だんてす
ダンテス

【分類】



【キャラクター設定】
『エドモンド・ダンテス』
冒険者レベル141。
『石の魔王』
性別:男
かつてヴェイサイトに存在した魔王
エドモンド伯爵家の次男で、平凡で不器用な魔術士で、得意な属性は土属性、特にゴーレムを作成する『泥人形』のみ研鑽を続け、ただそれだけで魔王となった人間
洞窟の民の祖である。

【能力】
魔法使いであり魔術士でもあった。
本人が最も得意とした魔術は単純なゴーレム作成魔術である『泥人形』という魔術。
彼はこの魔術を使用し、敵対する隣国の兵士を退け、宝石鉱山を採掘させ、多大な富を築いた。
彼の作成したゴーレムは後に洞窟の民として確立し、現在もなお世界に存在し続けている。

【備考】
宝石好きとして有名で、領地の山にこもって宝石の原石を採掘し、それを市場に持ち込み細工師に装飾品をつくらせた。
兄である『エドモンド・カエサル』が家督を継ぐのと同時に採掘を禁止され、それを不満に出奔した。
エドモンド・カエサル改め、エドモンド伯爵家は領地の山から宝石を掘り出し財を成したが、ある日それを妬んだ隣国に攻め込まれ、中央政府に援軍を要請したもののエドモンド伯爵は戦死、慌てて父に呼び戻された。
ダンテスは出奔中に魔術士の才能を開花させており、泥人形の魔術で大量のゴーレムを作成し、隣国を撃退した。
ダンテスは敵国を撃退した功績と、採掘した鉱石を国に献上して問題なくエドモンド家を継ぐことを認められた。
兄を失ったことは素直に悼み、悲しみ、伯爵家元当主に相応しい葬式を行った。
しかしその後、息子を失って老け込んだ父に代わって伯爵家の実務を担い、ゴーレムを用いて領地の山を採掘し、さまざまな鉱石類を売り払って家を発展させた。

+ 『エドモンドの大虐殺』
『エドモンドの大虐殺』という事件がある。
例の敵性隣国から、脅迫に近い交易の話を受けて、ダンテスは大量の装飾品を貢ぎ物として贈った。
一転して気をよくした隣国は、ダンテスを自国に招いて晩餐会を開いた。
そして国の花と称された3人の姫が首飾りをつけてお披露目を行ったそのとき、ダンテスは首飾りの石に込めていた魔術を発動、
「我々がどれほどの苦労の果てにこれを手に入れたかわかるまい。貴様ら薄汚い豚共を飾っては誇りが穢れる。せめて死して土に還れ」
と言って3人とも圧死させた。
地獄絵図となるパーティ会場で60を超えるゴーレムを操り王侯貴族を皆殺しにしてダンテスは自国へ帰った。
いくら敵国とはいえ、暗殺者もびっくりの躊躇ない虐殺っぷりに、中央政府のほうもどん引きであった。

+ 『石の魔王』ダンテス
『石の魔王』ダンテス
石の魔力に魅了された者として有名となったダンテスは、いつしか鉱山王もしくは採掘王として呼ばれるようになった。
そんな呼び名をダンテスも気に入り、石のマナに魅入られたものとして『石の魔王』を名乗るようになった。
そしてその頃には、地中をテリトリーとして活動するようになっていた。
「地上にあるものは君たちのもの、地中にあるものは私のもの、それだけ心掛けてくれればよい」
宝石などを採掘し、それらを加工する細工士や冶金士、彫金士を重用した。
掘り出して地上にある状態になった資源は、一般に流通させることを容認していたので、病的なまでに石に執着していたわけではないことが知られている。
そうしてつくられた装飾品はエドモンド伯爵領の特産品となっていった。

