答えて厨房を後にしようとする。
「待ってくれよ」
呼び止めてきたのはマルトーだった。スパーダは足を止め、肩越しに振り向く。
「どうして元とはいえ貴族のアンタが、平民の俺達にここまでしてくれるんだい?」
そんなつまらないことを聞いてきたが、スパーダは静かに答える。
「私が彼女を助けてはいけないのか」
「そ、そういうわけじゃないんだ。ただ、貴族が平民を助けるだなんて考えてもみなかったんでな……」
「お前達にとっての貴族は、〝悪魔〟か何かというわけか」
「い、いや……さすがにそこまでは……」
うろたえるマルトーに、スパーダは続ける。
「お前が貴族が嫌いだというのは私も大いに理解している。……だが、そこまで頑固でいるのも良いとは思えん」
それからはもう振り返らずに厨房を後にし、本を読みながら待っていたタバサと合流し、食堂の外へ出る。

「あの時——」
食堂を出た先の廊下で突然、タバサがスパーダに話しかけてくる。
「あなたが呼び出していたあの剣は何?」
それは恐らく、幻影剣のことを言っているのだろう。
「あなたは杖を持っていないのに、あの剣を自在に操っていた。あれは、先住魔法?」
「いや、違う。私の魔力を剣の形にして放出しているだけだ。大したことではない」
幻影剣は本来、スパーダが自分の力を自らの分身に封じたことによる弱体化を補うために編み出した技である。
単純に標的に向けて射出するだけでなく様々な利用法があり、魔力の密度を高くして耐久性を強め、直接手にして振るうこともできるのだ。
……しかし、今回は仕方がなかったとはいえ、あれを人前で不用意に使えば自分が悪魔だと知られかねない。
今後は遠距離攻撃の手段を変えなければならないだろう。
「……あなたのやっているという仕事。それは、あの悪魔を倒すこと?」
「正式には、〝デビル・ハンター〟という。一種の賞金稼ぎのようなものだ」
1500年以上も前に人間界で起きた魔界の侵攻。魔界を封じ、戦いが終わった後も、下級の悪魔達は度々人間界を訪れては人々に不幸と恐怖をもたらしている。
そんな奴らを専門に退治するために設けられた職業が、〝デビル・ハンター〟なのだ。
……しかし、実に皮肉かもしれない。純粋な悪魔であるスパーダが、裏切ったとはいえかつての同胞を狩っていくとは。
だが、既に戻ることはできない。魔界を裏切り、人間界を守ると決めた以上は。
そして、この世界にも奴らが現れる以上、ここも守らなければならない。

「今度また悪魔を狩るなら、連れて行って欲しい」
「……君の腕ならば問題はないだろうが。簡単ではないぞ」
「構わない」
この男に付いていけば、きっとまた悪魔と戦う機会があるはず。
自分が更なる力を身につけるのに、あの悪魔達との戦いは格好の手段だ。
今日は初めてということもあって不覚を取ったが、今度からそうはいかない。
そもそも、悪魔である以上あのような不意打ちをしてくるのは当たり前というものだ。
タバサは既に覚悟を決めていた。
そもそも自分は、悪魔のような心を持った人間達を殺そうとしているのだから。


その後、タバサとも分かれてルイズの部屋へと戻ると、彼女は既に眠りに就いていた。
音を立てないようコートを脱ぎ、次いでリベリオンと閻魔刀を椅子に立て掛けると、窓から庭へ飛び降りて水場へと向かう。
水で濡らした布で首などを拭い、汗を落とす。だが、その表情はいつにも増して険しい。
この世界へやってきて初めての悪魔の掃討。
下級悪魔の雑魚が相手だったとはいえ、これからも奴らと戦う機会は少なくないだろう。
だが、上級の悪魔がこの世界に現れるのだけは避けたいことだ。
下級の悪魔達と違って、力が強い上級悪魔は人間界を自由に行き来できないが、
特別な手段さえ取ればいつでも人間界に現れることができる。
フォルトゥナにもあった、魔界と人間界を繋ぐ地獄門のようなものがこの世界にもあったとしたら……。

