NPC-2

ヴァレーリヤ・イリイーニチナ・チャイコフスカヤ(愛称はレーカ)

性別:女
種族:人間
年齢:34歳
職業:境界警備兵第一分隊長
外見:女性としては長身。波打つ銀髪を一つに括り、あちこちに傷の残る浅黒い肌。
目つきは鋭め。軍人然とした印象。首にホーリーシンボル(十字を模した銀剣)のペンダント。
抗魔・防御のエンチャントと聖別が施されたコートを羽織り、武器は片手魔法銃。戦闘用の銀剣も腰に下げる。

口調:「──おい、手前ら、準備は出来ているな。一分後に、出るぞ」
「自分たちは職務を果たしてるだけだ。給料もおえらいさんから貰ってる。改めて感謝されることじゃねえよ。なあ?」
自分、手前、男性のような話し方をするがれっきとした女性。

略歴:中央大陸は北方最端"古都フィランヤ"出身。戦神信仰剣王派の闘司祭であり歴戦の傭兵。
現在はダンジョン内の第一中継点、通称"レッドポイント"に詰める境界警備隊第一分隊長。
勤務年数は999年4月時点で四年。一年前に前任が大型のケルベロスに食い殺され、分隊長職を押し付けられた。
聖職としても資格を有しており、今でも日々の神への祈りは欠かさない。

戦神と剣王を信仰しているが武器としては、魔法銃を使う。能力的には後衛寄り。
バツイチ。リュドミラ、アントンという名前の二児の母。

性格:下手な男より漢らしい性格。基本クールで対応は柔軟。サバサバとしている。
なんだかんだで仕事には誇りを持ち、仲間を、子供たちを、街を愛している。

能力:銃撃による射撃と支援、回復法術。小隊指揮。生存術。家事。剣術は護身術程度。

その他:柘榴石通りに住居がある。実はミケルの下宿の家主(大家自体は幼いが確り者の娘がしている)。
999年五月以降、『特区』の長と私的な友人になった。


ザナ

性別:女
種族:人間
年齢:15
職業:偽酒売り→魔術見習い
外見:髪   灰色(自称アッシュブロンド)
   瞳   蜂蜜色
   服装  綿の白ローブ
   その他 ひょろ長い
口調: 私/お前/先生 貧民街式「なめるな!」調だが目上(主に師匠)の前では一応敬語を使おうとする。
 「はい。刺しますか」「魔術士だぞ。私」
略歴: 安娼婦の娘。世に言うサノバビッチ。息子じゃないけど。蜜月裏通りでボロじいの作るインチキ酒売りをしていたが、現在はラザロの弟子。
性格: 敵には呵責ない。それ以外では割と親切。貧民の連帯。本来は感情豊かで楽天的。魔術士に弱く教養のあるヤツに劣等感。
能力: ”世界視”と言われる資質がある。世間知は師匠よりはある。
その他: 魔術士になるのが夢でラザロに師事している。主に”親和する金属の工房”の店番などして日々暮らす。


”土地殺し”のセオドア・クォール

性別:男
種族:人間
年齢:28
職業:魔術士、塔の導師
外見:髪   金
   瞳   金
   服装  一言で言うと悪趣味。好きな色調は紫と橙、好きな模様はアラベスク。
   その他 あまり印象に残らない顔立ち
口調:私/君 淡々とした静かな口調
 「それが君の業ならば、仕方ないね」「この件について善悪を論じる気はない」
略歴:アルコ・イリス翡翠通り出身。対魔術士戦の研究を行い、塔の内務に任じる。
性格:基本的に平和主義者だが必要な時には必要な事をする。「業」がテーマらしい。
能力:相手の魔力の原泉を破壊する”土地殺し”
その他:座るより立ってる事を好む。喧噪より静寂を好む。争うより対話を好む。レオの師匠。


ヴェイバロート・ベイル(愛称はヴェイ)

