インフェル=ヴェルノ=ネヴィカーレ

PL:ナユタ
性別:男性
種族:不死者(元人間)
年齢:外見20才前後(年齢不詳気味)
職業:死霊術師

外見:黒いリボンで首下で括った緩く波打つ青貝色の髪(薄く燐光を帯びる)。
青白い肌。白く濁った双眸。長い睫毛、色濃い隈。
細い黒銀鎖が装飾する喪服じみた黒衣と黒外套。骨ばった痩身。
死臭を隠す薔薇の匂い。 陰気な外見と裏腹に響きの綺麗なウィスパーボイス。

口調:
「……ごきげんよう。良い月夜だ。見えなくても肌で感じる。月が明るい、綺麗な夜だ。そうだろう?」
「──『うたえ』──焼きつく想いの、迸る侭に」
「生きているものの声を大きくて、強くて、聞くものは多いだろう。だからぼくは、か細く、消え入る、死せるものの声を拾い上げるんだ」
ぼく/余程親しい相手以外めったに名前で呼ばず、相手の印象や外見的特長で呼ぶ/少年のような喋り方

略歴:戦乱の只中にある北方の雪深い国にて、死後分娩で死にながら生まれる。
墓場で幼児期まで過ごすが、霊媒・死霊使いの名門、ネヴィカーレ姓を持つ術師に拾われ、術と知識を学び、後に認められて独立。
ネクロマンシーは禁術指定されるものも多く、宗教関係者から目の敵にされることが多いため群れられず、
以降、師匠と離れ、死者の無念や心残りを晴らしながら、一族に憑く"堕ちた死神"グリムや死者たちを旅の友に当て所ない旅暮らしをしてきた。

アルコ・イリスには、とある死者の無念を晴らすために立ち寄り、生が濃い分死の気配も多い都市に興味を持ち、滞在を決めた。
ラソンブラ地区の共同墓地に勝手に住み着いている。必要に応じて市内に出入りもする。
生活費や旅費は失せもの探しや口寄せ、占いなどで稼ぐ。

一応不死者にカテゴライズされるが、正確には半死半生、境界上の存在。
老化せず、疲労、毒、病気の影響を受けない。非常に死に難い。
聖属性の影響は受けるが、死人返しなどで消滅しない。
特別食事は必要としないが、たべることは可能で回復が早まる。
生命力や魔素を含むほど滋養になり、生物の血肉が最良の食事。

性格:普段はぼんやり大人しい。薄暗い。浮世離れした不思議ちゃん。
旅暮らしや人の負の側面に触れることの多い暮らしをしてきたため、世間知らずという訳ではない。
倫理感、死生観は一般とは随分と乖離し、死人と生者を隔てず、時に死せる側に立ったものの考え方をする。
喜怒哀楽友愛は比較的人間寄り。寧ろ情動が深く強く、どろどろねちっこい。判官贔屓の気がある。
死者や霊魂に親近感を持っており、彼らの頼みを引き受けて動くことが多い。
進んで法律を破るわけではないが、必要であれば犯す事を躊躇わない。

能力:人間離れした運動能力、耐久力(リミッターが外れていることによるもの。使いすぎると部位が傷むがあまり気にしない)。
復元能力(代謝ではなく魔法的なもの。魔力を消費して死んだときのかたちに戻る。魔力が切れると治らない、治りが遅くなる)。
死霊術(霊魂使役型の呪を使うことが多い)、霊媒全般。また、毒や心身操作など、所謂バッドステータス魔法、呪詛。
サイコメトリ、魔法・生命・死霊探知、霊視(本質や前世、守護霊的なものが見える)、死の予見(外れることも多い)。

聖属性や清らかなもの。法術の類、聖職者は苦手(こちらからも不浄や瘴気で侵すので、条件的には五分)。
使う術は禁術規定に触れていたり抵触スレスレのものが多いので、真っ当な魔法使いにはあんまり見られたくない。

