大分西部(おおいたせいぶ)は、
日本の
大分県西部にある地域である。
概要
大分県の西端に位置し、福岡県や熊本県と境を接する大分西部は、九州の屋根と呼ばれる「くじゅう連山」や耶馬日田英彦山国定公園を抱く、豊かな森林と水資源に恵まれた地域である。江戸時代に幕府の直轄地「天領」として栄えた日田市は、今も豆田町などに歴史的な街並みが残り、水郷(すいきょう)と称されるほど豊かな地下水と筑後川上流の清流を誇る。玖珠郡の二町は、独特の「メサ(卓状台地)」が織りなすダイナミックな景観が特徴で、玖珠町は「童話の里」として、九重町は日本一の地熱発電や広大な飯田高原を有する観光地として知られている。気候は盆地や山岳地帯特有の寒暖差があり、その厳しさが育む日田杉の林業や、高原野菜、豊後牛などの農畜産業が基盤となっている。近年では、日本一の人道専用吊橋「九重“夢”大吊橋」や、歴史を活かした街歩き、豊富な温泉群など、自然と歴史が調和した観光・保養地としての存在感を高めている。
基本情報
- 面積: 約1,029.13km2
- 人口: 約79,800人(2025年12月現在の推計)
- 人口密度: 約77.5人/km2(2025年12月現在の推計)
- 中心都市: 日田市(ひたし、Hita City)
- 隣接地域: 大分北部、大分中部、大分南部、福岡県、熊本県
観光情報
市町村
大分西部の市町村は次の1市2町で構成される。郡はすべて玖珠郡(くすぐん)である。
- 日田市: 周囲を山々に囲まれた盆地に位置し、江戸時代に西国筋郡代が置かれた九州の政治・経済の拠点として発展した歴史を持つ。筑後川の源流にあたる三隈川が街の中心を流れ、屋形船や鵜飼いといった水郷ならではの文化が息づく一方、伝統的な林業と「日田下駄」などの木工産業、そして焼酎造りも盛んである。
- 玖珠町: 「伐株山(きりかぶさん)」に代表される二重メサの特異な山容が目を引くこの町は、日本のアンデルセンと称される久留島武彦の生誕地として「童話の里」を掲げている。旧国鉄久大本線の豊後森機関庫転車台などの近代産業遺産も現存し、古くから交通の要衝として、また豊後牛の産地としても発展してきた。
- 九重町: 大分県を代表する山岳観光地であり、日本最大の地熱発電所である八丁原発電所を擁する「エネルギーのまち」としての側面も持つ。標高1,000メートルを超える飯田高原や九重九湯と呼ばれる個性豊かな温泉群、秋の紅葉が美しい九酔渓など、四季折々の雄大な自然が訪れる人々を魅了し続けている。
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最終更新:2026年02月02日 14:58