【元ネタ】史実
【CLASS】バーサーカー
【マスター】
【真名】アル・ハーキム
【性別】男性
【身長・体重】181cm・73kg
【属性】秩序・善(自称)/混沌・善(実質)
【ステータス】筋力B 耐久B 敏捷C 魔力A 幸運D 宝具B
【クラス別スキル】
狂化:B
全パラメーターを1ランクアップさせるが、理性の大半を奪われる。
しかし彼の場合“理性を奪われた”状態で“正常な思考を維持する”矛盾を成し遂げている。
これは偏に彼の性格の複雑性を表す。
【固有スキル】
信仰の加護:A+++
一つの宗教観に殉じた者のみが持つスキル。
加護とはいうが、最高存在からの恩恵はない。
あるのは信心から生まれる、自己の精神・肉体の絶対性のみである。
ちなみに、このスキルはバーサーカーの精神に作用する異常性の原因ではない。
むしろその異常性のために、ここまで信仰に縋ったといえる。
神性:E-
ドゥルーズ派に帰せられる救世主(マフディー)の栄光。
なお、本人は否定している。
外付け思考野
宝具『善君の知恵袋(ダール・アル=イルム)』による判断の外部委託。
本体にかけられた狂化の呪いに犯されていない思考を維持する。
助言を提出させるための外部演算処理装置を使って、自らの思考を再現している状態。
そのため宝具として機能していない。
精神汚染:D
精神が錯乱しがちな為、他の精神干渉系魔術を低い確率でシャットアウトする。
ただし精神汚染がない人とは理解し合うのが難しい。
【宝具】
『暴君の禁止令(マッド・カリフ)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:一人
自らに課した制約に反する相手と戦うとき、ステータスをアップさせる。
例えば『禁欲』を自らに課している場合、奢侈に耽る相手には怒りの鉄拳を繰り出せる。
この宝具の基となったのは、彼をバーサーカーたらしめる最大の逸話である数々の理不尽な禁令。
本来ならば“禁令を自他共に適用させる”対大衆の宝具であるはずだが、
理性を残しているハーキムには「臣民でもない相手が禁令に従うはずもない」という
常識的思考が残っており、自分のみに作用する宝具と化した。
――実はこの宝具を成立させている根底にはハーキムが“悪を挫く者である”と言う思想があるのだが、
彼はそれを悪者っぽい宝具名で無視している。
【Weapon】
『諸禁令』
バーサーカーは現界した時既に『贅沢禁止』『ワイン・モロヘイヤ禁止』など
多くの禁令を自らに課している。
【解説】
イスラム史上に傑出した個性を放つファーティマ朝第6代カリフ。
アル・ハーキム・ビ・アムル・アッラー(神に命じられたる支配者)は即位名で、
生名はアブ・アリ・マンスル。
学芸の後援者、イスマイール派原理主義者、そして理不尽な専制者である。
モロヘイヤやワインを禁止したり、エジプトにいる犬を全て殺すよう命じたりと奇行が多かった。
女性の外出を「全て」禁じ、それにあたって靴屋に女性向けの靴の作成を禁じたあたりは、
なかなか徹底していておもしろくすら思える。
その奇行と信心深さからか、生前より異端的一団、後のドゥルーズ派に神聖視される。
神の化身を自称したとして非難されるが、その史実性はかなり怪しい。
悪評の割に清貧を貫いた君主であると敬虔さを評価されることもある。
だが晩年に近づくにつれて気まぐれに人を殺す傾向が強まり、
ついにハーキムは統治24年目の冬、驢馬と血塗れの衣服を残して砂漠に失踪する。
1021年、36歳のことだった。
最終更新:2016年10月07日 21:17