概要
熊本県は、九州のほぼ中央に位置し、阿蘇の広大なカルデラや天草の美しい島々など、多様な地形と圧倒的な自然美を併せ持つ「火の国」として知られている。 県のシンボルである阿蘇山は、世界最大級のカルデラを誇り、周辺に広がる草原景観は古くから畜産や観光の舞台として、地域の人々の手で守り継がれてきた。 環境省の「名水百選」に多くの地点が選ばれるほど水資源が豊かであり、県都・熊本市の水道水源が100%地下水で賄われていることから「水の国」とも称される。 歴史面では、日本三名城の一つである熊本城を中心に城下町として発展し、加藤清正から続く治水・土木の歴史や独自の武道文化が今なお大切に受け継がれている。 産業面では、肥沃な大地を活かした農業が盛んでトマトやスイカの生産量が全国トップクラスである一方、近年は世界最大手のTSMCの進出により半導体産業の集積地として急速な発展を遂げている。 現在は、2016年の熊本地震からの復興を確かなものにしつつ、世界的人気を誇る「くまモン」を旗印に、地域資源と先端技術を融合させた新たなまちづくりが進められている。
基本情報
- 面積: 約7,734.16km2
- 人口: 約1,020,000人(2025年12月現在の推計)
- 人口密度: 約131人/km2(2025年12月現在の推計)
- 県庁所在地: 宮崎市(みやざきし、Miyazaki City)
- 隣接都道府県: 福岡県、大分県、宮崎県、鹿児島県
- 県の木・花・鳥: それぞれクスノキ、リンドウ、ヒバリ
観光情報
地方
熊本県の市町村は48(14市23町11村)で構成される。このガイドでは、県を以下の7つの地域に分けて説明する。
- 熊本県北地域(荒尾市、玉名市、玉名郡(長洲町、玉東町、南関町、和水町)、山鹿市、菊池市、合志市、菊池郡(菊陽町、大津町): 福岡県と隣接し、古くから交通の要衝や宿場町として栄えた歴史を持つ。菊池川流域の豊かな農村地帯が広がる一方で、近年は菊陽町を中心に世界的な半導体関連企業の進出が進み、産業構造が激変している。玉名や山鹿といった情緒ある温泉地も点在する。
- 阿蘇地域(阿蘇市、阿蘇郡(南小国町、小国町、産山村、高森町、南阿蘇村、西原村): 世界最大級のカルデラを誇る阿蘇山を中心に、雄大な草原景観が広がる九州屈指の観光エリアである。酪農や高原野菜の栽培が盛んであり、貴重な草原を守るための「野焼き」などの伝統文化が今も受け継がれている。豊富に湧き出る湧水群や温泉も大きな魅力である。
- 熊本市(中央区、東区、西区、南区、北区): 人口約74万人を擁する九州第3の政令指定都市であり、県の中枢機能を担っている。日本三名城の一つである熊本城をシンボルに持ち、都市部でありながら生活用水のすべてを地下水でまかなう「水の都」としても知られる。商業施設や文化施設が集中し、高い利便性を誇る。
- 熊本県央地域(宇土市、宇城市、下益城郡(美里町)、上益城郡(益城町、嘉島町、甲佐町、御船町、山都町)): 熊本市の南側と東側に位置し、海・山・平野の多様な地形に恵まれた地域である。宇土半島の美しい海岸線から山都町の棚田景観まで変化に富み、農業が基幹産業となっている。2016年の熊本地震で大きな被害を受けたが、現在は益城町を中心に創造的復興が進んでいる。
- 熊本県南地域(八代市、八代郡(氷川町)、水俣市、葦北郡(津奈木町、芦北町)): 八代海(不知火海)に面した沿岸部を中心とし、水産業や、い草・柑橘類の栽培といった農業が盛んである。八代市は県内第2の人口を持つ工業・港湾都市であり、水俣・芦北エリアはリアス式海岸の美しい景観を楽しめる。独自の食文化や海の幸が豊富なエリアである。
- 球磨地域(人吉市、球磨郡(球磨村、山江村、五木村、錦町、相良村、あさぎり町、多良木町、湯前町、水上村)): 周囲を九州山地に囲まれた盆地状の地形で、中心を流れる球磨川は日本三大急流の一つに数えられる。相良氏による700年の統治が生んだ独自の文化は「日本遺産」にも認定され、国宝の青井阿蘇神社や球磨焼酎などの歴史資源が色濃く残っている。
- 天草地域(上天草市、天草市、天草郡(苓北町)): 大小120余の島々からなり、青い海と島々を繋ぐ「天草五橋」の絶景が特徴である。世界文化遺産に登録された「潜伏キリシタン」の歴史遺産や、野生のイルカに出会える豊かな海域など観光資源に事欠かない。新鮮な魚介類や車えびといった海の幸の宝庫でもある。
現在、まだ作成中です。しばらくお待ちください。
最終更新:2026年02月02日 10:51