【元ネタ】秦末漢初・楚漢戦争期
【CLASS】セイバー
【マスター】
【真名】劉邦
【性別】男性
【身長・体重】175cm・75kg
【属性】中立・善
【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷D 魔力A 幸運EX 宝具A++
【クラス別スキル】
対魔力:A+(C)
宝具『斬蛇の厄断剣』や、自身の竜因子によって対魔力がブーストされている。
事実上、魔術ではセイバーに傷をつけられない。
騎乗:C
騎乗の才能。大抵の乗り物、動物なら人並み以上に乗りこなせるが、
野獣ランクの獣は乗りこなせない。
【固有スキル】
仕切り直し:A+
窮地から脱出する能力。
不利な状況であっても逃走に専念するのならば、
相手がAランク以上の追撃能力を有さない限り逃走は判定なしで成功する。
軍略:E
一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感力。
自らの対軍宝具の行使や、逆に相手の対軍宝具に対処する場合に有利な補正が与えられる。
軍略面で不才であることは、他でもない本人が認めている。
カリスマ(偽):B
個人としての魅力。
軍団の指揮や団体戦闘には何ら寄与しないが、他者を惹きつける。
【宝具】
『斬蛇の厄断剣(はくしんたちて、むてきをこじせん)』
ランク:A++ 種別:結界宝具 防御対象:1人
白神の子に他ならないとされている蛇を斬り殺した剣。
真名解放によって刀身を構成する高密度の対神魔力をセイバー自身の赤竜因子でブーストし、
あらゆる厄災を断ち切る対厄結界の魔力として、セイバーの総身に纏わせる。
この魔力によるコーティングを受けたセイバーへと向けられるありとあらゆる害悪は、
決してセイバーに“到達”することはなく、直前で運命が歪曲し、全く別の対象へと“到達”する。
神さえも殺した無敵の竜因子が成す、対因果・対運命の結界と呼べる宝具である。
『斬蛇の赤竜剣(はくしんたちし、むてきのはどう)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:30人
宝具『斬蛇の厄断剣』の攻撃形態(アタックフォーム)。
神さえも殺す劉邦の無敵性の発露である、害悪を絶つ覇道の剣。
高い対神性能を発揮し、“神性”スキル保有者に追加ダメージを与えるだけでなく、
セイバーに対して害悪を一度でも向け、結界形態『斬蛇の厄断剣』で
“到達させな”かった神秘の行使者に対しても、神性保有者同様の追加ダメージを与える効果を持つ。
セイバー自身に剣術の心得はないが、追加ダメージが破格の数値であるため、
大英雄の“武”とも十分拮抗できる。
【解説】
漢帝国の創始者である、皇帝になったチンピラ。高祖・劉邦。
沛県のド田舎に生まれ、官吏職に就きながらも自堕落な生活を送り、
実質的にギャング同然の存在として、のちに腹心となる蕭何らからも評価されてはいなかった。
始皇帝が死に、二世皇帝が暴政を始めて反秦運動が加速した時、
劉邦は県より囚人護送の任を受けるが、脱走した囚人も追跡せず、終いには全員逃してしまう始末。
だが囚人の一部はそれでも劉邦のもとに残り、その逸話がもとで、
もとから県民に人気の高かった劉邦は蕭何・曹参によって反乱軍の県代表に担がれ、
何度か断りはしたが結局はそれを受けてしまう。
反乱軍の名目上のリーダー義帝・懐王が「函谷関(秦の国門)を破り、最初に平定した者を王とする」と宣言すると、
ライバルの項羽らと並行して挙兵し、秦都・咸陽を目指すが、
目的地までの道のり、立ちはだかる敵を殺しに殺していた項羽陣営とは打って変わり、
劉邦は可能な限り戦を避け、項羽よりも速く咸陽へたどり着いた。
秦王(権威が落ちたため帝を称することはやめた)子嬰は劉邦に無抵抗で降伏し、
劉邦も秦王宮を決して荒らしはしなかった。
だが、後から来た項羽がこの事態に激怒し、項羽陣営によって函谷関をおとされるが、
劉邦は敢えて項羽に媚び、事なきを得た。
その後は覇王となった項羽によって辺鄙に飛ばされるのだが、力を蓄えて再び挙兵。
項羽の隙をついて彼らの陣営本拠地である楚の都を攻めるが、数で圧倒的大差をつけながら敗北。
包囲されて危うく戦死……という事態にまで追い込まれる。
だが、このころになると項羽陣営は彼の傲慢さ、恐怖支配によってほぼ崩壊寸前になっており、
そこを利用し、垓下の戦いで遂に項羽を下し、諸侯に請われて帝として立った。
漢帝国成立後は韓信、英布、彭越らの功労者を諸王の座に据えるが、
一人の国王が反乱を起こしたことを切っ掛けに猜疑心を一層強くし、それらの臣らを一斉に粛清してしまう。
劉邦は、紀元前195年。諸王を粛清すべく遠征した際にそこで負った矢傷がもとで死去した。
最終更新:2016年10月04日 18:18