性別:男性
種族:混血(様々な異種異能の血が描け合わさって本人も判然としない)
年齢:不明(外見十代後半から二十代前半)
職業:"蜜月通り"顔役/情報屋

外見:平均より少し高い背、痩身。
跳ねがちごく淡いストロベリーブロンド(金が強め)、蜜酒の瞳、白い肌。
影を纏うような、特異な質感の黒い三つ揃え。あるいはラフで動きやすい格好。
顔役時はきっちりと髪を撫で付け、きりっとした表情と姿勢になる。普段はゆるゆる。

口調:
「情報の代価ァ? そーね、アンタいい男だし、今後とも仲良くお付き合いしてくれたらそれでイイぜ?」
「悪い子にはオシオキってな。──全部、解体(バラ)しちゃっていいぜ、マイスウィーティ」
「ちょこっとひやかしただけだろ。あんまり怒るとかわいい顔が台無しだぜ、レディ?」
俺、アンタもしくはお前、粗野かつ軽妙。顔役時は相応に威厳のある話し方や敬語を使う。

略歴:"蜜月(ハニームーン)通り"の現顔役。999年時点で在職年数五年。
元男娼。スラム上がりの占い師で、先代に重用されて養子になり、秘書を経て推挙を受けた。
先代に取り入り顔役の座を勝ち得たなどと裏の一部では実しやかに囁かれるが、やっかみで何言われても痛くもかゆくもねーし?とあっけらかんとしている。
悪評は仕事で払拭とばかり、顔役としての手腕は有能。感覚的には庶民寄りで、富裕層と貧困層のバランスを上手く取っている。

夢見通りの薄暗い娼館にて育つが、色々あって逃走。先代に拾われるまでは能力を生かし占い師として糊口を凌いでいた。
幼少期に初めて呼び出した相手である、真理の向こう側に住む"異界の猟犬"、"黙示の獣"をリオンと呼び、大切な相棒にしている。
身に着けている衣服が黒い時は概ねこの獣そのものを纏っており、最も頼りになる護衛でもある。

素性を隠して情報屋もしており、そこそこ有名。
代価はその時々の気分で決める(=時価)。気に入った人間はタダだったり(労働的な意味で)身体で払わせたり。

性格:明朗闊達。形式にとらわれず良いと思うもの、益になるものを重視する、実利主義。
人懐こい性格で情に厚く、顔役として蜜月通りや住人、街を大切に思っている。また子供には甘い。
身内の敵には残酷な面も見せるが、基本的に余り後に引かずさっぱりとした性格。
悪戯や冗談などを好み、軽薄で軟派な言動で本心を曖昧にぼかすが、根は一途。

能力:影使い(本人の力ではなく、纏う相棒の能力を借りている)。魅了(精神支配も可能)、閨房術、接触観応能力(人や物の縁もぼんやり見える)、
召還術(特定条件を満たした相手に限り、体液を媒介にした速攻術式で召還できる特異術者。通常の手順での召喚も可能)、情報通、人脈、家事全般
弱点:荒事慣れしているが本人は戦闘があまり得意ではない。

その他:セルクルの実家エテルネル家とは伝手があり、残念吸血鬼の身元引受人もしている。リリアローゼは先祖であり親交がある。
邸宅である「黄玉邸」は、蜜月通りの高台にある二階建ての洋館。部屋数が多いため、信頼できる相手には宿泊施設や下宿代わりとして提供している。
昼は概ね公邸などで顔役としての執務。夕方からは蜜月通りの店を視察もかねて渡り歩いていることが多い。
非合意の人体実験、人体改造の類を極端に嫌っている。