「何をしていますの?」
険しい顔のまま考えに耽っていると、誰かに突然声をかけられた。我に返ったスパーダはそちらを振り向く。
そこにはいつの間に立っていたのか、学院長オスマンの秘書・ロングビルがいたのだ。
「別に。少し涼みに来ただけだ。君こそ何をしている」
「私も同じですわ。眠る前に、少しばかり夜の散歩でも……と思いまして」
歩き出すスパーダの隣に並ぶと優雅に振り返り、共に歩き出すロングビル。
「聞きましたわ。モット伯の屋敷から、平民のメイドを連れ戻してきたとか」
「彼女にあそこでの仕事は合わん。だから連れ戻しただけに過ぎん」
それにあの時は確信がなかったものの、悪魔の力を宿しているかもしれないシエスタに学院を離れてもらっては、色々と面倒なことになりそうな気がしたのだ。
「でも、モット伯にとって召抱えたメイドは宝物みたいなものだったでしょうね。
 雇うといっても、結局は体が目的なんでしょうから」
妙に刺々しい物言いのロングビル。シエスタと同じ女だからだろうか、好色なモット伯のことは気に入らなかったようだ。
「きっと、せっかく手に入れた宝物を味わうことができなくて悔しがったことでしょうね」
「……だろうな」
彼の目論見は、己の欲望に引き寄せられた悪魔達によって全て台無しにされたのだ。
それにしてもロングビルはやけに機嫌が良さそうである。
「モット伯がどんな顔で悔しがっていたのか、私も見てみたかったですわ」
「……聞かん方がいいぞ」
もうあれは悔しがるとかの問題ではないのだ。
ロングビルはモット伯が無残に死んだことまでは知らないから、そんなことが言えるのだろう。
「……それにしたって、仮にも王宮の勅使であるモット伯の屋敷に乗り込むなんて、ずいぶんと大胆なことをなさいますのね?」
「別に大したことはしていない」
さっさとルイズの部屋で眠りに就こうと、スパーダは歩調を早くして立ち去った。
ロングビルがスパーダの背をじっと、興味深そうな眼差しで見つめ続けていた。


翌日は虚無の曜日。人間界で言う日曜日に相当するものであり、その日の魔法学院は休講だった。
生徒達は己の使い魔とスキンシップをとったり、仲の良い者同士で喋ったりして楽しんでいる。
「何!? 今日は訓練ができないだって!?」
本塔の入り口で、ギーシュが大声で無念の叫びを上げていた。
「違う。戻ってくるまではできない、というだけだ」
スパーダはこれからトリステインの王都であるトリスタニアの町へ、買い物に向かうルイズに付いて行かねばならない。
そしてスパーダも、せっかくだからもしその町に武器関係の店でもあれば、寄ってみようかと思っていた。
ギーシュとしては休日だから、思い切りスパーダに剣を教えてもらおうかと考えていたのだが、
当てが外れて残念そうにしている。
「……私が戻るまで、自主的に行っていればいい。基本は教えてやったのだ。次はその基本を自分なりに応用してみろ」
スパーダは軽く口添えをしてやり、リベリオンと閻魔刀を持ち出してルイズが待つ門へと向かおうとする。
「ダーリン! どこへ行くの?」
突然、呼び止めてきたのはキュルケだった。
彼女はスパーダを部屋に誘ってきた日の翌日から、〝ダーリン〟などとふざけた名で呼んでくる。
キュルケは本当に、ネヴァンにそっくりな女だ。
誘惑が効かないから、自分の虜にしてやろうと必死なようである。
もちろん、スパーダはその都度適当に相槌を打って相手にしないが。
「ミス・ヴァリエールが買い物へ行くのでな。それに付いていくだけだ」
「もうっ! だったら、あたしも誘ってくれれば良いのにぃ」
一体、付いてきてどうしようというのだ。
ルイズと不毛な言い争いをするだけなら、かえって目障りである。
さすがのスパーダも、ネヴァンに似ているとはいえ、彼女よりもしつこいキュルケと相手をするのも面倒になってきた。
「……戻ってきたら、少しだけ話し相手はしてやる」
それだけ言い、さっさとその場を後にする。
「待ってるわよー!」と、キュルケは手を振っているがスパーダは無視した。


