雨宮冬季(あめみや ふゆき)
四帆の高校のクラスメートにして彼女の友人。
裕福な家庭に生まれるも、父親は病気を患い入院、義理の姉・美春からは冷たくあしらわれている。
何者かから命を狙われており、彼女がその事を四帆に相談した事が話の発端となる。
- 小柄で幼い容姿だが、芯が強く周囲に流されない性格(四帆談)。
- 四帆の左近に対する好意を見抜くなど、恋愛面における勘は鋭い方。
「恋は一生に一度きり」という独特の恋愛観を持っており、心中する女の心情にも理解を示している。
- 中学からの内部進学者。
- 美春の虐めには淡々と耐え続けていたが、父の訃報を聞いた後、美春に激情をぶつけている。
- 幼い頃に川で溺れた際、陽介が必死になって助けてくれた事で、彼に対し恋心を抱くようになる。
陽介の悪事も知っていたものの、彼を一人の男性として愛していたが、陽介が美春と共に自分の命を狙っていた事に気付き、叶わぬ恋だと悟る。
無理心中すべく、土蔵に仕掛けられた罠を逆手にとって陽介を殺害。ドラマ後半にて彼の後を追うべく、土蔵で灯油を浴び、焼身自殺を遂げた。
- 残された遺書にて、自身の本心を告白し、四帆に左近への想いを促す。
- 自称ファザコンで、手帳には若い頃の父(本人談)の写真を挟んでいる。しかし、実際は陽介の写真だったと思われる。
ファザコンはカモフラージュの可能性大。
雨宮美春(あめみや みはる)
冬季の血の繋がらない姉で、四帆にとっては高校の先輩にあたる。高校3年生。
雨宮家に養女として迎え入れられたが、父の実子である冬季を虐めている。
一方で、実兄・陽介とは比較的良好な間柄にある。
左近達が雨宮家を訪れた際、余興として、曰くつきの振袖が収められている土蔵を往復する肝試しを発案するのだが…。
- 雨宮家の財産を独占するため、陽介と共に冬季殺害を計画していた。冬季を狙った犯行も彼ら兄妹によるもの。
- 冬季自殺以降の処遇は不明。
- 冷徹な言動が目立つが、陽介の死には激しいショックを受けていた。
鈴鳴未知(すずなり みち)
美春の友人。受験の息抜きとして、美春、めぐみと共に夜通し怪談話を楽しんでいる。
人懐っこい女性だが、美春の兄・陽介に対しては嫌悪の籠った眼差しを向けている。
- 同性ながらめぐみに対し恋心を抱いていた。
- めぐみにはその想いに応えられないと拒絶されているが、彼女の心が陽介の元を向いている事も気づいており、
彼の人間性に対する疑問(後述参照)もあって、陽介に深い憎悪を募らせている。
- めぐみとの遣り取りでは恋慕ゆえに感情的になっていたが、普段は落ち着いた性格の持ち主で、左近の聞き取りの際、めぐみに対する想いについても冷静に答えていた。
佐原めぐみ(さはら─)
美春の友人。未知とは異なり、陽介に密かに好意を寄せている。
四帆によると、スラっとした体格で目鼻立ちがくっきりした宝塚系の容姿の持ち主であるらしい。
- 未知に想いを寄せられており、その旨を告げられているも、拒絶している。
- 陽介と関係を持っていた生徒の一人。
雨宮陽介(あめみや ようすけ)
冬季の従兄で、美春の実兄。四帆達の通う女子高に美術の教師として勤務している。
美春とは対照的に、冬季にも「冬ちゃん」という愛称で呼ぶなど気さくに接している。
誰にでも親しく振舞う男性だが、四帆からは「気さくそうにしながらベタベタしてきて好きじゃない」と毛嫌いされており、良くも悪くも馴れ馴れしい性格。
舐め回すような視線で生徒を見ている?
- 美春達の怪談話には彼も参加している模様。
- 喫煙者。
- 肝試しの最中左近が襲われた後、土蔵に入った直後、焼死する。
- 好青年的印象を思わせるも、裏では複数の生徒を取り換えては彼女らと関係していた。
めぐみとも関係を持っていたが、「黄金虫」こと生物教諭の渋谷裕子とも交際しており、上記の事も含めて生徒間でも噂になっていた。
- 美春と共に冬季を焼死に見せかけ殺害しようとしていたが、無理心中に巻き込まれてしまう。
- 左近に振袖の話を持ち出したのも、肝試しに乗じて冬季を殺すためだった。
渋谷裕子(しぶや ゆうこ)
虫好きな、四帆の高校の生物教諭。
服装にも金を掛けない地味な女性で、金銭を貯えているイメージから「黄金虫」というあだ名がついた。
本編では姿は登場せず、四帆と未知の話にて人物像が明かされている。
最終更新:2010年06月19日 21:39