原作では、舞・由紀・杉山・森は、保育園時代からの幼馴染。
河合舞(かわい まい)
スポーツ界から芸能界へ華麗なる転身を遂げ、現在は「CM界の妖精」という異名を持つ人気タレント。
その経歴通り、元はスケートリンクで名を馳せ、オリンピックでの活躍も期待されたフィギュアスケート元女王である。
有名人が旧友と再会し、思い出を語り合うTV番組『とってもフレンド(アニメでは「とっておきフレンド」)』の収録のため、傀儡屋敷(傀儡館)を訪れる事になる。
明るく前向きな性格の持ち主。原作では、時に左近達に少々キツい冗談をかますお転婆なところもある。
アニメではある理由から幼少時の記憶がなく、弐面鬼像を見た事をきっかけに、その片鱗に悩まされるようになる(後述)。
- 原作では、彼女が置き忘れたサングラスをきっかけに左近と出会うが、アニメでは、乗っていた車にひょんな事から同乗する事となった左近と出会っている。
- 高村からは表向きは賞賛されているが、裏では「かわいいだけが取り柄の芸なしタレント」と酷評されている。(原作)
- 右近によると、年齢は18歳、身長は160cm、スリーサイズは84・57・84 (原作)
- 原作ではしたたかな少女として描かれているが、アニメでは少女としてのか弱い面が若干強調されており、強気な態度はややなりを潜めている。
- 中学時代は杉山と交際していた。
- スケートを引退したのは、足の怪我が理由。アニメでは、練習帰りに舞を乗せた杉山のバイクが事故に遭った事で負った怪我によるものであるが、舞が八木沢に相談した結果、練習中の怪我という事にしていた。
そのためか、アニメでは杉山に対して少々距離を置こうとしている節があり、彼に話しかけられてもどこかぎこちない返答をしているシーンが見られる。
ちなみに原作では普通に振舞っている。
- 佐藤百合子の実の娘。暴力的な父親が舞にまで手をだそうとしたために、佐藤が、彼女を守ろうと夫を刺殺。
裁判の後に、娘の身を案じた佐藤により、祖母に引き取られ、育てられる事となる。
スケートを怪我で引退した後、芸能界に入ったのは、芸能人として有名になる事で、生き別れた親に会える可能性が高まるかもしれないと思ったためである。
その一方で、「両親に会いたい」という夢のために杉山やスケートのコーチを裏切った事に対する罪悪感も抱いていた。
自分を守るためとは言え、無関係のコーチ(八木沢)までも死に追いやった佐藤を非難するが、逮捕前に彼女が残していった日記帳から、母がスケート時代から今までずっと自分を見守ってきた事、捕まる事(アニメでは自殺)を覚悟して、最後に初めて母親らしいメッセージを書き残していた事を知り、母の帰りを待ち続ける事を決意する。
- 原作では、騒ぎを嗅ぎつけたTV局の質問攻めに遭うが、自分の実母が殺人を犯し、それが許されるものではない事、母と共に暮らす事が自分の夢だったと言う事、 そして、そんな母を自分はいつまでも待ち続けるつもりだという事を宣言し、気丈に受け答えをする。
- 父親が佐藤に殺された時はまだ2歳(アニメでは3歳)だった。原作では、幼さ故に当時の記憶に残っていないと推察されるが、アニメでは、ショックのあまり当時の記憶を失っていた。
- アニメ最終話では、左近の襲名公演を見に来ている。
佐藤百合子(さとう ゆりこ)
舞の付き人(アニメでは「マネージャー」)。
仕事の出来る有能な女性で、舞からは厚い信頼を寄せられている。
- アニメでは、同じく傀儡館に向かう左近に道を尋ねた事で、彼を同乗させている。WOWOWのHPによると年齢は41歳。
- 舞の母親。旧名:河合百合子。夫の家庭内暴力に悩まされ、妻として耐え続けていたが、16年前、暴力が舞にまで及びそうになったために、衝動的に夫を刺殺。
裁判では情状酌量が認められ、執行猶予がついたものの、殺人者の娘となってしまう舞の身を案じ、実家に彼女を預けた後は赤の他人として生きていく道を選ぶ。
