無銘・杞人

【元ネタ】列子
【CLASS】バーサーカー
【マスター】殺生院キアラ
【真名】無銘・杞人
【性別】男性
【身長・体重】170cm・44kg
【属性】混沌・狂
【ステータス】筋力D 耐久E 敏捷E 魔力D 幸運E 宝具A+
【クラス別スキル】
狂化:E-
 凶暴化する事で能力をアップさせるスキル。
 ……が、バーサーカーは理性を残しているのでその恩恵はほとんどない。
 精神がより“異常に汚染された”状態になっただけである。

【固有スキル】
精神汚染:EX
 精神が狂っている為、他の精神干渉系魔術を完全にシャットアウトする。
 更にただ一つの取り越し苦労で人生を潰したほどの狂気を孕んでいるため、
 杞人と数回会話し、話しかけるだけでも
 相手は低ランクの精神汚染のスキルを得てしまう。

精神異常:A+
 精神を病んでいる。
 通常のバーサーカーに付加された狂化ではない。
 異常な取り越し苦労の果てに、周囲の空気を全く読めなくなっている。
 精神的なハイパーアーマー能力。

不眠の加護:C-
 眠気に対する防御ではなく、取り越し苦労からくる異常な精神疲弊。
 要するに、ただの不眠症である。
 魔力の消耗を軽減し、睡眠・催眠・意識の解体に類する精神干渉を無効化するが、
 バーサーカーは毎ターン微量ダメージを受ける。

【宝具】
『杞憂はいつか天注外す(ヘヴンズフォール・デリューション)』
ランク:A+ 種別:対国宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人
 バーサーカーの異常な取り越し苦労、世界崩壊ヴィジョンの妄想。
 生前は単なる妄想であり、それによって一人の男が命を落とした。
 そうやって笑い飛ばせる小話に過ぎなかったのだが、千を超える時を経て、
 笑い飛ばされ続けることで非常に高い知名度補正を獲得し、
 無銘の、それも大事を成さずして死した、ただの霊が保有するには、
 過ぎた宝具にまで肥大してしまった稀有な例。
 10ターン毎に“天注”を一つずつ外してゆき、合計40ターンで天を地に落とす。
 その破壊規模たるや、バーサーカーの思い描いた世界崩壊のヴィジョンそのものと言える。
 皮肉なことに杞人は、死することでその妄想を叶えたことになる。

【解説】
 列子の一説に登場する、春秋時代に存在した小国杞の人物。
 古代中国に於いて、地上は正方形で、大地の四隅を柱で支えて、
 天が落ちてこないようにしていると考えられていた。
 この男は、「いつか天が落ちてくるのではないか」と常に心配をしており、
 夜も眠れず、食事もろくに取れなかったという。
 このことから、不要な取り越し苦労や心配性のことを、“杞憂”というようになった。
最終更新:2016年10月03日 23:00