対外的には『特別危険区域』。本当の名前は『特別保障区域』。
アルコ・イリス地下遺跡の踏破地域内にありながら、様々な原因から議会が立ち入り禁止と定めた場所だが、本当の姿は──人との争いを好まぬ者、弱い者、不干渉を望むものなど、穏健な魔物が集まり、地下の一角に存在する異形たちの楽園。小さな独立領土。
地下でありながら全体的に樹海を思わせる場所で、奥に入ると水棲の魔物が暮らす水域や、洞穴が点在する岩床地帯なども存在している。
アルコ・イリスの『議会』と古竜エラガバルスが交わした密約(有事の際の協力や、ダンジョン特産品や遺物交易を条件とした)により、外からは立ち入り禁止の危険地帯という形で保護されている。
『特区』の存在が知れ渡ることで、アルコ・イリスに外部の弾圧を招かぬよう、という意図もあり、真実は隠蔽されている。
地下にしか育たぬ薬草や、ここにしかない鉱物などがある為、それを求めて命知らずの冒険者などが入ってくることがあり、その際には『特区』内の戦える力を持った魔物らが彼らの対処に当たる。
存外人情話に弱かったり、お人よしが多かったりもするが、『特区』を守るため、警告に従わぬものには容赦ない処断を取る。
- 『特区』の内部は実際には穏健な魔物や迫害されてきた異能者、混血などが隠れ住む地。高値で取引される珍しい物が採れる。
- 『特区』は義務と引き換えに議会に存在を許されている。対外的な危険を避ける為存在を秘されている。
- 『特区』は長のエンシェントドラゴンと、各種の代表者の寄り合いたる"長老会(ウィタン)"が取り纏めている。
- 『特区』内は治外法権気味だが、一歩外に出れば住民もアルコ・イリス大法典の束縛から逃れられない。
- 『特区』進入指示は軽い罪ではない。
最終更新:2011年06月29日 01:37