しかし、次第に娘の側にいたいという気持ちが強くなり、いつしかマネージャーとなって彼女の側にい続けるようになっていた。
そんな矢先、自身と舞の関係を知った杉山に口止めとして金銭を要求される。
舞を危険に陥れようとした杉山・高村を殺害したが、無関係だった舞のコーチに濡れ衣を着せて殺害した事を舞に非難されてしまう。
逮捕前に、舞への想いを綴った日記帳を残していく。
- アニメでは、傀儡館の元従業員で、夫の暴力に耐えかねて舞を連れて傀儡館に逃げ込むも追い詰められ、その結果夫を殺してしまっている。
舞のマネージャーになった理由は原作とは若干異なり、舞が事故で怪我をしてしまった事がきっかけだった模様。
その後の経緯は原作と同じだが、森が仕掛けた細工が元で杉山に自分が彼を殺そうとしたと疑われた挙句、真相を公表するだけでなく悲しみに沈む舞と関係を持つと宣告され、衝動的に殺害してしまう。
次いで、杉山から情報を掴んだ高村も殺害するが、後に、佐藤と舞を思った八木沢が犯人の振りをして、身代わりとなり投身自殺。その事でショックを受け自殺を図るも、左近に発見され、諭される事となる。
杉山久志(すぎやまひさし)
舞の中学生時代の同級生。『~フレンド』に出演するため、傀儡屋敷を訪れる。
舞とは中学時代に付き合っていたが、中学卒業時に舞がスケート校に通う事になった事から別れている(アニメではスケート校に通った後も交際を続けていた)。
しかしながら、今も彼女に好意を寄せている模様。高級車を乗り回す軟派男。
- アニメでは、香川由紀と交際中。しかし、彼の本命は舞であり、由紀との関係は単なる遊びの関係としてしか捉えていない。
殺害される前に、彼女にその旨を告げ、一方的に振っている。
- 舞と佐藤の関係を知る人物の一人で、その事を何らかの形で知るなり、彼女にゆすりを掛けていた。
自身の所有する高級外車やブランド品は、佐藤からゆすった金銭で購入したものである。
- アニメでは、森の仕掛けた細工により車が故障、それを佐藤の仕業と勘違いし、事実の公表と、その事で傷心になるであろう舞を自分のものにすると宣言する。
しかし、舞に危害が及ぶと悟った佐藤によって撲殺されてしまう。また、舞と佐藤の関係を知ったのは、偶然雑誌に掲載されていた写真に2人が写っている事に気づいたためとされている。
香川由紀(かがわ ゆき)
舞の中学時代の同級生。杉山久志に対し想いを寄せている。
杉山、森と共に、『~フレンド』に出演するため、傀儡屋敷に来ていた。
舞とは表面上は仲が良いものの、舞が杉山に好意を寄せられている事に対する嫉妬心から、冷たい態度をとる事もある。
高村には、舞とは対照的な「フェロモン系」と評され、芸能界入りを勧められた事も。
- クールビューティーな外見とは裏腹に、感情的な性格。良く言えば正直者なのだが、反面、我儘で他人の配慮に欠けるところも見られる。
- アニメでは杉山と交際している。由紀本人は本気なのだが、杉山からは遊びの関係としてしか見られておらず、振られてしまう。
その事に対する腹いせもあってか、左近達のいる場で舞の過去を暴露してしまっている。
- 同級生の森に好意を寄せられているが、殆ど相手にしておらず、むしろぞんざいに振舞っている。
- 舞に対して冷たい態度を取るのは、彼女がスケート校に進む際に杉山を振った事も関係している。(原作)
- 原作では、杉山が生前、「河合」という人物に意味ありげな電話をかけているところを目撃しており、舞に対して疑惑を抱いている。
ちなみに、その電話の相手は、舞の母である佐藤(旧姓が河合)だった。
森誠一(もり せいいち)
舞の中学時代の同級生。どこか根暗な容姿で、性格も暗く、尚且つ無口。反面、思い込みが激しく、執着しやすい。
香川由紀に好意を寄せているが全く相手にされておらず、彼女の心を占有している杉山に対し、嫉妬と憎悪の入り混じった感情を抱いている。
- 普段はおとなしいが、興奮すると前後の見境がつかなくなる事がある。
