概要
大分県は、九州の東部に位置し、日本一の湧出量と源泉数を誇る別府や湯布院などの温泉地を擁する「おんせん県おおいた」として世界的に知られている。 地形は複雑で、くじゅう連山をはじめとする雄大な山々から、リアス式海岸が続く豊後水道まで変化に富み、豊かな自然環境が多彩な食文化を育んでいる。 歴史面では、戦国時代のキリシタン大名・大友宗麟のもとで国際貿易都市として栄え、西洋文化がいち早く流入した独自の進取の気風が今なお息づいている。 産業面では、大分市周辺の臨海工業地帯における鉄鋼・石油化学に加え、北部の中津市を中心に自動車関連産業が集積するなど、製造業が県経済を牽引している。 特産品も非常に豊富であり、全国シェアの多くを占めるカボスや、高級魚として知られる関アジ・関サバ、そして豊後牛といった質の高い農水産物が揃う。 現在は、ユネスコ世界遺産を目指す「国東半島・宇佐の神仏習合」や、宇宙港(スペースポート)としての活用が期待される大分空港を軸に、新たな価値創造に注力している。
基本情報
- 面積: 約6,340.62km2
- 人口: 約1,070,000人(2025年12月現在の推計)
- 人口密度: 約169人/km2(2025年12月現在の推計)
- 県庁所在地: 大分市(おおいたし、Oita City)
- 隣接都道府県: 福岡県、熊本県、宮崎県
- 県の木・花・鳥: 木と花は豊後梅、鳥はメジロ
観光情報
地方
大分県の市町村は18(14市3町1村)で構成される。このガイドでは、県を地域振興局の管轄に合わせて、以下の6つの地域に分けて説明する。
- 大分北部(中津市、宇佐市、豊後高田市): 福岡県と隣接し、周防灘に面したこの地域は、古くから独自の文化と産業が発展してきた。日本三大八幡の一つである宇佐神宮や、九州最古の木造建築・富貴寺などの歴史遺産が点在し、豊後高田市の「昭和の町」はレトロな観光地として高い人気を誇る。また、中津市を中心に自動車関連産業が集積する工業地帯としての側面も持ち、経済的な活力に満ちている。
- 大分東部(別府市、杵築市、速見郡(日出町)、国東市、東国東郡(姫島村)): 国東半島から別府湾にかけて広がるこのエリアは、世界的な温泉地・別府を筆頭に、多様な観光資源を有している。杵築市の城下町や国東半島の「六郷満山」など、歴史的な風情が色濃く残る一方で、大分空港やアジア初の水平型宇宙港を目指す取り組みなど、空の玄関口・未来への拠点としての役割も担う。姫島村の車えびやキツネ踊りなど、島独自の伝統文化も魅力の一つである。
- 大分中部(大分市、臼杵市、津久見市、由布市): 県庁所在地の大分市を中心に、県内の政治・経済の中核をなす地域である。臨海工業地帯の発展による都市機能の充実と、由布院温泉のような洗練された保養地、さらには臼杵の石仏や津久見のセメント産業といった個性豊かな資源が共存している。都市の利便性と、豊かな海・山の恵みを背景とした伝統的な食文化や醸造文化が、バランスよく融合しているのが特徴である。
- 大分西部(日田市、玖珠郡(玖珠町、九重町)): 九州の屋根と呼ばれる「くじゅう連山」や標高の高い高原地帯を抱え、夏は冷涼、冬は積雪も見られる山岳・盆地地域である。江戸時代に天領として栄えた日田の町並みや、九重の広大な草原、日本一の地熱発電などの豊かな資源を活かし、林業や観光業が盛んに行われている。「九重“夢”大吊橋」やスキー場、歴史ある温泉群など、四季折々のダイナミックな自然を楽しめるエリアである。
- 大分南部(竹田市、豊後大野市、佐伯市):県内で最大の面積を占め、ユネスコエコパークに登録された祖母・傾・大崩山系などの雄大な自然に抱かれた地域である。竹田の岡城跡や豊後大野の磨崖仏、さらに佐伯市の複雑なリアス式海岸がもたらす日本屈指の海の幸など、観光資源は非常に多岐にわたる。広大な森林と清流を活かした農林水産業が基盤となっており、大分県の「自然の宝庫」としての役割を担っている。
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最終更新:2026年01月07日 20:12