屈原

【元ネタ】史実
【CLASS】アーチャー
【マスター】
【真名】屈原
【性別】男性
【身長・体重】197cm・90kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力D 耐久B 敏捷D 魔力A 幸運E 宝具B
【クラス別スキル】
対魔力:A
 A以下の魔術は全てキャンセル。
 事実上、現代の魔術師ではアーチャーに傷をつけられない。

単独行動:B
 マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
 ランクBならば、マスターを失っても二日間現界可能。

【固有スキル】
神性:D
 神霊適性を持つかどうか。高いほどより物質的な神霊との混血とされる。
 死後、汨羅江の水神となり、彼のための祭祀も催されるようになっている。

魔術:D
 詩を媒介にした精神干渉魔術を収めている。
 中原史における“詩”の原典は、多くの場合アーチャーであるとされる。

竜の息吹:C
 最強の幻想種である竜が放つマナの奔流。
 スキル『神性』でドラゴン化しているために習得している。
 水神権能の影響で、彼のドラゴンブレスは水流として放出される。

【宝具】
『湖底にて無念を叫ぶ(ミルオ・リヴァー・クライング)』
ランク:B 種別:対城宝具 レンジ:1~30 最大捕捉:200人
 屈原の魂を悼む祭祀、“龍舟”とアーチャー自身の水神属性をミックスした宝具。
 水神権能を増幅させるることで、“竜の息吹”の威力を飛躍的に上昇させ、
 洪水のごとき規模と威力による圧倒的規模の蹂躙を実現させる。
 愛した祖国に届かぬ無念の声が、数千年の時と信仰によって宝具と化した、
 腐敗した時代の中で才能を潰されてしまった才人の悲哀。
 それだけに、「臣下を蔑ろにした王」である英霊に対しては、破格の追加ダメージを負わせる。

【解説】
 “楚辞”の代表作家であるとされ、詩聖とも謳われる楚国の政治家。詩人。
 原は字であり、諱は正則(平とも)。
 元を辿れば屈原はいにしえの楚王族の末裔である名家の出身であり、当初は王への信任も篤かった。
 政治家としての能力も高かったものの、その気難しい性格ゆえに他の臣から嫉妬され、
 いつしか屈原の地位は揺らぎ始める。
 縦横家として名高い張儀の策略を看破できたものの、その声は王に届かず、
 結局張儀の思う通りに事が運んでしまう。
 その後も不幸は続き、対立していた公子が政治的に重要なポストに就くと完全に追放される。
 楚の腐敗ぶりに絶望した屈原は、巨石を抱いて汨羅江へと飛び込み、入水自殺を遂げた。
 伝統的な水上競技である“竜舟”は、入水自殺をした彼を助けるためというのがもとである。
 また、中国料理の“ちまき”も、彼の悲劇的な伝説がもとでできたとされている。
最終更新:2016年10月04日 17:50