※リオン

真理の向こう側に住む"異界の猟犬"、"黙示の獣"と呼ばれる理外の怪物。本来この世界には呼び出しえぬ化け物。
あらゆる角度と影を自在に渡り、平面から立体まで変幻自在、この世に置いてはひどく死に難い肉体と、有形無形を引き裂き飲み込む力を持つ。
うごめく生きた影とでも言うべき漆黒が、角と翼のある狼とも猟犬ともとれるおぞましい獣を象った形状があるべき姿。
ヴェイと契約を取り交わして顕現して以来、片時も離れず側にいる。他者への興味は薄いが、ヴェイが大事なものは自分も大事にする。
十年弱という時間をかけて、ヴェイと一緒にひとつひとつ人らしい感覚やカタチを象り、人の姿をとれるようになっているが声だけはまだで喋れない。
人型はヴェイと同年代。青みがかったブルネットの短髪に、伏せがちの紫眼をした大人しそうな青年に見える。
テレパシーでヴェイとは喋れるので不自由ないが、声を聞きたいといわれているので絶賛発声練習中。


グリム

性別:男性格
種族:死神
年齢:外見20代後半
職業:守護者
外見:ややザンバラな赤い短髪、鋭い赤眼。片眼鏡。
フードつきのマント(黒)以外、ローブ、手袋、靴に至るまで血のような赤尽くめ。
見た目は秀麗だが、隠し切れない死の気配がする。

口調:「さて。忘却の河の彼岸のことを語る口は持たぬぞ、己は」
「例え何を殺してでも守ってやる。貴様を連れて地の果てまで逃げおおせてやろうとも。己は貴様を気に入っているからな」
「話に夢中になりすぎたな。ここが野良犬の巣窟だと忘れておったわ」
己(おれ)、貴様、名前呼び捨て。喋り口はやや古風。口が悪い。

略歴:摂理に背を向けた"堕ちた死神"。
死神とは言うものの、グリムの場合は神族の類ではなく、死と再生、循環や冥府などを司るとされる冥神に仕える眷属。
長らく有能な死神として魂や未練を刈り取り、輪廻の巡りに貢献してきたが、様々な柵が面倒になって止めたらしい。
ネヴィカーレ一門の始祖と契約して、一族の術師たちを気まぐれに守ったり助けたりしてきたが、インフェルを特別気に入って現在はほぼ彼選任。
それでも呼ばれれば助けに行くようで、偶にふらりといなくなる。
必要な時は荒事全般を引き受けて金銭を稼ぐ。

性格:面倒くさがり。皮肉屋。執着対象以外は割とどうでもいい。
裏返せば執着すると面倒見がよく、なんだかんだと憎まれ口を叩きつつも大事にする。
同属に会いそうな場所は出来るだけ避ける。赤色が好き。

能力:吸魔、吸精能力(右手)。治癒、活性能力(左手)。 体術と長柄の扱いに長ける。
霊視、破邪および死神の職務遂行に必要な能力全般。
霊体化(物質透過)が可能。契約対象の元へのみ集中による転移が可能。
鴉や犬、猫などとの会話や使役が可能。

精力が強すぎる者、生を心から謳歌している存在は生理的に苦手。
冥神とそれを信仰する聖職者には弱い。


ハインリッヒ・ボルネフェルト

性別:男
種族:人間
年齢:51
職業:官僚
外見:暗栗色の髪/黒い瞳/詰襟の官僚制服、季節により半マントなど
口調:プライベートでは俺、お前。公的な場や目上に対しては私、あなた。
   「ご質問がありましたので、来年度の軍事予算割り当てについて、所管の参事として答弁申し上げます」
   「来月は古エフタル王朝における政権の興亡から、専制国家の長所と短所について考えてみたいと思う。君らも予習してくるように」
   「クラウド、俺たちももう若くはない。剣を置く時が来たんだよ」
略歴:軍事委員会参事、虹剣兵団軍監、学院客員教授。
   アルコ・イリス近郊の農村の生まれで、長じて学院の徒となった。
   魔術の才はなく、アルコ・イリスの行政府に職を得る。
   二十代の頃から軍事委員会に属し、また武官外交官付きの公使として外国での駐在経験も多い。
   軍政と外交に明るく、若手の政府高官の中で頭角を現しつつある。
   学院では「政戦略論」を担当している。
性格:何事にも堅実で、根回しや折衝を重要視する。
   将来的にはアルコ・イリス議会の長として、行政に力を振るいたいと考えている。
   趣味はギャンブルだが、純粋に運だけで決まるものではなく、カードゲームや戦車競争など、実力の要素が大きいものを好む。
能力:魔法や体術、軍事指揮官としての能力はない。
その他:クラウドとは、軍人と軍政官僚という職務上の付き合いから、友人となった。
    イメージキャスト:ゲイリー・オールドマン
    イメージCV:大塚芳忠


