用語 > Nephilim

解説

略称はNephil。
Avernum世界における亜人種の一種で、ネコのような肉食獣が人型になったもの。

特徴

外見的には猫耳人間ではなく、二足歩行する猫科生物。ヒトの膝関節に相当する位置に踵関節が来る。
言語はネコが喉を鳴らすような音を多用するものらしく、個人の名前にはR、M、Hといった音素が多い。Avernum6の頃に若干名前の(人間語による)表記法が変わったようで、名前の音節間にアポストロフィの区切りが入るようになった。
敏捷性が高く、弓の扱いに長ける。弓使いの戦士や狩人などの職に就く者がほとんどだが、まれに呪文使いとしてのシャーマンが存在する。
冒険者としては、盗賊、もしくは反逆者(Rebel)などの手先の器用さを要求される職が多い。

Nephilの両親の間には、まれにNepharimと呼ばれる身体の大きい突然変異体が生まれることがある。
そうしたNepharは一般のNephilとは離れ、単独で、あるいはNepharだけで固まって暮らすことが多い。

歴史

かつては地上に住んでいた種族。
帝国によって多くが滅ぼされ、わずかな生き残りもほとんどが地下へと送られた。
一部の部族は地下世界における人間の脅威だったが、残りの大部分は人間とは積極的に対立することも交流することもなく、それぞれの小さな集落を守って暮らしていたようだ。
帝国戦争が始まると、共通の敵に対抗する必要が出てきたため、多くの部族がAvernum人とある程度良好な関係を築くようになった。またごく一部ではあるが、冒険者として人間やSlithとパーティを組む者や、弓職人などとして人間の町に住む者も出はじめた。

文化

Slithのそれよりもかなり厳格な部族制。
特に強い戦士(Nepharimの場合もままある)が族長となり、その下に長老、射手を主とする戦士団、及びシャーマンなどがいる。小さな部族の場合、族長をおかずに長老がトップとなるケースも見られる。
魔術師や僧侶、盗賊、商人などになるのは、人間の社会で暮らしているものにほぼ限られるようだ。

誇り高い種族ではあるが、敗北が明らかな戦いを死ぬまで続けることは愚か者の行為とされる。また、降伏してきたものにとどめを刺すのも卑怯であるとして非難される。

自らの部族に対する帰属意識が非常に強く、部族の構成員が受けた屈辱は、何らかの償い、もしくは復讐が果たされるまで忘れられることがない。
Avernum2以降、人間に交じって暮らすNephilが出てくると、自ら部族を離れて「Clanless(部族なし)」を名乗るものも、ごく少数ではあるが現れた。

主な部族

下記の部族の他に、Eastern GalleryMertis周辺にもいくつかのNephilの小部族(名前不明)がいることが確認されている。
Ratbane Clan
地上Valorim大陸中部に、人間の入植前から住んでいた部族。帝国の大陸開拓に伴う亜人種狩りで人数が激減した。
Avernum3の時代まで残った小グループは、誤解によって近隣の人間から追われていた。
Longtail Clan
Northeastern Avernumにいた部族。人間の関所を占拠して、付近の領有権を主張していた。
Mrrahの部族
部族名は不明。Northeastern Avernumにいた部族。人間と友好関係を築いていたが、Longtail Clanに支配されて勢力を失った。
Fang Clan
詳細はFang Clanを参照。Avernum5以降勢力を強めた大部族。
Blackscalp Clan
地上で栄えていた部族。帝国の亜人種根絶政策の一環としてAvernum送りにされ、Fang Clanとの勢力争いに敗れてほぼ壊滅。構成員は散り散りになった。
Split-Tail Clan
Eastern Gallery一帯にいた部族。同じ地域の人間たちと小競り合いを繰り返していた。
名前の初出はAvernum: Escape From The Pit

ゲーム上での扱い

モンスターとしてのNephilは、Eastern GalleryNortheastern Avernumの洞窟に住んでいる。職業は射手と、少数のシャーマン。
NPCとしてのNephilは、大抵が人里離れた土地に小さい集落を作って暮らしている。名前がわかるレベルで人間と交流があるのは、ごく少数の、部族を離れて人間の町で暮らす商人や弓の職人などに限られる。
また、Avernum2からは、主人公の種族としてNephilを選択できるようになった。
最終更新:2012年04月11日 20:22