花山院女王

【元ネタ】日本・史実
【CLASS】アヴェンジャー
【マスター】
【真名】花山院女王
【性別】女
【身長・体重】cm・kg
【属性】中立・中庸
【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷E 魔力C 幸運E 宝具C
【クラス別スキル】
復讐の狼煙:C
 虐げられたものが、別な虐げられたものの為に振るう力を与えるスキル。
 他者を虐げた英霊と対峙した場合、「偉業」の度合いに応じてステータスが上昇する。
 孤独を嫌悪したアヴェンジャーが「単独行動」スキルを望まなかったことで獲得した。

【固有スキル】
貧者の見識:D
 相手の性格・属性を見抜く眼力。言葉による弁明、欺瞞に騙され難い。
 皇族でありながら、寄る辺なき人生を送ったことで得たスキル。特に男の嘘には鋭い。

従属行動:D
 主君に対する従属。
 マスターが存在する限り、聖杯戦争の枠を超えた現界を供給なしに可能とする。
 自立を許されず、従属以外の道がなかった運命が生んだ悲しいスキルである。

虚ろなる生者の嘆き:D
 寄る辺なき身の上の嘆きの声。アヴェンジャーの叫びを聞いた者に恐慌をもたらす。

魅了:E
 異性を惹きつける見目の美しさ。
 アヴェンジャーと対峙した男性は彼女に対し、強烈な恋愛感情を懐く。
 但し、それがいい相手かどうかは分からない。

【宝具】
『晦日大宮川の辺(つごもりおおみやがわのほとり)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~40 最大捕捉:50人
 夜上衣を剥ぎ取られ、さまよい歩く中で大宮川に転落し、凍死して野犬の群に遺骸を食われたという、アヴェンジャーの死の悲劇に因む宝具。
 周囲を闇で覆われた結界で囲み、相手は心中から噴出す孤独と不安に苛まれる。
 景観は単調な築地塀の続くものに変わり、漂う冷気は衣服に浸透して肌を突き刺す。
 またアヴェンジャーの身体から野犬の群が出現し、噛み付くと同時に冷気を体内に送り込む。

『父は我を知り給はず(ててはわれをしりたまわず)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~40 最大捕捉:1人
 父に認められることが無く、皮肉にも死の予告を逃れたことが生んだ宝具。
 発動によって自身に危機が及びそうな場合に限り、相手の宝具の真名を忘れさせる。
 ただし、相手の宝具の真名発動に気付いており、レンジ内に相手がいる場合に限定される。

【Weapon】
『無銘・長刀』
 治安に不安のある時期には、女人も振るうとされた武器。
 通常であれば、アヴェンジャーの能力では気休めにしかならない。

【解説】
 第65代天皇である花山院の皇女にして、おそらく皇族至上最も悲惨な最期を迎えた人物。
 父の認知を受けられなかったために内親王となれず、平の女王として生きた上、藤原彰子に女房として仕えなければならなかった。
 アヴェンジャーの母は人妻であったが、娘と共に花山院に仕えていたところ、母娘揃って手をつけられ、共に娘を産んだ。
 娘の方の子、つまりアヴェンジャーの異母妹にして姪を含む皇女3人は父に可愛がられ、
 崩御に当って言われた「この子らも連れて行く」という院の予言は的中、相次いで薨去した。
 そして、唯一生き残ったのが「われは知らず」と言われ、冷遇されていたアヴェンジャーであったが、後に父を射たことのある藤原伊周の息子である道雅に目をつけられる。
 色好みと暴力沙汰と博打で知られた彼の誘いを断ったアヴェンジャーであったが、それに対し道雅は刺客を差し向けて報復した。
 12月6日、侵入者に屋敷の外に引きずり出され、上衣を剥ぎ取られたアヴェンジャーは闇夜をさまよい歩く内に凍死(事件を大晦日の事とする訛伝がある)。
 翌朝、野犬に食われて首と手足がバラバラになった血と氷まみれの遺骸が発見された。
 皇女であるにも拘わらず「悲惨」な運命であった人の例として語り継がれ、想起されている。
 聖杯への望みは、「普通に生きて普通に愛されて普通に死ぬこと」。
最終更新:2016年10月04日 11:22