石勒

【元ネタ】史実
【CLASS】セイバー
【マスター】
【真名】石勒
【性別】男性
【身長・体重】165cm・73kg
【属性】混沌・中庸
【ステータス】筋力C 耐久C 敏捷A 魔力C 幸運A 宝具D
【クラス別スキル】
対魔力:C
 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。

騎乗:A
 幻獣・神獣ランクを除く全ての獣、乗り物を自在に操れる。

【固有スキル】
軍略:B
 一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感力。
 自らの対軍宝具の行使や、
 逆に相手の対軍宝具に対処する場合に有利な補正が与えられる。

磊々楽々:B
 精神面への干渉を無効化する精神防御。
 些事を受け止めきる覇王の気質でもあるため、カリスマの効果も併せ持つ。

【宝具】
『匹夫潰す圧殺処刑(フェンスイ・チューシン)』
ランク:D 種別:対軍宝具 レンジ:10 最大捕捉:10人
 「刀で斬る価値もない」として王衍を壁を倒して圧殺した逸話の具現。
 石勒が刀を鞘に収め、斬るに足らぬ匹夫と見なした相手にのみ真名解放でき、
 頭上から壁の瓦礫を降らせて対象を圧殺する。
 瓦礫には加護も概念も宿っておらず、重量頼みの圧殺であるためサーヴァントなどへの攻撃力は低い。
 だがその分瓦礫の構成に必要となる魔力も相当低い省魔力であり、無工程(ノーアクション)で射出可能。

『赤龍が如き華北天王(ホンロンワン・シーロン)』
ランク:D 種別:対人(自身)宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
 妄執によって覚醒する赤龍の因子。
 真名解放により高祖劉邦が宿した赤龍由来の魔力放出能力を顕現させる。
 魔力放出は最大で20ターン行使可能となり、その魔力密度は最初の5ターンのみA相当となる。
 石勒は高祖劉邦こそ自身が仕えるに値する傑物であると信じ、時に自信を「赤龍」に例えていた。

石勒十八騎(シーレイ・シーバァ・チィ)』
ランク:D 種別:対軍宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:100人
 石勒が刀を抜き、自ら斬るに値すると判断した相手にだけ用いる十八振りの懐刀。
 王陽を筆頭とする、群盗時代からの臣八騎と、後に加入した十騎から成る準英霊たちは、
 石勒の覇道の異質さゆえに軍勢として召喚できないものの、
 その威光によって概念礼装として凝固化することは可能であり、石勒の意志で十八振り同時に意のままに操れる。
 蜻蛉のごとく飛び交う短刀の斬撃は、宛ら撃剣の舞いのような軌道を描く。

【Weapon】
『無銘・剣』

【解説】
 五胡十六国時代に石趙(後趙)を立てた羯族出身の人物。
 羯とは匈奴配下の様々な民族の血が混ざった雑胡で、拝火教を信仰するソグド(イラン)系遊牧民。
 出生名は石㔨で、一部族長の子として生まれるが太安の大飢饉の煽りを受けて出奔、
 ほどなくして漢人に騙されて奴隷となるが、これも難を逃れて群盗となる。
 八王の乱の時期頃に「石勒」を名乗るようになり、鄴を拠点として
 張㔨督らの配下に属すが後に劉淵の漢(のちの前趙)に下り、
 そこで王弥や劉曜らとともに功績を挙げ続け、石趙の基盤を徐々に築き始める。
 靳準の乱平定後は襄国にて大単于・趙王を名乗り、事実上の独立を果たす。
 趙王となった後は、祖逖・劉琨らの東晋勢との戦を辛くも制し、劉曜との激戦の末に前趙を滅ぼすと
 天王、そして皇帝を名乗り国家の内政を整えた末に皇帝になってから三年で病没。
 皇位は息子の石弘に譲られたが、すぐに石勒の義弟で暴君と名君を兼ねる、石虎に皇位を奪われている。
 自身について、「高祖に会わば韓信・彭越らとともに彼に仕え、光武に見えれば勢力を築いて彼と戦場で競い合う」
 「曹操や司馬懿は駄目だ。弱者を騙して天下を取った盗人に等しい輩で、奴らに習うことなど何もない」と語っている。
最終更新:2016年10月05日 23:06