+ 33の質問への回答 
33の質問への回答

1 まずあなたのお名前をどうぞ。フルネームでお願いします。また、普段はどのように呼ばれていますか? 由来などもあればどうぞ。

インフェル=ヴェルノ=ネヴィカーレ。
だいたいシンプルに名前で呼ばれているよ。
名前の由来は……お師さまに聞かなかったから、わからないな。

※インフェルノ(地獄)とインヴェルノ(冬)から。
ネヴィカーレは雪が降るの意。


2 性別と年齢、生年月日をお願いします。

性別は男。
歳は二十歳は確実に越えてると思うけど、ちゃんと数えてない。
そもそも自分の生まれた日自体知らないもの。


3 お仕事はなんですか? ご自身の職業について思う所があればどうぞ。

霊媒、葬儀人、口寄せ、祈祷師、占い師、依巫……何とでも言えるけど、解かりやすく言えば死霊術師(ネクロマンサー)。
境界に位置し、生者と死者を結びつけ、渉るものだ。個人的には死体を動かすより霊魂に働きかける方が得意……。
天職だと思うよ。他の仕事をしている自分は……あまり想像がつかない。


4 ご趣味は何ですか? 暇なときにすることや、ストレス発散法、癒される瞬間など教えて下さい。

趣味はおしゃべりだよ。意外?
話を聞くのは好きだよ。たのしいし、役に立つし。……話す相手には事欠かないし、ね。
暇なときは歌をうたったりする。本職の詩人ほどじゃないけど、あちこち旅しているから……普通の人よりはいろんな音に触れてると思うよ。
癒される瞬間? 眠るときかな。寝る時って回復したい時だから……って、そういう意味じゃない?
本を読んでもらうとよく眠れる。グリムはあれでなかなか朗読の名手なんだよ。


5 あなたの長所、短所は?

難しい質問をするね。長所と短所って見ようによってはひっくり返るものなのに。
長所は……分け隔てが殆どないって、言われたことがある。
短所は自分を大事にしないことだって。グリムがよく怒ってる。
これでもぼくは自分の人生、大切にしてるし楽しんでるつもりなんだけど。
ただ、後悔しないように動いているだけさ。


6 座右の銘をひとつ挙げて下さい。

「メメント・モリ」。死を思え。
ぼくにとって「死」は境界を少し越えるということだけれど。
それでも、その日その時、瞬間を、大事に、悔やまぬように生きるべきだというのには、違いない。
全ては何れうつろう空虚で虚しいものでも。惜しむ時にはもう、大事なものは手元にはないんだから。


7 料理や家事は得意ですか?

一応、人の助けがなくても身の回りのことくらいはできるよ。
ただ、料理は呪いか毒作ってるようにしか見えないから、やめておけって言われた……。
まったく失礼な話だよ、ね。


8 好きな食べ物、嫌いな食べ物は?

何らかの力に満ちてる食べ物がすき。生に近い肉とか咲き盛りの花とか、取れたての野菜とか。
保存食はあんまり好きじゃない。ぼくにとっては殆ど栄養にならないからね。
あ、でも甘いものは別腹かな。おいしいから。味が濃ければなおいい。
味が薄いと殆ど感じられないしね。


9 食べ物以外で好きなものは? 嫌いなものを教えて下さい。

音楽かな。静かなのも賑やかなのもどっちも良い。
語り聞かせる物語もいいね。詩人の歌とか、つい脚をとめて聴いちゃう。
匂いの良いものとかも好ましいし……そうそう、ひとの魂も好きだよ。そこには本質が見える。

火は正直好きじゃない。治り難くて骨が折れる。
あと水責めも嫌い。呼吸は特にいらないけど、石を抱かされて沈められるのって楽しい経験じゃないもの。


10 好きな色は何色ですか?

