【元ネタ】史実
【CLASS】アサシン
【マスター】ジナコ=カリギリ
【真名】ジュゼッペ・ヴェルディ
【性別】男性
【身長・体重】180cm・75kg
【属性】中立・善
【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷E 魔力A 幸運D 宝具C++
【クラス別スキル】
気配遮断:A
『革命の隠れ蓑(VIVA VERDI)』により得たスキル。
サーヴァントとしての気配を絶つ。
完全に気配を絶てば、探知能力に優れたサーヴァントでも発見することは非常に難しい。
ただし自らが攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。
【固有スキル】
芸術審美:B
芸術作品、美術品への執着心。
古今東西、歴史・伝承における逸話を持つ宝具を目にした場合、
高い確率で真名を看破することができる。
高速詠唱:B
魔術詠唱を早める技術。
彼の場合、魔術ではなく作曲の進みに多大な恩恵があるようだ。
最晩年まで創作意欲は衰えることはなかったが、基本的に強制されて書くことを嫌う。
狂奔:B
『革命の隠れ蓑(VIVA VERDI)』により得たスキル。
高ランクになるほど宝具の影響下にある者の士気が向上するが、ファンブルの確率も高まる。
軍略などとは異なり能力値が変化するわけではない。
アサシン本人は「私の本質と異なる。不本意極まりない」としてこのスキルを嫌っている。
【宝具】
『革命の隠れ蓑(VIVA VERDI)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~4 最大捕捉:100人
イタリア統一を目指す国王賛歌のスローガンが、偶然にもアサシンの賛歌に繋がった僥倖。
この宝具の能力は大まかに分けて二つあり、
一つは暗殺者ではないヴェルディに高いアサシン能力を授けること。
もう一つは、当時のイタリア国民の愛国心を現出させ、
周囲にトランス状態にも等しい士気の向上をもたらす。
間接的に「くすぶっている意志」を呼び醒まさせ、才能に気付かせることへと繋がる宝具でもある。
『賛美歌は才人を抱く(レクイエム・フォー・ドリーム)』
ランク:C++ 種別:対衆宝具 レンジ:1~20 最大捕捉:100人
宝具『革命の隠れ蓑』によって、「自分にも何かできる才能がある」と思いこんだ者たちに、
かつてヴェルディが描いた英雄たちの脚色像を投影する、衆目を巻き込んだ宝具。
この宝具によって投影される脚色像は、『革命の隠れ蓑』による
「狂奔」によって上がった士気はもちろんのこと、
元の英雄との相性や、才能・役柄の近さも重要となる。
最大でアッティラやネブカドネザル二世などの大英雄すらも投影させられるものの、
それらの英雄の、投影による能力再現には当然莫大な魔力が必要となる。
【解説】
楽劇王ワーグナーと対を成す、イタリアの歌劇王ヴェルディ。
1813年にイタリアの寒村レ・ロンコレに生まれ、
8歳のころに教会のオルガンに興味を示したことを切っ掛けに、
10歳で奏者となり、音楽好きの名士アントニオ・バレッツィに見いだされミラノで一様の音楽技術を教わる。
その後まもなくバレッツィの要請で地元に戻って、美人で知られた彼の娘マルゲリータと結婚するが、
生まれた子供は皆夭折。マルゲリータ自身も結婚5年目に感染症で病死。
廃人同然にまで追い込まれるものの、スカラ座支配人バルトロメオ・メレッリに強引に迫られて、
旧約聖書を元とした作品ナブッコを作曲する。
この内容が当時のイタリア国内情勢とちょうど重なって、イタリア国民の心を打ち、
空前の大ヒットを記録し、ヴェルディ本人も時代の風雲児にまで伸し上げられる。
超多忙の身となり、それをこなす血道の日々を送り、仮面舞踏会などの愛国主義を謳った路線の作品を作りだし続けるが、
椿姫以降は心理路線に変更。これが後の傑作アイーダやレクイエムなどに繋がる。
ワーグナー台頭時はその勢いを失うが、シェイクスピアのオテロを原作としたオペラで、
楽劇に対して対抗。健在振りを示す。
だが高齢に差し掛かったためにオペラ作曲から身を引き、宗教曲の作曲に集中するようになる。
二人目の妻ジュゼッピーナが肺炎で亡くなった時にも、悲しみに打ちひしがれはしたが、
ほどなくして老齢に差し掛かった音楽家たちのために「憩いの家」なる施設を築き、
当時の劣悪な劇場環境によって貧困に喘いでいたかつての才人たちの救済に努めた。
20世紀の到来とともに、この偉大な歌劇王は大往生を遂げる。
ヴェルディの葬儀には25万人のイタリア国民が集まった。
最終更新:2016年10月04日 13:02