ごろごろとあまいいえ
ゴロゴロと甘い家

【分類】



+ ストーリー
今日も今日とて、地中生活をしていたゴロゴロだったが、突如広い空間に飛び出た。
その空間は、先ほどまでの洞窟とは打って変わって空が広がる明らかに『外』の空間だった。
そして目の前にある巨大な建物、それわいわゆる『洋館』と呼ばれるような建築物であったが、そのような名称はゴロゴロは知るよしもなかった。
ほんの少し「ここ地面の下だったはずだけどな」と思いながらも、ゴロゴロはその洋館に足を踏み入れるのだった。
かくして、そことは異なる世界において『間宮邸』と呼ばれたその洋館の中で、ゴロゴロは一人探索を開始する。



テーマ

FCソフト「スウィートホーム」の二次創作。
地下探索をしていたゴロゴロが異界と化した間宮邸に迷い込み、屋敷を探索するというストーリー。
かずお、たぐち、あすか、あきこ、えみと合流して屋敷を探索する。
原作ゲームのジャンルはホラーRPGだが、ゴロゴロには効かない。
呪い、恐怖、猛毒とか様々な状態異常をプレイヤーが襲うが、ゴロゴロには効かない。
屋敷を踏破し、中のアイテムをいろいろ持ち帰ってついでに悪霊もボコる。

登場人物紹介

魔王ゴロゴロ
かずお
たぐち
あすか
あきこ
えみ

プロローグ

Episode.辰) 庭園 庭士(はいら)(辰)
Episode.01 ガーデニング お庭をつくることができる。
Episode.02 散歩 お庭を自由に移動できる。ぶらり。
Episode.03 植える お庭に何かを植えることができる。おはな、くだもの、やさいとか。
Episode.04 お庭の中に柵を立てることができる。柵をさくっと立てましょう。
Episode.05 埋める お庭に何かを埋めることができる。かくしかくし。
Episode.06 剪定 お庭の樹木などを切り取って整えたりすることができる。もさっ、しゅっ。
Episode.07 お庭のお手入れ お庭をお手入れすることができる。
Episode.08 土壌 お庭の土の状態を把握、調整できる。ほりほりさくさく。
Episode.09 水質 お庭の水の状態を把握、調整できる。ちゃぷちゃぷざぶざぶ。
Episode.10 空調 お庭の大気の状態を把握、調整できる。そよそよひゅーひゅー。
Episode.11 招待 お庭にだれかをお招きできる。遊びにおいでよ。
Episode.12 進入判定 お庭に進入するものに対して判定を行う。ここは入り口じゃありません。
Episode.13 掃除 お庭の中を掃除することができる。きれいきれい。
Episode.14 嵩上げ お庭の地面を高くすることができる。でこっ。
Episode.15 掘り下げ お庭の地面を低くすることができる。ぼこっ。
Episode.16 設置 お庭に何かを設置することができる。何を置こうかな。
Episode.17 除去 お庭にあるものを除去することができる。
Episode.18 庭籠 お庭に籠を設置できる。いるものいらないものぽいぽいぽぽい。
Episode.19 まったり お庭でまったりすることができる。ごろごろ。
Episode.20 お庭の大将 お庭の最高権力者になる。わたしがそんちょうです。
Episode.21 お庭番 お庭にいる生物を部下にできる。したがえー。
Episode.22 命令 お庭の中にいるものに命令することができる。ちょっと面白いことやって。
Episode.23 テラフォーム 荒れた土地にもお庭をつくることができる。やりがいはあるよ。
Episode.24 接収 お庭にいるものからマナを接収できる。しゅうきんでーす。
Episode.25 訪問 別のお庭に訪問することができる。あそびにいくよ。あーそーぼー。
Episode.26 お庭の情報把握 お庭の情報を把握できる。自分の庭のことは自分が一番わかる(ドヤッ)。
Episode.27 ひみつきち お庭の中にさらに自分だけの場所をつくることができる。セーフルーム
Episode.28 サンクチュアリ お庭の中にいる限り、他者から害されることがなくなる。バーリアッバーリアッ。
Episode.29 お庭の極意 お庭とはなんなのか、その極意を得る。
Episode.30 お庭の拡張 お庭をさらにつくることができる。次はどんなお庭にしようかな。

★★★
そのとき異様な気配が空中に舞った。
警戒する取材陣の前で、異様な気配はひとだまとして姿を現した。
そしてそのひとだまにゴロゴロは一足飛びで近づき、右足を振り上げて蹴り飛ばした。
あっさりと霧散するひとだまに対して、ゴロゴロは不思議そうに首をかしげた。
「大丈夫なの?」
「うん、手応えなかった」
ひとだまの霧散の仕方を見ると効果がなかったようには思えなかったが、物質的な感触はない怪異なのだろうか。
別の怪異が出現したときはゴロゴロはどのような反応をするのだろうか。
★★★
ドクロヘビだ!
ドンッ、ガァン、シュワッ。
異様な気配を伴って人の頭骨らしき物体が出現した途端ゴロゴロは躊躇なく蹴り飛ばし、骨は壁まで吹っ飛んで砕け散った。
するとヘビがひっくり返ってぴくぴくと震えていた、頭骨の中に潜んでいたのだろうか。
少し後にヘビは消滅した。
ひとだまやひとりでに動く人形はともかく、ヘビやコウモリも怪異となってこの館の中に出現するようだ。
★★★
はんしんおとこだ!
異様な気配の後にあらわれた異様な存在、それは胴が断たれ内臓がこぼれ落ち、床を這いずり近づいてくる半死のおとこの姿だった。
トン、タン、ドグシャァッ。
しかしながらゴロゴロは軽快な足取りでおとこに近づき、一切の躊躇なく顎を蹴り上げて頭を吹き飛ばした。
頭部を失ったはんしん男はその手をもぞもぞとわずかに動かしてはいたがすぐにその存在を霧散させた。
「ゴロゴロ、あなたああいうの怖くないの?」
取材陣の最年少であるえみが、ゴロゴロのあまりの躊躇のなさに若干引き気味で訪ねた。
「うん平気。それに本物のヒトってわけじゃないみたいだから」
そうなのか、いや、確かに出現の仕方を見たかぎりではこの世のものではないだろう。
もし不意にすぐ近くに出現されて、足などをつかまれでもしたら振りほどくのに苦労するかもしれない。
えみは振り返り、父であるかずおと目を合わせる。
アイコンタクトでかずおはうなずき、前に出てゴロゴロに話しかける。
「化け物を君が片付けてくれるのは非常にありがたいが、今後何があるかわからないから化け物への対処はみんなでやろう。ゴロゴロもいきなり飛び出さない」
「ん、わかった」
★★★
そのとき、とても小さな光が蝶々のようにゴロゴロの鼻先にとまった。
ふっと軽く鼻息を鳴らすと、光はふわりと離れ、ゴロゴロの目の前でくるくると回る。
なんだろうこれ、と思いながら首をかしげるゴロゴロの額、目の下、頬を撫でるように触れたあと、肩にとまる。
んー?と不思議そうにするゴロゴロだったが、特に邪魔に感じるわけでもなかったので、そのまま連れ歩くことにした。
★★★



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最終更新:2025年02月02日 16:55