信陵君

【元ネタ】史実
【CLASS】アサシン
【マスター】
【真名】魏無忌(信陵君)
【性別】男性
【身長・体重】188cm・90kg
【属性】中立・善
【ステータス】筋力C 耐久D 敏捷D 魔力B 幸運E 宝具A++
【クラス別スキル】
気配遮断:C
 サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。
 完全に気配を断てば発見する事は難しい。

【固有スキル】
カリスマ:A
 大軍団を指揮する天性の才能。
 最高峰の人徳が成せる、人的魅力の副産物と言える人望。

解放者:B
 他者を救う戦闘の際、一時的に攻撃力を上昇させる。
 長平の戦い後の趙を秦から救い、食客・侯嬴からは
 “春秋五覇以上の偉業を成した”と評された。

精神汚染:B-
 鬱病から来るアルコールへの依存。
 精神ダメージが一定以上に達すると酒への逃避を始め、
 他者との意思疎通を拒絶するようになる。

【宝具】
『兵権簒奪・魏国割符(チェンイ・フゥハァ)』
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:300人
 晋鄙を殺して簒奪した、魏全軍を率いることができる割符。
 真名解放することで、アサシンにもそのマスターにも魔力を負担させないまま、
 最大数百騎の魏軍兵を召喚して行使する。
 それらの魏軍兵の中には、一芸に秀でたアサシン直下の食客も、
 百騎に一騎の割り合いで含まれており、
 魏軍兵は最大30ターン、食客は発動から一日間の現界を最大で可能とする。
 この軍勢召喚の魔力消費がないことのカラクリは、
 割符自体が魏国の概念を宿す魔力炉であり、同時に異界に接続する端末であるためと言える。
 だが、それだけにアサシンが背負うことになった後の苦労をも体現するため、
 この宝具を使用することで、アサシンとマスターの繋がりは一時的に失効してしまう。
 失効期間中は令呪による命令も、「もう一つの宝具『五国合従・秦国打破』を真名解放せよ」しか下せなくなる。

『五国合従・秦国打破(ルゥクアチャンチェン)』
ランク:A++ 種別:対軍宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人
 魏軍を勝手に動かした責を取り、趙にとどまったアサシンが、
 後の秦国による魏侵攻を察知し、五カ国合従軍を率いて侵攻を阻止した逸話の具現。
 『兵権簒奪・魏国割符』の副作用によるパス失効を、令呪によって打破することで発現し、
 信陵君・魏無忌の威名のもとに集った諸侯の兵団を、秦軍を破った黄河の心象風景とともに召喚する。
 繋がりが失効していた期間が長ければ長いほど、固有結界と軍勢の規模は膨れ上がると同時に、
 魔力消費の負担も、規模に反比例するようにどんどん諸侯が自己負担するようになり、
 アサシンやマスターの負担が軽減する。
 最終的には、歴史に名君として名を刻み得る“王”が率いるに足るレベルの、
 数万の大軍勢を、極めて省魔力で行使できるようにまでなる。
 固有結界の展開ターンは、失効期間1日につき、10ターンとなる。

【Weapon】
『無銘・馬車』
 侯嬴の迎えに用いた自家用馬車。
 アサシンは騎乗スキルを持たないため、馬車を駆るのはアサシンの食客の亡霊である。
 基本的に移動用にしか使えない。

【解説】
 戦国四君が一人。魏国の信陵君・魏無忌。
 幼いころから食客を抱え込み、諜報面で利用していたために、
 大人たちが趙王が狩りで起こした煙を、侵攻の狼煙と間違えた際にも冷静に対応した。
 その所為で却って恐れられ、冷遇されたものの、紀元前258年の秦による邯鄲包囲の際には、
 魏軍の全指揮権を握る晋鄙を食客に打ち殺させてまで魏軍を動かし、趙を救った。
 この殺害に関しては、食客の助言あってのことであり、魏無忌は死ぬであろう晋鄙を思って涙したという。
 その後は責を取って魏に留まるが、魏無忌無き魏は秦から例年のように攻められ続け、
 兄王・安釐王に帰国を請われ、一度はそれを突っ撥ねるものの、
 食客らの説得に絆されて帰国を決意し、五カ国合従軍の率いて秦を黄河にて迎え撃ち、これに大勝。
 秦軍を函谷関にまで追いやる圧倒的な戦果を挙げ、その威名を確固たるものとした。
 だが、その完璧さゆえに兄から疑心を抱かれ、秦軍の策略によって全てを失い、
 最期は鬱病にまでなり、酒毒に中って孤独に死した。
最終更新:2016年10月03日 22:13