【元ネタ】史実、隋書
【CLASS】アサシン
【マスター】
【真名】楊堅(隋・文帝)
【性別】男性
【身長・体重】189cm・80kg
【属性】秩序・悪
【ステータス】筋力D 耐久B+ 敏捷C 魔力C 幸運C 宝具A
【クラス別スキル】
気配遮断:B
サーヴァントとしての気配を絶つ。
完全に気配を絶てば発見することは非常に難しい。
【固有スキル】
護国の鬼将:C
あらかじめ地脈を確保しておくことにより、特定の範囲を“自らの領土”とする。
この領土内の戦闘において、領主である楊堅は高い戦闘力のボーナスを獲得できる。
“才を以て毒を制し、毒を以て才を呑み込む(カァジュウ・シィエン)”はこれで作成した領土内においてのみ行使可能な宝具である。
仏の加護:C(B)
那羅延天の加護による守り。
危機的な局面において耐久値が飛躍的に跳ね上がる。
領土内ではランクアップ。
【宝具】
『帝國は流れ去らず(しんにょうをぬきさる)』
ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:2~4 最大捕捉:1人
しんにょうが宿す「流れ去る」と言う意味を避けて、“随”から抜き取り“隋”とした
「流出」の概念を有する、抜き取ったしんにょう型の刃を持つ剣。
斬り付けたものの魔力消費率を上昇させる効果を持つ。
『才を以て毒を制し、毒を以て才を呑み込む(カァジュウ・シィエン)』
ランク:A 種別:対陣宝具 レンジ:40 最大捕捉:1000人
楊堅が作り出し、後の中華の官僚界の礎を築いた科挙制度の具現であり、
領土内で発現可能な才を簒奪する
皇帝特権。
領土を一度展開することで周囲の霊的存在を無差別に拘束し、彼らが生前持っていた才を楊堅のものとする。
サーヴァントであった場合でも、マスターを失っていた場合は領土に引き込んで才を奪い取ることができる。
才を奪われた者は、そのまま生前の“アイデンティティ”をも奪われ、領土を護る忠実な隋兵に身を落とすこととなる。
【解説】
晋以来中華を統一し、隋帝国を打ち立てた皇帝。
マイケル・ハートの著書「歴史を創った100人」の中では85位に挙げられる
(中国人は蔡倫、孔子、始皇帝、毛沢東と彼の合計五人ランクイン)。
その家柄から若くして立身出世の道を辿り、華北を統一していた北周帝国の事実上の乗っ取りにも成功。
随帝国を打ち立てた後はその国号を“隋”と改め、そこから瞬く間に後梁・陳を滅ぼし、呆気なく中華を統一する。
大帝国の皇帝となった後、科挙制を設けるなど、長き戦乱によって疲弊した民力の回復に徹し、仏教の興隆にも尽力した。
だが、高句麗遠征では太軍を起こしながら大した成果を挙げられず、
私生活でも皇后の独孤伽羅に頭が上がらず、彼女一人との間にしか子を設けていない
(わけではないだろうが、その悉くが歴史に名を残しておらず、総て廃されたことが伺える)。
死の床に臥した楊堅は、のちに煬帝となる次男・楊広のどす黒い本性を知って激怒し、
彼を廃し、一旦は誤解から廃した長男楊勇を再び太子にしようとしたが、叶わずに亡くなった。
科挙制度の創始者でこそあるが、隋・唐代は未だ貴族世襲の流れが強く、
この制度の真価が発揮されるのは約五百年後の北宋時代からとなる。
官僚を登用する逸話なのに(事実上)軍勢をチマチマ作る宝具なのは、恐らく聖杯戦争仕様だからであろう。
最終更新:2016年10月05日 12:12