ルイズは門の前で二頭の馬の手綱を手にしたまま、スパーダの到着を待っていてくれた。
「あなた、それ持っていく気?」
「盗まれたら堪ったものではないからな」
スパーダが愛用する二振りの魔具。魔界を裏切る時から持っている閻魔刀やリベリオンは大切な宝物だ。
リベリオンは並の人間が持つには重過ぎるので盗まれる心配はないだろうが、閻魔刀は普通に持つことができる。
「……町の中で振り回したりしないでよ?」
「案ずるな。大したことでもなければ使わん」
馬に跨りつつ、スパーダはそう答えた。
ルイズとしては、スパーダがやたらめったらあの馬鹿でかい剣を振るうなんてことはないだろうと考えてはいたが、それでもやはり心配だった。


スパーダは人間界にいた頃でも馬を乗りこなしたことが何度もあったため、トリスタニアまでの三時間の道中も問題なく進むことができた。
到着したトリスタニアはさすがに王都というだけあって、石造りの建物が目立つ綺麗な街並みであり、大通りにはだいぶ人が多い。
下町の先には貴族達が住まう屋敷や王城が存在し、街として大きく発展している……とルイズはスパーダに語った。
「本当にフォルトゥナと似ているな」
「へぇ。それじゃあ、少しは懐かしく感じるんじゃない?」
「まあな……」
もっとも、フォルトゥナは海に面した場所であったため印象は異なるが。
「でも、そんなに良い所ならどうしてずっとそこにいなかったのよ」
「私もいい加減に飽きたからな。一つの場所に留まるのは」
そして、フォルトゥナの人々が自分のことを〝神〟のように崇め出したため、嫌気が差したのだ。
仮にも悪魔である自分を〝神〟扱いとは……笑い話にもならない。
ルイズが用事があるのはどうやら魔法の秘薬や道具などを売っている店のようであり、そこで必要なものを購入していく。
魔界や人間界でも見たことのないものばかり並べられており、スパーダも思わず唸る。
……時空神像さえあれば、今持っているレッドオーブで様々なものを作れるというのに。

「ミス・ヴァリエール。ここら辺に武器を扱っている店は無いのか?」
店を出た後、スパーダはルイズにそう尋ねる。
「何よ。自分のがあるじゃない」
「別に剣はどうでもいい。こちらにも銃のような代物くらいはあるだろう?」
「あなた、銃なんて使うの?あんなもの、鉛の弾を飛ばせるから何だって言うのよ」
ルイズは少々、馬鹿にしたような態度で答える。
「できれば一丁でも良いから持っておきたいのだがな」
「まあいいわ。使い魔……パートナーへのプレゼントとして、一つくらいなら買ってあげても良くってよ」
胸を張って自信満々に言うルイズ。
今まで主導権をスパーダにばかり握られていたため、少しはこちらでも握らなければ。
元々この買い物も、彼が気に入ったものでも見つければ買える範囲で買ってやり、
ご主人様としての株を上げようかと思っていたのだ。ちょうど良い。

