大分南部(おおいたなんぶ)は、
日本の
大分県南部にある地域である。
概要
大分県の南部は、ユネスコエコパークに登録された祖母・傾・大崩山系などの雄大な山々と、日本屈指のリアス式海岸が織りなす極めて豊かな自然を共有している。県内最大の面積を誇るこの広大なエリアは、豊かな森林資源や清流、そして豊後水道の恵みを受け、農林水産業が古くから地域の基盤を支えてきた。阿蘇山や九重連山の噴火によって形成された独自の地質遺産も多く、豊後大野の原尻の滝や竹田の湧水群など、水と岩が作り出す美しい景観が各地に点在している。歴史的には岡城址に代表される城下町文化や磨崖仏などの仏教文化が深く根付いており、伝統的な暮らしと自然が共生する「九州の屋根・海の玄関口」としての役割を果たしている。近年ではその豊かな環境を活かしたアウトドア観光や、質の高い農水産物のブランド化が進められ、大分県の「自然の宝庫」として国内外から注目を集めている。
基本情報
- 面積: 約1,983.81km2
- 人口: 約112,704人(2025年12月現在の推計)
- 人口密度: 約56.8人/km2(2025年12月現在の推計)
- 中心都市: 佐伯市(さいきし、Saiki City)
- 隣接地域: 大分中部、大分西部、熊本県、宮崎県(宮崎県北地域)
観光情報
市町村
大分南部の市町村は次の3市で構成される。
- 竹田市: 阿蘇山麓の湧水群に恵まれた「水の都」であり、瀧廉太郎の『荒城の月』の舞台となった岡城跡や、日本屈指の炭酸泉を誇る長湯温泉で知られる。久住高原の広大な草原地帯では酪農や観光が盛んであり、四季折々のダイナミックな山岳景観が訪れる人々を圧倒する。
- 豊後大野市: 市内全域が「おおいた豊後大野ジオパーク」に認定されており、東洋のナイアガラと称される原尻の滝や、日本最大級の普光寺磨崖仏など、大地の営みを感じさせる名所が多い。広大な耕作地を活かした農業が盛んで、大分県の「野菜の宝庫」として、ピーマンやサツマイモなどの生産で高いシェアを誇っている。
- 佐伯市: 九州最大の面積を誇り、リアス式海岸がもたらす「世界一の佐伯寿司」など新鮮な海の幸と、番匠川の清流が育む山の幸が共存する。江戸時代には毛利氏が治めた佐伯藩の城下町として栄え、現在も「歴史と文学のみち」など往時の風情を伝える町並みが保存されている。
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最終更新:2026年02月02日 13:38