國津神

【用語名】 国津神
【読み方】 くにつかみ

【詳細】

作中では国土神とも称される神々のこと。「別国津神」とも書かれる。

天孫降臨以前からこの国土を治めていたとされる土着の神のことを指す。
天照大神などがいる高天原の神を「天津神」とゆう。こちらは天宇受賣命などが登場している。
足洗邸5巻において主神は大國主命とのこと。

「足洗邸の住人たち。」によれば彼らは元々日本の土地に住まうただの人間であったが、「人より弓を射るのが得意だった」など小さな優位点から人々に「王」として崇められた結果、
後世の人々の想像によって様々な後付の伝承や能力が付与されていった結果神としての力を得た存在。
いわば「虚栄の神々」であるとされる。
天津神らが本物の神様だとするのなら、彼らは神格化された人間であり、天津神が降臨した当時の秀真をまとめ上げていた各地の王達を指す。

彼らは現在秀真国の土地のバラバラな場所に封印されている。
天宇受賣命ら天津神と何らかの取り決めをして眠りについており、彼らは秀真国がどうしようもなくなったときに復活する。
だが「復活した=国がどうしようも無くなった」と認識する者もいれば、復活した状況に疑問を抱いているものもおり、決して一枚岩の組織、集団ではない。
ココらへんは元が人間だったことも影響しているのだろう。

元々が人間でありこれといった逸話が残されていないため、その存在は不安定。
そのため封印を行う際には過去に存在した人間や妖怪変化の塚に封印することでその効果を高めようとしたが、それが逆に実在のものと同化することでより確かな実体をもたせる事となった。

彼らは大太解体魔人と呼ばれ、國が終わるときに復活し、集まり、巨人の各部位を形作ることで虚大神「大太羅男命」を創り上げるとされる。
そのため各神々は人間の部位の一部の異名を持ち、人間としての名前や妖怪の名前とは別に、神としての本名を持つ存在となった。
元から存在しない虚栄の神を作るときに、それぞれ國津神が人体を構成するパーツを担当しそれを組み合わせることで成立させようとしている…ぶっちゃけて言えば「俺右脚やるから、お前左脚、んでお前胴体担当な」と決めてスクラムを組むようなもの…と思う。

人間を取り込むことでより確かな存在となって安定するが、大太解体魔人は倒してもそれぞれの部位に戻るだけであり、再封印しないと復活する恐れがある。

自らの妖力を生物や器物に分け与えることで怪異化させる能力を共通して持ち、本来怪異とは妖怪とは異なるものの意味でそれは僕使と呼ばれる。

足洗邸の住人たち。にて血ノ鬼の復活に呼応して各地で複数の個体が復活し、血、骨、右足、左足、左手、右耳、髪の毛の神が出現。
それぞれ個別に撃破されるも、全員が封印されたわけではなく、撃破された髪の毛と右耳はそれぞれ白姫に回収された後、一時活動停止を宣言して消え去った。

天宇受売命達との取り決めはゲームだというが、天津神の支配が行き過ぎた場合の抑止力として発動するものなので、天津神にとって見れば自分たちの支配が良いものならば大太も復活しないだろうという認識なのか、さほど驚異に思っていない人物もおり、
現代に復活した瓊々杵命は「たかだか小神格を持った妖怪だろう?取るに足らん」と称している。

作中では「別國津神」と呼ばれる場合もあるが、どんなに検索かけてもそういった区分が登場しないため、みなぎ作品で用いられる独自の用語と思われる。
天地開闢の時にあらわれた五柱の神々を「別天津神」と呼ぶため、天津神の支配に抗うため自ら名乗りを上げた特別な國津神という意味で、「別國津神」と呼ばれているのかも知れない。

なお神話上天津神に分類される神の中にも、國津神と同じ目線の者がいるようだ。

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最終更新:2019年11月26日 18:51