アンヌマリ・ソンム・パッシェンデール

性別:女
種族:人間
年齢:14
職業:王族・ニート
外見:髪   栗色
   瞳   同じく栗色
   服装  昔は王女っぽい感じ。今は市民っぽい感じ
   その他 金属ロッドを所持
口調: 私/そなた
 「我が騎士、昼食のパンが切れている。私の買ったお菓子を代わりにだそう」
略歴: 小国パッシェンデールの第4王女。クーデターで国を追われ現在は名目上留学中。冒険者を志す感じのニート。
性格:いろいろと拘らない性格、基本は真っ直ぐかつ呑気。国を追われて以来いつもちょっと不機嫌。でも呑気。
能力:特筆すべきことは現在ない。上流階級式教養を最低限身につけている程度。何かしらの個人的能力が欲しいと思う思春期。
その他:蜜月裏通りで騎士トマーシュと借家暮らし。冒険者になるべくいろいろ空想中。すなわちニート。


ヒルデガルト・ド・アンヴェルス

性別:女
種族:半巨人“デミ・ジャイアント”
年齢:66歳
職業:虹剣兵団団長、アンヴェルス女男爵(Baroness Of Antwerpen)

外見:
赤髪/狐色の瞳/銀装飾付きの革胸甲、綿の長衣、革のロングブーツ
2メートルを越える長身、人間だと30代程度の外見

口調:私/貴方
「モルガンズ、抜刀!私に続けェェッ!!」
「何も問題はありませんわ。何故なら、虹剣兵団に敗北はありませんもの」
「ねぇ、想像できる?自分の街が焼かれることを。あまり味わいたいものじゃないわね。人生に二度も経験するなんて、私は御免よ」

略歴:
ワローニア共和連合の辺境領主・アンヴェルス伯爵家の出身。7代伯ジョルジュ・スミスの子。
アンヴェルス家は、ワローニア平原北辺のフランデレン高原に棲む半巨人族の豪族であり、ワローニア共和連合に加盟して伯爵位を得ていた。
しかし50年程前に北方から新エフタル汗国の侵入を受け、伯爵家は所領を喪失、当代伯も戦死し、ヒルデガルトは故郷を失う。
共和連合の後援によりヒルデガルトが伯爵位を継承するものの、当時のワローニア諸侯にエフタルと事を構える気運は薄く、また規定により所領を持たない貴族は諸侯院議員になれなかったため、アンヴェルス伯爵家は事実上の断絶に近い扱いとなる。
ヒルデガルトは外交官として赴任したアルコ・イリスで、新たな立身の場を求めて虹剣兵団に志願。同時にアンヴェルス伯爵位を廃位とする。
学院と兵団で士官教育を修めた後、小隊長として小部隊を指揮する。「マデャルの戦い」で負傷した上官に代わり4000人の部隊を指揮し、僅かな損害で撤退に成功、一躍脚光を浴びる。
その後は新兵訓練担当士官、駐ワローニア武官、曙光の者達“モルガンズ”隊長、軍事委員会参事などを経て、虹剣兵団団長に就任。団長として20年以上、アルコ・イリスの軍事を担っている。
現在はワローニア諸侯院から、アルコ・イリスとの友好を記念して、一代爵位としてのアンヴェルス女男爵に叙勲されている。

性格:
何事も明快にすることを好む。公人として生活することに慣れており、自分が周囲に与える影響については敏感で、そのため常に自信に溢れた言動をとる。

能力:
高級軍人に必要な資質一般に優れる。特に粘り強い精神力には定評があり、撤退戦や防御戦、持久戦の指揮に長ける。
半巨人“デミ・ジャイアント”の特徴として、筋力に優れる。さらに火の精霊と親和性があり、低級の精霊術を扱う。