モノクロが好き。悼みの色だ。
あとは赤かな。相棒の色だから、馴染んでる。


11 好きな本はありますか? タイトルと内容をどうぞ。(アルコ・イリス世界にある本という体裁で捏造してください)

『星果ての唄(遊歴の詩人"虹の声"が纏めたという、セイレーンやハルピュイアなど、人ならぬものが歌った物語歌を口述筆記した物。文字通り歌うような文体が特徴)』

『大陸寓話全集(大陸の四方から集められた様々な御伽噺や言い伝えを集めたもの。物凄く分厚い。編者はかのハーフォーフェンであるため、創作も相当数混ざっているといわれている)』

今でもたまに眠れないときに読んでもらったりするよ。うん、持ち歩いてる。何処にしまってるかは秘密。


12 どんな服装が好きですか? 装飾類は好みますか?

型にこだわりはないけど、纏う色は黒が多い……。
本当は、こういう如何にも死霊術師な服じゃないほうがいいんだろうけど。
服装が普通だと、髪と眼の色だけ、浮いちゃうから……。


13 宝物はありますか?

これ。(何処からともなく古びた飾り香炉を取り出す)
反魂香を焚く為の香炉なんだって。
もっとも適切な中身を入れて焚かなくちゃ駄目で、それが解からないから、ただのきれいな香炉にすぎないんだけど。
真偽の程はどうでもいいんだ。ぼくにとっては、はじめて自分で稼いだお金で買ったもので。だから大切な宝物。


14 好きな異性のタイプは? また好きな人や恋人が居ればこっそり教えて下さい。

「みえる」ひとじゃないとお付き合いはできないと思う。
共有できない感覚がある、というのは溝を深めやすいもの。
あとは、ぼくが何でもあんまり気にしないようなひと、かな。
ここアルコ・イリスでならあえるかも、ね。


15 あなたにかかわりの深いひとを一人上げてください。その人について語って下さい。

じゃあ、グリムの話を、しよう。
ぼくの相方。ネヴィカーレ一族全体の守護者らしいんだけど……基本的には何時もぼくと一緒だね。いいのかな?
口は悪いし、素直じゃないけど、なんだかんだで頼りになるし悪いやつじゃ、ないよ。
すきだし、大事。……面と向かっていうと絶対信じないから、ないしょ、ないしょだけどね。


16 あなたは戦えますか? またどのような能力を持っていますか?

どちらかっていうと直接ぶつかるよりは罠とか毒とか呪詛とか……絡め手のが向いてるんだけど。
物理戦闘も……「できる」。けどあんまり好みじゃない。
死霊術師らしく死者の力を貸してもらうのが得意。あと影とか闇を具現できる。


17 お酒は飲めるほうですか? 飲むとどうなりますか?

ぼく、毒とか効かないからね。お酒も全然酔えないんだ。
みんなと一緒に楽しめないの……つまらないから、飲まない。繊細な味もわからないしね。
ああ、でも匂いの良いお酒はすきかも。ぼくでも楽しめるからね。


18 普段どこで何をしていますか? どこにいけばあなたに会えますか?

虹影地区の無縁墓地を住処にしてるから、そこにくればあえるよ。
普段はお仕事とか、無念の声とか……ぼくの力を必要としているひとをさがして、うろうろしてる。


19 自慢できることはありますか?

死霊術にかけては、そこらの魔術師に負けるつもりはないよ。
ネクロマンシーは象牙の塔で学ぶものじゃなくて、市井に根ざした魔術だもの。
あ、えっと、でも禁術指定とかスレスレが多いから、ね?
ぼくが此処で話したことはおおっぴらにしないでね。約束。


20 神という存在をどう思いますか?

「いる」。けど、遠いよね
まあ、それでいいんだ。おおきな、つよい存在が近すぎると、ひとは頼りすぎる。弱いからね。
だから、今みたいに遠くから見守ってて、祈りの声に時に答えるくらいの距離が一番いいんだと思う。親と一緒だね。
まあ、ぼくみたいな理に叛いてる存在が言うのもなんだけど。


21 運命や宿命、縁というものはあると思いますか?

