深見潤一郎(ふかみ じゅんいちろう)
左近の祖父・橘左衛門の古い友人。腕の良い人形細工師だが、年のせいか物忘れが激しくなっている。
故障した右近の修理を引き受けていた。
- アニメ最終話では、孫娘の小夜子を連れ、左近の襲名公演に足を運ぶ姿が描かれている。WOWOWのHPによると年齢は70歳。
深見小夜子(ふかみ さよこ)
人形細工を営む深見潤一郎の孫娘。早くに両親を亡くしているが、性格は快活でおてんばな少女。
リリスという名の黒猫を飼っている。
- 祖父の秘書・青木に対する態度が原作とアニメとでは異なる。
原作では青木の不気味な容姿を警戒してか、彼を避けていたが、リリスの墓に線香を供える姿を見てからは誤解が解け、心を許すようになる。
アニメでは初めから娘のように懐いており、リリスを失った事で落ち込んでいた際には、青木の励ましにより立ち直っている。
- 最終話では、祖父と共に左近の襲名公演を見に来ている。
青木秋彦(あおき あきひこ)
潤一郎の秘書で、深見家の雑務も行っている。顔に包帯を巻いた不気味な容姿とは裏腹に、人柄の良い穏やかな性格。
アニメでは、左近に人形細工の仕事場に案内し、見学を勧めている。WOWOWのHPによると年齢は40歳。
かつて一人娘を失っており、彼女と同年代の小夜子を実の娘のように可愛がっている。
- 今回の事件の犯人。かつて白石恵子とは夫婦関係にあり、娘もいたが、白石は男と不倫しており、その事にうすうす気づいてはいたものの、娘の身を案じるあまり問いただせずにいた。
しかし、ある日、白石が男の元へ遊びに行っている間に、娘の不注意で家が火事となり、娘は死亡、青木自身も全身に大火傷を負う。
その後、白石は、入院中の青木を捨ててあっさり不倫相手の男の元へ逃げてしまう。その不倫相手が速見忠雄だった。
非情な妻、そしてその愛人・速見に復讐を誓った青木は、長い闘病生活の後に執念で彼の居場所を特定し、深見家の秘書として潜り込む。
速見の殺害に成功するものの、小夜子の愛猫・リリスを巻き添えにしてしまった事を後悔しており、犯行後はリリスの墓参りをしていた。
左近に真相を暴かれた後に、娘が復讐を望んでいないと悟り、1週間後に自首するまで小夜子の側にい続ける。
- アニメ版では、吉田に罪を着せ殺害、左近に真相を問いただされた際に白石に発見され襲い掛かられる。
逆に彼女を追い詰めるも、娘の姿と小夜子の姿が重なり、復讐は無意味だと悟る。翌日、自首すべく小夜子の前から姿を消す。
- 元妻の白石がかつての夫である彼の存在に気づかなかった事から、「青木秋彦」という名はおそらく偽名だと思われる。
岸川肇(きしかわ はじめ)
潤一郎の弟子。口の悪い男性で、右近の生意気とも取れる言動は快く思っていない。
- 原作では序列については言及されてないものの、速見の弟弟子にあたる。
速見の事を悪く言う一方、彼や吉田と共に飲み屋に行っていた事もあり、心底から嫌っている訳ではないようだ。
- アニメでは潤一郎の一番弟子という設定。しかしながら、実力は二番弟子の速見には及ばず、犬猿の仲となっている。WOWOWのHPによると年齢は38歳。
- 事件の後、速見の遺品を焼却するなど、彼に対する嫌悪は相当なものである事が伺える。
速見忠雄(はやみ ただお)
潤一郎の弟子。人形細工師としての腕前は高く、潤一郎から蔵を改造した専用の仕事場を与えられている
しかしながら、酒癖が悪く、潤一郎が蔵を与えたのは彼を締め出すためではないかと岸川に言われている程。
- 原作では名前のみの登場で、一番弟子。吉田が密かに気にしていた飲み屋の女をものにするなど、女癖の悪さも相当なものと思われる。
- アニメでは潤一郎の二番弟子。兄弟子の岸川よりも実力が高く、速見自身、岸川を馬鹿にする発言もあって彼との仲は悪い。
岸川同様口の悪い男として描かれており、ある意味同族嫌悪と言える。
原作では名前のみの登場で、下の名前「忠雄」はアニメで明らかにされた。WOWOWのHPによると年齢は35歳。
- 蔵のガス漏れによる爆発に巻き込まれ、帰らぬ人となる。当初、右近は彼によって修理される予定だった。
吉田保(よしだ たもつ)
潤一郎の末弟子。おっとりした性格で、短気で突っかかりやすい岸川を諌める事もしばしば。
- 原作では、深入りする左近に「好奇心が猫を殺す」をいう皮肉を投げかける一面も。飲み屋の女を速見にとられてしまったらしい。
- アニメでは争いの絶えない岸川と速見の仲裁役的ポジションにいる。
- アニメでは白石恵子に想いを寄せており、アタックを繰り返しているがなかなか振り向いて貰えずにいる。
速見死亡を受け、傷心の白石の身を案じて駆け落ちを持ちかけていたが、犯人によって絞殺、罪を被せられる。WOWOWのHPによると年齢は27歳。
白石恵子(しらいし けいこ)
深見家の家政婦。速見忠雄とは恋仲にある。
- 小夜子を気遣うシーンも見られたものの、やはり彼女にとっては速見が心の大半を占めていると思われる。
- アニメでは些細な事ですぐ感情的になってしまう女性として描かれている。吉田の「好奇心は~」の台詞も彼女のものに変更されている。
- 青木秋彦とは元夫婦で、彼との間に娘が一人いたが、程なくして速見と不倫関係を結ぶ。
本人は全く縁を切るつもりはなく、娘が火事で亡くなり青木が大火傷で入院する事になったと知るや、彼を捨てて速見の元に身を寄せる。
一連の事件が起こるきっかけを作った人物であり、家族より不倫を優先した身勝手さは、皮肉にも愛する男を奪う結果となった。
- アニメでは青木が復讐のために深見家にやって来た事を悟り、速見を返せと彼に襲い掛かり、逆に殺されかかるも、良心の残っていた青木が思いとどまった事で殺されずに済む。WOWOWのHPによると年齢は35歳。
最終更新:2010年06月19日 21:25