概要
所謂中世ファンタジー(+若干一部地域にアジアンテイスト)。
文明レベルの基本は中世ヨーロッパくらいだが、 魔法、錬金術、古代の遺産などの存在により、一部現代科学に勝るとも劣らないところもある。
人間のほか様々な異種族が存在。
各地には様々な国家、集落が存在している。支配地域や王の種族、形態などは様々。
文明関連
- 大陸共通語なる言語が一般的に使われている模様。
- 紙および新聞が配れる程度の印刷技術が存在。
- 魔術理論、体系、技術はある程度確立されており、学院などで個々人の資質に合わせて教育を受けることが出来る。
- 炎精霊を封じた『炎霊石』(火種等の代わり。炎だけでなく熱量も生み出せる)、水精霊を封じた『水霊石』(水や冷気を生む)といった魔法具が存在。
- 魔術技師が魔法能力を付随した、人工の魔法剣が存在。
- 土地の権利問題という概念が存在する。しかるべき手続きを踏む売買も行われている。
- 魔術に関して重要な霊脈を有する土地は、『魔術協会』によって『霊地』指定されることがある。
- 宗教法人、司法取引という概念がある。
時間と暦
- 1日は24時間であり、それは午前と午後に分けられる。7日で1週間となり、4週間で1ヶ月となり12ヶ月で1年となる。
- 現在は“虹陰暦”999年である。
- アルコ・イリス独自の"虹蛇の導き(ユルングライン)"は、夜に現れ、朝に消えることから、昼夜の区別を表すもののひとつ。
[月]
1の月~12の月
[週]
第1巡り~第4巡り
[曜日]
赤の日
橙の日
黄の日
緑の日
青の日
藍の日
紫の日
宗教
- 星と虹を司る古い女神アルコ・イリスなる存在の伝承がある
- 法王と呼ばれる存在が居る。少なくともこの法王を戴く宗教系列に置いては司祭になるのに資格が要る。
- 神の使徒・天使は実在(愛の天使など)。
- 元法王の名前はイットー。様々な奇跡を行える強い力を持ち、神殿内での影響力は今だ衰えていないが、老若男女問わず愛を育む(しかし飽きっぽい)困った方。
- 法王が存在する宗教系列には、異教徒や反対勢力と交戦する実働部隊『黒衣衆』が存在。
- “沈黙の輪” という、名の通り、秘密を共有し、沈黙を守ることで恩恵が受けられるという新興宗教がある。
【戦神シュヴェー=アト=エルター】
北方に信仰者が多い戦と鍛冶の神。その名前は古い言葉で"剣の産み手"を意味する。
求道、鍛錬の神でもあり、信徒は生きる上での苦難は神の与える試練でありそれを超えていくことで己を高め、強く在ることが善しとされる。
より強き者との戦い、試練に自ら赴くことも奨励され、力に任せて弱者を踏み躙るような行いは唾棄される。
戦に置いて取る手段に関しては教義による規定はなく、"己の心根に問いかけ術を選ぶべし"、とされる。
概ねこの神を信奉する聖職者は一定の戦闘能力を有するが、中でも戦士としても聖職者としても一人前であると認められたものは"闘司祭"の称号を賜る。
ホーリーシンボルは、十字を模した銀剣をペンダントトップに据えた首飾り。
神像は筋骨隆々たる壮年の男性の姿で現され、剣を鎚で持って鍛える姿で描かれる。
また、戦神信仰の一宗派として剣王派と呼ばれるものが存在する。
剣王アゾット──戦神の御子であり、神代の世にこの世のあらゆる武器を制約にて縛ることであらゆる武器から傷つけられることなく、暴虐の限りを尽くした邪悪なる古竜を討ち滅ぼしたとされる。
戦いの中で、邪竜を殺す手段を人に与えるべく、己の身を根源に投じ"剣でありながら剣でないもの"へと変え、勇者の手に身を委ねることでこの偉業をなしたという。
伝説の真相はわからねど、あらゆる意思ある武具から敬われるというアゾットなる神剣が北方の神殿に現存していることは確かであり、"剣王派"は戦神と共にこの神剣を奉り、力によって他者を不要に侵し脅かすものと闘い、人々を守ることを信条とする一派である。
国家
【蓬莱】
東大陸に存在する、所謂中華系の国。東大陸の国家の例に漏れず、独自の魔術体系、文化、思想を有している。
【ワローニア共和連合】
大陸中央部に広がるワローニア平原とその周辺地域を治める大国が、ワローニア共和連合である。
対外的には統一された主権国家として振る舞っているが、その実体はほぼ連邦制に近い。
首都はイル=ド=ワローニア。連合首相はエノー公シャルル=ロワ。
