大江匡房

【元ネタ】日本・史実
【CLASS】アーチャー
【マスター】
【真名】大江匡房
【性別】男
【身長・体重】不明
【属性】混沌・中庸
【ステータス】筋力D 耐久E 敏捷C 魔力B 幸運C 宝具C
【クラス別スキル】
対魔力:B
 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
 大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。

単独行動:C
 マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
 ランクCならば、マスターを失ってからも一日間現界可能。

【固有スキル】
予知:C
 魔術系統の一種。熒惑星は未来を知る星であり、三国時代には晋が勝者となることを伝えたという。

地形適応:C
 特定の地形に対する適応力。冥界の如き「異界」であっても通常通りに活動出来る。

芸術審美:C
 芸術作品、美術品の知識を蒐集したことによる知識。
 芸能面における逸話を持つ宝具を目にした場合、高い確率で真名を看破することができる。
 博覧強記で知らざることなく、ただ管弦のみ誤りが見られた(一部は誤解)と評された。

軍略:E
 一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感力。
 自らの対軍宝具の行使や、逆に相手の対軍宝具に対処する場合に有利な補正が与えられる。
 源義家に兵法(おそらくは『孫子』)を教授し、後三年の役の展開を有利に運ばせた。

【宝具】
『熒惑星譴責之矢(けいこくせいけんせきのや)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1人
 賀茂保憲(安倍晴明の師)に師事して天文に通じていた備後守致忠が厠で天文のことを談じていた時、不敬行為に対して熒惑星(火星)から放たれたという戒めの矢。
 熒惑星の化身とされたアーチャーが敵対しているサーヴァントに放てば相手を追尾し、
 結界その他の守りを無視して命中し、火属性のダメージを与える。
 ただし、木星が矢から守護してくれたという信仰から、木製の物理障壁に当ると止まって炎上させる。

『冥官熒惑星(みょうかんけいこくせい)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1
 陰陽道・宿曜道を得意とした僧侶が頼みにしたという、熒惑星としての権能=冥府との繋がり。
 既に聖杯戦争から退場したサーヴァントの後を追って証言を訊く、サーヴァントの心残りとなっている人物や、
 マスターが会いたい故人を出現させる等の行為を一時的に可能とする。

【Weapon】
『無銘・弓矢』
『無銘・太刀』

【解説】
 平安後期の文人貴族(1041~1111)。後三条院~鳥羽院に仕え、中納言にまで上った。
 源平と藤原氏ばかりの公卿の中では異質の存在であり、清濁併せ呑むのを通り越して自身が混沌としていたつかみがたい政治姿勢、
 他に代わる者がなかった才学の結果であったと思われる。
 日本で二番目の往生伝である『続本朝往生伝』以下、神仙・霊狐・遊女・田楽とアーチャーが関心を持って記録した分野は多岐に渉っており、
 後世の八幡信仰・小野篁冥官伝説・本地垂迹説の一部の説はアーチャーなしでは存在しえなかった。
 キャスターにするとネタが豊富過ぎ、正直もてあます程伝説と逸話に満ちた人物。
 本人がある程度意図的に伝説・伝承を創作(当時は個人の創作も異界の啓示とされた)した形跡もあり、
 なおかつ本人が学者として権威があったためにその説が珍重され、後世の人が混乱している。
 キャスターであれば阿弥陀・八幡信仰関連の、ライダーであれば大宰権師の事績が採用された。
最終更新:2016年10月04日 12:32