【魔法】
魔術や法術など、人為的に神秘を顕現させる技術の総称。
専門的な知識の持ち主でない限り、魔術にせよ法術にせよ、同じ様なものである。
【魔力】
世界を構成する、根源的な要素の一つ。
黒の元素であり、二極化された世界の闇の要素。
混沌や破壊を司る。
悪魔や魔物など、魔の陣営に属する者の力である。
【魔術】
世界を構成する闇の要素、魔力を操り、人為的に神秘を顕現させる技術。
原則として、等価交換により神秘を引き起こす。
黒魔術や精霊魔術等、様々な魔術系統が存在し、魔術を行使する術者の才能や適正で、どの魔術系統を得手とするかが決まる。
【変成術】
魔術系統のひとつであり大分類。
代表的な魔法では物を作り出したり、動かしたり、変形させたりする。
【“武器収納(アブソーブ・ウェポン)”】
変成術に属する呪文。術者は自分が接触している武器を害を受けることなく腕に収納することができる。但し、その武器は自分が所持しているものに限る。
また、両手で扱うような大きさ重さを持つ武器を収納することはできない。
吸収された武器は丁寧に捜索されても発見されることはないが、魔法感知系の魔術はオーラを感知できる。
武器の存在を示す唯一の痕跡は術者の皮膚に浮き出た、おおまかに武器の形をした薄い刺青のようなアザのみである。
術者が武器を吸収させた場所に接触し、武器を抜くような動作をするだけで武器は術者の手の中に現れる。
【“霊的武器(スペクトラルウェポン)”】
術者は自分が所持している武器を、影のように、半ば非物質的な武器とすることができる。
そのため、この武器は敵の装甲などを無視することができる。しかし、武器の威力は半減してしまう。
【幻術】
魔術系統のひとつであり大分類。代表的なものでは人の目を欺き、幻を見せたり、五感を狂わせる。
【“鏡像(ミラーイメージ)”】
幻術に属する呪文。術者とそっくりな幻が数体現れ、敵はどの目標を攻撃すれば良いのか識別することが困難となる。この虚像は術者の近くに留まり、攻撃が当たると消滅する。また、術者本人以外の虚像が敵を攻撃したり、別の行動はできない。
【“霞(ブラー)”】
幻術に属する呪文。対象の輪郭がぼんやりとかすみ、絶えず位置を変え揺れ動いて見えるようになる。但し、対象を見ることができない、視覚に頼っていない者などに対しては効果を発揮しない。
【魔女術】
魔女が持つ、種族固有の魔術系統。
様々な薬草や花、鉱石を素材に、魔術を調合する。
魔女は、世界に満ちる魔力を植物や鉱物の容で認識し、それを採取する事が出来る。
魔女の手により採取された素材は、云わば方向性を定められた純粋なる魔力の結晶であり、それを素材に創られる様々な薬品、香水の効能は、魔法薬のそれを凌駕する。
分類としては、錬金術や練丹術の亜種となる。
素材の組み合わせで、様々な効能の魔術を調合でき、また素材とするものが一般に知られているものでは無い為、術者が調合する魔術の効果を、相手に気取られ難いと云う利点がある。
反面、素材の採取から、術の調合までに要する時間。
調合に失敗した時に支払う対価、危険性などは並の魔術の比では無い。
実践よりは机上で真価を発揮し易く、中でもことさら、戦闘行為には向かない魔術系統と呼べるだろう。
魔女の所属する陣営、属性、位階により採取し易い素材や、調合し易い効能の方向性が、ある程度は定められる。
【即行術式(スウィフト)】
魔法を即時発動させる術式のこと。詠唱や動作を簡略する用途で、術の不安定さが現れることもあるため、学院で正式に修得する呪文の多くは即行術式(スウィフト)を良しとせず、ちゃんとした手順を持って使用することが強く推奨されている。
もちろん全ての呪文に即行術式(スウィフト)が存在するわけではない。多くは幻術、変成術、心術の類であり召喚術や死霊術など儀式や貴重な呪物が必要な呪文は対象とならない。
【法力】
世界を構成する、根源的な要素の一つ。
白の元素であり、二極化された世界の光の要素。
秩序や創造を司る。
神や天使など、法の陣営に属する者の力である。
【法術】
世界を構成する光の要素、法力を操り、人為的に神秘を顕現させる技術。
原則として、等価交換により神秘を引き起こす。
多くの法術は、神への信仰と結び付いており、奉じる神によって与えられる祝福は異なる。
【魔術号】
魔術称号、魔術名とも。力ある魔術師や魔女、魔術血統に魔術協会から贈られる名誉称号であり、同時にその力の在り様を言霊によって強化するとされる。
【魔法器物(マジック・アイテム)】
特定の魔力や法力を、道具や武具などの物体に付与し、固定化したもの。
厳密に分類すれば、魔術による器物は魔術器物(ソーサリー・アイテム)。
逆に、法術による器物は法術器物(ホーリー・アイテム)となる。
だが、細かに分類するのも面倒くさい為、多くは一緒くたにして魔法器物(マジック・アイテム)で統一する。
どちらにせよ、凄い力を秘めたアイテムと云う意味では大差ない。
【爆塵の鏃(バースト・アロー)】
鏃に、炎の魔素を封じ込めた結晶を取り付けた、使い捨て型の魔術器物(マジック・アイテム)。
着弾と同時に、小規模の爆発を起こす。
結晶の純度の高さによって、爆発の威力は変化する。
『刺』ダメージを『爆』ダメージに変化させる矢弾である。
花火にも使えるが、その場合、周囲に人がいない事を確認して打ち上げる様に推奨される。
【アガム・ウィノテールの蜜薬】
黒山羊の角、ニガヨモギの草汁、満月草の根、毒蔓蛇の血、山葡萄と石榴の果実、紅皇蜜蜂の蜜と巣、水と金木犀の花粉から調合される魔法薬。
服用者の魔力を三刻の間、高める効果がある。
ただし調合する日付によっては全く逆の効能を発揮する。
新月の紫の日に調合されたものが最も効能が高いとされるが、素材に毒のあるものを用いている為、服用後は二日間の間、酒類の摂取を自粛する必要がある。
初心者でも比較的簡単に調合でき、難しい素材も必要ない上に、効能も実用的な魔法薬であるが、副作用の為に飲兵衛の魔術師からは、はなはだ不評である。
【アルテミシアの阿片酒】
魔術学院生徒会長アルテミシア・バーニアットが100年程前に考案し、発表した魔法の媚薬。
生娘も女淫魔(サキュバス)に貶めるが文句として掲げられている。
ただし、素材に一角馬(ユニコーン)の血よりも希少な双尾人魚(ツインテール・マーメイド)の血が必要であり、また素材の微細な量の違いや、調合時の温度配分で、出来上がるものの効能は千変万化する。
媚薬、精力剤としての効能は一級品であり、大枚をはたいても欲する裕福層が後を絶たない。
【アンドヴァリの光る眼】
服用者が保持する魔眼、邪視と云った魔術行使を強化する魔法薬。
魔眼の保持者が少ない為に、余り市場に出回る事は無い。
最終更新:2011年07月06日 11:43