ある。人の縁は特に不思議だね。
思いもしない繋がりが生まれたりして……退屈しない。
運命だって一様じゃなくてときにひっくり返る。流れが変わる。そこがいい。


22 これだけは許せないということ(もの)は?

約束破りは嫌いだ。……裏切る時は相応の覚悟で以て行って欲しいものだね。
ぼくの呪詛は……死んでもなかなか剥がれないよ?


23 あなたの弱点、弱みをこっそりどうぞ。

眼が見えないことかな。一応他の感覚で補ってるから、まったく不自由というわけではないといっても……ね。
あとは聖なるものは全般的に駄目だね。向こうにとってもぼくは嫌なものだろうけど。
太陽の光は弱みって程じゃないけど、ピリピリするから好きじゃない。

24 アルコ・イリスのなかでお気に入りの場所は? また好きな通りもあれば教えて下さい。

竜胆通りは楽しい。色々面白いものを扱ってるし。この間、友達もできたんだよ。
天空や蜜月辺りの裏通りとか、虹影地区とか、薄暗いところは落ち着く。……死霊術師だもの。


25 行ってみたい国、地方、場所があれば教えて下さい。

今はこのアルコ・イリスに興味が集中してるから、格別行きたい場所はないよ。
一応、ここに落ち着くまでにあちこち旅してきたしね。
アルコ・イリスの地下遺跡は気になるな。千年近く果てが明らかじゃないなんてすごいよね。
どれだけの思いが吹き溜まってるかも……気になるし。


26 権力や財力が欲しいと思いますか?

別にほしくない。その日暮らしていくのと、ささやかな趣味を楽しむのに、困らないだけのお金があればいいよ。


27 好きな季節はありますか?またその理由を教えて下さい。

冬が好きだよ。
雪がたくさん降り積もって、世界がしんと静かになる瞬間がすき。


28 自分は幸せだと思いますか?

少なくとも自分が不幸だと嘆くようなことはないよ。


29 将来の展望はありますか? 今、悩んでいることや困っていることは?

もうちょっと市内で色々してみたいな、って思ってるよ。
悩みは……住み始めたばかりの墓地に、やたらとゴロツキさんが入ってくることかなあ。
妙に因縁つけられるんだ。全部グリムに追っ払ってもらってるんだけど。
そのうちボスとか来るんじゃないの……って思ってる。


30 明日世界が滅亡するとしたら何をしますか?

特に変わらないよ。いつも通りさ。
未練の残らないように、悔いのないように過ごす。それだけ。


31 理想の最期は?

後悔が残って縛られるようなことにならなければなんでもいい。
できれば楽に死ねるといいけれど。


32 何か面白いことを言ってください。

ねえ、貴方……インタビュー始める前からずうっと、背中にひとを乗せてるけど。

重 く な い の ?


……。

…………なーんちゃってじょうだん。びっくり、した?

え? 洒落にならない?
それは……ごめんなさい。


33 お疲れさまでした。最後にご挨拶などお願いします。

中の人がもうちょっと他の人と絡めるように頑張ろうねって言ってる。実際ぼくもそう思う。
折角この町には、沢山のおもしろいひとたちがいるんだしね。
先行して話を出してる「つるぎのおうじさま」より、更に絡み難いだろうなあ……っていうのは自覚してるけど。
もしよかったら遊んでくれるとうれしいな。ぼくからも、遊びに行くから。

これからよろしくお願いします。またね。


その他:ネヴィカーレ一門の魔術号は"死の一触れ"。
目は元々見えず、痛覚はほぼ無い。味覚も脆弱なため、味が濃いものでないと感じられない。
聴覚、嗅覚、触覚、アストラル知覚の類がその分発達している。 他人の感情や表情は見えないけれど"解かる"。
陽光は好きではなく夜行性。昼日向出歩く時は大体雨の日や曇り、霧の日などを好む。
葬送に関してのみ万能の魔書《墓書・喪葬屍儀(エンサイクロペディア・グレイブ)》を所持。

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最終更新:2011年07月27日 09:14
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