その他:
クラウドの新兵時代の上官。
アンヴェルス伯爵領を見殺しにした負い目から、ワローニア諸侯院の元老からは引き立てを受けている。
駐在武官や虹剣兵団団長としてワローニアにおけるアルコ・イリスの顔として活動していたため、両国間の友好に大いに貢献した。
しかし近年は諸侯院の世代交代も進み、アルコ・イリスとワローニア共和連合の関係は変化しつつある。
イメージキャスト/シャーロット・ランプリング
イメージCV/桑島法子


ソルティレージュ・アン・アトガルド・エトナシア

PL:銀狐 夜々
種族:吸血鬼(真祖)
性別:女
年齢:62歳(外見16歳)
職業:魔術学院生徒
身長:159cm
体重:51kg
サイズ:84-62-86
CVイメージ:能登麻美子

「エレガントに参りましょう」
「私は……どのように在るべきなのでしょうか……」

解説:
本名はソルティレージュ・アン・アトガルド・ユスティーツァ。
吸血鬼たちの王国<夜の国>の公爵家の娘。魔王“月蝕の毒蛇”ユスティーツァを祖に持つ。
政略結婚を嫌がり、家を飛び出してアルコ・イリスへと流れ着いた。紆余曲折の末、現在は魔術学院に所属し、ハルトマン教室に在籍している。

魔術師としての位階は『第1団』の『新参者』(ニオファイト)。ゆるくウエーブがかかった長い銀髪と紫の吊り目。
白い肌を持ち、魔術学院の制服と黒いマントを身に纏う。個人的な趣味から、制服やマントの各所にフリルをあしらう程度に改造している。

エレガントが信条であり、立ち居振る舞いは高貴なお嬢様然としている。
しかし実は怒りっぽく、根は子供のまま。大人を装って、必死に背伸びしている子供。本人は、自身の事をエゴイストで享楽主義者であると語っている。
自由に生きる為に努力は惜しまない。生き急ぐかの様に、自分を追い込む、行き過ぎた努力家。
こうと決めたら、自分を省みず走り続ける事しか知らない。
その行動の裏には、才能に溢れた兄と、凡人として生まれた自分とを比較してのコンプレックスがある。

努力は嫌いで、才能も嫌い。しかし努力する事しか知らず、才能を欲しているという自己矛盾を内包する。
根が子供のため、努力が報われない現実と言うものが許せない。前向きに見えて後ろ向きという、ややこしい性格。
素直であるが故に、捻くれてしまったのだろう。自分で自分を追い詰めているせいもあり、周りを見る余裕と言うものが、いまいち無い。

助けを求める者へと、尽力する事を惜しまない。
しかし、それは自分が後ろ向きであるが故に、せめて周囲の人間には前向きであって欲しいと言うコンプレックスの現われ。
才能と言うものを、半ば絶対視している節がある。

≪執行委員≫の、試しの儀において平良門に敗北し、己の内面と向き合う事によって、今まで装ってきた強がりが剥がれつつある。
少し立ち止まり、これまでの自分と、これからの自分を見直す転機に差し掛かっている。

祖から受け継いだ、肉体の霧化を自由に扱えるという特性を利用した、≪毒蛇の舞踏≫と呼ばれる闘法を得意とする。
また、同じく祖から受け継いだ≪月蝕の紫眼≫はあらゆる魔力をその強度に関わらず一瞬だけ消滅させるという破格の効力を誇る。
だが、使用後は、一時、視力を失うという欠点がある。

魔術系統は≪童話魔術≫(ファアリーティル)。本の中の世界と、現実とを結ぶ門を作り出し、童話の内容を現実に再現する召喚魔術。
ただし本人は魔術よりも肉弾戦の方が得意。飛行形態時は、頭髪を、銀の鳥の羽へと変化させる。
≪混沌の寵児≫(ディライト・ウォーカー)であり、日光を始めとした、吸血鬼が持つ各種弱点への耐性を保有する。
第14期の吸血鬼であり、<夜の国>の暦では、葡萄月(ヴァンデミュール)の生まれとなる。

