アレクサンデル6世

【元ネタ】史実
【CLASS】アサシン
【マスター】
【真名】アレクサンデル6世
【性別】男性
【身長・体重】179cm・67kg
【属性】秩序・悪
【ステータス】筋力C 耐久D 敏捷B 魔力B 幸運D 宝具B
【クラス別スキル】
気配遮断:C+
 サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。
 自らが攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。
 ただし、毒を忍ばせる場合はこの限りではない。

【固有スキル】
無辜の怪物:C
 生前の行い故に悪評がそのまま在り方に反映されてしまっている。
 “貪欲なる狼”という属性が強制追加された結果、人狼の如き怪物に変貌した。
 大食いであるため常より燃費が非常に悪い。

カリスマ:C
 支配階級としての威圧を示す。
 が、本人の性格上、自陣営の能力を向上させる“統率力”としても機能する。
 カリスマは稀有な才能であり、Cランクならば小国の王として辣腕を振るえるレベル。

毒薬:EX
 ボルジアの秘薬・カンタレラの所持。

【宝具】
『老狼餓えたり(ルポ・ピウ・セルヴァッジョ)』
ランク:C+ 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:一人
 狼の腹。モノを際限なく喰らって魔力に変換・蓄積する。
 貪狼に擬せられたアレクサンデル6世の飽くなき欲望を無限の虚(うろ)に仕立てたもの。
 喰らう対象は器物から霊体まで、物質的・非物質的を問わず、実体を伴うならばなんでもあり。
 相手次第ではサーヴァントすら食べてしまえる。
 万能魔力変換器と、容量無限の魔力タンクが一緒になったような宝具。
 高位の神秘を喰らった場合、それらの属性を取り込む自己改造じみた使い方も可能。
 また、消化を遅らせることで腹を牢獄代わりにもできるという。

『あなたの誇りは御幾らで?(ロデリク・ボルハ)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:一人
 放蕩教皇、強姦教皇、虐殺教皇、異教徒教皇、死体裁判教皇といった並み居る悪徳教皇を凌ぎ、
 “史上最悪の教皇”と呼ばれるアレクサンデル6世の徳性。または聖職売買。
 腹中の魔力を与えた相手の宝具を自らの支配下に置く。
 持続時間は、与えた魔力量と奪った宝具のランクによる。
 いと高きペテロの聖座すら金尽くで穢した、シモニアの極限である。

【Weapon】
『狼爪』
 拳から生えるようにして出現する生体刃部。
 カンタレラが仕込まれている。

【解説】
 史上最悪の教皇として悪名高いルネサンス期のローマ教皇。
 俗名ロドリーゴ・ボルジア。
 悪魔に魂を売って三重冠を被ったとされる教皇(割といる)のうちの一人。
 ルネサンスの立役者の一人であり、チェーザレやルクレツィアをはじめ多くの私生児を持った。
 その生涯は聖職者としてではなく領主として見ても専制的に過ぎるものであったが、
 辛辣な悪評の一方で政治的手腕に疑いの余地はない。
 フランスの野心を躱し、サヴォナローラを自滅させ、
 チェーザレの手を借りつつイタリア的カオスを御しかけた。
 強姦歴のある教皇連中(少しいる)よりは性癖的に多分マシだろうと思われるが、
 しかし擁護できないほどの世俗教皇ではある。

 「我々は世界が今まで見たことがないほど貪欲な狼の手中にいる。逃げなければ、必ず貪られよう」
 ロドリーゴが教皇に選出されたその日、ジョヴァンニ・デ・メディチはこう警鐘を鳴らした……と、される。
 後のレオ10世によるこの評価が妥当であったのかは定かでないが、
 おそらくは最も有名なアレクサンデル6世評として(改竄されながらも)引用され続けた結果として、
 この言葉は彼を人狼に貶めた。

 ウルヴァリンと化したジェレミー・アイアンズ。
 宝具『愛と欲望の教皇一族(ハウス・オブ・ボルジア)』で一族勢揃いはさすがにやめた。
最終更新:2016年10月07日 21:17