【元ネタ】デンマーク人の事績 ハムレット
【CLASS】アサシン
【マスター】
【真名】アムレート
【性別】男性
【身長・体重】174cm・62kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力C 耐久B 敏捷B 魔力C 幸運C 宝具D
【クラス別スキル】
気配遮断:C
サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。
完全に気配を断てば発見する事は難しい。
【固有スキル】
無辜の怪物:D
本人の意思や姿とは関係なく、風評によって真相をねじ曲げられたものの深度を指す。
アムレートの場合は“自身をモデルとした創作”である。
シェイクスピアの悲劇が有名になりすぎ、アムレートの性格はハムレットのイメージによって
塗りつぶされてしまった。
佯狂:C
周囲を欺く自我の偽装。
父を殺し母を寝取った叔父フェングを殺す機会を、狂気を装って待ち続けた逸話から得たスキル。
相手が判定に成功するまでアムレートをただの狂人と誤認してしまう。
その狂気は偽装ではないかと疑われることも多かった為、低ランクに収まっている。
【宝具】
『不抜の剣光(スワップウェポン)』
ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:1~2 最大捕捉:1人
鞘に釘を打ち込み、刀身を抜くことができなくなった剣。
アムレートが真名開放を行った瞬間、この宝具と敵の武器を入れ替える。
これにより敵に役に立たない武器を押し付け、自身は敵の武器を振るう事が可能になる。
アムレートは策略によって剣を鞘から抜けないようにし、
叔父王フェングの剣と予めすり替えておく事で、王殺しに成功した。
【解説】
シェイクスピアの悲劇『ハムレット』のモデルになった人物。
……なのだが、懊悩し失敗も犯すハムレットに対し、アムレートは意思強き
復讐者である。
父のホルヴェンデルは偉大なヴァイキングであり、数々の武功からデンマークの英雄となっていた。
そこでデンマーク王ローリクはホルヴェンデルをユラン半島の王に任命し、娘のゲルータ王女を嫁がせたが、
それに嫉妬した弟フェングは兄を殺害し、未亡人となったゲルータを娶って王位を簒奪した。
「兄がゲルータに暴行を加えたため、ゲルータの身を守った」との釈明によりフェングは人々の信用を勝ち取ったが、
ただ一人、ホルヴェンデルとゲルータの間に生まれたアムレートは騙されず、狂気を装って復讐の機会を待った。
母ゲーテルが涙ながらに我が子の気が狂った行いを嘆くと、
アムレートはそれがフェングの魔手を逃れるため、また暗殺の好機を狙うための偽装だと弁明した後、
母が夫のホルヴェンデルを殺したフェングと結ばれたことを「売春婦」と罵倒し、
「(私の狂気ではなく)貴方自身の心根の脆さをこそ涙の種になされよ」と言い放って去った。
後にアムレートはブリテン王に対する使節団の一人として派遣された。
これはブリテン王にアムレートを殺させんとするフェングの企みであったが、
アムレートは才知をブリテン王に気に入られ、その娘と結婚した。
帰国した後、アムレートはフェングとその支持者達を策略によって皆殺しにし、王位を取り戻した。
しかし、ブリテン王はフェングと「どちらかが殺された場合は殺害者に代わりに復讐する」という誓約を結んでいたため、
ブリテン王はアムレートの命を狙うようになった。
ブリテン王は男嫌いのスコットランド女王ヘルムントルーダへの使節として送ることで謀殺せんと計ったが、
ヘルムントルーダがアムレートを気に入って彼と結婚したため、謀略は空振りに終わった。
すでに嫁になっていたブリテン王の娘はアムレートの浮気を嘆いたが、不貞を憎む心より愛する心の方が大きいとして受け入れた。
ブリテン王が力ずくでアムレートを殺さんとすると、二人の間に戦端が開かれたが、
アムレートは戦死者を棒杭にもたせかけ、また馬に括りつける事で大軍を装い、ブリテン王を打ち破った。
後にローリク王の息子ヴィグレーグとユランを巡っての戦いで斬殺された。
この時、ヘルムントルーダは夫のアムレートと戦場で生死を共にすることを誓い、
夫と死を共にしない女は憎悪すべきだと公言していたが、夫の死後誓約を反故にし、ヴィグレーグの妻となった。
最終更新:2016年10月05日 11:39