料理や裁縫などを得意とするが、密かに不器用で、細かい生傷が多い。現在は、<黒猫館>に居候させて貰っている。


ユエ

PL:銀狐 夜々
種族:吸血鬼(使徒)/猫(ボンベイ)
性別:オス
年齢:不明(実年齢1000歳以上、肉体年齢は通常の猫の2歳に相当、人間換算で27歳前後)
職業:<黒猫館>の主人/<竜胆通り>の猫達のボス
身長:不明(小型の猫としては平均的な大きさ)
体重:約5kg
サイズ:不明
CVイメージ:石田彰

「猫ちゃん言うな」
「最近の若い奴らは……年長者に対する敬意を知らんな」

解説:
<竜胆通り>に佇む朽ちた館<黒猫館>の主人。
≪旧き世代≫(アルハイク)の吸血鬼の使徒。吸血鬼としては、第11期の吸血鬼に当たる。
黒い短毛と琥珀色の瞳、額に白い三日月型の痣を持つ猫である。
猫としての種類はボンベイ。小型の黒豹にも似た、均整の取れた身体つきを持つ。

元はアリス・リデルという少女が飼っていた飼い猫。アリスが吸血鬼となった後、血を吸われて使徒になる。
主との約束を果たす為に、1000年間、童話の世界に封じ込められていた館の守護者を務めてきた。
しかし、主と同じ魔術系統を操るソルティレージュとの出会いにより、館と共に現実世界へと帰還する。

律儀な性格をしており、受けた恩は忘れない。猫特有の気位の高さも併せ持つ。
自分の大切なものは、何に代えても守ろうとするが、それ以外の事に関しては基本的に善人。
文句を言いながらも、困っている者を見捨てない。
知能は人間並みに高く、人語を解し、読文も可能。
1000年間、ずっと館の中で暮らしていた為、世間知らずな面がある。
精神感応の魔術を得意とする。また吸血鬼の各種特性の扱いにも長けている。
吸血鬼の邪視と、精神感応魔術の合わせ技は、脅威の一言。
魔術師としての位階は、正式には受けていないが導師級――『第2団』の『小達人』(アデプタス・マイナー)に相当する。
厳密に言えばプラクティカス・アデプタス・マイナー級。 飛行形態時は、背中から蝙蝠の翼を生やす。

吸血鬼になった際、筋力等も普通の猫より強化されている。
普通の猫用の爪とぎでは、すぐに“ぼろぼろ”になってしまい、使い物にならなくなるのが、密かな悩みの種。
吸血鬼に固有の弱点は、その大半が有効である。
ただし吸血衝動については、ミルクによって抑制が可能。<竜胆通り>を根城とする猫達のボスである。


アエマ・ゼットン

PL:銀狐 夜々
種族:ハーフ・エルフ
性別:女
年齢:18歳
職業:魔術学院生徒
身長:153cm
体重:41kg
サイズ:73-59-78
CVイメージ:小暮英麻

「ぎゃー! 私を、ファミリー・ネームで呼ぶんじゃぬぇー!」
「ふっ。あっしに惚れると火傷するぜべいべー。だからフレンドからはじめよーう」

解説:
魔術学院、ハルトマン教室に在籍して3年になるハーフ・エルフの少女。
魔術師としての位階は『第1団』の『熱心者』(ジェレーター)。
ショート・カットの薄桃色の髪をと黄色の瞳。純血のエルフという程で無いが、白い肌を持っている。

メタ発言――得てして他人には意味が判らないものである事が多い――を繰り返し、何時でも元気一杯に、面白そうな事に好奇心だけで突っ込んでいくトラブル・メーカー。
しかし話が全く通じないかと言えば、そうでは無く、意外と空気は読めたりする。
相手が本当に嫌がることはしない。土地成金の娘で、本人曰く、お金だけは持っているとの事。