+ 『機界都市セントリーノ建国』
『機界都市セントリーノ建国』
そんなある日、中央政府における国王の崩御から後継者争いが勃発。
享楽主義者の第一王子と、生真面目な第二王子とで王位争いが起きた。
しかしながら、人望がなかった第一王子は城を追放され、地下水路を逃亡していたときに足場が崩れて奈落へと落ちた。
落ちた先はダンテスがくりぬいていた坑道であり、警備中だったゴーレムに第一王子は保護された。
なぜ王国地下にまで坑道を掘っていたのか問いただすと、ダンテスは平然と、
「王国が俺の邪魔になったときに土に埋め戻すため」
と言い放った。
普通であれば反逆行為と見なされて当然なダンテスの発言だったが国を追われた第一王子からしてみればどうでもいいことで、むしろ王子はダンテスのゴーレム作成技能に興味を持った。
王子は自分を追い出した国に復讐しようと思ったのだが、ダンテスは一切興味を示さず、自身のゴーレムも貸し与えようとはしなかった。
ならば、一緒に新しいゴーレムをつくろうと言い、熱い説得の末にダンテスは協力を承認した。
だがあくまでも第一王子の希望による新しいゴーレムの作成であり、採掘に使用しているゴーレムは一切貸さない約束で、王子もそれを快諾する。
そして、作成したゴーレムでエドモンド領に危害を加えないことも王子は快諾、ここに約束は正式に結ばれた。
かくして、王子考案、ダンテス作成によるドラゴンを模した20体のマシンゴーレムを引き連れて、第一王子は我こそが正当な王位継承者であると凱旋、兵士たちを一蹴し鎮圧。
それらのマシンゴーレムは『機界ユニット』と呼称し、王国は滅び、機界都市セントリーノが大陸中央に誕生したのであった。
機界都市セントリーノはダンテスの技能を称え、『石の魔王』と『セントリーノ』は友として親交を深め、長い年月を重ねて栄華を果たした。

+ 『石の魔王』の最期
『石の魔王』と『セントリーノ』の最期。
しかしその繁栄に唐突に終わりが訪れた。
いつものように坑道を掘り進めていたダンテスのゴーレムたちは巨大な空間へと当たった。
その空間にはこれまで見たこともないような宝石が大きな結晶となって存在し、ダンテスはそれを大いに喜んだ。
サンプルをセントリーノに持ち込み、友である王にみせて喜びを共有した。
喜びを共有できる友がいることは幸福なのだと感じていたダンテスは、ある日採掘をしていると資源をちょろまかす生物を発見した。
その生物は、その領域ないの宝石を削り取って、歯でガリガリと削って食べているようにダンテスは感じた。
その生物は、ぴかぴかする宝石を手で磨いたり、口から小さな火を吹いて形を整えていたのだが、ダンテスはこれまで地下で遭遇した数多のモンスターと同様に、多大な損失を行う害獣として駆除しようと排除を試みる。
それがいけなかった。
その生物が火を吐いていたそのとき、ダンテスはゴーレムをけしかけた。
その不意打ちにびっくりしたその生物は、小さな火の制御をうっかり失い、襲ってきたゴーレムに当ててしまったのだ。
突如炎の包まれるゴーレムにダンテスは驚愕する。
ゴーレムの素材は主に石であり、可燃物は一切なかったのだ。
実際これまでもダンテスはマグマの海を踏破させることに成功していたので理解不能だった。
予想外の事態に、消火機能も持ち合わせて折らず、ゴーレムは60秒と経たずに形状崩壊、崩れ落ちた。
そしてゴーレムが土に還ったその瞬間、地面が激しく炎を上げたのだ。
その小さな生物は自身が引き起こしたその緊急事態にどうしたらいいか悩んでいたようだったが、いつの間にかその空間から消えていた。
後に残ったのはゴーレムの残骸と火。
火は瞬く間にその空間に燃え広がり、石が燃えるという訳がわからない自体を引き起こしていった。
そしてその火はとまることなく坑道を伝わり、坑道を管理するゴーレムを焼き尽くしていった。
ダンテスはとっさに坑道を崩して埋めて被害を押さえようとしたが、埋めたその部分からどんとん火があふれ出てくる始末。
そして火は最後まで止められず、ダンテスの鉱山とその上に存在していた機界都市を飲み込んでしまった。
大陸中央にあった機界都市セントリーノとエドモンド伯爵領のあった場所は、直径150キロメートルの大カルデラとなった。

【備考】
CV:加藤英美里
最終更新:2018年01月11日 18:59