運と偶然とニアミスと

32話 運と偶然とニアミスと

工場を後にした人狼・コーディはC-2エリアにて小さなガソリンスタンドを発見した。
建物内の明かりは灯っていない。
多少の夜目が利くコーディは遠目から建物内を見てみるが特に動く影は無い。

「ガソリンスタンドか……特に何も無さそうだな」

ガソリンスタンドに有る物で、武器として使えそうな物と言えば、工具類だろう。
だが、先刻の工場で工具類は漁った。
現在コーディはバールを装備しているが工場で調達した物だ。
再び似たような工具を漁る事も無いだろう、とコーディは考える。

(ちと疲れたから休もうと思ったんだけど……中に誰か居たら面倒だな……)

殺人そのものは容易い、だが、疲れている時には戦いたくない。
面倒と言うだけでは無く、疲労で動きが多少なりとも鈍っていれば返り討ちに遭う可能性も有る。
ガソリンスタンド内に動く影は見えなかったが、隠れている可能性も考えられる。
何にせよ今は敵と相対したくは無かった。

(北の森の方、行ってみるか)

コーディはガソリンスタンドの建物内には入らず、北方向に広がっている森へ行く事にした。
ガソリンスタンドから離れて行くコーディ。

結果的にコーディの判断は彼にとって正しかったと言えよう。
ガソリンスタンド内には先客が居た。
小学校にてAOKの魔の手から逃れたガーゴイル獣人の呂車である。

呂車は建物内のカウンターの影に身を潜めていた。
顔をカウンターから覗かせウィンドウガラスの向こうを窺う。
動く影は無い。
ついさっきまで殺し合いに乗った人狼が居た事を呂車は知る由も無い。
もしコーディがまだ居た時に呂車がカウンターから顔を出したり、コーディが建物内に入ったりでもすれば、
一戦は回避出来無かったであろう。

(誰も居ないか)

そう判断して呂車は再びカウンターの陰に隠れる。

(取り敢えず明るくなるまではここに居よう……)

カウンター裏の壁に貼られたグラビアカレンダーや、
タイヤやオイルの広告ポスター等を見詰めながら呂車は会場が明るくなるのを待つ。


【黎明/C-2ガソリンスタンド】
【コーディ@オリキャラ/エクストリーム俺オリロワ2ndリピーター】
[状態]健康
[装備]バール(調達品)
[所持品]基本支給品一式、ステーキナイフ@自由奔放俺オリロワリピーター、
     千切れた電気コード@オリキャラ/エクストリーム俺オリロワ2ndリピーター
[思考・行動]基本:殺し合いに乗り、優勝を目指す。
       1:北の森へ向かう。
[備考]※本編死亡後からの参戦です。
    ※呂車の存在には気付いていません。

【呂車@オリキャラ/俺のオリキャラでバトルロワイアル3rdリピーター】
[状態]健康
[装備]無し
[所持品]基本支給品一式
[思考・行動]基本:殺し合いを潰す。殺し合いに乗っていない参加者を探す。
       1:明るくなるのを待つ。
[備考]※本編死亡後からの参戦です。
    ※AOKの容姿のみ記憶しました。
    ※ガソリンスタンド内に隠れています。コーディの存在には気付いていません。


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最終更新:2014年09月04日 14:39