バイバルス

【元ネタ】史実
【CLASS】ライダー
【マスター】
【真名】バイバルス
【性別】男性
【身長・体重】212cm・130kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷A 魔力D 幸運B 宝具B+
【クラス別スキル】
対魔力:D
 一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
 魔力避けのアミュレット程度の対魔力。

騎乗:B
 騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、
 魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。

【固有スキル】
カリスマ:A
 大軍団を指揮する天性の才能。
 Aランクはおよそ人間として獲得しうる最高峰の人望といえる。

頑健:A
 体力の豊富さ、疲れにくさ、丈夫な身体を持っている事などを表すスキル。
 通常より少ない魔力での行動を可能とし、Aランクであれば魔力消費を通常の4割近くにまで抑えられる。
 バイバルスは「世界を七周した男」と呼ばれ、1日でエジプトからシリアまで走り抜けた後でポロに興じたという伝説がある。

軍略:C
 一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感力。
 自らの対軍宝具の行使や、逆に相手の対軍宝具に対処する場合に有利な補正が与えられる。

専科百般:B+
 多方面に発揮される天性の才能。
 戦術、学術、暗殺術、詐術、馬術、弓術、狩猟術、
 他にも政治全般の専業スキルについて、Dクラス以上の習熟度を発揮できる。

人間観察:B
 人々を観察し、理解する技術。
 ただ観察するだけでなく、名前も知らない人々の生活や好み、人生までを想定し、これを忘れない記憶力が重要とされる。
 隻眼であるバイバルスはその身体的特徴を気にする事から、相手の心を読む能力に長けていたという。

【宝具】
『早駆けの伝馬(ジャムチ・バリード)』
ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
 バイバルスが整備した駅伝制度の再現。
 彼が記憶している数多の名馬を魔力によって複製する。
 複製された馬は短時間で消滅してしまうが、バイバルスは即座に新たな騎馬を複製し、乗り継ぐ事で補っている。
 ……この駅伝制はバイバルスの独創ではなく、アッバース朝の同様の制度を手直しして再建したもの。
 故に英雄の象徴というには弱いが、実際、これは彼が持つ真の宝具からの派生に過ぎない。

『戦奴の軍勢(バフリー・マムルーク)』
ランク:B+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人
 バイバルスの真の宝具。最強を誇ったマムルーク軍団の再現。
 かつて彼に付き従い、十字軍やモンゴル軍を打ち破った将兵、武具、軍馬――軍勢のすべてを魔力によって形成する。
 複製とはいえ、性格、属性、人生までを正確に記憶から再現された彼らは、本物と遜色ない能力を有する。

【解説】
 勝利王(マリク・アッザーヒル)。マムルーク朝の実質的な創始者。
 テュルク系遊牧民族の出身で、10代の頃にモンゴル軍の捕虜となり、奴隷として売り飛ばされた。
 アイユーブ朝の貴族の目に止まったバイバルスはマムルーク(白人奴隷)軍団に編入され、
 第7回十字軍では、マムルーク軍団を指揮してフランスのルイ9世を捕虜とする活躍を見せた。
 しかし、新スルタンとなったアイバクとその腹心クトゥズがマムルーク軍団を排除する動きを見せた為、国外に亡命。
 エジプトを脱出して各地を放浪するが、モンゴルの脅威が迫るとクトゥズと和解し、帰参する。
 クトゥズと共同でモンゴル軍を撃破した後、その凱旋の途上で彼を暗殺し、新スルタンとなった。
 即位後は国内体制を整備し、モンゴル軍と第8回十字軍を撃破しつつ、自国に有利な外交関係を構築。
 内外の問題を解決し、マムルーク朝の基礎を築いた後、50代で死去した。
 イスラム世界有数の英雄とされ、千夜一夜物語にも登場。その墓はサラディンの隣にある。
最終更新:2016年10月04日 22:40