アルテミシア

【元ネタ】史実 ヘロドトス「歴史」
【CLASS】ライダー
【マスター】
【真名】アルテミシア
【性別】女性
【身長・体重】156cm・47kg
【属性】秩序・中庸
【ステータス】筋力D 耐久C 敏捷E 魔力C 幸運B 宝具C+
【クラス別スキル】
対魔力:D
 一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
 魔力避けのアミュレット程度の対魔力。

騎乗:C+
 騎乗の才能。大抵の乗り物、動物なら人並み以上に乗りこなせるが、
 野獣ランクの獣は乗りこなせない。
 特に船舶を乗りこなす際、有利な補正が掛かる。

【固有スキル】
嵐の航海者:B
 船と認識されるものを駆る才能。
 集団のリーダーとしての能力も必要となるため、軍略、カリスマの効果も兼ね備えた特殊スキル。

仕切り直し:B
 戦闘から離脱する能力。
 完全に捕捉された状況であろうとも、ほぼ確実に離脱することができる。

話術:C
 言論にて人を動かせる才。
 特に戦略や物事の判断における提言に長ける。

単独行動:D
 マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
 ランクDならば、マスターを失っても半日間は現界可能。

【宝具】
『我が戦果は生存の為にあり(ファルス・トライリーム)』
ランク:C+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:200人
 自らの駆る船の前方を意図的に塞ぎ敵に討たせんとしたダマテュシモスの船を衝角で突き沈め、それを目にしたクセルクセス大王に戦果として誤認された逸話の再現。
 レンジ内で起こった戦闘や伝達される情報を自らの思うままに歪めて外部に伝達することができる。
 特に海上、船舶などが関連する戦闘において、成功率が向上する。

『名誉の敗残艦隊(アルマダ・オブ・イオニア)」
ランク:C+ 種別:対軍宝具 レンジ:10~50 最大補足:1000人
 ハリカルナッソス女王たるアルテミシアが指揮したトライリーム(三段櫂船)から構成された艦隊を場に召喚する。
 遠距離戦闘では弓矢を射掛け、近距離戦では白兵戦、統制された動きににて隙あらばラム(衝角)アタックを行う。
 搭乗員は亡霊、使い魔の部類であり、戦うためだけ船を動かすだけの人形なために魔力消費はごく少量で済む。
 宝具発動の形を取らなくとも、弓矢の一斉掃射を命じることが可能。
 逸話に基づきラムアタックと逃亡に限り船舶の強靭性や速力に補正が掛かる。
 また、船に搭乗する限り、レンジ内に存在するサーヴァントの位置を把握することができ、同ランクまでの気配遮断スキルを無効化する。

【weapon】
『弓矢』
狙いを定めるというより、範囲内に矢の弾幕を形成することで敵を削る武器。
当時の海戦における主力のロングウェポン。
fate的に魔術効果がある、はず。

『長槍』
船上で斬り合うための武器。
それなりに射程があるため、船に乗り移ろうとする敵を突くことも容易。

【解説】
紀元前5世紀頃に実在した、当時にしては異例の女性の未亡人の王。イオニア海の女王。
ペルシア戦争の際にアケメナス朝ペルシアのクセルクセス大王(一世)から派兵を要請され、自ら船に乗りペルシア海軍と合流して戦った。
海軍支援のもと、敵陸軍を撃破して進軍を続けたペルシア軍は次々に諸都市を攻め落としていった。
映画「300」のテルモピュライの戦いがあったのも、ちょうどこの時である。
そしてギリシア同盟の中枢たるアテナイ攻略の前に開かれた会議の場で、彼女はこう意見をしたという。
ギリシア連合艦隊は練度が高い精鋭であり、決戦を行うのは危険すぎると。
それよりも陸軍を進めて諸都市を制圧することで敵の戦力を都市の防衛と海上の防衛に分散させ、海上の戦力を叩くことで進軍した方がいいと。
もし海上決戦で敗北した場合、敵中枢まで進んだ陸軍は孤立無援で取り残されてしまうと。
女性でありながら男性の権力者に意見した彼女であったが、結局大王は海上決戦に決めてしまった。
後にサラミスの決戦と呼ばれる戦いは数に勝るペルシア海軍が密集しすぎて動けなくなったところを、ギリシア連合艦隊の機動戦術で崩され、ペルシア海軍が瓦解し敗走するという結末に終わった。
裏切るはずの人物が裏切らなかったことも敗因であった。
アルテミシアはギリシア側から女のくせに刃向った指揮官として憎まれていたせいで、一万ドラクマという大金をかせられており激しい追撃にあった。
逃走の最中で、味方であったが反発しあっていたカリュンダのダマテュシモス王が前方をふさぐ形で艦隊を布陣した。そう、彼は彼女を敵に抹殺させるべくわざと道を塞いだのだ。
アルテミシアはあろうことかダマテュシモスの艦隊にラムアタックを仕掛け、これを殲滅。
追撃者たちは敵の艦隊が沈むのをみて、味方と誤認して去って行った。
この様子を見ていたのクセルクセス大王はアルテミシアが敵艦を撃沈したと誤認し、これを称賛した。
クセルクセス大王は艦隊の数少ない生存者であるアルテミシアに相談を求めた。
彼女はギリシアを叩くという当初の目的を達成したのだから、撤退してもなんら不名誉ではないと答えた。
アルテミシアは残存艦隊と共にペルシアへと名誉ある帰国を果たした。
クセルクセス大王に同行していた子供たちを連れて。

召喚は、できる。
女でありながら艦隊を率いて戦ったお方。
勝手なイメージ。シーマ様とどこぞの男口調の魔法使いを足したような。
勝ってもよし、負けてもよし、生き残ること最優先。負けを笑うがいいさ。みたいなからっとした性格……だといいな。
最終更新:2016年09月29日 21:47