- 原作では、杉山の写真を切り刻んでおり、結構陰湿な性格。
彼女に目をつけた高村にも、由紀に手を出させるまいと行動を起こすが、あっさり失敗に終わり、逆に由紀の前で醜態を晒してしまっている。
- アニメでは、杉山の車に細工を施し、事故死に見せかけて殺害しようとした。。
しかし、試みは失敗、彼の疑いは森自身予想もしていなかった佐藤に向けられる事となり、皮肉にもその行いが、一連の事件を招く間接的要因となってしまう。
高村克彦(たかむら かつひこ)
TV番組『とってもフレンド(アニメでは「とっておきフレンド」)』のディレクター。
おちゃらけたところのある陽気な男だが、視聴率に固執しており、視聴率上昇のためならば手段を選ばない非情な男。
原作では、一度人の弱みを握れば骨の髄までしゃぶり尽くす男らしく、芸能界では評判が悪いと言われている。
- 原作では舞を褒めちぎる一方で、裏では可愛いだけしか取り柄のない芸無しタレントだと酷評している。
- アニメでは部下のアシスタントディレクター・亀田を振り回しており、原作同様に周囲の配慮に欠けた言動が目立つ。
彼曰く、自身の製作する番組は「ノリ・燃え(萌え?)・インパクト」の3つが命らしい。とある理由で、突然ロケ地を傀儡館に変更している。WOWOWのHPによると年齢は33歳。
- 佐藤と舞の秘密を握るも、娘を守ろうとした佐藤によって惨殺される。
三条静(さんじょう しずか)
傀儡屋敷の女将を務める老女。
アニメでは中年の女性(WOWOWのHPによると年齢は39歳)にデザインが変更されており、原作の三条と同じ姿をした女性が、先代の女将として写真という形で登場している。
伝承を深く重んじる女性。
- 原作では佐藤の過去を知る人物で、彼女を庇い、偽証を行っている。事件の後に、傀儡屋敷の閉館を決意する。
- アニメでは、まだ若いためか、佐藤が元従業員であった事すらも知らなかった。
式場忠太(しきば ちゅうた)
傀儡屋敷の従業員で、三条の補佐役。無口ながら淡々と実務をこなすなど、何気に有能な人物。
原作では殆ど台詞がなかったが、アニメでは僅かではあるものの台詞が増加している。
WOWOWのHPによると年齢は36歳。
亀田浩二(かめだ こうじ)
アニメオリジナルの
登場人物で、「~フレンド」のアシスタント・ディレクター。通称「ドン亀」。
ニックネームのごとくのんびりした性格の持ち主で、高村の強引な行動に振り回されている苦労人。
WOWOWのHPによると年齢は24歳。
舞の元コーチ
物語中盤以降に登場。本名不明。
密かに舞を追ってやってきたものの、舞や薫子を襲い不審者として部屋に軟禁され、その後、犯人に濡れ衣を着せられ窓から転落死。
かつては舞をつきっきりで指導し、華々しくデビューさせた名コーチと評されていたが、舞が怪我でスケートを引退して芸能界に入ってからは、舞に付き纏ったり局に嫌がらせをしたりと常軌を逸した行動をとるようになり、スケート校や家族にも見放されていた。
アニメでは彼の代わりとしてオリジナルキャラの八木沢悟が登場する(後述)。
- 舞がオリンピックで金メダルをとり、生き別れた両親に再会する事を夢見ていた。
八木沢悟(やぎさわ さとる)
アニメオリジナルの登場人物で、舞のスケートのコーチ。WOWOWのHPによると年齢は47歳。
彼女が出演する番組のロケ地を変更した高村が何かを企んでいる事を嗅ぎ付け、傀儡館を訪れた。
群れる事を嫌う単独主義者だが、教え子の舞の事は、彼女がスケート選手を引退した後も娘のように大事に思っている。
原作中盤にて登場した舞の元コーチの代役として作られたキャラクターだが、人物としては異なるキャラクターとして描かれている。
- 佐藤が犯人であると気付き、彼女と舞のために自ら犯人であるかのように仕向け、佐藤を人質にとって部屋に立て篭もった後、全てを自分の犯行であるかのように見せかけるため、窓から投身自殺した。
最終更新:2010年06月19日 21:22