スパーダはルイズの後を付いていき、掃き溜めのように汚い路地裏を通っていき、一件の武器屋を見つけて入っていった。
「旦那。貴族の旦那。うちは真っ当な商売をしてまさあ。
お上に目をつけられることなんか、これっぽっちもありませんぜ」
薄暗い店内の壁には所狭しと剣や槍などの武器が並べられる中、奥のカウンターでパイプをくわえていた五十過ぎの店主が、
貴族らしき出で立ちのスパーダやルイズの姿を見ると、慌てて猫撫で声で対応してきた。
「客よ」
「へ……こりゃおったまげた! 貴族が剣を!」
「誰が剣を買うなんて言ったの? この店でも、銃の一つや二つは扱ってるでしょう?」
何だ剣じゃないのか、と言いたげな表情の店主は「へい、もちろんありやすよ」と答える。
そして、店内を見渡しているスパーダへと視線を向けた。
「使うのは、こちらの旦那様で……?」
と、店主は目を丸くしてスパーダを見つめ、突然にして目を爛々と輝かせてカウンターから身を乗り出していた。
「——だ、旦那! あ、あんたの持っているその剣——」
「断る」
主人が言い終える前に遮り、強い口調でバッサリと切り捨てるように返すスパーダ。
ルイズは何事かと、一瞬当惑していた。
店主はスパーダの愛剣を言い値で売って欲しい、などと言う気だったのだろうが冗談ではない。
国を買収できるほどの金を積まれようが、手放す気はない。
大体、魔具をホイホイ平気で売り飛ばすなど馬鹿のやることだ。
無言で店主を睨みつけ、威圧していた。
「……へい、わかりやした。それじゃあ、ちょっとお待ちを」
店主はがっかりした様子でカウンターの中を探り出す。
(気配を感じるな……)
店内に微弱であるが、奇妙な魔力と気配を感じ取ってスパーダは顔を僅かに顰める。
「ほら! 何ボケッとしてるのよ!」
ルイズがスパーダの腕を掴んでカウンターまで引きずっていく。
「こちら、ゲルマニアの最新式でございます」
店主が持ってきたのは、人間界のヨーロッパなどでよく使われるような一般的な拳銃——いわゆる火打ち式の
ものを持ってきていた。
こういった拳銃には何故、こうも無駄に装飾が施されるのか分からない。重くなるだけだというのに。
まあ別に、魔力を放つための依り代とするのであれば大きさや形などはどうでも良いのだが。
もっとも、スパーダの魔力に耐えられなければそれでスクラップ行きだ。
「それ一丁で200エキューになりますぜ」
「……他には何がある。とりあえず、全て見せてもらう」
「へいへい、少々お待ちを……」
店主はカウンターの奥へと消えていき、しばらくして箱一杯に詰められた様々な銃器が持ってこられた。
それを床に置き、スパーダは銃器を次々と手にする。
火打ち式の拳銃がほとんどであったが、中には火縄式の長銃の他にもラッパ型の広い銃口が特徴的な、いわゆる鳥撃ち用の散弾銃まである。
「どうですかね? そいつなんか、ちょっと古いですが耐久性はバツグンですぜ? 弾もセットで100にオマケします」
あまり大き過ぎるものは不便だ。できれば、拳銃のサイズで二つは欲しい。
「へぇ〜、貴族のくせして銃が好みたあ、変わった奴だなぁ」
突然、店内の何処からか男の声が聞こえてきた。

ルイズは辺りをきょろきょろと見回し出す。
(やはり……何かいるな)
スパーダも今度ははっきりと気配と魔力を察していた。
「どこみてんだ、娘っ子! こっちだこっち!」
ふと、樽の中に立てられた一振りの剣から声は聞こえてくる。
ルイズは恐る恐る、その剣を樽の中から抜き出した。
造りはしっかりしてよく鍛えられてはいるようだが全体的に錆付いており、下手をすると少し振った程度で壊れてしまいそうに見える片刃の長剣だった。
「こ、これってインテリジェンスソード?」
「へ、へぇ……。デルフリンガーという名前のインテリジェンスソードでございまさぁ。こいつぁ口が悪いもんでして、客と口喧嘩ばかりして参ってるんです」
(アグニとルドラみたいだな)
〝炎剣〟アグニ。
〝風剣〟ルドラ。
風と炎の力を宿した双子の上級悪魔にして、存在そのものが魔具である双刃の刀を思い出す。

……というより、こいつも魔具なのだろうか?
スパーダは銃を一度置き、ルイズの手からそのデルフリンガーとかいう魔具らしきやつを受け取る。
(魔具に似てはいるが……少し違うな)
まじまじと真剣に観察するスパーダ。
そしてデルフリンガーとやらもスパーダを観察するように黙りこくっている。
互いに黙ってしまって、ルイズと店主はどう対応すれば良いか困惑していた。
「……てめ、何もんだ? 人間じゃねえな……?」
ぼそりと、デルフリンガーは蚊の鳴くような小さな声でそんなことを呟きだす。
(こいつ……私のことが分かるのか?)
スパーダは僅かに顔をしかめ、デルフリンガーを睨む。
「だが〝使い手〟たあ、こりゃおでれーたぜ。おい、オッサン。俺を買いな」
「断る」
スパーダは自分を売り込んでくるデルフリンガーの言葉をバッサリと切り捨て、元あった場所に放り戻していた。
そして、再び銃の品定めに移りだす。
「ちょっ! おい! 何でだよ!?」
「お前は別に必要ない」
「そ、そんなこと言わねぇでよ! 買ってくれよ! マジで!」
必死に懇願してくるデルフリンガーだが、スパーダは品定めをしつつ腰の閻魔刀を見せ付ける。
さらに親指で背負っているリベリオンを差してやった。