精霊魔術を操り、先天属性は風。魔力に対する知覚能力に優れている。明るい性格だが、これでも色々と、辛い事を経験してきたらしい。

魔術学院に入る前までは、かなり荒れていた様子。貞操観念に関しては、かなり緩い。
下ネタ・猥談の類に関しても泰然として、寧ろ率先して行ったりもする。
それなり経験豊富で、こと性的な方面に関しては、頬を赤らめる事もしない。
開放的ではあるが、しかし、男の好みに関しては少し五月蠅いとの事。
しかし相手の容貌や地位、財力などに関しては、さほど興味は無い様子。
すばしっこく、逃げ足も速い。そして地獄耳。
自身のファミリー・ネームが余り好きでは無い様子。
行動範囲が広く、意外な相手と面識があったりする。
一人称が、時と場合によってころころ代わる。また、他人の名前を、勝手に仇名で変換して呼ぶ癖がある。
学院での部活動は遊戯部に所属。

妾の子であり、更にはハーフ・エルフであるという事もあって、親の愛情とは無縁の幼少時を送る。
12の頃、親と喧嘩をして家を飛び出し、男に乱暴される。
それ以来、自暴自棄になり、誰とでも身体を重ねることで、温もりを求める生活を送っていた。
そんな折、平良門と出会い、彼の優しさに触れて仄かな恋心を抱く。
だが、後に魔術学院で再会した彼の在り様に、並び立つ事を諦め、本当の気持ちを隠しながら友人関係を続けている。


アルテミシア・バーニアット

PL:銀狐 夜々
種族:魔女/幽霊/死神
性別:女
年齢:不明(外見年齢17歳)
職業:魔術学院生徒/統括生徒会長
身長:167cm
体重:0kg
サイズ:83-61-85
CVイメージ:こおろぎさとみ

「この学院において、よもや、わらわに逆らう気ではあるまいな?」
「学び舎での狼藉は、何人であれ許しはせぬ」

解説:
魔術学院の統括生徒会長。
遥かな昔からその地位につき続け、永久生徒会長とも謳われる。
地に引き摺るほどに長い真っ白な髪と、蛍火のように青白い瞳。
病的な程に白い肌を持つ。旧式の魔術学院制服を身に纏い、得体の知れない髑髏の首飾りを身につけ、身体の周囲には鬼火を浮遊させる。

元は魔女族の娘であったが、死後、幽霊となって学院に縛られる事になった。
魔術師としての位階は『第2団』の『小達人』(アデプタス・マイナー)。
永い間、幽霊として現世に留まり、更には魔女族という生来の才能も手伝って、神霊適正を会得し、死神となっている。
学院から基本、外に出る事は出来ないため、学院の生徒たちを家族のように思い、大切にしている。
しかし尊大な態度や不遜な口調もあり、誤解されがちである。素直な感情を、表に出そうとはしないタイプ。

ずっと学院で暮らしている為、面白い事や、退屈を紛らわせる娯楽に飢えている。
思いつきで様々な行事を企画したりする為、生徒会の役員にかかる負担が尋常では無い。
≪執行委員≫を組織し、学院の治安維持に務める。魔術系統は≪学院魔術≫(フィロソファ-ズ・ガーデン)。
その年代ごとに、学院に所属している生徒たちの魔術系統をコピーし、使用できる。
事実上、使えない魔術系統は存在しない。
“阿片の美姫”“嘆きの薔薇”など様々な異名を持つ。
実は、これらは箔をつける為に――あとは主に暇つぶしの目的で――自身が、意図的に流したものが殆ど。

学院の七不思議など、変な噂の影には、必ず彼女の暗躍があると思っても良い。
アエマが直感で動くトラブル・メーカーならアルテミシアは計算で動くトラブル・メーカー。
部活は遊戯部に所属しており、当然の如く部長。余談だがダイス目は悪い。


