エル・シッド

【元ネタ】史実、わがシッドの歌
【CLASS】セイバー
【マスター】
【真名】エル・シッド
【性別】男
【身長・体重】181cm・80kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力B 耐久B 敏捷A 魔力B 幸運C+ 宝具A+
【クラス別スキル】
対魔力:B
 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
 大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。

騎乗:A
 幻獣・神獣ランクを除く全ての獣、乗り物を自在に操れる。

【固有スキル】
直感:A
 戦闘時に常に自身にとって最適な展開を“感じ取る”能力。
 研ぎ澄まされた第六感はもはや未来予知に近い。視覚・聴覚に干渉する妨害を半減させる。

勇猛:B
 威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。
 また、格闘ダメージを向上させる効果もある。

【宝具】
『晴れ耀う勝者の剣(コラーダ)』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1~30 最大捕捉:50人
 バルセロナ伯の軍に勝利した際に得た黄金の聖剣。
 相応しき者が振るうと曇りなき輝きを放ち、これによって斬撃の威力を大幅に上げて
 いかなる敵も一刀の元に断ち斬り、光刃を飛ばすことによって雑兵を一掃する。
 またこの剣の清浄の光輝を浴びた者は、潜在的な罪の意識が呼び起され、闘争心が大幅に削減されてしまう。

『燃え滾る勝者の剣(ティソーン)』
ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:300人
 モロッコのブカル将軍より勝ち取った黄金の剣。
 『晴れ耀う勝者の剣』を上回る価値の宝剣だが、伝承の中では一度としてその真価が顕れたことがなく、
 かの英雄王の宝物庫にも収蔵されているか不明の宝具の一つ。
 その正体は、所有者の信仰心を炎と燃やし、黄金色の炎の巨刃によって広域を薙ぎ払う対軍聖剣である。
 信仰心が強く、曇りないほど火力は増大するが、炎の刃を最大威力まで燃え盛らせるには
 ある程度の間隔が必要となる。なお、信仰の対象は唯一神に限られる。

【weapon】
『バビエカ』
 俊足で名高いセイバーの愛馬。その名は愚者を意味する。

【解説】
スペイン最高の騎士エル・シッド・カンペアドール。本名ロドリゴ・ディアス。
11世紀に実在したカスティーリャ王国の貴族で、武勇名高かった為にその生涯は伝説化され、
死後には有名な英雄叙事詩『わがシッドの歌』が書き上げられた。
当初はサンチョ2世に軍人として仕えていたが、サンチョ2世が暗殺された為、
新たにアルフォンソ6世に使えることになった。しかしこの新王とは不仲の為にカスティーリャを追放されてしまう。
シッドは自身を慕う騎士達を連れて、追放先でもモーロ人達と幾度も戦って勝利を重ね、
1094年にはバレンシアを征服することに成功し、その五年後に死没した。
「わがシッドの歌」ではその武勇もさながら、高潔な人格者としても描かれており、部下の騎士達には
親しくも公平に接し、自らを敵視する王へ忠誠を貫き、征服したモーロ人達からも敬われていた程だった。
レコンキスタ運動で活躍したキリスト教騎士としてのイメージが強いが、
史実に置けるシッドは騎士というよりは傭兵であり、イスラム教徒とも親しく付き合っていたという。

【コメント】
シッドの剣は、叙事詩では妖精によって鍛えられたというエピソードが出てくるとか
ウィキペディアに書いてあったけど、『わがシッドの歌』にはそんな記述は見当たりませんでした。
しかし、『わがシッドの歌』以外の未邦訳のシッド伝説は複数あるので、完全なデタラメとするのも早計かもしれない。
とりあえずここでは『わがシッドの歌』を参考にしているので、妖精が鍛えた云々は無しという設定。
王に追放されてはいるが、概ね幸運で、幸運を意味する「めでたき時に剣を佩きし人」とも呼ばれている。
理想化されるまでもなく強く、人望もあった大英雄だが、無慈悲な侵略者であったとも伝えられる。
死んだ後も軍隊を率いて戦ったという話は映画のみの話らしいが、バビエカがシッドの遺体を乗せたとか、
シッドの遺骸が侵入者をに対してティソーンを振ろうとしたという伝承は映画以前にもあった。
適正クラスはセイバー・ライダー・ランサー。チャームポイントはヒゲ。
最終更新:2016年10月07日 20:53