【元ネタ】史実
【CLASS】ランサー
【マスター】
【真名】フラウィウス・スティリコ
【性別】男性
【身長・体重】168cm・56kg
【属性】中立・善
【ステータス】筋力C 耐久D 敏捷A+ 魔力B 幸運E 宝具B+
【クラス別スキル】
対魔力:D
一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
魔力避けのアミュレット程度の対魔力。
【固有スキル】
軍略:A-
一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感力。
自らの対軍宝具や対城宝具の行使や、逆に相手の対軍宝具、対城宝具に対処する場合に有利な補正が与えられる。
ただし、本人の不運が邪魔をするのか、思うように采配を揮うチャンスに恵まれない。
カリスマ:D
軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。
カリスマは稀有な才能で、一軍のリーダーとしては破格の人望である。
無冠の采配:-
半蛮族というレッテルによって、出世や正当評価を阻まれる運命。
初遭遇の相手に対して、ランサーの軍略スキルは同ランクの“
破壊工作”スキルとして機能する。
真名が明らかになると、この効果は消滅。
【宝具】
『忠義の果てに賢将は到達す(ディスペラツィオーネ)』
ランク:B+ 種別:対軍宝具 レンジ:10~50 最大捕捉:400人
アラリックがローマに進軍している際に、ラエティアでの戦いを速攻で終わらせて、
イタリアへ急行し、西ゴート族を破った逸話の具現。
マスターがランサーに対し、令呪を“転移”の用途に行使することで
ランサーがレンジ内にいる場合に限り、“半画”分の魔力で転移させることが可能となる。
さらに、もう半画の令呪を消費すれば、強制的に彼の腹心の亡霊を、
令呪の魔力を用いて召喚し、行使することが可能となる。
亡霊の最大現界ターンは25ターンとなり、彼ら単体の戦闘能力はそれほど高くはない。
令呪の投資によって亡霊を召喚する場合、詠唱終了後に重ねて令呪の詠唱を行なう必要がある。
【Weapon】
『無銘・槍』
『無銘・盾』
スティリコ一家のレリーフには、槍と盾を構え、腰に剣を帯びたスティリコが描かれている。
【解説】
西ローマ帝国の司令官で、ヴァンダル系の血を引く半蛮族。
若くしてローマ軍に入り、当時帝国東部を統治していたテオドシウス1世のもとで頭角を表す。
サーサーン朝ペルシアとの和睦交渉を成功させ、テオドシウスの護衛隊長として、西ゴートからの国土防衛を任される。
テオドシウスの養女セレーナと結婚し、その後のフリギドゥスの戦いの後にはマギステル・ミリトゥムの一人に名を連ねる。
テオドシウスによる東西統一後には総司令官となり、再度の分裂後には西のホノリウス(世紀の愚帝)の後見人となる。
アルカディウスもホノリウスも揃いも揃ってアホだったために、
スティリコが事実上の西ローマ帝国軍の最高指揮官として帝国の防衛に奔走する。
その際にも“蛮族出身”と言う経歴が彼を苦しめ、アラリック一世をもう一歩のところで討てたところを、
アルカディウスの腹心ルフィヌスに阻まれる不運があった。
397年に再度アラリックを破るも、敗走を許し、その後も幾度となくアラリックを破り続けたが、
最終的には陰謀に巻き込まれ、ホノリウスによって処刑される。
その後すぐに一族郎党皆殺しとなり、スティリコ家の血脈は絶たれた。
スティリコの死後、元から不安定であった西ローマ帝国の情勢は取り返しのつかないレベルにまでなり、
腐っても1000年以上国家として成立し続けた東ローマ帝国とは対照的に、
西ローマ帝国は半世紀と経たずに帝の血脈を絶やし、一世紀持たない国家となるのであった。
なお、近年ではスティリコが、自身が王位を狙っていた野心家であるとの見解も存在する。
最終更新:2016年10月01日 22:21