平良門

PL:銀狐 夜々
種族:人間
性別:男
年齢:19歳
職業:魔術学院生徒/≪生徒会執行委員≫
身長:179cm
体重:67kg
サイズ:不明
CVイメージ:岸尾だいすけ

「俺は、1を聞いて60兆を知る男だぜ?」
「いい女は、口説きたくなる性質でな」

解説:
魔術学院に在籍して7年になる男子生徒。
≪生徒会執行委員≫は第5位の実力者。
魔術師としての位階は『第1団』の『実践者』(プラクティカス)。

≪倭の国≫において新皇を名乗り、討伐された豪族、平将門の嫡男。
本人は新皇の息子として第一皇位継承者を名乗り、家の再興のため、また朝廷への復讐の為に、魔皇を目指すと豪語する。
黒い、ざんばら髪と、狼を思わせる目つき。鍛えられた肉体と精悍な顔つきを持つ若者。
どこか優しさのようなものを感じさせる。自信に溢れ、他者の感情を真っ直ぐに受け止めようとする。

観念的な善悪よりも、その場に置ける良いか悪いか、自分が納得するか否かで判断する。
呼吸や筋肉の運動など、普段、意識せずに行っている些細な動作を持って魔力を運用しており、生きた魔術機関とでも言うべき存在。
その有り様は、既に竜種や魔族のそれに近い。
天賦の才に裏打ちされた超絶の技巧を駆使するが、本人は、それがどれ程の偉業であるのかを理解していない。
彼を知るものに言わせるなら、真っ直ぐな馬鹿。そして馬鹿であるが故に限界を知らない。

魔術系統は≪花鳥風月≫。
本来は、無手と刀の技を組み合わせた武術であるが、使用者の有り様と組み合わさり、既にそれは単なる武術でなく、魔術の域に達している。     
この為、位階としては『実践者』だが操る技によっては、その出力は導師級のそれにも匹敵する場合がある。

人体を構成する細胞が60兆個あるので、1の事柄を知ることで、60兆の事柄を知る事は不可能では無い筈との、独自の理論展開を誇る。
“酒呑童子”の二つ名を持つが、これは<倭の国>の言葉であり、異国の地においては、その二つ名の由来や意味を知る者は少ない。
愛刀は“茨木童子”滝夜叉姫。セルクルと同じ教室に在籍している。


スチュアート・ザウエル

魔術に関する教本の編纂、執筆を行っている人物。
教本として基本となる要点は抑えているが、何故か変にマニアックな内容を載せている事が多い。
虹陰暦999年現在、32歳、独身。
アルコ・イリス在住である。
市役所の受付嬢を勤める、蓬莱帝国出身のシャオリー・メイ、24歳、独身に熱を挙げているらしい。
著者近影は、必ず右斜め45度の角度で写るという拘りがある。


隠者の猟虎

アルコ・イリスを根城に活動する盗掘団。
猟の虎という字面の格好良さに引かれて一味の名をつけた。
それが可愛らしい動物である事を、今日まで指摘したものはいない。
頭目のハーミット・シールの下、固い結束で結ばれた五人の四天王が存在する。
四天王は、皆、我こそが四天王筆頭であると主張してはばからない。
なお、頭目の名前について、やはりシールが猟虎ではなく海豹(アザラシ)であると指摘したものはいないらしい。
一味の発足は三年前に遡り、時には喧嘩もしたけれど、それを乗り越えるたびに絆は強くなっていった。
元は孤児達の集まりである。
馬鹿だがそれなりの実力者の集まりではあるので、真っ当に冒険者をしていれば、今頃はそれなりに名が売れていたかも知れない。


故人


追剥

PL:都賀久武
 墓碑:虹をつかまんとした愚かなる者、天に手を延べたまま眠る

 「何だアイツ、ありゃ詐欺だ!あと俺の足返せ」


バウマン・フィアット

PL:合間 生
32歳
自宅警備員
死因:脳溢血

墓碑:浪漫を追いすぎた男、現実より旅立つ

「代わりに誰か自首させとけば良かったなぁ」

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最終更新:2011年07月06日 14:17
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