既に自分には剣があるので、必要はないという意思表示だ。
「へっへぇ〜、残念だったなぁデル公。このお方は既に自分が使いこなしている得物を持っておられるんだぜ!」
「うっ……うっせえ! なあ、頼むよ! 俺を買ってくれぇ!」
「いらん。これ以上は必要ない」
もしも人の姿であれば縋りつく姿を連想させるように必死だが、スパーダは冷たく返してくるのみ。
「せっかく二つも剣を持ってるんだから、もう一本くらい得物を持ってても罰は当たらねえだろぉ、なあ!?」
「必要ない、と言ったはずだ」
これ以上、剣があっても邪魔なだけだ。
実を言うと、本当は閻魔刀とリベリオンの二振りだけではないのだが、もう一振りは魔界の奥に眠っている。
自分の真の力と共に。
「言っておくけど、銃を買うんならあの剣は買わないわよ。……それに自分のがこんなにあるんだし」
ルイズもデルフリンガーを買う必要性はないと判断している。
大体、あんなボロ剣を彼にプレゼントしたとなればパートナーとして恥だ。

どうすればいい。どうすれば奴は買ってくれる?
6000年もの長い間巡り合えなかった使い手がせっかく現れたというのに、ここで見捨てられたら次はいつ会えるか分からない。
ところで、そもそも〝使い手〟とは何だったか?
いや、そんなことよりもデルフリンガーは必死になって自分の利点を思い出そうとする。
「……そ、そうだ! 聞いてくれ! 俺、すごい役に立つんだよ!」
「何だ?」
アグニとルドラ以上にやかましいデルフリンガーに、いい加減スパーダもうんざりしてきた。
「……えと、俺はな……魔法の力を吸い取ることができるんだぜ!?」
デルフリンガーが単なるボロ剣ではないことはスパーダも分かってはいたが、魔力を吸収できるからどうだと言うのだ。
中々面白い能力ではあるが吸収してそれからどうなる? その魔力を相手に返すとでも言うのだろうか?
スパーダは銃を箱に戻し、デルフリンガーの元へ歩み寄ると樽の中から引き抜く。
「……その言葉、偽りではないだろうな?」
「おうよ! だったら、今すぐここで試してみてもいいんだぜ!?」
説得できたと思ったのか、デルフリンガーは揚々と叫んでいた。
「……良いだろう」
「ちょっと! そんなボロ剣なんて買う気!?」
ルイズが猛抗議してスパーダに突っかかる。
スパーダは軽く首を振ると、店主の方を向いてこう尋ねた。
「こいつの値段はいくらだ?」
「え? は、はぁ……そいつでしたら厄介払いにもなりますんで100になりやすが……」

「……金はあとどれくらいある」
小声でルイズに聞くと、ルイズはサイフの中身を確かめて「200よ」と同じく小声で答えた。
「……まず、前金として50を払う。それでこいつを二日だけレンタルさせてもらいたい。もし実用性があればそのまま残りの50を払い、こいつを引き取らせてもらう。
そうでなければこいつは返却し、残りの50で先ほどの銃を買わせてもらいたい。どうだ?」
スパーダはそう提案すると、店主は低く唸って考え込む。
それから、渋々ではあるがスパーダの提案に乗ってくれた。
ひとまずレンタルという形でデルフリンガーを引き取ることになった。本来は鞘もあるらしいが、まだレンタルなので買う時になったら渡すという。
スパーダは抜き身のままのデルフリンガーをリベリオンと交差させるようにして背負い、ルイズと共に武器屋を出た。
「へへっ! 俺のことはデルフって呼んでくれ。よろしくな、相棒!」
「誰が相棒だ。まだお前を買ったわけではない」
「まあまあ! あっと驚かせてやるぜ!」
上機嫌に喋りまくるデルフに、スパーダは頭を痛めた。
ルイズも同様に、「もう……こんな剣見つけなきゃ良かった……」とボヤいていた。



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