国土の大半をワローニア平原が占め、気候は概ね温暖である。
北部高原で新エフタル汗国を臨み、東部ではアルコ・イリスとその周辺領に接する。
ワローニア共和連合の興りは、虹陰暦610年に遡る。
長く平原一帯を領していたサリー朝ワローニア王国は、数代の王による放漫財政が祟り、王権には陰りが見えつつあった。
決定的な国家崩壊は、時の王・サリー8世が幼い王太子オーギュストを副王に指名したことに始まる。
かねてより諫言を聞き入れなかった王に対する、家臣団の不満が爆発。
サリカ8世が求めた副王オーギュストへの忠誠宣誓を拒否する事態に発展し、
主立った重臣は王都を捨てて所領で挙兵、ワローニア王国は内乱に突入した。
始めは兵力で圧倒していた王国軍だが、時間が経つにつれて家臣や武将が次々と離反、反乱軍に合流するようになる。
2年に及ぶの内乱の末、前大臣イゼール公フレデリクを中心とした南部同盟軍が王都を包囲、
サリー8世と副王オーギュストの自死によってサリー朝ワローニア王国はその歴史を閉じる。
戦後、イゼール公を議長とした列候会議が開かれ、「旧ワローニア王国領は今後もひとつの国として団結する」
「地方自治権はこれを大幅に認める」「王を戴かない共和政統治を行う」などからなる「九ヶ条共和宣言」を採択。
内乱期に活躍した22人の貴族、4人の豪商・大地主らが王国領をそれぞれ地方自治体として分割統治し、
その26人を議員とする中央政府「諸侯院」が発足する。
610年4月、イゼール公が初代首相となり、諸外国にサリー朝ワローニア王国の終焉と、
新たな国家「ワローニア共和連合」の誕生を宣言した。
その後共和連合は周辺地域の領主や豪族の加盟を受け入れ、また初期の地方自治体も分割されたため、
現在では95の自治領と諸侯、11の準領土に分かれている。
産業はワローニア平原での農業が主で、小麦の生産高は列強でも随一である。
また南部のダンドール山脈では鉱業が盛んで、鉄鉱石と鉛、ミョウバン、硫黄、石材を産している。
工業の規模はあまり大きくないが、北部高原方面やアルコ・イリスから羊毛を輸入し、
毛織物に加工する繊維業が比較的盛んである。
ワローニア共和連合の中央政界に参画できるのは、旧来からの貴族階級出身者やその近親にほぼ限られている。
地方自治領によっては、参政権の拡充や人民議会の開催など、民主的な方策をとっている場合も散見されるが、
原則として中央と同じ制度を運用している自治領が大多数である。
このため近年、民主活動家から「共和制とは名ばかりの封建的寡頭制である」との批判を受けている。
今のところ共和連合政府が、地方領主たちの諸侯院による統治システムを改革する気配はなく、
地方によっては貴族階級と一般民衆の対立の気運が生まれつつある。
【世界の根源】
意思のある、純粋な力の塊。絶えないので、源泉と言ってもいい。
世界の密度が高い場所にいくつか存在する。アルコ・イリスにももちろん存在する。
存在そのものがその場所の繁栄の証のようなもの。
数十世紀に一度、その滞在場所を変えると言うが、期間が期間なため立証されてはいない。
しかし、移動自体は可能なよう。
大地に根付くように地中深くにあるとも、ほんの少し時空のずれた異空間にあるとも言われる。
鉱物・宝石
その他
【ラッティちゃん】
アルコ・イリスからは離れた海洋都市を中心に人気を博している、マスコット・キャラクター。
ピンクの毛皮を持つ、つぶらな瞳の猟虎妖精。
血の繋がらない海豹妖精のアルガスくん。
ニヒルなビーバー妖精のスネイルさん。
我侭な海豚妖精のメイザースさまなども、人気が高い。
実は亡国の姫君であり、悪魔に魅入られ、父王に叛旗を翻した兄を救うべく、その命を奉げた――と云う設定。
姫の優しさに心打たれた海の神様によって、可愛らしい猟虎としての人生を与えられた――と云う設定。
彼女を主役にした人形劇や舞台も大盛況である。
長寿シリーズであり、現在は、シリーズ最新作の『海洋魔法冒険憚リリカル☆☆☆ラッティちゃん☆☆☆(トリニティ・アギオン)』がいよいよ物語の華僑を迎えている。
第2期シリーズの最終回で壮絶な爆死を遂げた筈の、ライバル猟虎妖精ことレッティちゃんが、まさかの記憶喪失で再登場を果たし、アルガスくんと急接近。
今後の展開に注目が集まっているとか何とか。
最終更新:2011年07月27日 09:19